身近に潜む あおり運転 その対処法とは…

近年、その危険性や、悪質な行動などがクローズアップされ、社会問題となっている「あおり運転」。自家用車やバイクを利用する人にとっては、他人事ではありません。万が一、自分が被害に遭ってしまったら…。どう対処すればいいのか、香川県警に聞きました。

【取材協力】香川県警察本部交通指導課次長・大林憲広さん
 

左右にあおる、急停車、パッシング、追跡…
とっても危険!

昨年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされたことで分かる通り、「あおり運転」という言葉は、近年よく耳にするようになった気がします。道路交通法で、あおり運転という名称の違反があるわけではありませんが、「重大な交通事故につながる悪質、危険な行為です。警察では、あらゆる法令を適用して、厳正な捜査を徹底し、積極的な交通指導取り締まりを行っています」と大林さん。  いわゆる「あおり運転」に当てはまるのは、下記のような行為。さらに「危険運転致死傷罪」や、刑法の「暴行罪」に問われ、厳しい罰則や運転免許停止処分を受ける可能性もあります。

もし巻き込まれたら…
安全な場所で110番

危険なドライバーに追われるなどした場合は、「交通事故に遭わない場所に退避して、ためらわずに110番を」と大林さん。相手の挑発に乗らず、刺激せず、冷静に行動しましょう。安全な場所でドアロックをして、110番通報。高速道路では、サービスエリアやパーキングエリアへの退避を勧めています。  ハンドルを握ると、性格が変わる人もいます。また、そんなつもりはなくても、運転の癖で相手にプレッシャーを与えていて、加害者になっているかも…。張り合うような行為をしない、譲り合うなど、日ごろからゆとりある運転を心がけることも、対処法の一つといえます。
 

こんな行為が「あおり運転」 道路交通法違反になります

● 前の車への異常な接近  (車間距離不保持違反)
● 不必要な急ブレーキをかける  (急ブレーキ禁止違反)
● 急な進路変更、割り込み  (進路変更禁止違反)
● 合図をしない進路変更  (合図不履行違反)
● 不必要な幅寄せ  (安全運転義務違反)
● 執拗(しつよう)にクラクションを鳴らす  (警音器使用制限違反)
● 左側からの追い越し  (追越し違反)
 

協議会に聞きました
捜査にも有益
普及が進む「ドライブレコーダー」 メモリーカードは年に一度は交換を

心強い目撃者となるドライブレコーダー(以下DR)ですが、せっかく取り付けていても、画質が悪かったり、記録できる範囲が狭かったりでは意味がありません。ドライブレコーダー協議会によると、「実際に画質の確認ができ、詳しい担当者がいる販売店での購入が失敗しないコツ」。右記のチェックポイントも参考にしてください。  また、映像トラブルの多くは、メモリーカードで起こっているそう。メモリーカードは消耗品なので、使い方によるものの1年に1回は新品に交換を。DRの基礎知識については、協議会HP(http://www.jdrc.gr.jp/)で紹介しています。

DR購入、取り付けの チェックポイント

①秒単位の時間表示はあるか。また、時刻は正確か確認。
②信号の色が判別できるか。
③交差点の入り口付近で、交差点全体が映っているか(水平画角90度以上)。
④DRが運転の邪魔にならないか。DRの撮影範囲をふさいでいるものはないか。

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