暮らし HOW TO vol.14

大人の歯の磨き方

暮らしに役立つ情報を調べるシリーズ、今回は大人の歯磨きについて。子どもの歯の仕上げ磨きには気合が入るけど、自分のこととなると…、というお母さんも多いのでは?今一度、自分の歯磨きを見直してみませんか。大人だからこそ気をつけたいポイントも―。

磨く順番

あっちこっち行き当たりばったりで磨く、という人が多いようです。これではどこを磨いたのか分からなくなります。まずは下の歯の右奥歯からスタートし、左の奥歯まで、次に上の歯など、自分なりの順番を決めて、毎回同じ順序で磨くことで、磨き忘れを防ぎましょう。

歯磨きの回数

朝、昼、晩の3回磨くのがベストですが、最低でも夜、寝る前だけはしっかりと歯磨きを。そもそも歯垢は細菌の塊で、この菌が活発に活動するのが睡眠時だからです。夜、お風呂に入りながら、ゆったりと歯磨きしてみては。

歯磨き粉の使い方

丁寧にブラッシングができているなら、歯磨き粉をつけなくても問題なし。ただ最近の歯磨き粉にはフッ素が配合されているので、虫歯予防の観点からは使った方が良いでしょう。その際、すすぎは軽めで大丈夫。

歯ブラシの選び方

ヘッドは小さめで、幅は3列程度の薄めのもの、毛のかたさはふつう~やわらかめが良いでしょう。歯ブラシを裏から見て、毛がはみ出して見えたら替え時とし、交換は1カ月に一度ぐらいを目安に。

歯のすすぎ方

歯磨きの後や食後にはブクブクうがいで、汚れを落としましょう。10~20ccの少量の水を口に含み、上下左右、それぞれでブクブクさせると、口の中がキレイになるだけでなく、口まわりの筋肉を鍛えることにもつながります。

子どもの歯磨きと大人の歯磨きとの違い

「1本1本丁寧に磨く」という基本は大人も子どもも同じですが、注意したいポイントは少し異なります。子どもの歯磨きは「虫歯を防ぐこと」を目標に、歯と歯の間や奥歯のかみ合わせ部分などに重点が置かれがち。対して大人の歯磨きは「歯周病を防ぐこと」が目標。今、成人の8割が歯周病にかかっているといわれています。重症化すると歯が抜け落ちてしまう歯周病。さらには心臓病のリスクを高めるなど、全身の健康にも影響を及ぼします。大人は虫歯予防と合わせて、歯周病にならないための歯磨きを実践していきましょう。

基本のブラッシングをマスター

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虫歯と歯周病の原因となる歯垢(しこう=プラーク)を取り除くことが目的。大人は特に歯と歯茎の境目、歯の根元を重点的に。歯ブラシの毛先が歯周ポケットや歯間に入っていることを鏡で確認してから動かすと良いでしょう。

磨き残しの多い場所

「利き腕の奥歯の裏側」「利き腕の犬歯周辺」「前歯の裏側」「一番奥の歯の後ろ側」「歯と歯茎の境目」など。磨き終わった後に、舌でさわってみて、ツルツルしているか確認してみましょう。

ブラッシングの力加減

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ほとんどの人が力を入れ過ぎているそう。基準の力は150グラム。料理計の上で実際に歯ブラシを持って押さえてみましょう。2週間程度でブラシの毛先が広がるようなら、力の入れ過ぎです。鉛筆と同じ持ち方(ペングリップ)なら、力が入りにくいのでおすすめです。

「口は全身の健康への入り口」と、青木さん。ご飯を食べること、人と話すこと、運動すること、どれも健康な歯があってこそできること。丁寧な歯磨きが、これからの健康な毎日につながるとしたら、頑張らないわけにはいきませんよね。

取材協力

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歯科衛生士 青木まゆみさん
口の中から健康を目指す「健口生活」をテーマに、小中学校や企業、成人や妊婦さんへの歯科指導、講演などに活躍
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