うちだけで通じます わが家語辞典
他人に聞かれた日には、もう赤面しちゃう言葉から、ほほ笑ましい造語、省略形まで…。うちでしか通じないけれど、意味や背景を家族で共有できる言葉を、リビングでは勝手に〝わが家語〟と名付け、募集。読者のコメントとともに紹介します。
あんいらず -> 白い餅
使用例/「あんたはあんいらずなんな?」。
正月、お雑煮の餅を「あん餅でなく、白い餅でいいのね?」と確認する際の祖母の言葉は、県外の人には、もはや暗号だろう。(ゾロリ30歳)
逸材遠征 -> プロレスを目的に、県外へ行くこと
母(私)と息子は、プロレスの大ファン。
好きなプロレスラーのニックネームが「100年に1人の逸材」なので、試合を見に出かけることを「逸材遠征」と言っている。プロレスをテレビで見るのは「レスる」、了解やOKは「YeaOh(イヤァオ)!」または「ゼァ」。他人どころか、夫にも通じない。(りんご47歳)
おばかさん -> ペット用シーツ
以前、「おりこうさん」という商品名のペット用シーツを購入。が、愛犬は粗相ばかり。いつしかペットシーツは「おばかさん」と呼ばれるようになり、商品が変わっても使い続けられている。「おばかさんとって~」って感じ。(マロン35歳)
エリーゼのために -> 危機的状況で口ずさむメロディー
うちの石油ストーブの灯油がなくなった時の音楽が「エリーゼのために」。それで、わが家ではピンチな状況になった時に「ティリティリティリレロラ~♪」と家族全員(5歳の娘も)が口にしてしまう。(マスクウーマン39歳)
今日は使い物になりませんでした -> 晩ご飯の用意ができていないこと
体調の悪い時期があり、自虐的に使っていた。が、最近はしんどくなくても使ってしまう。(小リス45歳)
チャンネルコール -> テレビのリモコン
チャンネルを変えたい時は「チャンネルコールとって」「はい」というやりとり。疑問に思わず育ったものの、思春期真っ盛りの中学生の時、友人宅で、ついにその言葉を発してしまった。みんな、シーン。一瞬ののち、大爆笑。傷ついた私は家に帰り、アレの名称は「リモコンでないか!今までウソを教えられた!」と、マジ怒り。今でもウチでは使用中(私は卒業)。(わんこ37歳)
ゲオゲオ -> ゲオ
近所にザグザグができて以来、父はゲオのことを「ゲオゲオ」と言うようになった。家族の誰も訂正せず、父のみに定着。(からし色43歳)
いもさら -> ポテトサラダ
実家では昔から。(ソルト43歳)
口封じ -> おしゃぶり
子どもがぐずった時に与えると、おとなしくなるので。ブラックジョーク的な感じで使っていた。(花水木40歳)
ぴ -> テレビのリモコン
通じるんだもん。(シュガー35歳)
スモール -> 豆電球(常夜灯)
使用例/寝る時「真っ暗はいややから、スモールつけといてよ」。
他人に通じないと気付いたのは、彼氏と初お泊まりの日だった。(すず27歳)
ちゅかっち -> 抱っこする動作
夫が次男(当時2歳)を抱き上げる時、ウルトラマンをイメージしたのか「シュワッチ!」と言うように。まだちゃんとした発音ができなかった次男は、抱き上げられるたび、「ちゅかっち」と言い、以来「抱っこする」=「ちゅかっち」に。あれから6年、次男が大きくなっても、夫はいまだに「ちゅかっち」を使う。1人だけ成長しておらず、残念…。(松竹梅36歳)
まぁ -> ただいま
おかえりは「りぃ」、おはようは「う」。あいさつが基本という家訓なので、シンプルイズベストで。(うーこ29歳)
ピコピコ -> (1)救急車 (2)銀行
小学生のころ、祖母の意向で遅くとも夜9時には就寝させられていたが、眠れずに、私と妹がごぞごぞしていると、必ず「はよ寝なピコピコが迎えに来るで」と脅されていた。なんで救急車を怖いモノ扱いしていたか不明。また、銀行に行くときも「ピコピコ行くで」。祖母の中でのピコピコの位置づけがいまだにわからん。(K45歳)
スモール -> 豆電球(常夜灯)
使用例/寝る時「真っ暗はいややから、スモールつけといてよ」。
他人に通じないと気付いたのは、彼氏と初お泊まりの日だった。(すず27歳)
ちゅかっち -> 抱っこする動作
夫が次男(当時2歳)を抱き上げる時、ウルトラマンをイメージしたのか「シュワッチ!」と言うように。まだちゃんとした発音ができなかった次男は、抱き上げられるたび、「ちゅかっち」と言い、以来「抱っこする」=「ちゅかっち」に。あれから6年、次男が大きくなっても、夫はいまだに「ちゅかっち」を使う。1人だけ成長しておらず、残念…。(松竹梅36歳)
もーん -> (主に子どもが)おしりを突き出すしぐさ
小さい時、トイレから出ると、「もーんして」。おしりを親の方に向けて、拭いてもらっていた。語源は、やっぱり「〇〇もん」か?(ぴろりん50歳)