恋、もとい鯉と金魚の季節です

koitokingyo
 

いぶし銀の技で全国の品評会へ

ebisawa

錦鯉愛好家 海老澤諌(いさむ)さん(80)

さぬき市長尾に住む海老澤さんは、長年の錦鯉愛好家。「以前は繁殖もしていたが、今は飼育だけ」と言いますが、品評会への出品は、年に8回。自宅裏の緑豊かな環境にある、ハウスで囲んだコンクリート池は、主に山のわき水を使用。色とりどりの50匹がゆったりと泳いでいます。  「難しいけれど、3色が好み」。品評会で賞をとった際には、雑誌にも取り上げられ、「色の境目が美しく、濃密で良い」という意味の賛辞が。  また、メダカの繁殖にも力を入れていて、パンダ、楊貴妃、ダルマ、みゆきなど種類もいろいろ。海老澤さんが手塩にかけて育てた鯉やメダカは、道の駅ながおで販売しています。
【問い合わせ】TEL: 0879(52)1022道の駅ながお
 

本物は真剣でないと 作れない、がモットー

nagasima

日本オランダ獅子頭(ししがしら)愛好会会長
中嶋一誠(かずのぶ)さん(62)

名前の「オランダ」は、ヨーロッパの国ではなく、鎖国中のハイカラなものの総称「オランダもの」に由来。頭部の発達した形状が獅子頭のようなので、「オランダ獅子頭」と名付けられた金魚の一種。200年も純粋なまま受け継がれた背景には、四国の愛好家の存在が欠かせません。  体育教諭時代は、金魚の飼育は趣味程度。40代の頃、「地元の温泉で、隣の人がらんちゅうの話をしており、見せてください!と話しかけて。けげんな顔をされましたが(笑)」。それをきっかけに愛好家の集まりなどに参加していたある時、「オランダ獅子頭」に初めて出合い、その美しさに感動したそう。「でも、飼う人が非常に少ない状態で…。今途絶えたら、二度と本物を見られなくなる。自分がやるしかない」と51歳で早期退職。以来、ふ化や飼育に365日励んでいます。自然消滅していた愛好会も立ち上げ、当初40人の会員は、現在全国120人以上に。倉庫を改造して、「金魚仲間の隠れ家」も造りました。  中嶋さんの頭にいつもあるのは、徳島県の師匠が育てた美しい個体。「追いつき、いつか追い越したい。難しいから続けられるのかもしれません」。日本一に何度も輝いた中嶋さんの「オランダ獅子頭」は、ペットショップなどで販売していない貴重なもので、東かがわ市のふるさと納税返礼品にもなっています。  また、伝承と普及を目的に、毎年11月第3日曜に東かがわ市で品評会を開催。譲渡会や金魚すくいもあります。
【問い合わせ】 TEL: 090(4971)1273中嶋さん
 

目指すは 日本一の美

 
hujino
馬、烏骨鶏(うこっけい)、ハヤブサ、ネコ、イヌ…とにぎやかな藤野さんの敷地。10年ほど前には、立派なハウス2棟を造り、らんちゅう専門店「KORAN」の営業も始めました。  専用の水槽は約30。人が改良に改良を重ねた観賞用で、系統や血統などはもちろん、環境でも大きく違いが出る、金魚の王様「らんちゅう」。「自分好みに作り上げることができ、品評会で実力がはっきり評価される」と魅力を語ります。背びれがないため、手で捕まえられるほど泳ぐのが下手ですが、そのゆっくりした動作が、かえって「かわいい」「癒やされる」などと人気です。  藤野さんは、産卵のため、冬季からヒーターで温度管理。えさを1日5回に分けてやる時季もあるそう。これだけ苦労しても、「ものになるのは卵何千個のうち数匹。ゼロのこともある。お金も、場所も、手間もかかるよ」と笑います。7月と9月には品評会も開催、見学もOKです。
【問い合わせ】TEL: 087(879)1500 KORAN(高松市香南町西庄2078―1)

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