えるこプラス 歌の力でスイッチON
”オトナ時間”を楽しむためのお役立ちページです。
認知症予防や、リハビリに注目の「音楽療法」。実際にどんな効果があるの?今回は脳を活性化させるといわれている”歌の力”について教えてもらいました。(取材協力:音楽療法士・三崎めぐみさん)
懐メロが細胞を刺激する ~高齢者の場合~
高齢者への音楽療法は、日常生活の動作(ADL)や生活の質(QOL)の向上が目的。心理的、生理的、社会的に働きかける音楽の力を使う方法です。記憶のシステムは、最近のことは忘れても昔のことは鮮明に覚えている、という特徴があります。そこで、自分が若かったころのことを思い出すとそのころに戻ろうとする、という脳の機能を生かしたセッションを行います。
具体的には、対象者が20歳だったころ±10歳の時代の歌が、ナチュラルキラー細胞を活性化させるといわれ、ある曲をきっかけに無気力だった人がどんどん元気で笑顔になる、というのも音楽療法の現場ではよく見られるシーンです。
それぞれの方法で「回想」を導く ~音楽療法の現場で~
音楽療法では、人間の「回想」する機能を活性化させます。回想は、音楽以外にも例えば、昔の道具や食べ物、本のほか、写真や画像など視覚的なアプローチなどからも導くことはできますが、特に集団の場合などは、音楽が一番容易な方法として使われています。人が集まる場所が苦手という人は、例えば”鼻歌”だけでも効果が期待できます。また、誰にも気を使わない”ひとりカラオケ”もいいでしょう。気分が高揚し、、楽しく感じることができればOKです。
「声を出して歌う」ことは身体機能向上の効果が期待されますが、音楽を「聞く」「奏でる」などもそれぞれに特有の効果があります。興味のあるところから始めてみては?
三崎さんからのメッセージ
毎回のセッションでは、年齢や障がいなど条件が違うグループごとに独特のコミュニケーションが生まれ、最後は大きな歌声が渦となり笑顔が生まれます。すばらしい爽快感を共有できる瞬間です。行けば楽しいと分かっていても、”朝起きて、準備をして、玄関を出る…”という若い時には当たり前だった行為すべてが、高齢になるとおっくうになり、引きこもりがちになります。歌(音楽)がそれを超える楽しみとなり、外出を促すきっかけになれば…と願っています。
うたごれ喫茶チャロ 主宰
1月で70回目を迎えた「うたごえ喫茶チャロ」は、大西さんが代表を務める奥塩江交流ボランティア協会が主催する月例イベントの一つ。「チャロはブータンの言葉で”友達”という意味。仲間づくりの場になればという思いを込めました。ほかにも、食事会や落語会、試写会などのイベントを通じて、住む人と訪れる人の垣根のない交流を目指しています」。会場の旧上西中学校は、大西さんの母校ということで、懐かしい学び舎への愛着はひとしおです。
参加者は、オリジナルの「うたごえ歌集」を手に、唱歌、演歌、外国民謡、フォークなど、さまざまな歌にチャレンジ。特徴的なのはステージに設けられた複数のマイクスタンドで、リクエストした人や歌いたい人が自由に前に出て歌えるシステムです。前半と後半の間に設けたティータイムの時間も、朗読やカンツォーネの独唱など、ステージ上は順番待ちの大盛況。歌声は絶えることなく木造の講堂に響き渡ります。
昔は峠を越えていろいろな人や文化の交流があったという奥塩江地区。「同協会の掲げる”山村の存続と持続可能な社会づくり”のためにも、チャロの存在は大きい」と大西さんは話します。次回は、2月6日(土)午後1時半~3時半。一般参加会費700円。
問い合わせは080(5665)1614同会代表・大西佑二さん
どっちDATA 第3回
テーマ:冬は「こたつ派」ですか?
オトナモノ
布ナプキン型の冷え取りアイテム ヒエトリパット(2484円~)
問い合わせ | 伊織 丸亀町グリーン店(高松市丸亀町7―6丸亀町グリーン西館1階) |
電話 | 087(802)2318 |
厳選素材がかもし出すぜいたくな風味ちょっと贅沢なぽん酢 (486円/145ml)
※取り扱い店舗により大びん(1080円/500ml)もあり
問い合わせ | ヤマロク醤油(小豆郡小豆島町安田甲1607) |
電話 | 0879(82)0666 |