地球を守る第一歩 「プラスチック・スマート」始めませんか
昨秋、環境省が発表した「プラスチック・スマート」キャンペーン。海に流出したプラスチックによる海洋汚染を、国内だけでなく全世界で減らしてしていこうという取り組みです。 安価で便利なプラスチック製品は、私たちの生活に大きな恩恵をもたらしてくれているのも事実。キャンペーンはそれらを“全面的に使用しない”というのではなく、“プラスチックと賢く付き合っていこう”というもの。まずは肩の力を抜いて、今できることから実践です!
人が捨てたプラスチックが環境に与える影響
世界の海はつながっています。つまり日本から流出したプラスチックが外国の海岸に漂着したり、世界の海の環境を壊したり…。もちろんその逆もあって、例えば奄美の海岸では漂着したペットボトルの8割以上が外国製という調査結果が出ています。またビニール袋が死んだクジラの胃から出てきたり、ウミガメの首に巻き付いたりという事例も…。 同時にマイクロプラスチック(時間の経過による劣化や破砕で微細片化したプラスチック)も今や世界的な問題。海中に浮遊するマイクロプラスチックを食べた海洋生物への害や、その魚を食べたヒトへの害について、調査や研究が進んでいます。
今、私たちにできることは?
スーパーではレジ袋の有料化が始まったり、県内の主要ホテルでも紙ストローに切り替えたり、無駄なプラスチックの使用を減らす動きが広まっています。 環境省「四国EPO(四国環境パートナーオフィス)」の常川真由美さんによると、「プラスチックごみが海に流出する前に阻止することが大事。ごみ箱以外にごみを捨てない。ごみの分別をきちんとする。さらには道に落ちているごみを見つけたら、まずは自分が拾ってごみ箱へ捨てる。意識を持つだけで普段の行動が変わってくる」と話します。 また、毎日の暮らしの中から「使い捨て」をなくすことも重要なポイント。「レジ袋を断ってマイバッグを使う」「ペットボトルの代わりにマイボトルを持ち歩く」などは、誰でもすぐに取り組めます。「あまり難しく考えず、普段の生活を見直すことから始めてみましょう」と常川さんは呼びかけます。
今日からやってみよう!
●マイバッグを使う
手持ちのレジ袋を繰り返し使うだけでもOK。小さく折ったレジ袋を常にバッグに入れておくと急な時に役立つ。
●マイボトルを持つ
水を補給してもらえる店舗やオフィスが一目で分かる「オアシスマップ」などを上手に利用すると便利。
●普段の生活にリュックサックを使う
マイバッグを忘れた時、荷物が重い時なども大活躍。
●固形せっけんを使う
液体と違い容器が不要なので、無駄なごみが出ない。
●掃除には重曹やクエン酸を使う
何種類もの洗剤ボトルがなくなると収納もスッキリ。
●マイカトラリー(箸、スプーン、フォークなど)を持ち歩く
コンビニでスプーンやフォークをもらう必要がなくなる。
●カイロはお湯を入れて使うタイプのものを使う
局部を温めることで全身の血行が良くなり暖房代の節約にも。
●生ごみはビニールの水切りネットの代わりに新聞紙などに包んで捨てる
三角コーナーをなくすことで衛生的にも◎。生ごみの匂いも気にならなくなる。
●スポンジの代わりに、自然素材のたわしを使ってみる
汚れ落ちが良く、野菜洗いなどにも使えて便利。
●人が集まるイベントなどではリユース食器を使用する
問い合わせ:TEL 087(816)2232 「四国EPO」
外出先で“水”を探せる「オアシスマップ」
使い捨てプラスチックの削減に取り組むNPOアーキペラゴが、外出先でマイボトルに給水できる場所をWEB上に示した「オアシスマップ」を作成。活動に賛同する店舗や企業の協力で、現在は県内45カ所に広がっています。水だけでなくお湯を補給してくれる場所もあるので、赤ちゃんのミルク作りにも大助かり。
マップは >>WEB から。現在、協力企業も募集中です。
◆ 問い合わせ:TEL 087(813)1001アーキペラゴ事務局
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プラスチックの代わりに…使ってみよう!エコ製品
篠竹かご
(8500円/23㌢×43㌢×24㌢)
貴重な岩手県の篠竹を使った買い物かご。大きなサイズもあります。
民芸福田(高松市百間町9―7)
TEL 087(821)3237
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しなやかで細いシュロの先端部分だけを使い、職人が丁寧に手作り。
ちろりん村(高松市上福岡町2058―2)
TEL 087(837)2976
LOQI(ローキー)のエコバッグ
(1000円~)
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GISE(高松市丸亀町4―5)
TEL 087(899)2244