えるこプラス 〜みんなで見守る高齢者の徘徊〜

あなたのひと声で助けられる人がいます!みんなで見守る高齢者の徘徊

平成27年度に香川県で発生した認知症による徘徊捜査依頼は196人、うち6人が発見時に死亡が確認されました。現在、高齢化率29.9㌫の香川県では、さらに進むことが予測されています。そんな中、高齢者の見守りを地域全体で積極的に取り組んでいるのが「高松市香西地区」。今回は地区で実践されている、認知症で徘徊する高齢者への“声かけ”について教えてもらいました。

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地区に住む高齢者の徘徊事故をきっかけに、平成26年に立ち上がった「香西長寿声かけ隊」。自治体や学校で「認知症サポーター講座」を繰り返し行い、認知症という病気の理解と協力を呼びかけています。現在の地区内で988人が受講。「特定の人だけでなく、子どもから明日はわが身の高齢者まで、地域全体で見守り体制を整えることが大事」と話します。
「香西長寿声かけ隊」会長 佐藤隆男さん

散歩?徘徊?見分けるポイントは「あれ?何かおかしいぞ」

高齢者が一人で歩いている姿を目にして「あれ?」と違和感を覚えたら、徘徊を疑ってみましょう。徘徊する人は足腰の丈夫な人が多く、かなり早い歩調で歩いている場合もあります。

どんなふうに「声かけ」したらいい?

認知症で徘徊している人の中には、自宅が分からず不安でいっぱいの人もいます。相手の警戒心を和らげるよう、笑顔でゆっくりと順を追って話しかけます。

  • びっくりさせないよう近づき、こちらから相手の視野に入るようにする。絶対に後ろから声をかけないよう注意。
  • 相手に目線を合わせたら、ゆっくり穏やかな口調で「こんにちは」「雨ですね」など、普通のあいさつから話し始める。
  • 反応を見ながら「どこから来られましたか?」「どこへ行かれますか?」など、「はい」や「いいえ」で答えられない質問をして、一問ずつ相手の答えをゆっくり待つ。無視されたり、逃げ出されたりしても絶対にその場を離れず、時間をおいて話しかける。
  • その際、現実離れした不可解な言動が見られても否定せずに受け入れて、「ちょっと休みませんか」などと促し“相手に受け入れられている”という安心感を与える。
  • 目を離さないように注意しながら警察に連絡する

「あれ?」の一例

  • キョロキョロしている
  • 服装がおかしい(季節外れ、パジャマ姿、裸足など)
  • 持ち物がおかしい(天気なのに傘をさしている、ぬいぐるみを抱えているなど)
  • 見たことのない人が一人で歩いている(自宅から数十キロ離れた場所で発見されることも少なくありません)

香西長寿声かけ隊 「認知症SOS やさしい声かけ模擬訓練」 参加・見学OK 12月10日(土)開催

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第2回となる今回は、香西地区内を認知症役の3人が徘徊。見かけた人が次々に声をかけ、最後は警察に連絡する-という一連の流れを体験します。高松北署の協力で、通報時のやり取りを見ることもできます。地区外の人も参加、見学ができるので、希望者は直接問い合わせを。
日時 12月10日(土)午前10時~正午
※雨天の場合は17日(土)に延期
集合場所 香西コミュニティーセンター(高松市香西本町476-1)
連絡先 090(2893)1375佐藤さん

高松市では「徘徊高齢者保護ネットワーク」を展開

高齢者が徘徊・行方不明になった時、可能な範囲で捜索に協力できる「捜索協力員」の登録を呼びかけています。詳しくは3面「ライターNEWS」をチェック。

70年近い経験で培った“生きる知恵”を子どもたちに伝授

14歳の時にボーイスカウトに入団、今も精力的に活動を続ける石川さん。昨年は54年ぶりに日本で開催された世界大会に参加して、155カ国の人々に日本の伝承文化「竹細工」を指南しました。成長が早く軽く丈夫な竹は、食器、建具、文具…さまざまな生活用品に加工が可能で、最後は竹炭や有機たい肥となる“捨てるところなし”の万能素材だといいます。
また年間を通して主宰している「かがわ森の寺子屋体験学習」では、大自然を相手に、刃物や火の使い方、礼儀作法、森の整備など、親や学校から学べない“生きる知恵”を子どもたちに伝授。「危険から遠ざけるだけでは、いざという時に対処ができない。何が危険かを知ることで回避する力が備わる」と石川さん。この「備えよ、常に」は世界のボーイスカウトのスローガンにもなっているそう。
今も胸に刻む石川さんの人生の指針は、20歳の時にアメリカで開催された世界大会に日本代表で参加した際、団長の松平頼明氏から贈られた「得意分野だけでなく、苦手な分野は一層の努力を重ねて、まんべんなく360度の方向に人間を磨いていきなさい」という言葉。そのために自分に何ができるのか…今も模索しながら人生を謳歌(おうか)しています。

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香川スカウト クラブ会長 石川孝さん(83)

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香川県在住の348人に調査。うどん県民もこの日ばかりは「そば」が大半。「そばを食べるのはこの日のみ」という生粋の讃岐人もいる中、他県出身者は「うどんを食べる人がいるの?」と当然のごとく「そば」を支持。そこで気になるのがダシ。もしかしてうどんもそばも同じダシ?と思いきや、麺を選ばない「しっぽく」が大活躍!大みそかにしっぽくは、意外な讃岐ルールなのかも。

オトナモノ vol.11

ナッツを漬けたさぬきはちみつ(150グラム/1580円)

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おいしい×美容効果の一石二鳥
採取の時期や場所によって味わいが異なるフレッシュな蜂蜜の味比べが人気の「峰山ハチミツ」。その蜂蜜に、ヘーゼルナッツ、クルミ、カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオの5種類のナッツを漬け込むと…そのままでもおいしいナッツが、蜂蜜効果でさらにパワーアップ!たっぷり蜂蜜を含んだナッツの食感も魅力です。チーズやバケット、コーヒーとの相性も抜群です。

販売・問い合わせ

TEL:087(861)6300
峰山ハチミツ(高松市峰山町1838-266)

黒結晶 燗徳利(270ミリリットル/2376円)

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手軽で冷めにくい熱燗(あつかん)セット
寒い季節に恋しくなる熱燗を、手軽に楽しめる陶器製3点セット。わざわざお湯を沸かさなくてもポットのお湯でOKなんです。取っ手の付いた器にお湯を6分目ほど注ぎ、その中に日本酒を入れた徳利(とっくり)をつけて待つこと3~4分。好みの温度になったら、付属のお猪口(ちょこ)でどうぞ召し上がれ。燗が冷める心配をすることなく、好きな場所でチビチビ楽しんで。

販売・問い合わせ

TEL:087(821)4584
ワタナベ酒店(高松市扇町1-28-30)

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