いまさら聞けない でも知りたい サプリの基本

いまや日本人の約3割が利用しているというデータもあるほど、ポピュラーになったサプリメント商品。でも、読者からは「選び方が分からない」「いつ飲むのがいいの?」「効果のほどは?」という声も。そこで、その基本について調べてみました。

 
【取材協力】
香川県薬剤師会理事・稲本匡章さん、
ファンケル

健康食品の一つ

予防を目的に、足りないものを補う

サプリメントは「健康食品の一つで、特定の成分が凝縮された錠剤やカプセル」と薬剤師の稲本さん。最近よく耳にする「特定保健用食品(トクホ)」など、機能性を表示できる「保健機能食品」もあれば、表示できない“いわゆる健康食品”もあります。そもそも、健康保険制度がなく、病気の予防が重要視されるアメリカで多く飲まれており、日本にも次第に広がったそう。  「薬ではないので、即効性を期待するのではなく、予防を目的に飲みましょう。特に、糖尿病や高血圧、緑内障などは、一度かかってしまうと、薬でも完治が難しい病気です。生活習慣や加齢の影響を考えて、早めに、足りないものを補う手段ととらえると良いと思います」。そのため、すぐに変化がないからと、飲むのをやめてしまうのではなく、最低でも1~3カ月は続けてみてほしいそうです。

欲しい栄養素が、どのくらい含まれているか、ダブっていないか

正しい情報を収集して選ぼう

キャッチコピーや割引だけに飛びつくのではなく、安全性や有効性に関する情報、含有量を調べてみましょう。食品なので、複数の種類を飲んでも差し支えないそうですが、成分が重なっていないかチェックを。上限量が設定されている成分もあります。  「薬剤師のほか、ドラッグストアなどのスタッフからも、情報を得てほしい」と稲本さん。「シミが気になる」「目のケアをしたい」「ひざ痛がつらい」など、希望を伝えてみるのもおすすめ。薬との飲み合わせが気になる場合も、アドバイスがもらえます。  また、最近は、年代別や目的別など、選びやすい商品も多数あります。
 

 

成分を効率よく吸収したい!

飲むタイミングとは

食品なので、基本的には、いつ、どのように飲んでもOK。一般的には、1日の目安量を2~3回に分け、食後にとることが良いとされています。より吸収率を考えるなら、「水溶性ビタミンは体外に排出されやすいので一度に飲まない、脂溶性のものは食後、アルカリ性のものは胃酸の分泌が少ない時なども」と稲本さん。  また、コーヒーやジュースなどの飲み物で摂取しても問題はないようですが、間違いないのは、やはり「さゆ(=水)」。ジュースや硬水(ミネラルを多く含む水)、お茶は、鉄分などの吸収を抑えることもあります。  子どもは、特記がないなら、6歳くらいから飲んでも構いませんが、味覚形成の大事な時期なので、食品から栄養をとるのがベター。まあまあのお値段がするものだし…、せっかくなら、正しい知識を身に付けて、上手に取り入れたいですね。

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