夜廻り猫 1~9巻(以下続刊)

深谷かほる著・講談社刊/1100円~
まるで…漫画で表現した哲学書
ほとんど漫画を読まない私が、友人の勧めでハマった「夜廻り猫」。最新第9巻は昨年11月に発行されたばかりですが、累計63万部も売れている人気シリーズなので知っている人も多いのでは?話はすべて1話完結の8コマ漫画で、主人公は「泣く子はいねが~」と夜な夜な街を巡回する野良猫・遠藤平蔵。涙の匂いを嗅ぎつけては「もし、そこなおまいさん。泣いておるな、心で。よかったら話してみなさらんか?」と語りかけ、心の奥に秘めた悩みを聞いてあげる。弱い人も不器用な人も生きづらさを感じている人も、平蔵に打ち明けるだけでちょっと楽になる。読んでいる私も心がポッと温まる。理不尽な世の中でがんばっている人と自分を重ね合わせて“生きる意味”を考えさせられる…本当に奥の深い漫画なのです。こんな時代だからこそみんなに読んでほしいな。(紀)
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