小学生のありがちトラブル発生!!その時、親はどうする?

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少しずつ親の手から離れ、子ども同士の世界を築くようになる小学生時代。集団生活の中で自らが人間関係を学ぶ大切な時期ですが、だからこそトラブルも起こりがち。小学生ママに探った“あるあるトラブル”に、親はどう介入すべきか、聞いてみました。

 
教えてくれたのは…
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香川大学医学部
小児科専門医
鈴木裕美 先生
 
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子どもは親をよく見ています。行動や話し方など、親をまねながら多くを学んでいきます。まずは大人である親が見本となり、子どもに示してあげましょう。子どもに何かあった時は過度な心配やお説教よりも、一緒にお茶でも飲みながら「いつでも話を聞くよ」という雰囲気づくりを。“安心して何でも話せる人”、そんな親であってほしいものです。
 

Q
おとなしい息子が損をしていないか複雑

うちの子はおっとりした性格で、あまり自己主張もしません。おもちゃの順番を待っていたら結局遊べなかったり、友達におやつを食べられたり…。周りに圧倒されて、我慢や損ばかりしているように見えます。「もっと自己主張して」「やられたらやり返して」と言いたい気持ちですが、どんなふうに教えればいいのでしょうか。(小1ママ)

友達とのいざこざは、集団生活力トレーニング

最初の集団生活は保育所か幼稚園でしたか?そこでしょっちゅう病気になりませんでしたか?小児科でも、「こんなに病気になってばかりで大丈夫か」と心配される親御さんを多く見ます。しかし子どもは病気になることで免疫力を鍛え、強くなって、小学校に上がるころまでに大人と同じぐらいの免疫力をつけるのです。
人間関係も同じ。小学校低学年での友達とのいざこざは、集団生活力トレーニングといえます。楽しいことだけでなく、嫌なこと、つらいことも、全ては心を育て、抵抗力をつけるチャンス。あれこれ口を出して心配するより、子どもが人として必要なことを学び、強くなる経験を親は歓迎し、友達とのトラブルから何を学び、どう成長するのかを優しく見守りましょう。

Q
特定の子に意地悪されているみたい

「〇〇さんに意地悪された」と、娘が訴えてきます。聞くといつも同じお友達。仲良くするように諭しているけれど、このまま放置していて「学校に行きたくない」と言い出したら、取り返しがつかないのでは?と不安です。親はどうすれば?誰に相談すればいいですか?(小3ママ)

自分で解決できるように導いて

「うちの子かわいそう!」「あの子ひどい!」…このような考えに親子でとらわれてしまうと、批判や文句でいっぱいになりマイナス思考に。それよりも「何ができるか」を考えることが大切です。子どもの話をしっかり聞き、気持ちを受け止めた上で、「どうしたい?」「どうすればいいと思う?」と問いかけ、困った時に自分で考えられる学びの場にしましょう。先生に話す時も、まずは子どもから相談させてみて。親がすぐ出ていくと、子ども自身が問題を解決できず、親への依存心が強くなることも。なるべく自分の力で解決できるよう、導いてあげましょう。大人の常識を押しつけたり、わが子の一方的な声だけをうのみにして、子どもの前で相手の悪口を言うのはNG。心配な場合や長引く時は、担任の先生に様子を聞いてみて。

Q
ゲームを買い与えたくないけれど…

わが家は携帯ゲームを与えていませんが、周りの子はほとんど持っていて話題に入っていけないようです。子どもも欲しがりますが、安易に買うのも抵抗があり、悩むところです。ソフトを貸し借りして返ってこないという話もよく聞くし…。(小4ママ)

しっかり話し合ってルールを決めましょう

私もゲームを持たせない主義でしたが、友達の家に行ってはゲームをさせてもらい、外遊びに誘われても、ずっとゲームをしているという話を小耳に挟んでからは、「ゲームを買わない=他人のゲームをする」ことであり、ただ禁止しているのでは意味がないと思うようになりました(苦笑)。しかし大事なことは、簡単にゲームを与えないことです。目標を持ってお金を貯めること、お手伝いや何か頑張ったことへのごほうびなど、欲しい物を手に入れるための努力や我慢を経験させることは、重要な学びになります。買った後も「使用はリビングでのみ」「外出先には持っていかない」「ソフトの貸し借りはしない」など、ルールを話し合い、制限の中で楽しみながら自制心を養うことも大事です。

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