枕草子 ビギナーズクラシックス 日本の古典

清少納言・著 角川書店・編 角川ソフィア文庫 748円 

言わずと知れた女流文学者・清少納言がつづった雅(みやび)な世界を、もっと気軽にもっと身近に

時は平安中期、中宮(天皇のきさきの最高位)・定子に仕えた清少納言が書いた随筆「枕草子」。冒頭の「春はあけぼの」は言えても、その後をよく知らない…という人は多いのでは? こちらの本は初心者向けというだけあって、有名な章段などが現代語訳、原文、寸評の3点セットで紹介されています。まず現代語訳ですぐその世界観に入り込め、原文で言葉のリズムとおもしろさを味わいます。さらに寸評で時代背景や人間関係を知ることで、すんなりと内容を理解することができます。「訪ねた家の門が小さく車が通らないので、普段着のままで来たのに降りて歩くことになり、皆に見られてしまってショック」など、今聞いてもクスッと笑えるような内容もあり、一千年の時を超えたとは思えないほど身近に感じます。古典ビギナーでも気軽に楽しめる一冊で、雅な平安貴族の生活をのぞいてみてはいかが。(ら)

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宮脇書店本店
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2024年7月12日号掲載の情報です

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