
暑いです。体中の脂肪が溶け出してしまいそうなくらい暑いです(むしろ、この際溶け出して欲しい…)。
先日、親子で「アリエッティ」を見てきたABです。まだ、ご覧になっていない人も多いかと思いますので、個人的な感想はちょっと控えておきますわ。
で、ここからは前回に引き続いて、ABの本棚からランダムに選んだ本のご紹介コーナー「ABの本棚」の第2回目。
今回ご紹介するのはこちら。宮部みゆきの「孤宿の人」でございます。

これね、ぶっちゃけ泣けます。特に下巻で。
金比羅参りの代参で讃岐にやってきて丸海の港に置き去りにされた少女・ほう。縁あって丸海藩の藩医の井上家に奉公することに。それから半年後、幕府の罪人「加賀様」が丸海藩にお預けになる。そして、悪霊と呼ばれる加賀様に呼応するように、穏やかだった丸海藩や井上家に不可解な毒死事件や怪異が起こり始め…、というのが上巻の簡単なあらすじ。
下巻では、人におそれられる加賀様を幽閉するお屋敷にほうが下女として住み込むこととなり、本来ならまみえることのない加賀様が顔を合わせる。そして、悪鬼よ、悪霊よとおそれられる加賀様から、ほうは手習いをすることになり…。周囲の騒ぎをよそに、”手習い”を通してふれあう2人。一方で、さまざまな人の思惑が重なり合い、思いもかけない結末へと運命は転がっていくー。
この丸海藩っていうのは架空の藩なのですけれども、実際、宮部さんは丸亀藩をモチーフにこの作品を書いたのだとか。悪霊・加賀様ってのは、幕末に”妖怪”とおそれられた鳥居耀蔵がモデルだそう。実際、鳥居は丸亀藩にお預けになってますもん。なんか親しみがわいちゃうのは私だけ?
宮部さんといえば、推理モノから、ファンタジーチックな作品、時代小説と幅広い作品を書いている有名作家さんで、ほとんどの作品を読んでますが、時代物が一番好きかな。「ぼんくら」とか「日暮らし」とか、「あっかんべぇ」とかどれもおもしろい。中でも、この「孤宿の人」は読んでソンはないかと思っております(他のと比べるとちょっと重いかもしれないけど)。
ただ、この人、絶対続きがでると思って待っているのに、なかなか書いてくれていないシリーズというのがありまして…。それが「初ものがたり」と「霊験お初捕り物控え」の2つ。ものすごく待ってるんですけど、どうなることやら。
2010年8月 3日