願いを込めて星を見よう

2018.01.18

空気が澄んで、月や星が美しく見える冬。1月31日には、全国で3年ぶりに皆既月食も見られます。そこで、こよなく天文を愛する達人たちに聞いた、県内のイチオシ天体観測スポットをご紹介。せわしない日常をちょっぴり忘れ、心揺さぶる天体ショーや降るような星空に癒やされませんか。

今里天文台＆三木町ゆめいろドーム所有

東亜天文学会理事穴吹勝彦さんイチオシ

高仙山（木田郡三木町奥山）

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撮影者：穴吹勝彦さん「おおいぬ座の散光星雲」
讃岐平野や瀬戸内海も一望できる標高627㍍。視界360度で、香川県では数少ない満天の星空が広がります。中でも、南の空に見えるおおいぬ座の美しさは格別。冬の大三角形の一つで、オリオン座の中心の三つ星を東へたどると、ひときわ輝くおおいぬ座のシリウスが発見できます。運が良ければ、「トールのかぶと星雲」の愛称で親しまれる散光星雲（写真）も見られるかも。

チェック！

今里天文台（高松市今里町）では星の観望会を毎月2回開催（要予約、TEL:087（880）7557）。隕石（いんせき）など星グッズも多数展示。
香川大学教授として天文学を広める

四国天文協会会長松村雅文さんイチオシ

公渕森林公園（高松市東植田町）

撮影者：穴吹勝彦さん「公渕森林公園から見た月」
桜や紅葉の名所としておなじみの公渕森林公園は、実は天文愛好家も集う観測スポット。ふもとから約15分の二子山展望台はもちろん、芝生広場や園庭でも観測できるので、女性やファミリーも楽ちんです。携帯電話で月を撮影するなら、ISO感度を低めに設定して、暗くなりすぎない夕方に撮るのがおすすめ。月の光がぼやけず、初心者もうまく撮影できますよ。三脚を使うとなおよし。

チェック！

31日の皆既月食は、月が空高く昇るので、観測には好条件。午後8時48分に欠けはじめ、9時51分～11時8分に皆既月食、翌午前0時11分に終了予定。
天文歴はなんと70年超！

香川アマチュア天文家の重鎮小島茂美さんイチオシ

五色台（高松市～坂出市）

撮影者：小島茂美さん「くっきりとしたシルエットで美しい満月」
一番感動したのはサイパンの天文台で見たハレー彗星だそうですが、県内のスポットで…ということで、五色台がランクイン。五色台スカイライン沿いの大崎鼻や黒峰展望台など観測スポットが多数点在。五色台少年自然センターでは、「星を見る会」も開催しています（予約制、詳細は同センターHPを）。四国最大級の反射望遠鏡を使うので、惑星や星雲など、壮大な世界を身近に感じられますよ。