夫から切り出すケースも増加 “熟年離婚”予備軍になってない?

「熟年離婚」というと、定年を迎え“濡れ落ち葉”となった夫に妻が切り出すもの―というイメージではないでしょうか。ところが近年は、夫から妻に三行半を突きつけるケースが増えているとのうわさをキャッチ。その真相を探ってみました。

教えてくれたのは…
ファミリーベースネット
代表
管東佑衣子さん
 

増え続ける離婚 「熟年離婚」は40年前の5倍に

今や3~4組に1組が離婚している計算になる時代。夫・妻の年齢別離婚件数を20年前と比較すると、20代は晩婚化もあってか4割減少しているのに対し、30代以降はどの年代も増加。中でも60代以上は2~5割増と突出しています。  結婚して20年以上連れ添った夫婦の離婚、いわゆる「熟年離婚」の件数を見てみると、1975年の6810件に対し、2015年には約5倍の3万8644件に。裁判所の司法統計(2015年度)によると、離婚原因の第1位は夫側・妻側ともに2位以下を大きく引き離して「性格が合わない」が圧倒的な理由となっています。

口撃する&ズボラな妻はご用心
夫にとって家は “安心安全基地”なんです

結婚教育相談員として多くの夫婦に寄り添ってきた管東さんは、熟年離婚に関わらず、5年ほど前から妻のモラハラやネグレクト(無視・放棄・怠慢)についての相談が増えていると言います。例えば、妻が母親と一緒になって夫にキツく当たったり、ご飯が毎日出来合い品だったり、部屋が汚かったり。「男性が“素の自分”でいられる家の中。でも、居場所がない。会社が終わっても帰りたくないという人が多いんです。本来男性は体裁を気にする生き物だけど、人生100年時代の今、今後の長い人生を思うと離婚という選択肢も出てくるのかもしれません」。女性の社会進出で妻が経済的に自立していることも、頼られたい男性にとっては寂しさを感じる要因のようです。
財産分与など離婚にかかるコストは男性の方が大きくなりがち。それでも、この妻とこれから20~30年ある老後をともに歩むのは無理―。そんな気持ちが固まる前に、お互い、時にはわが身を振り返り、小さな不満を積み重ねないよう気をつけたいものですね。
 

来年は風水的に“家族YEAR”
家族構築のカギは
“おふくろの味”にあり!?

“家族”に関するブームが訪れるといわれる2019年は、家族のあり方を見直すいい機会。「セカンドライフについて夫婦で話し合うのは定年後ではなく40代ごろから。定年後ではお金・体力ともに人生設計の見直しがしづらい。中年期は葛藤期であり、新たな挑戦もしやすい時期」と管東さん。離婚を考えても、「答えを急がず、相談相手には人生経験が豊富な人を選んで」とアドバイス。
まだまだ先の話と思っている20代・30代のあなたも他人事ではありません。「夫婦の変化は妻の妊娠から始まるといわれます。妻から母となり、夫への愛情にも波が出てくるのですが、男性には変化のきっかけがない。そのギャップを理解し、どう埋めていくのかがポイント」。近年は家族間での悲しいニュースも多いのですが、これは心が満たされないことも大きな要因。夫だけでなく子どもとの絆も深めるためにも、“母親の作るご飯”は大切なのだそう。“おふくろの味”が家族の歴史と伝統を作ります。

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