2025年 3月 の投稿一覧

【高松】3月23日の「さぬきマルシェinサンポート」は春野菜や植物をテーマに“グリーンマルシェ”を開催

※3月16日(日)は悪天候のため、安全を考慮し翌週の3月23日(日)に延期となりました

香川県産にこだわった旬の食材や加工品を、生産者が直接販売する屋外市場型のイベント「さぬきマルシェinサンポート」。

14年目となる2024年から2025年にかけては、県内のさまざまなイベントや教育関係、団体と協力したコラボレーションを企画中。生産者と消費者をつなぐ、香川の魅力満載の人気イベントです。

3月23日(日)は“グリーンマルシェ”をテーマに開催。肌寒い日が続きますが、植物や野菜はひと足早く春の装い。そんな季節のグリーンを楽しむための植木や花などの“植物”や、アスパラガスや葉野菜などの“春野菜”などがそろいます。

県産のブロッコリーに県産野菜の調理パンなど約10店舗がテーマに合わせて商品を販売。また、クラフトビールなどの初出店が4店舗、そのほか目移り必至の魅力的なお店が約40店舗集結します。
食卓やおうちを春色に彩るグリーンをお見逃しなく♪

■出店一覧
・中讃農業女子ぼやっと…野菜
・かがわ有機ネット…野菜
・三木町観光協会…アスパラガス
・開耶香房 橋本正光園…盆栽
etc

※荒天の場合は中止
※天候などによるイベントの開催有無や最新情報はHPまたはSNSで確認を

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【宇多津】「街角珈琲」こだわりコーヒーと王道ナポリタンをゆったり味わおう

・「街角珈琲(まちかどコーヒー)」

国道11号のマルナカ宇多津店の西側から細い道を北に入ってすぐ、ひっそりと佇む「街角珈琲(まちかどコーヒー)」。2023年11月にオープンしたこちらは、オーナー・白川さんの祖父が建てたという築50年の味わいある元倉庫を活用した古民家カフェです。

「せっかく立派な建物だからもったいないと思って」と、オーナーが祖父から受け継いだ倉庫を改装。梁(はり)や壁で古き良き雰囲気は残しながら、店内はスタイリッシュに変身しました。落ち着いた色合いで、窓からは自然の陽光が差し込みます。

グループ席とカウンター席があるので、家族や友人と訪れるもよし、1人でゆったり過ごすもよし。カウンター席では、オーナーとのおしゃべりも楽しめますよ。

オーナーの白川さんは、カフェを開く前はサラリーマンをしていたそう。定年退職後、お客さんと直接話す仕事をしたいと、同店をオープン。第2の人生をカフェのオーナーとして、新たな挑戦を満喫しています。そんな酸いも甘いも知り尽くした(?)オーナーとのおしゃべりを楽しみにしている常連さんも多く、人のぬくもりあふれる、優しい雰囲気のお店です。

・オリジナルブレンドコーヒーは外せない♪

『街角ブレンド珈琲』500円

同店の看板メニューでもあるこちらの「街角ブレンド珈琲」は、苦みと深みが絶妙でありながら、誰でも飲みやすい味のオリジナルブレンド。実は、このブレンドにたどり着くまでには相当な試行錯誤があったというオーナー渾身(こんしん)の一杯です。

コーヒーを注文したら、ウェッジウッドなど、有名メーカーのすてきなカップで提供されるのも魅力のポイント。心地いい空間と上質な器、こだわりの一杯に気分が上がります。どんなカップで提供されるかは、運ばれてくるまでのお楽しみ。

『トースト(ハムマヨ)』800円

10:00から14:00までの間は、コーヒーと一緒にモーニングメニューをいただけます。トーストのほかにホットサンドや朝カレーもあり、すべてコーヒー・サラダ・ヨーグルト付きのお得なセットです。+差額でコーヒー以外のドリンクを選ぶこともできますよ。

厚切り食パンにハムやマヨネーズ、チーズなどがのったボリューム満点なこちらのトーストは、朝から元気になれそうな一品。言わずもがな、コーヒーとの相性は◎ですよ♪

・ランチで大人気!昔懐かしいナポリタンや熱々カレードリア

『昔ながらの街角ナポリタン』900円

同店人気No.1のランチメニューはナポリタン。“昔ながら”という名の通り、喫茶店の王道で懐かしい味付けです。甘みのあるトマトソースとソーセージがポイント。ナポリタンといえばコレ!とうれしくなる、定番の期待を裏切らない味です。

『たっぷりチーズの焼きカレードリア』1,000円

しっかり濃厚なカレーとたっぷりのチーズで仕上げたこちらのドリアも、同店の人気メニュー。辛さはマイルドで、子どもからお年寄りまで万人受け間違いなし。アッツアツなので、食べる際にはやけどに気をつけて。

しっかりとご飯に絡んだカレーが◎。濃いめの味でボリュームもたっぷり。お腹いっぱい楽しめちゃいます♪

・デザートメニューも充実

『白玉だんご 3種盛り』800円

デザートメニューで大人気なのが、『白玉だんご』。一口サイズのプリプリもちもちだんごを、ゆでたての状態で味わえます。「3種盛り」とはだんごにかけるソースのことで、みたらし、あんこ、黒蜜きなこの中から自由に味変をしながらどうぞ。

おすすめはみたらしソース。甘じょっぱい味わいがクセになります。きなこ+あんこや、みたらし+きなこなど、自分でソースを組み合わせてアレンジできるのもいいですね。好みの味を探しながら、あまーいひとときをどうぞ。

飲食やカフェとは全く畑違いの仕事から第2の人生をスタートさせたオーナーの思いやこだわりがたくさん詰まった「街角珈琲(まちかどコーヒー)」。「少し忙し過ぎるくらいかな(笑)」とこぼすオーナーですが、それは同店がお客さんから愛されている証拠です。

気さくでおしゃべり好きなオーナーと、極上のコーヒー。魅力たっぷりな同店で、心温まる時間を過ごして。

※2025年3月下旬~4月ごろに料金改定予定。記事内の料金から変更される場合があります

■詳細情報

■DATA

街角珈琲(まちかどコーヒー)

所在地
香川県綾歌郡宇多津町東分328
電話番号
0877-41-1077
営業時間
10:00~16:30

【観音寺】「銭形まるしぇ2025」開催!種類豊富なサウナが人気の琴弾廻廊へGO♪

バラエティー豊かな11種のサウナと7種の水風呂が人気を集める観音寺市の天然温泉「琴弾廻廊(ことひきかいろう)」。隣接ホテル「Hotel O. Setouchi」のオープンを記念して、3月9日(日)、サンキューの日に「銭形まるしぇ2025 ~琴弾廻廊 勝手に地域感謝祭~」が開催決定!琴弾廻廊の入場無料券が390枚当たるお得な抽選会もありますよ。

マルシェに登場する約30店舗のラインアップは「SABI」「朔日」「りすのくつ」「かにわしタルト店」「Landscape Coffee 37」「パスドーナツ」など、香川の人気店がいっぱい♪気になる店を1日で網羅できるチャンスです。
マルシェ店舗でのお買い物300円ごとに1枚もらえる“銭マルチケット”を3枚集めると、琴弾廻廊の入湯無料券などすてきな景品が当たる抽選会に参加できるのでお見逃しなく。

さらに、和太鼓やフラダンスなどの計9チームによる豪華ステージのほか、当日10:00からは、観音寺市の名所「寛永通宝」がある有明浜の清掃活動が行われます。みんなで浜を美しくし、感謝のループを作りませんか。

詳しくは公式インスタグラムを。急速な変化を遂げる「琴弾廻廊」も要チェックです♪
➡︎公式IGはこちら

■出店一覧
・SABI
・朔日
・りすのくつ
・かにわしタルト店
・Landscape Coffee 37
・パスドーナツ
・Hacos
・mame
・人生意気に感ず
・海辺の珈琲研究所~豆豆豆~
etc.

【琴平】「神椿」こんぴらさんの緑豊かな空間で、ゆったりとしたひとときを♪

・「カフェ&レストラン神椿」

JR琴平駅から徒歩約30分、琴電琴平駅からは徒歩約20分。通称“こんぴらさん”の名で親しまれている「金刀比羅宮(ことひらぐう)」の石段500段目にたたずむ、緑に囲まれた「カフェ&レストラン神椿」。こちらは金刀比羅宮の境内にあり、2007年のオープンから15年以上たった現在も、県内外の人々に愛され続けています。

金刀比羅宮の石段を上るだけでなく、専用道路を通って車で直接店舗に訪れることも可能です。ただし、専用道路まで国道377号から「うどん 大庄屋」を目印にして脇道に入る必要があります。グーグルマップなどでは「神椿 駐車場 入口」で検索、または同店の公式HPで道順を必ず確認しましょう。

こんぴら参りの途中で立ち寄る場合は、500段の石段を上がった先にある看板が目印。写真左手に見える階段を降りてお店へ。

半地下のような造りで、非日常に誘(いざな)われるような空気感が漂います。足元には注意しながら階段を降りて、右手が入り口です。

同店は2階部分がセルフスタイルのカフェ、1階部分がレストランとなっています。

カフェはオープンテラス式で、風でそよぐ木々の音や小鳥のさえずりが聞こえてくることも。参拝途中にひと息つける、開放的な空間です。カフェ席の窓がオープンになるのは、雨天の日を除く4月~6月初旬と10、11月。比較的気候の穏やかな季節限定で楽しめる穴場スポットです。タイミングが良ければ、周囲の森から小鳥が訪れることもあるそう。

時折吹き込むこんぴらさんからの風をぜひ感じてみて。

同店のシンボルともいえる鮮やかな青が印象的な壁画。有田焼の陶板一面にヤブツバキの壁画が描かれています。

1階のレストランはゆったりとして落ち着いた雰囲気で、テーブルには週替わりで季節の花々が生けられています。木々に囲まれ、神聖な空気感に包まれた格式高い空間だから、お祝いや記念日など、特別な日に利用する人も多いそう。

・地元食材をふんだんに使ったレストランメニュー

1階レストランでは、『椿コース』(4,290円)と『金椿コース』(6,050円)の2つのランチコースが提供され、どちらも毎月メニューが替わります。食後のデザートは季節のパフェに変更することもできるほか、追加で「プリン・ア・ラ・モード」などのカフェと共通の人気デザートも楽しめますよ。

ランチコースは、前菜からメインまで食材は香川県産や瀬戸内海産が中心。メインディッシュには肉料理と魚料理があり、その時々によって讃岐三畜のオリーブ牛やオリーブ豚・オリーブ地鶏、または瀬戸内海産の魚介類をたっぷりと味わえます。

『讃岐オリーブ豚のトマト煮込み シャルキュトリー風』(コースメイン料理の一例)

取材時にいただいたのは、讃岐オリーブ豚を使ったメインディッシュ。シャルキュトリーとは「豚肉屋さん」という意味で、トマトと煮込んだ豚肉を白ワイン・玉ネギ・ピクルス・マスタードなどのソースで仕上げた料理です。

ナイフがスッと入るやわらかさまで煮込まれた肉は、口の中でホロホロととろけます。まさに、特別な日のメインディッシュにふさわしい一品。

『季節のノンアルコールカクテル』1,000円

季節によって変わるノンアルコールカクテルは、その時期の旬のフルーツなどを使っています。また、春は桜をイメージしたり、こんぴら歌舞伎の公演期間中には歌舞伎をイメージしたホットワイン風のものが登場したり。

季節ごとに楽しく変わるので、こちらのノンアルコールカクテルを楽しみに訪れる常連も少なくないそうです。

・参拝の足休めに♪豊富なカフェメニュー

2階のカフェでは、ハンバーガーなどの軽食やパフェなど、手軽に楽しめるメニューが豊富にそろいます。レストランにはないカフェ限定メニューもあるので要チェック♪

『神椿パフェ』1,500円

レストランとカフェ、どちらでもオーダー可能な『神椿パフェ』は、店名を冠しているだけあって、同店に訪れたら一度は食べたい人気No.1のスイーツ。

横から見ても楽しめるように構成されたパフェのてっぺんには、香川の伝統菓子であるカラフルなおいりが鎮座。わらびもち、白玉、あんこなど和の素材がたっぷりとのった、見た目もワクワクする王道の和風パフェです。地元のしょうゆを使った甘じょっぱいフランス発祥のクッキー“チュイール”や国産ミカンと黄桃・パイナップルのコンポートなど、味や食感の異なる素材がバランス良く配置されていて、飽きずに食べ進めることができます。

『神椿バーガー』1,300円

香川県オリジナル品種の小麦「さぬきの夢」で作ったバンズで、讃岐オリーブ牛100%のパティを挟んだカフェ限定のバーガーは、香川の味がぎゅっと詰まっています。素材の味を生かすため、味付けはあえてシンプルにケチャップ&マスタードで。『神椿パフェ』と並び、こちらもカフェ屈指の人気メニューです。豪快にかぶりついて、讃岐の味を存分に感じましょう。

『こんぴらソーダ』800円

インパクトのある名前のこちらは、同店の新たな名物になりつつあるドリンク。こんぴらさんの空にドラゴンが悠々と飛んでいる風景をイメージしていて、なんだかご利益がありそうなビジュアルです。こちらもカフェ限定なのでお見逃しなく!

爽やかなラムネソーダとカルピスのシャーベットで、歩き疲れた体にシュワシュワっと染み込みます♪ドラゴンはゼリーでできているので、もったいないですがもちろん食べられますよ。

「カフェ&レストラン神椿」は、特別感のあるランチコースがいただけるレストランから、バラエティー豊かな軽食やドリンクがいただけるカフェまで、同じ空間でも雰囲気の異なる二つの顔を持つお店。

こんぴらさんの神聖な空気に包まれて、自然の音を感じながらゆったりとした時間を過ごしてみては。

■詳細情報

■DATA

カフェ&レストラン神椿(かみつばき)

所在地
香川県仲多度郡琴平町892−1
電話番号
0877-73-0202
営業時間
カフェ/10:00~17:00(フードL.O.16:00、L.O.16:30)
レストラン/11:30~15:00(L.O.14:00)

【高松】パン屋巡りが好きな人必見!第11回「パン&スウィーツマルシェ」開催♪

頑張る自分に甘いスイーツのご褒美を♪日常的に多彩なイベントでにぎわっている高松市仏生山交流センター「ふらっと仏生山」で、3月9日(日)「第11回パン&スウィーツマルシェ」が開催されます。実店舗でもすぐに売り切れてしまう人気のパン屋さんもあるので早めの時間に出かけるのがおすすめ。徳島からやってくる店もありますよ。

出店数はパン6店、スイーツ5店、キッチンカー5店の計16店舗。
コッペパンやカレーパンに、天然酵母のふんわり食パンなどがずらり。おやつにぴったりのベビーカステラやアップルパイもあって、ついつい両手いっぱい買ってしまうかも。自宅の冷蔵&冷凍庫のスペースを空けておいて♪

また、交流広場(芝生広場)ではキッズダンスのステージも。ふらっと仏生山で活動するふらっとダンススクールなど計4チームがパフォーマンスを披露します。
※8:00の時点で雨が降っていたら室内で開催

そして食品ロスの削減と貧困問題の解決を目標に、SDGsフードドライブも同時開催。家庭で余っている食品を寄付することで、誰でも気軽に地域福祉に貢献できますよ。

詳しくは公式HPを。
➡︎公式HPはこちら

■出店者一覧
<パン>

・ultrabakeshop & coffee
・カントリーロードベーカリー
・パン屋kiboshi
・K’s bakery
・ベーカリー ボクール
・MAKIPAN

<スウィーツ>
・Azalea(アゼリア)
・おやつ屋 莉つ
・菓ジ菓ジ
・CAFE Lululu
・パティスリーキャセロール

<キッチンカー>
・63ロクサン
・ナナブンノハチくち~な
・HonoBono
・ワゴンタイガー
・Van de Crepe

大人の学び直しは「地域マネジメント研究科(香川大学ビジネススクール)」から!MBAって意外と身近です

・社会人の学びを応援する香川大学大学院地域マネジメント研究科(香川大学ビジネススクール)

「キャリアアップを図りたい」「独立起業したい」「地域社会に貢献したい」という明確な目標がある人はもちろん、「自分の能力に限界を感じる」「今の環境を変えたい」「転職するための武器が欲しい」といった焦燥感が原動力の人など、大人だからこそ芽生える「学びたい」気持ち。香川大学大学院地域マネジメント研究科には、こうした思いに応え、社会人が働きながら学べる環境が整っています。では、どんな学びがあるのかのぞいてみましょう。

・「地マネ」ってなんだ?

地域マネジメント研究科、通称「地マネ」は、2004年に設立された中四国初のビジネススクール(経営系専門職大学院)。2年間で経営に必要な財務会計やマーケティングなどの知識を幅広く体系的に学び、MBA(経営学修士)の学位を取得することができます。「地域マネジメント」というだけあって、一般的なビジネススクールとは異なり、地域公共系の科目も履修できるのが特徴。企業経営だけでなく、新たなビジネスや観光の創造、効果的な情報発信、自治体のあり方など、学びたいことや解決したい課題も人それぞれ。民間企業に勤める人や中小企業の経営者、公務員、医療に携わる人、大学を卒業したばかりの学生など、さまざまな職種や経歴の人が集まっています。というと何だか難しそう、ハードルが高そうと気後れしてしまうので、実際に通っている社会人在学生に、“ほんとのところ”を聞いてみました。

➡︎地域マネジメント研究科の特徴、詳しくはこちら(公式HP)

・大変?ついていける?在学生にインタビュー

取材に答えてくれたのは、マーケティング戦略やマーケティング・リサーチを専門とする大﨑孝徳教授(写真右)と、2024年に入学した社会人学生の田井美由紀さん(中央)、中條洋輔さん(左)。ズバリ「地マネ」の学び、大学院の雰囲気ってどうですか?

大﨑先生 「地マネ」はビジネスを学びつつ、それをまちづくりや地域の課題解決につなげて、地域を元気にする研究ができる場所です。仕事も年代も異なるさまざまな人が集まって、とても熱心に取り組んでいるよね。

田井さん はい、普通に生活してたら接点がないぐらい、みんなバラバラな集まりです。その中で経営なんて私は素人で、「SWOT分析ってなに?」「ターゲティング?」って、知らない単語がいっぱいでどうしよう、ついていけない(笑)と思いながら、どんどん新しいことに触れるのは大変ですが、充実していて楽しいです。

中條さん 12人いらっしゃる先生もとにかく個性豊か。ヤバいくらい熱心な先生も多くて、授業の後に個別で2時間半ぐらい話してくれることも珍しくなく(笑)、刺激があっておもしろいです。多様な価値観を知ることで視野が広がって、新たにやりたいことができたり、夢が明確になったりしています。

お二人とも童心に帰ったように目を輝かせます。入学のきっかけや今後の目標など、具体的に聞いてみるとー。

・亡き夫の病院を地域住民のために次世代につないでいきたい

●田井美由紀さんの場合

薬剤師でもある田井さんは、現在、高松市田村町にある「田井メディカルクリニック」の事務長を務めています。思いもよらない環境の変化が訪れたのは2023年5月のこと。当時の「田井メディカルクリニック」を開業していたご主人が、ランニング中、突然帰らぬ人に…。

「それまで夫のサポートに全力を尽くす生き方で、それでも暇なしだった日々が、個人事業主不在によりクリニックはすぐに閉業、無職になって急転直下。以前よりコロナ禍で大好きな旅行にも行けず、県立図書館に通っていた時に、地マネの学生募集のポスターが目に留まって、勉強しようかなって」。まだ小中学生だった3人のお子さんに相談したところ、「今まで頑張ってきたのだからこれからは好きなことをしたらいい」と背中を押され、同年7月には同科を受験。持ち前の行動力を発揮します。そして見事合格、さらには別の病院を経営する親族の協力を得て、法人サテライト(分院として)クリニックを再開する道が開けます。

「1年ぶりに再開させたものの患者さんは以前の3分の1に減少、使わないうちにダメになった機械もあるなど、改めて経営の難しさを感じています。でも、支えてくれる家族や周りの人の期待に応え、夫が築き上げてきたクリニックをもう一度軌道に乗せ、地域に貢献できる場所として残していきたい。そのために、ここで学んだ経営の知識を生かしたい」と力強く語ります。

●教員との距離が近く、寄り添ってくれる指導体制

「入学当初は不安でしたが、アカデミック・アドバイザーという制度があって、生徒3人に1人の割合で担任のような先生がつくんです。生徒6人に対して2人の先生が入って、グループで話し合う感じ。それぞれの生徒がやりたいことに合わせて、履修する授業や研究について相談に乗ってくれるから、こんなに手厚くサポートしてくれるんだって驚きました。私が取った方がいい授業をきめ細やかにアドバイスしてもらえるので心強いです」

社会人学生が多いため、地マネの授業は平日の夜間(18:20〜)や土曜に開講されます。子育てと新規開業、学業と三足のわらじを履く田井さんは、子どもの理解も得て、週4日ぐらいのペースで無理なく通っているそう。

●知事や経営者など週替わりでリーダーの話を聞けるのが楽しい!

「授業は少人数のディスカッションを通して理解を深めたり、エクセルで実践的なスキルを身につけたり、地域企業や住民との交流を通して課題を見つけたりと、楽しいけど大変で、刺激があって目まぐるしいです(笑)」と1年目を振り返る田井さん。一番好きな授業は、学外から週替わりで講師を招く「四国経済事情」とのこと。「香川県知事や高松市長、全国企業の支店長といった幅広いジャンルのリーダーたちの話を聞ける機会ってなかなかないじゃないですか。とてもおもしろくて、得るものが多いです」とその魅力を語ります。

「毎日18:00に病院が終わって、18:20には授業スタート。晩ご飯を食べる余裕はないけど、2年だけの濃密な時間と思ってがんばります!」
限られた時間をやりくりし、忙しくも新しい発見、すばらしい仲間や講師との出会いがある「地マネ」で、あらゆることを吸収する日々を送っています。

・広く地域に貢献する企業を立ち上げたい

●中條洋輔さんの場合


「地域の人の健康に貢献したい」という強い思いを持つ中條さんは、そのために起業を志し、地域に特化した経営学を学べる「地マネ」に入学。「地域の課題解決に取り組む手法や理論と経営学が同時に学べる、これはもう俺のためにある学科だ!って思いましたね」とにっこり。
理学療法士として病院や介護施設に勤めた現場経験から、退院後の患者に対するリハビリ体制の不足という課題を痛感した中條さん。家庭に戻った患者が適切なケアを受けられないことで、身体機能が低下し、再び入院を余儀なくされるケースを目の当たりにしてきました。
その後、新しく設立されたばかりのスタートアップ企業を経て、さまざまな形で地域で充実したリハビリサービスを受けることができる環境の創出を目指しています。


●熱意あふれる教授陣と実践的な授業で視界が開ける

「僕が好きな授業は、大﨑先生のマーケティング戦略、それと地域マネジメント論です。僕がなんとなく思っていたこと、知りたかったことが体系化されていて、おもしろいなと」。熱意あふれる教授陣からの学びを通して、それまでの価値観が打ち破られたと言います。卒業後すぐの起業を想定していましたが、さらに学び続けたい意欲が高まり、起業時期や規模もより現実的なプランを模索しているところ。視野の広がりが、新たな可能性を育んでいます。

●香川大学というブランドを生かさない手はない
「地マネ」で学ぶメリットは、質の高い授業や教授陣のサポートだけにあらず。「香川大学という信用は地域での活動において大きな強み。調査や研究に当たって企業や団体に協力を依頼する際、個人だったら取り合ってもらえないようなケースも、大学院生という立場でスムーズに話が進みやすい。普段の生活では出会えないような人に会えるのも魅力」と、そのネームバリューを実感しています。

・学生同士のネットワークも財産

異業種・他世代が集まる社会人大学院は、人との絆やネットワークも強力な財産に。「みんなそれぞれ忙しいけど、同期とも先輩とも卒業生とも交流があります」と田井さん。「授業が夜だから、その後ご飯行くと帰りが朝の5時になったこともあったよね」というエピソードも。
1年目は座学やフィールドワークを中心に学び、2年目はその仕上げとして、自分の仕事上や地域に関する課題の解決を目指す「プロジェクト研究」に取り組みます。卒業生はさまざまな分野で活躍していますが、いろんなところでつながることも珍しくないそう。地域課題に取り組むからこそ、人脈の広さが助けになることも。

・「地マネ」で一緒に地域の未来を創ろう!

地域マネジメント研究科は、単に経営学の知識を詰め込むのではなく、地域で活躍したいという思いをかなえるための、実践的な学びの場。「地域で何かしたいけど、何から始めればいいか分からない」「地域をもっと良くしたい」、その気持ちがあれば、可能性は無限大。「地マネ」で学んでみませんか。受験チャンスは、夏・秋・冬の年に3回。地域の役に立つ経験を通して、きっと大きなやりがいと感動を味わえるはずです。

■詳細情報