今さら聞けない はんこのキホン
8月5日は”はんこ”の日。「命の次に大事」といわれるほどにもかかわらず、若い世代をはじめ、実はよく分からない…という人も多いのでは?そこで今回ははんこの基本からウワサの真偽、最新のはんこまで、一挙紹介。
実印、銀行印、認め印何が違うの?いつ使うの?
まずは、はんこの代表「実印」「銀行印」「認め印」の用途についておさらい(下表)。
何かの時に備え、社会人になったら実印登録をおすすめします。また、実印と銀行印の兼用は要注意。盗難や紛失の場合、実印の登録廃止や改印、銀行印の変更などをしなければなりません。万全を期すなら、銀行印も金融機関や口座ごとに違うはんこを使用するのが得策です。
お手入れ次第で一生ものに
高額のはんこでも、手入れによっては劣化が急速に進む場合も。使用後は印面を柔らかい布やティッシュで必ず拭きましょう。木材のはんこは朱肉が染み込みやすいので特に注意を。また、牛角(黒水牛・オランダ水牛)のはんこは乾燥に弱いので、時々植物性オイルで油分補給を。象牙は経年劣化は少ないものの、日焼けに弱いので、ケースに入れて保管しましょう。
安全のためにも専門店でオーダーを
一概に良しあしは判断できませんが、大量生産されている”既製印”や”三文判”は、世の中に同じ陰影のはんこが数多くあり、書類の偽造も容易ということ。安全性を重視したい実印や銀行印には、多少値が張っても、手彫りのはんこがおすすめです。市町村によっては、既製印(ラクト・プラスチック)は実印にできないと定めているところもあります。
本当ですか?はんこのうわさ
Q.職場の書類は上司側へはんこを傾けるのがマナーと聞いたのですが
A.
大企業の慣習で耳にすることはありますが、基本的にはんこは真っすぐ押すのが一般的です。
Q.印影を名前にかぶせる、かぶせないで意見が食い違う。本来の押印位置は
A.
印鑑証明が必要な書類の場合は名前にかぶらないように、必要ない書類の場合は、偽造や複製防止のため、名前と少しかぶる程度の位置に押します。
Q.開運のために、字画を変更するのは大丈夫ですか?
A.
字画を変えることは本来好ましくありません。ですが、字画の変更で、気持ちが前向きになれるのであれば、必ずしもNGではありません。印鑑登録の場合は不可。
Q.銀行などで、「捨て印を押してください」と言われますが、押してもいいのですか?
A.
おすすめしません。捨て印は訂正印の役割を果たすもので、記載に誤りがあった場合、相手の了承がなくても勝手に修正できるという印。つまり、都合よく内容を変更されても有効となります。軽微な訂正に限られているものの、安易に押してはいけません。
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取材協力
玉木水象堂代表、玉木基さん
小川祥雲堂代表、小川規子さん