うどん

【高松】「うどんバカ一代」早朝から夕方まで営業!名物・釜バターうどんは注文必須♪

・「手打ち十段 うどんバカ一代」

ことでん瓦町駅から徒歩7分、ことでん長尾線花園駅からは徒歩5分。高松市の中心部に程近い多賀町で、県道43号の観光通りから北に入った場所にある「手打ち十段 うどんバカ一代」。2004年(平成16年)から営業し、平日は近くで働くビジネスマンやご近所さん、休日は観光客で店前から通りに沿って長蛇の列ができるほど、香川で讃岐うどん巡りをするなら外せないお店です。

早朝6:00からうどん店にしては珍しい夕方18:00まで営業しているのも同店の特徴。昼時や夕飯時には混み合いますが、午前の早い時間帯や夕方前は比較的空いているので狙い目です。

壁一面に著名人のサインがズラリと飾られ、その人気ぶりがうかがえます。席は座敷とテーブルがあるのでお好きな方へ。店内は混み合っているので相席など譲り合ってくださいね♪

・どれにしようかな♪ 20種類もの讃岐うどん!

同店はカウンターでうどんの注文と受け取り、支払いまで済ませてから席につくセルフ式。店内に入ったらまずは列に並びながら、カウンター上の木札に書かれたお品書きをチェックして、何を食べたいか頭の中で思い浮かべましょう。

トレーと水を忘れずに取り、スタッフからメニューを聞かれたら、好きなうどんとサイズ、温かいか冷たいかをオーダーします。その場でうどんを受け取った後はネギやショウガ、天かすなど好みのトッピングを選んでうどんにオン!
お次は天ぷらやおにぎりなどのサイドメニューコーナー。食べたいものがそろったらレジで会計の上、席に座りましょう。

食べた後は返却口にトレーや器などを返して、ごちそうさまと一声かけて♪

サイズは大(3玉)・中(2玉)・小(1玉)から選べますが、讃岐うどんの特徴として同じ1玉でもお店ごとに麺のボリュームが違うのでご注意を。同店は麺がやや太めでもちもち、小の1玉でも食べ応えが抜群です。
少食な人やこの後もうどん巡りが待っているという人は、まずは小から頼みましょう。

“バカ一”を代表する「釜バター」をはじめ、現在は約20種類ものうどんメニューを提供していますが、オープン当初は定番の「かけ」や「ぶっかけ」など6種類ほどしかなかったそう。
そんな中、当時のお客さんからメニューにはないうどんのオーダーを受けたことや、スタッフのアイデアから今の豊富なラインアップとなりました。

「うどんをとことん突き詰めたい」という思いが店名の由来にもなったほど、良い意味で“うどんバカ”ともいえるオーナーの見谷(みたに)さん。まだ完成していないという麺は、専用の小麦粉を使い、配合を時代とともに少しずつ変えながらいまだ進化を続けているそうです。
イリコメインの出汁(だし)は素材の味を生かし、麺と出汁が一体となるようこだわり抜かれています。

・“バカ一”の人気うどんランキング1位〜3位!

『釜ぶっかけ』小・410円、中・520円、大・630円

まずは人気メニューの3位から紹介。 うどん店でよく見かける「ぶっかけ」は、ゆで上がってすぐ冷水で締めた麺に醤油(しょうゆ)とレモンが付いたものが多いですが、こちらの『釜ぶっかけ』は釜から上げて10分以内の釜あげうどんに「ぶっかけだし」を使用しています。

そもそも釜あげは釜からゆで上がったばかりの麺をゆで汁ごと器に入れ、アツアツの状態で提供されるうどん。冷水で締めないことで、もちっとした食感と麺の表面にぬめりがあるのが特徴です。伸びてしまう前に、レモンを絞って大根おろしを混ぜて、早めにズズッといただくのが吉!

シンプルがゆえに麺そのものの味を楽しみながら、さっぱりと食べられますよ。

『温玉肉ぶっかけ』小・660円、中・780 円、大・920円

2位はこちらの『温玉肉ぶっかけ』。こちらも「ぶっかけ」ですが「だし醤油」ではなく甘辛く煮た牛肉と出汁(だし)が加わります。温玉を割って、甘辛い肉と麺に絡めて食べましょう。肉がたっぷりのっているので、見た目通りの食べ応え抜群な一品です。温・冷から選べますが、お店のおすすめは冷だそうですよ。

『釜バター』小・530円、中・650円、大・810円

そして1位は、同店の代名詞ともいえる『釜バター』が君臨。忙しいスタッフのまかないから生まれたメニューで、バターと粗挽き胡椒(こしょう)、生卵、だし醤油というシンプルな組み合わせは、麺に自信があるからこそできる一品ともいえます。

食べる前には溶けたバターと生卵、だし醤油をしっかり混ぜ合わせて。まるでカルボナーラのような濃厚な味わいの和洋折衷うどんです。

『讃岐うどん(6人前)』1500円、『釜バターうどん用 だし醤油』400円

おうちでも食べたいという人にはお土産用うどんはいかが?遠方に住む人におすすめの半生麺のうどんや、店内でも使われているだし醤油は、おうちでも『釜バター』が楽しめるのでぜひセットでどうぞ。お土産だけ購入する場合は、列に並ばずそのままレジで会計ができますよ。

また、店頭で持ち帰りとして「うどん玉」(1玉・110円)や「かけだし」「つけだし」などの出汁類(各おたま1杯110円)なども販売。取材時も近所に住む年配のお客さんがうどん玉を買って帰るなど、観光客だけでなく地元に根差したうどん店であることが伝わってきました。

“昨日よりもおいしいうどんを提供したい”をコンセプトに、20年近く続く人気店でありながら今もなお進化を続けている「手打ち十段 うどんバカ一代」。街中という立地で早朝から夕方まで営業していることから、うどん巡りのスタート、ゴール地点に欠かせないお店として1日中活気があふれています。自慢のもちもち麺をぶっかけ、かけ、そして『釜バター』で楽しんで。

■詳細情報

■DATA

手打ち十段 うどんバカ一代

所在地
香川県高松市多賀町1-6-7
電話番号
087-862-4705
営業時間
6:00〜18:00
※毎年12月31日は16:00まで 、1月2日は10:00~16:00
※混雑時の路上駐車禁止

【香川県】お正月の風物詩「あん餅雑煮」が食べられるお店おすすめ5選!(2024-2025)

1.甘味茶屋 ぶどうの木<高松市>

『讃岐のあんもち雑煮』690円
持ち帰りは1食入り750円、2食入り1,500円、4食箱入り3,100円

ことでん片原町駅から徒歩約3分。ライオン通商店街の一画にある「ぶどうの木」は、お正月に限らず1年を通してあんもち雑煮をいただくことができる街中の甘味処。

オーナーの家庭の味を再現したという同店の雑煮は、あんこがたっぷり詰まった大きな丸餅が特徴。かつおだしを利かせた白みその塩味と、甘過ぎずすっきりとした後味で、ボリュームがありながらもペロッと食べられます。箸休めには、同じく香川の郷土料理・しょうゆ豆をどうぞ。


帰省時のお土産やおうちでお店の味を楽しみたいという人には、持ち帰り用の冷凍販売も。箱詰めされた4食入りは地方発送も可能です。

■DATA

ぶどうの木

所在地
香川県高松市百間町2-1
電話番号
087-822-2042
営業時間
10:00〜17:30
※日曜は5:00まで、12月29日(日)~2025年1月3日(金)は5時半まで

【高松】甘味処「ぶどうの木」で年中食べられる“あんもち雑煮”は讃岐の国のおもてなし♪

2.夢菓房たから<高松市>

『あん餅雑煮』2個入り1,500円、4個入り(進物箱)3,400円

季節のフルーツ大福でおなじみ、高松市春日町にある「夢菓房たから」。2024年には「高松オルネ店」もスタートした老舗和菓子店です。

より食べやすいスタイルにと、リニューアルしたばかりの同店のあんもち雑煮は、1食ずつ小分けにされたカップタイプ。通常の3割増しでこうじを入れ、香川県産コシヒカリの新米を使用した自然な甘さが特徴のみそに、甘さ控えめの丹波大納言小豆をブレンドした粒あん餅、讃岐金時ニンジン、雑煮ダイコンが紅白に彩ります。

電子レンジで温めるだけという気軽さが、家事の手を休めたいお正月にうれしいところ。
好みで青のりやかつお節を用意して添えれば、ちょっと手が込んだ仕上がりに♪
あんこが苦手な人や白餅派にうれしい関西風の『白もち雑煮』もありますよ。

■DATA

夢菓房たから

所在地
香川県高松市春日町214
電話番号
087-844-8801
営業時間
8:30〜17:30
※大福など生菓子の予約は午前10時以降の引き取りとなります
※土・日曜や祝日など、予約が多い日には当日予約ができない場合があります
※慶弔菓子は3日前までに要予約

【高松】「夢菓房たから」の和スイーツはバリエーション豊富!マストバイはフルーツ大福

3.桃太郎茶屋<高松市>

『あん餅雑煮』700円

高松市の観光スポット・屋島山上に位置する創業80年以上の老舗旅館「桃太郎」。同館が営む茶屋では『あん餅雑煮』や『あん餅雑煮うどん』を1年中味わうことができます。

雑煮用の自家製あん餅は1日50~60個作るそうで「旅館か餅屋か分からないの(笑)」と御年80歳を超える大女将の濱田さん。

『あん餅雑煮うどん』 900円

通常の雑煮に加えて、香川らしいうどん入りの雑煮も人気の一品。このほかイイダコのおでんなど郷土料理がそろうので、最近では国内外の観光客が屋島観光ついでに立ち寄る憩いのスポットとなっています。
ちなみに店名の由来は、目の前に鬼ヶ島こと女木島を望むことができるからだそう。年末年始も営業予定なので、初詣やご来光を眺めた後にぜひ。

■DATA

桃太郎茶屋

所在地
香川県高松市屋島東町1821 ※屋島山上
電話番号
087-841-9464
営業時間
11:00~17:00
※年末年始の駐車場の営業状況については「やしまーる」HPで確認を

4.花園亭<高松市>

『あんもち雑煮』 850円

特別名勝・栗林公園内の食事処「花園亭」の「あんもち雑煮」は、初代女将から続く味を守り続け、ポタージュスープを飲んでいるかのような濃さの白みそでおもてなし。金時ニンジンと雑煮ダイコンのほか、縁起が良いとされるサトイモが入って食べ応えも抜群です。

箸休めにはしょうゆ豆のほか、紅白なますなどの酢の物、郷土料理・まんばのけんちゃんといった小鉢が付いて、口直しにもぴったり。単品はもちろん、公園散策でお腹がペコペコという人には『栗林ほっこり膳』(1,800円)がおすすめ。あんもち雑煮におにぎりや野菜の炊き合わせ、天ぷらなどがセットになった御膳で、ランチにちょうどいいボリューム感です。

2023年に初めて提供したという『あんもち雑煮うどん』(1,100円)も好評で、2025年も三が日限定で登場予定。正月に向けてきれいに刈り込まれた松が迎えてくれる園内で、特別な時間を過ごすことができますよ。

■DATA

花園亭

所在地
香川県高松市栗林町1-20-3 栗林公園内
営業時間
8:00~17:00 ※元日・三が日も通常営業

5.餅・赤飯 エビスヤ本店/喫茶 エビスヤ<高松市>

『あん餅雑煮』 750円

明治43年創業、大みそかだけで白餅・あん餅が約1万個も売れる餅専門店「エビスヤ」。併設の「喫茶 エビスヤ」では、専門店の喫茶ならではのつきたてのあん餅雑煮を味わうことができます。淡路島の川のりで香りを添えて。温かい日本茶のサービスもうれしいですね。

同店で作られる杵つき餅は、九州産のひよく餅米を使用し、味も粘りも良く、やわらかいのにギュッと詰まった食感です。あん餅の粒あんは、店内で炊き上げた北海道産の小豆で程よい甘さなので、パクパクと食べられますよ。

店頭で販売している『あん餅』(5個パック・900円)はそのままでももちろん、自宅の雑煮に入れても◎。単体の購入は、12月29日(日)受け取り分まで電話予約を受け付けています。12月30日 (月)・31日(火)は店頭販売のみ、売り切れ次第終了。大みそかは大行列になるので早めの来店が吉ですよ。
喫茶は31日(火)は休みのためご注意を。

■DATA

餅・赤飯 エビスヤ本店/喫茶 エビスヤ

所在地
香川県高松市片原町2-2
電話番号
本店:087-821-4030
喫茶:087-821-0601
営業時間
9:00~16:00 ※喫茶は19:00まで

【高松】「KAZMART(カズマート)」で和風の創作料理とフォトジェニックな空間を楽しんで♪

「KAZMART(カズマート)」

ことでん片原町駅から徒歩約3分、片原町西部商店街と高松ライオン通商店街が交差する角に、2023年4月にオープンした「KAZMART(カズマート)」は、和食ベースの創作料理やアルコールが楽しめるキッチン&バー。オープン当初よりも北側のガラス面が大幅に広くなり、より明るい雰囲気になりました。

“海外から見た日本”がコンセプトの店内には、ピンクの照明や障子、鳥カゴの中に飾られた桜など個性豊かな“Japan”要素が随所に散りばめられています。飲食店のイメージと反したインパ クトのある空間は、提供されるこだわりたっぷりの料理とのギャップを狙ったそう。フォトジェニックな面と、店主が腕によりをかけた確かな料理の数々が多くのファンを魅了しています。

ハイチェアーのカウンター席ではスタッフとのトークも楽しんで。グラフィックデザイナーが同店のために描き下ろした巨大なアート作品も要チェック。

店名の「KAZMART(カズマート)」は、店主・和馬(かずま)さんの名前と、“和”食、平“和”にもかけられています。コロナ禍でグループ店も打撃を受け、大変だった中でも多くの人々からの助けがあって料理を作らせていただいているということを再認識し、感謝や平和をたくさん感じた経緯から、平和という意味も店名に込めたと店主は話します。

和食ベースのハイセンスな創作料理

寿司や和食の経験を持つ店主が生み出す料理は、和をベースに家庭では作るのが難しいものや考えつかないものを、身近な食材やなじみのある料理と掛け合わせ、創作性に富んだ料理に仕上げているのが特徴。どれも濃い味ではなく、深みと風味がしっかり感じられつつ上品な味わいです。和の食材を必ず一つは取り入れるこだわりにも注目を♪
通年メニューのほか、手書きのメニューに記載された料理は魅力的な食材が出たタイミングで内容が変わります。平日限定のランチメニュー(1,300円〜)も見逃せませんが、今回は土・日曜・祝日と終日夜メニューとして提供される品々を紹介します。

『スモークハマチの胡椒タタキ』1,780円

ハマチ特有の香りや脂がのった風味は、コショウを身にすり込むことでさっぱりとした味わいに。ヒッコリーの香りを燻(いぶ)して重厚感を、ドライ醤油(しょうゆ)で香りもプラス。エノキを乾燥させ素揚げしたものは、かめばかむほどうま味が出てきます。

炙(あぶ)ったハマチの皮目がパリッと小気味良い食感。盛り付け一つとってもセンスあふれる一品を堪能して。従来のタタキ料理のイメージが覆るかも?

『生ラムのメンチカツ』980円

臭みの少ない新鮮なラム肉を、ブロック肉から筋と脂を取り除き、ミンチにする部位とサイコロ状にカットするといった手間を惜しまぬ工程を経て作られたメンチカツ。ゴロゴロっとした肉の食感も楽しめるよう、サイコロカットをローストしてミンチ肉で包み、ミディアムレア状に揚げます。仏生山で食酢を製造販売する老舗「神崎屋」の「神崎ソース」による奥深いコクと香辛料の風味が、よりラム肉のうま味を引き立てます。

『白味噌(しろみそ)カレーおうどん』850円

うどんメニューも例にもれず魅力的なものばかり。『エビのトマトクリームおうどん』(980円)や『イカ墨釜玉おうどん』(950円)といったパスタ風のものから、『和三盆だしのごぼ天おうどん』(650円)、『和三盆だしの牛しゃぶおうどん』(950円)といった、定番感のあるものもスタンバイ。『白味噌カレーおうどん』は白味噌、スパイス、ペースト状の鶏肉をベースに、魚の出汁(だし)であるフュメ・ド・ポワソンで溶いたスープが決め手のうどんです。計算された平麺の厚みや幅にもご注目あれ。

スープはカレーらしいクミンの香りに、鶏肉のうま味やかつお節の風味が奥行きを生み出しています。ひとひねり、ふたひねりあるうどんにトライしてみて。

スイーツ?酒のアテ?絶妙な塩梅(あんばい)の品々

『季節のフルーツとレバーパテ クルミのチュイール』680円

フランス料理のオードブル的なフィンガーフード『季節のフルーツとレバーパテ クルミのチュイール』も手が込んでいます。大福風にレバーパテを求肥(ぎゅうひ)で包み、シナモンとクルミが効いた薄焼きクッキー“チュイール”でサンド。そして季節のフルーツをオン。それぞれの食感や風味がとても楽しい一品です。

『バスクチーズケーキ』600円

『バスクチーズケーキ』も一筋縄ではいきません。小麦粉を使わずトロトロのテクスチャーに焼き上げた生地が目にもおいしいこちら。ホワイトチョコとバターのコクが感じられつつ、甘さを極力減らしてお酒のアテに仕上げたチーズケーキです。コリっとした食感のマカダミアナッツや、同店ならではの和のアクセントとして、最後に振りかけられるドライ醤油とミカンの皮も入ったスパイシーな七味が上品に香り、スイーツとおかずの中間といった絶妙な立ち位置です。平日ランチの利用時はプラス500円で楽しめますよ。

店名と同じく平和の意味が込められている同店オリジナルキャラ“ピースバニー”は、壁面のアートと同じグラフィックデザイナーの作品で、よく見るとピースした手の形が輪郭のモチーフになっています。 何匹か店内でかくれんぼしているかも?

和を感じるハイセンスな創作料理を楽しむことができる「KAZMART(カズマート)」。ディナーのほか平日限定ランチや、土・日曜・祝日の12:00〜17:00は、スパークリングワインが1杯290円で楽しめるお得なハッピアワーを開催。食事とともに昼飲みも楽しんで。

■詳細情報

■DATA

KAZMART(カズマート)

所在地
香川県高松市片原町9-15
電話番号
087-884-5610
営業時間
平日ランチ/11:30〜14:30
平日ディナー/17:00〜23:00
土・日曜、祝日/12:00〜23:00(最終日は22:00まで)

【丸亀】「マタタビ饂飩(うどん)店」居酒屋で楽しむ讃岐うどん♪女性の一人飲みにも

・和モダンな雰囲気「マタタビ饂飩店(うどんてん)」

JR丸亀駅から徒歩2分、駅前の飲食店が立ち並ぶ一角にある「マタタビ饂飩店(うどんてん)」は、讃岐うどんを食べられる居酒屋として2024年2月にオープンしました。うどんのほか、おでんやてんぷらといった讃岐うどん店ならおなじみのメニューに加え、おつまみなどお酒に合うラインアップがそろいます。家族連れやご近所さんをはじめ、駅前という立地から会社帰りの人や国内外からの観光客など多くの人が訪れ、いつもにぎやか。

店名の“マタタビ”の由来は「またたびたび訪れてほしい」という思いと、観光客も多いことから「また旅をしてほしい」という思いが込められています。

以前はトンカツ店だったという店舗の和の雰囲気を保ちつつ、和モダンテイストにリノベーション。壁にペンキを塗ったり、テーブルをバーナーで焼いて加工をしたりと、店主と大工さんの2人で作り上げた空間なんだそう。

壁に飾られているのは店主の友人が描いたイラストで、よく見るとうどんやおでんを手に持っているセンスあふれる作品。待ち時間や食事をしながら、おしゃれなアートを探してみて。

一人でも訪れやすいカウンター席は女性の一人飲みに人気。うどんを注文しなくてもOKなので、お酒だけ楽しみたいときにもおすすめです。

海外からの観光客用に英語のメニュー表もスタンバイ。子ども用には絵本を用意するなど随所にホスピタリティーを感じます。居心地の良さに、ついつい長居してしまうかも。

・ひと味違う讃岐うどんが自慢

『肉まるうどん』880円

真っ黒な出汁(だし)が特徴的なこちらは、牛すじ、こんにゃく、タマネギを秘伝のタレでじっくりコトコト煮込んだスープに高知県産のショウガがたっぷり入った一杯。驚くほどやわらかい牛すじは、ひと口食べるとほろほろとほどけます。

麺にもスープがしっかりと絡みつき、満足感抜群♪ショウガ効果で寒い日には体の芯から温めてくれますよ。もちろんお酒との相性も◎。

『ざるうどん』480円

同店のうどんは、讃岐うどんのために開発された香川県のオリジナル小麦「さぬきの夢」と数種類の小麦粉をブレンドして作った自家製麺。その日の気温やコンディションによって、配分、ゆで時間、ゆで上がったうどんを締める水の温度を変え、うどんの風味やコシの強さをベストな状態に保っているといいます。

『ざるうどん』はまずはシンプルにつけ出汁(だし)につけてどうぞ。出汁を楽しむアクセントとして、出汁をとる際に使用したイリコ、かつおぶし、シイタケを粉末状にした「マタタビの粉」をつけ出汁に入れて食べるのが同店ならではのおすすめポイント。ギュッと凝縮されたうま味を心ゆくまで堪能して。

『きつね布団』550円

油あげの布団をしっかりかぶり、ちくわの枕で横になるイリコと、ちょこんと添えられたカイワレ大根がキュートなきつねうどん。運ばれてくると思わず顔がほころぶ癒やしの一杯です。見た目だけでなく、甘めの油あげと出汁のバランスが絶妙です。

見た目のキュートさに思わず写真に収める人も多いそう。フォトジェニックなきつねうどんをご賞味あれ♪
このほか、『かけうどん』(380円)、『ぶっかけうどん』(430円)、『かしわ天ぶっかけ』(580円)、『醤油(しょうゆ)うどん』(380円)があるので、お気に入りを見つけてみて。

・お酒に合うおつまみメニュー

『伊吹イリコの素揚げ』280円

素揚げにした伊吹イリコにゴマとイリコの粉末を振りかけた、おつまみにピッタリな一品。サクサクとした軽い食感で、食べる手が止まらなくなること請け合いです。リーズナブルな値段もちょい飲みのお供にうれしいですね。

『お出汁の厚揚げ豆腐』380円

揚げ豆腐にぶっかけうどんの出汁をかけたこちらは、一口食べるとふわっと出汁の香りに包まれるほっこり優しい一皿。おでんの豆腐を使用しているので、豆腐自体にもしっかり味が染み込んでいます。

メニューはこのほか、明治40年創業、観音寺市のかまぼこ店「山地蒲鉾」から仕入れているちくわなどの練り物、マタタビオリジナルみそでいただくおでん、出汁の効いたおにぎり『出汁にぎり』(130円)などバラエティー豊か。ついあれもこれもと欲張ってしまうかも。

日中の営業がメインのうどん店が多い中、夜営業がうれしい「マタタビ饂飩店(うどんてん)」。讃岐うどんと一緒にお酒も楽しめる居酒屋スタイルで、店主の遊び心を感じるうどんや、香川県ならではのおつまみメニューの魅力に、“またたびたび”訪れたくなること間違いなし。一日の疲れや旅の疲れをほっと癒やしてくれますよ♪

■詳細情報

■DATA

マタタビ饂飩店(うどんてん)

所在地
香川県丸亀市浜町322
電話番号
090-4935-8980
営業時間
18:00〜22:00(L.O.21:30)
※臨時休業などは公式Instagramで確認を

【高松】鉄道カフェ「うどんカフェ トレイン」香川を舞台にしたジオラマに胸が高鳴る!

・「うどんcafe × TRAIN(ウドンカフェ トレイン)」

ことでん片原町駅から徒歩3分。美術館通りを東へ進み、踏切から程近い塩屋町の一角に、高松市唯一の鉄道カフェ「うどんcafe × TRAIN(トレイン)」が2024年にオープンしました。

ジオラマ内を走る鉄道模型を見ながら食事ができるとあって、鉄道好きはもちろん、詳しくない人やファミリーでも楽しめるお店になっています。
四国の魅力を鉄道と絡めながらSNSなどで発信する“応援企画室”によって運営されていて、四国に来たいと思うきっかけ作りとしてお店が始まったそうです。

・香川をイメージして作られたジオラマは圧巻!

瀬戸大橋など、香川を思わせるジオラマは、半年間かけてようやく完成した大作!取材日には香川でもおなじみの寝台特急“サンライズ瀬戸”や岡山-高知間の特急“南風”などが走っていました。全国の鉄道カフェの中でも、仕切りがない状態で見られるのは貴重だそうで、間近で見ると臨場感や迫力が伝わってきます。レールのメンテナンスが欠かせないというところもまさに本物さながら。

精巧に作られたジオラマを眺めていると、次々と見つかる小ネタや見覚えのある風景に思わずにんまりしてしまいそう。いろんな角度からのぞいてみると新たな発見があるかも。

眺めるだけでも楽しい鉄道模型ですが、同店ではなんと30分770円(ドリンク付き)で運転もできます。コントローラーは本物の運転台を再現していて、実際の車両を運転しているかのようにジオラマを操作できるので、大人も子どもも運転士気分で大興奮!前日までの予約または、空きがある場合は当日予約もOK。持ち込んだ車両を走らせることもできますよ♪
➡︎予約は公式ホームページから

・本格的なカレーに驚き!うどんにも変更OK

『白バターチキンカレー』935円

タマネギとトマトが溶け込んだ『白バターチキンカレー』は、まろやかな生クリームとバターの風味に、トマトの酸味が加わり、絶妙なバランス。ピリ辛で本格的なルーに、よく煮込まれたほろりとほどける鶏肉は、ご飯との相性もバッチリです。

『黒鉄(くろがね)カレー』935円 ※ライスをうどんに変更可

ルーを黒くなるまでじっくり丁寧に炒めた、コク深い欧風カレーの『黒鉄(くろがね)カレー』は、ご飯を麺に変更するのもオススメ。野菜のうま味が溶け込んだカレーは、一口目は甘く、後からくるスパイシーさがクセになります。

自家製のカレーメニューは、どちらも完売することもある人気メニューなので早めの来店を。白にしようか黒にしようか、ご飯にしようかうどんにしようかと、何度も足を運んで食べ比べるのも良さそう。

『カルボナーラ』770円 ※温泉たまごトッピング+100円

同店のカルボナーラはあっさりめ。厚切りベーコンとトッピングの温泉卵の黄身を絡めて味わって。パスタはほかにも『ナポリタン』(770円)、『ペペロンチーノ』(770円)があり、こちらも麺をうどんに変更することができます。フードメニューはドリンクとセットで頼む場合は200円引きになります。カレーとパスタメニューはすべて、無料でご飯からうどんに変更できるというのも「うどんcafe」ならではのサービスですね。

お店にいながら旅気分?スイーツとドリンクでひと休み

『蜂蜜コーヒー』528円、『マドレーヌ&フィナンシェ』550円

コーヒーはすべて短時間で豆に高い圧力をかけ、少量のお湯で抽出するエスプレッソ式。雑味がなく濃厚でクリアな味わいで、砂糖代わりにハチミツを加えると、自然の甘みが引き立ちます。
デザートやサイドメニューも充実していて、シンプルな味わいのマドレーヌとフィナンシェはコーヒーや紅茶とも相性ピッタリ。サイドメニューはドリンクとセットで100円引きになります

ちなみに、窓際のソファは、2021年に引退したJR四国2000系気動車のグリーン車に設置されていたもの。世界初の振り子式気動車で、日本の鉄道史に残る名車として鉄道ファンの間では知られています。
こちらに設置された座席は、その中でも登場時の原色を維持した特に貴重なものだそう。車窓を眺めるようにゆったりと背もたれに身を預けて、ドリンクと一緒に旅気分を味わって♪

・見どころ盛りだくさん!ギャラリーのような店内

壁に飾られているのは、その年に造られた鉄道車両の中で、最優秀と認められたブルーリボン賞に輝いた車両のピンバッジ。香川県民にとってなじみのあるマリンライナーが入っているのを見つけると、電車に詳しくなくてもうれしくなりますね。

鉄道好きにたまらないポイントが盛りだくさんの「うどんcafe×TRAIN(トレイン)」。お店の人やお客さん同士の距離も自然と近くなり、話が弾むことも。鉄道模型が走る音を聞きながら、のんびりとレトロな空間でくつろいでみて。不定休なので営業日はホームページやSNSのチェックをお忘れなく。

■詳細情報

【高松】「羽庭(はにわ)」大人な雰囲気漂うカフェバーで自家製生シロップのかき氷を♪

・大人の隠れ家「羽庭(はにわ)」

ことでん片原町駅から徒歩7分の場所にあるカフェバー「羽庭(はにわ)」。高松市中心部の路地裏にひっそりと佇むビルを3階まで上がると、シックなグリーンのドアが迎えてくれます。

ドアにあしらわれた金色のロゴは、オーナーの友人がデザインしたもの。女性らしいやわらかなフォントに気持ちがほっこり和らぎます。

落ち着いた雰囲気の店内は、カウンター席が8席のこぢんまりとした空間。壁際にはバーならではのお酒の瓶やグラスがずらりと並び、日中にもかかわらずしっとりとした空気感を味わえます。
はつらつとした女性オーナーが一人で切り盛りする同店は、オーナーとのコミュニケーションが魅力の一つ。カウンター越しにたわいもない会話をしたり、悩みを聞いてもらったりしていると、つい時間が経つのを忘れてしまいます。一人でふらりと立ち寄っても、優しく迎えてくれますよ。

・暑い日に食べたい!ひんやりスイーツ

『かき氷(キウイ)』1,320円

ふわふわの氷の上に自家製生シロップをたっぷりかけていただく人気のかき氷。同店自慢のシロップは、香川県産の旬のフルーツを砂糖に漬け込んだフレッシュな生シロップ。一切火を通さないので、フルーツそのものの味や食感をダイレクトに楽しめます。かき氷の種類はレモン、キウイ、イチゴ、ミルク。秋にはファンが多いナシも登場します。

取材日はキウイのシロップをチョイス。キウイの果肉がどっさり入った生シロップは、ひと口食べると口いっぱいにキウイのフルーティーな風味が広がり、食べる手が止まらなくなること間違いなし。器に山盛りのかき氷をぺろりと食べられちゃいますよ♪

同店のかき氷はアイス、パンナコッタ、コーヒーゼリーを氷の中にインするアレンジも可能。自分好みにカスタムしてワンランク上のひんやりスイーツを楽しんで。

『クレープアイス(チョコ)』880円

バーナーで表面をパリパリにあぶったブリュレが魅力的なクレープアイス。ほろ苦いブリュレとあま~いアイスのコラボレーションがたまらない一品です。クレープ生地は、プレーン、イチゴ、抹茶、チョコレートをスタンバイ。もちもち食感の生地で食べ応えも抜群です。

・まるでドリンク!?バーカウンターに映えるスイーツ

『飲むチーズケーキ』825円

おしゃれなグラスに入った『飲むチーズケーキ』は、ベースのチーズケーキと好みでマンゴー、抹茶、キャラメル、チョコレートの中からフレーバーを選び、組み合わせることもできます。取材日はマンゴーをプラス。とろりとしたのど越しで、マンゴーの酸味とチーズケーキのさっぱりとした味わいがマッチした一杯です。いろんな組み合わせを試して、自分のお気に入りを見つけるのも楽しいですね。飲むチーズケーキのほか、『飲むティラミス』(880円)もありますよ。

・ヘルシーでかわいいピンクのうどん

『カップうどん』972円 ※テイクアウトのみ

同店のコンセプトである「食べながらキレイになる」を前面に出した華やかでヘルシーなうどん。キュートなピンク色のうどんの上にはスプラウト、ベビーリーフ、トマト、黒豆、カシューナッツがのっていて、サラダ感覚でさっぱりといただけます。

キラキラ輝く丸い粒は、海藻が原料の「海の宝石」というヘルシー食材。その名の通り、まるで宝石のようなビジュアルにテンションアップ!口に運ぶとプチプチ、コリコリとした食感が楽しめます。
ランチはもちろん、ちょっぴり小腹が空いたときにもおすすめのメニューです。

・ユニークなボトルのドリンク

左から『バタフライピーティー』892円、『レモネード』864円 ※テイクアウトのみ

輪っかの珍しい形をしたボトルに入ったドリンク。持ち運ぶ際は、真ん中に腕を通すのが正しい持ち方。テイクアウトして街を歩いていると道行く人からの注目を集めちゃうかも?

ほんのりベリーの風味を感じるバタフライピーティーは、水か炭酸どちらで割るかを選べます。ベリーから色が溶け出して、かわいらしいピンク色に染まるのもおすすめポイント。レモネードはレモンのスッキリとした風味と優しい甘さが合わさったドリンク。輪切りのレモンとミントの葉っぱで、見た目からも爽やかさを感じます。

大人の隠れ家のような雰囲気をまとうカフェバー「羽庭(はにわ)」。深夜まで営業しているので、夜スイーツを楽しむのもおすすめ。オーナーがつくり出す心地よい空気感の中で、至福のおやつタイムを過ごしてみては。

■詳細情報

■DATA

羽庭(はにわ)

所在地
香川県⁡高松市古馬場町6-13⁡ ⁡富田ビル3階⁡⁡
電話番号
080-⁡3163-⁡7787
営業時間
12:00~深夜

【高松】志度湾眺望「by age 18(バイエイジエイティーン)」は斬新なコンセプトレストラン

・「by age 18(バイエイジエイティーン)」の名に込めたコンセプト

ことでん塩屋駅から車で5分、志度湾を望む県道36号線(高松牟礼線)沿いの大町エリアに、突如目に飛び込んでくる漆黒の建物が「by age 18(バイエイジエイティーン)」です。レストラン越しに見える穏やかな海と瀬戸の島々の景観に、到着前から期待で気持ちが高鳴ります。

正面入り口の壁面には、店名の「by age 18」のロゴ。この一節は、アインシュタインの格言「常識とは、18歳までに積み上げられた先入観の堆積物に過ぎない」に由来します。「by age 18」を逆さまにすることで「18歳までに堆積した先入観」をひっくり返すという意味が込められているそう。「うどんは小麦で作るもの」という常識にとらわれず、小麦粉や動物性食材を使わない新しいうどんを発信する同店にふさわしいカッコいいネーミングですね。

外壁には焼き杉、玄関へと続く飛び石には庵治石を使用。岸壁に自生する植物と同じ「ウバメガシ」など在来種の植物をエントランス周辺に取り入れ、水や空気の通りを整えることで、人の営みが自然と共存できるようにと考えられています。

・瀬戸内ブルーの絶景を独占できる海辺のレストラン

2階のレストランフロアに上がると、目を見張るほどの絶景が広がり、思わず感動の声がもれそう。東南2方向の瀬戸の海と島々を切り取るパノラマビューで、瞬時に非日常の空間に迷い込んだ感覚になりますよ。バリアフリー対応のエレベーターもあります。

湿度を一定に保ち消臭効果があるとされる瀬戸漆喰(しっくい)の白い壁。大開口の窓から差し込む光で明るい店内には、4人掛けのテーブルが5卓、1人はもちろん、誰かと一緒に利用したくなる窓辺のカウンター席が8席あります。お気に入りのテーブルを見つけるのも楽しみの一つになりそう。

テーブルの一輪挿しには季節の生花、窓枠には枝や木の実が、無造作かつおしゃれに飾られています。どの席もゆとりのある配置で、心地よくゆったりと食事を楽しむことが可能です。「予約なしでの来店も可能ですが、満席の場合はお待たせする可能性もあるので、当日の予約や空席の確認はお気軽にお電話ください」と話す店長の西森さん。滞在の時間制限は設けていないので、食事からカフェタイムまで時間を気にせずゆっくりとくつろいでほしいそう。

・メインディッシュは常識を覆す“うどん”

コチラで提供される料理のほとんどは、世界に認められたヴィーガンレストラン「菜道(さいどう)」の楠本シェフが監修。小麦粉を使わないこと(グルテンフリー)、植物由来(ヴィーガン)のほか、アレルギーや宗教上の理由で今まで食事が制限されていた人が、このレストランで「うどんを初めて食べることができた」と喜ぶ姿も。誰もが同じ食卓を囲んでボーダーレスな料理を楽しめます。

驚くほどモチモチした食感に、かめばかむほどうま味が増す重量感のある麺。なんとこのうどん、小麦を使わず米粉から作られています。うどん県民でも出合ったことのない新食感の斬新なうどん。ここでしか味わえない異次元のもっちり麺を体験して。

透き通って黄金色に輝く出汁(だし)は、カツオやイリコではなく、コンブやキノコなどから抽出されたもの。植物由来とは思えない深みとうま味のあるしっかりした出汁が、もっちり米粉麺と絡まって唯一無二の一杯を作り出しています。

うどんのランチコースに付いてくる、前菜の盛り合わせ“さぬきの八寸”の美しさは、ため息が出るほど。和三盆糖を飴かけした瀬戸内天日干し昆布や、苔玉盆栽に見立てた里芋、まんばのけんちゃんなど地元食材を使った繊細な小鉢がプレートに並びます。海苔やヒジキのおこわは、高松市の老舗・高尾最中種商店のもなか皮に包まれています。おこわともなかのそれぞれの食感、そして口に広がるもなかの香りを感じてみて。

・選べるうどんは3タイプ、贅沢なランチコース

『ランチコースA (山の幸の天ぷらうどん)』2,200円

ランチコースには“さぬきの八寸”のほかに“はじまりのスープ”が付き、メインの料理は4種類のうどんから選べます。ここでしか味わえないもっちり米粉麺を堪能するなら『山の幸の天ぷらうどん』がおすすめ。うどんの食感、出汁の奥深さを味わえる“かけうどん”に、カラッと揚げられた地場野菜の天ぷらが盛りだくさんです。野菜本来の甘みを感じられる天ぷらは、米油で揚げられ、軽い口当たり。うどん出汁に浸すもよし、添付の藻塩に付けて食べるもよし、揚げ物だけど罪悪感なく食べられるのもうれしいですね。

『ランチコースA (カレーらいすうどん)』2,200円

メニュー名に“らいす”を冠したカレーうどんですが、ご飯は見当たりません。代わりにたっぷりの“米粉の麺”が盛られているというわけです。トマト、パプリカ、ナスなど彩り野菜があしらわれた見た目も美しいカレーらいすうどん。もっちり食感の麺なので、ルーと絡めてハムハムとうどんをかみしめる感覚を楽しんで。

『ランチコースA (彩り野菜の醤油焼きうどん)』2,200円

ヘルシーなのにB級グルメのようなジャンク感が楽しめる『彩り野菜の醤油(しょうゆ)焼きうどん』。もっちりうどんに、焦がし醤油とゴマ油の香ばしさが絡んだパンチのある味付け。ヴィーガン料理は繊細というイメージを覆された感覚です。紅芯大根やパプリカなど彩り野菜に、刻みのりや糸唐辛子の薬味を混ぜ合わせて食べると箸が止まらなくなるおいしさです。

そのほか、ランチコースの選べるうどんに『すだち麹と季節野菜のおろしぶっかけうどん』(+220円)が新たに仲間入り。今後も新作うどんが登場する予定なので、毎回新しいメニューを試してみるのも楽しみの一つですね。

・移ろう景色を見ながらのんびりティータイム♪

『by age 18特製ブレンド (岩崎泰三スペシャル)』660円

フィルターを使わず茶漉(こ)しで抽出する『by age 18特製ブレンド (岩崎泰三スペシャル)』は、イチゴのような香りのするフルーティーなコーヒーです。ペーパーや布を通していないため、コーヒー豆の油分も溶け込みまろやかな飲み口。カップでコーヒーを漉す作業も、うどんの湯切りのよう♪その他、広島県・尾道「TEA FACTORY GEN」の和紅茶などもチョイス可能です。

『讃岐富士最中の和三盆フロランタン』880円

日本のスイーツ業界をリードするパティシエ・辻口博啓氏が手がけたフロランタン。和三盆糖を使用したキャラメリゼが、高松の最中専門店・高尾最中種商店のもなかの皮の中に入っています。讃岐富士をかたどったかわいらしいフロランタンとフルーツのプレート、食後にドリンクと一緒に楽しんでみませんか。

『ユズレモンローズソルベ』880円

口の中が一気に華やぐ『ユズレモンローズソルベ』も、もちろん植物由来のシャーベットです。コチラでいただけるシャーベットは、アジア人初の世界ジェラート大使で、ジェラートマエストロの柴野大造氏によるもの。移ろいゆく瀬戸内ブルーの海を眺めながら、のんびりと至福のデザートタイムを。

1階では、世界中から集められたデザイングッズを販売しています。目にして、手に取り、生活に取り入れることで、新しい毎日が始まる。そんなデザインプロダクトが並ぶショップ、食事後にのぞいてみてはいかが。

うどん一杯から、建物に至るまで従来の讃岐うどんの常識を覆すようなコンセプトであふれ返っているレストラン「by age 18」。気軽に利用するもよし、その奥深さを一つひとつひも解いてみるのもよし、訪れるすべての人が十分に楽しめるレストランです。

■詳細情報

■DATA

by age 18(バイエイジエイティーン)

所在地
香川県高松市牟礼町大町103-8
電話番号
087-884-1238
営業時間
ランチ/11:30〜14:00(L.O.13:30)
カフェ/14:00〜17:00
ディナー/17:30〜21:00(L.O.20:00)

【丸亀】おいしさはそのまま「麦香(ばくか)うどん」が内装を新たにリニューアルオープン!

・小麦のプロ監する「麦香(ばくか)うどん」

のどかな田園風景が広がる丸亀市綾歌町に佇む「麦香(ばくか)うどん」。国道438号線沿い、ことでん琴平線岡田駅から徒歩10分ほどのところに店を構え、車でも電車でもアクセスしやすい立地にあります。お店から15分ほど車を走らせたところには、中四国最大級のテーマパーク「レオマリゾート」があり、観光客も多く立ち寄る人気店です。2024年3月18日に内装を新たにリニューアルオープンし、外には待合スペースも増設されました。

テーブル席や座敷を備えた店内は、グループや子連れでも気兼ねなく利用できます。タブレットオーダー制でゆっくりメニューが選べるのもうれしいポイントです。

・麺・出汁・具材・天ぷらにまで及ぶこだわり

以前は製麺会社に勤めていたという店主。「喜ぶお客さんの顔や声を直接見聞きしたい」と開業を決意し、お昼時には行列ができるほどの人気店に成長した今も、ベストな一杯を届けるために一般店の営業スタイルを貫き続けています。

店名の通り、小麦に対する情熱は人一倍。食べた後に鼻に抜ける小麦の豊かな香りとモチモチとした食感を追求し、全国の小麦を食べ比べて、北海道産「キタホナミ」と香川県産「さぬきの夢」のブレンドにたどり着いたそう。国産小麦100%を使用するうどん店は讃岐でも珍しく、小麦の特徴を熟知した「麦香」の店主だからこそなせる業(わざ)です。

さらにうどん生地にコシを作る「足踏み」の工程では、生地を3つに折りたたみ足踏みする作業を7回も繰り返し、計2187(3の7乗)もの層を作り上げているといいます。見るからに生き生きとコシのある麺は、意外にも口当たりはやわらかく、かと思えばかみ心地はモチモチ。「コシ=かたさ」ではなく、本当の意味でのコシの良さを感じてほしいと店主は語ります。

こだわりは麺だけに留まらず、出汁(だし)はかけうどん用・ぶっかけうどん用・ざるうどん用・釜あげうどん用に分けて4種類を毎日取る徹底ぶり。さらに出汁に合わせて、しょうゆもそれぞれ特注しているというから驚きです。

うどんの具においても地産地消を大切にし、とり天用の鶏肉や釜たま用の卵に始まり、天ぷらの具の多くは香川県産を使用しています。

・“喉”で味わう極上うどん

『麦香うどん(冷のみ)』(300g)780円〜

店主の一押しは店名を冠した『麦香うどん』。とろろと温泉卵を麺に絡めることで喉越しがよりなめらかになり、麺を“喉”で味わう通な食べ方を楽しめる一杯です。ちょっぴりわさびを加えると麦の香りとともに心地よい辛味が鼻に抜け、クセになる味わいに。

モチモチとした麺は食べ応え満点!一本一本がまるで生きているような“ぶりん”とした弾力に、麺をすする手が止まりません。

揚げたての天ぷらはカリッと音がなるほどジューシーで口当たりは軽やか。食べ慣れたちくわが「麦香」の手にかかると贅沢品に感じるほど、主役のうどんに負けない存在感があります。

・天ぷらも絶品!熱々ジューシーなとり天に舌鼓

『とり天ぶっかけ(温・冷)』(300g)810円〜

天ぷら好きは『とり天ぶっかけ』がおすすめ。県内の養鶏場から仕入れる新鮮な鶏肉を揚げたて熱々のままダイナミックにイン。胸肉とは思えないほどジューシーでやわらかく、軽やかな食感にテンポよく箸が進むこと間違いなしです。付け合わせの大根とレモンを合わせてさっぱり召し上がれ。

天ぷらは単品注文も可能。『ごぼう天』(180円)も人気で、地元農家から土がついたのままの新鮮ごぼうを仕入れています。

スタッフのTシャツにも印字され、同店のトレードマークにもなっている瓶入りの薬味。ねぎ・しょうが・天かす・自家製唐辛子が卓上にそろい、好きなタイミングで好きなだけトッピングして楽しめます。自家製唐辛子はインパクトのある辛さでやみつき注意!辛党はぜひチャレンジしてみて。

・言わずと知れたウワサの逸品『クリーミーカレーうどん』

『カツカレーうどん』950円

香川県内に500軒以上ある讃岐うどん店の中でも多くの口コミを集め、ひときわ存在感を放っているのが『クリーミーカレーうどん』。写真は『クリーミーカレーうどん』に揚げたてのロースカツをトッピングした『カツカレーうどん』です。

5、6種のスパイスに出汁と牛乳、生クリームを加えることでまろやかさとコクをプラス。さらにはトマトと隠し味のフルーツを入れることで、フルーティーな甘さを引き出しています。甘過ぎず、辛過ぎず、スープのように一口二口と味わいたくなる奥深さは家庭では再現できない味わい。口コミの多さにもうなずけるおいしさです。

カツは手の平からはみ出るビッグサイズ!カレーは子どもも食べられる辛さなので、みんなでシェアして楽しむのもいいですね。

うどんは全メニュー、麺の量をカスタマイズ可能。1玉約300gをベースに、+50円で1.5玉(約450g)、+100円で2玉(約600g)、+200円で3玉(約900g)に変更できます。

さらに、全種類30円引きでミニサイズ(200g)をオーダーすることができるのも少食さんや子ども連れにうれしいポイント。「せっかく人気店に来たからには、あれもこれも楽しみたい!」というワガママだって叶えられます。

夏には『冷やしカレーうどん』『すだち冷かけうどん』『ネバとろぶっかけ』など、涼を感じられるメニューが登場予定です。期間限定メニューは公式Instagramを要チェック。
➡︎公式Instagramはこちら

讃岐のうどん店の影の主役、おでん(各種140円)もスタンバイ。こだわりの出汁でじっくり煮込んだ具材はどれも大ぶりで、素材の芯まで出汁が染み込みうま味満点です。こちらはセルフスタイルなので、食べた分をタブレットに入力を。

細やかなサービスが行き届き、「自慢のうどんを最高の状態で食べてもらいたい」という思いが随所に感じられる「麦香うどん」。その熱い心意気をうどん一本一本に感じながらじっくり味わってみて。

■詳細情報

■DATA

麦香(ばくか)うどん

所在地
香川県丸亀市綾歌町岡田上1893-3
電話番号
0877-86-2910
営業時間
10:00〜15:00

【丸亀】元祖細麺「中村うどん」200円台から楽しめるできたて手打ちうどんに舌鼓!

・今も昔も変わらぬ元祖細麺「中村うどん」

JR丸亀駅から車で5分ほどのところにある「中村うどん」。創業者である父から伝統の製法と味を受け継ぎ、「練り」に始まり「足踏み」「寝かし」「延ばし」「切り」まで完全手作業で手打ちうどんを提供するお店です。

飯山町にあるセルフうどんの王道店「なかむらうどん」は、実は「中村うどん」のお兄さんが創業され、現在はその息子さんが運営。一家そろってうどん作りに励み、古き良き文化を守り続けています。

【丸亀】讃岐富士を望むセルフうどんの王道店「なかむら」 “とぅるん”としたなめらか麺に舌鼓

「毎日が修行」と言い、ひたむきにうどんと向き合う大将。そのこだわりは、素材から工程まで一寸の抜かりも許しません。

麺の味を大きく左右する小麦粉は数十年来こだわりの銘柄を使用。香川の地を潤す土器川の伏流水と塩を加え手際よく練り上げていきます。

さらに根気と体力を要す「足踏み」の工程は、「耳たぶのやわらかさ」を追求する繊細な作業。長年の感覚だけを頼りに地道な作業が続きます。

翌朝まで生地を寝かしたら「延ばし」そして「切り」の作業。リズミカルに刃を躍らせる大将の姿がガラス越しで眺められ、トントンと店内に響く音がうどんをより一層おいしく感じさせます。

茹でている間は絶えず手の感触で麺のコシを確かめる徹底ぶり。大きな釜から茹で上がるシルクのようにつややかな麺に見入ってしまうお客さんも珍しくありません。

「近年讃岐のうどん店ではかみ応えのあるかための麺が増えてきていますが、昔はもっとやわらかい麺が主流で、コシという言葉の意味合い自体が今とは違っていたんです」と大将。「中村うどん」の麺は細くてやわらかく、伸びがあるのが特徴で、元祖細麺の称号を守り続けています。

こだわりの純生麺は全国発送も可能。詳細は公式HPで確認を。➡︎公式HPはこちら

・セルフアレンジで自分好みの一杯を

店内は10:00のオープンとともに満席に。カウンターのみで20席ほどを備え、外にできる行列もテンポよくはけていきます。

入り口で店員さんにオーダーを伝え、数分後うどんを受け取ったらそこからはセルフスタイル。お好みでテボと呼ばれるザルで麺を温めることができ、かけうどんにはたっぷりのいりこで出汁(だし)を取った熱いつゆをかけていただきます。

横に並ぶ天ぷらメニューは目を見張るビッグサイズ。にもかかわらずえび天(160円)以外はすべて110円と破格で、思わずあれもこれもと手が伸びてしまうこと請け合いです。

ショウガ好きはその場で好きなだけうどんにすり下ろして、新鮮な香りと一緒に味わって。そのほか、ネギ・ショウガ・レモン・ゴマ・ダイコン・季節によりスダチなど、お好みの薬味を添えれば準備OK。

レジカウンター付近では、おにぎりも販売しています(2個入り1皿160円)。

・200円代から楽しめる逸品の数々

『しょうゆ』(小)250円(大)350円

地元のうどん通の人たちがこぞって頼むのが『しょうゆ』。大根おろしやゴマなどお好みの薬味と卓上の特選しょうゆをかければシンプルにして究極の逸品が完成。しょうゆはかけ過ぎ注意、合言葉は「いっしゅう〜はん(1周半)」です。

口当たりはふんわりで、芯はコシが残る絶妙なバランスの麺は、かめばかむほどに小麦が香り、一口ごとに丁寧な手仕事が感じられます。ベテランは麺をかまずにススっと喉で味わうんだとか。

『釜たま』(小)300円(大)400円

人気No.1は王道の『釜たま』。熱々の釜揚げ麺に卵をしっかり絡めたら特製しょうゆまたは熱い出汁をオン。濃厚な黄身にとろりと麺を包み込む白身、出汁・しょうゆの加減でも味わいが変化します。できたてが逃せない一品を自分好みに味わって。

豪快な天ぷらは食べ応え満点。冷めてもおいしさは変わらず、カリカリの衣が食欲を倍増させます。県外から訪れた人は、ぜひ橙(だいだい)色をした香川県特有の練り物「長天(ながてん)」を試してみて。

かまぼこのようなもちもちとした食感が特徴で、そのままでも十分おいしくいただけますが、出汁に浸すとうま味がさらにアップ。おでんや煮物の具としても定番の品です。

・隠れた名物・おでんも外せない

『おでん』各100円

讃岐のうどん屋の多くはおでんコーナーがあり、白みそとからしを混ぜた「からし酢みそ」や、赤みその甘い「田楽みそ」を付けて食べるのが一般的。「中村うどん」では、「田楽みそ」でいただきます。

おでんネタはどれも1個100円というから我慢は不要。時代は変わっても、中村家の変わらないおもてなしの精神がうれしいですね。

お会計は昔ながらの自己申告制。お腹いっぱいになって、食べたものを忘れないように要注意です。電子決済やタッチパネル式の注文が導入されていく時代に、ほっこりとした昔ながらの讃岐うどん文化を随所に感じられる「中村うどん」。製法や味だけでなく、お客さんとの距離感も当時のまま。変わらぬ魅力が地元に根付く人気店の愛される理由です。

■詳細情報

■DATA

中村うどん

所在地
香川県丸亀市土器町東9-283 CLOVER KYOTOビル 1階
電話番号
0877-21-6477
営業時間
10:00〜14:00 ※麺がなくなり次第終了

【丸亀】本格手打ち「あやうた製麺」のどかな田園風景の中で地産地消のうどんを堪能!

・麺のコシや風味が進化し続ける「あやうた製麺」

善通寺ICから車で約15分、坂出ICから車で約20分、のどかな田園風景が広がる綾歌町でお店を切り盛りする「あやうた製麵」。うどんに使われる「さぬきの夢」の小麦畑や「讃岐富士」と呼ばれる「飯野山」を目の前に至福の一杯を味わえます。パフォーマーとの二刀流をこなす職人による手打ちうどんは、地元民のみならず観光客にも話題。「粗練り」という工程以外は、一切機械を使用せず、職人の手作業で作り上げています。

築70年の納屋をリノベーションした店内は、田園風景に広がる立地にぴったりの趣のある雰囲気。外で注文した後、店内に入って味わい、味わい尽くした後に会計をします。

お茶やお冷ももちろんセルフ。お茶は、香川のお茶どころ・三豊市「高瀬茶業組合」の「高瀬茶」も用意されています。そば茶のような香ばしさと、後味にくる渋み、甘みがうどんとも相性ぴったり。せっかく訪れた際は、ぜひ「高瀬茶」を。

扉を開くと、鳥取県出身の漫画家・水木しげるさんが描いた「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター「一反もめん」がお迎え。手切りだからこそ生まれる“切れ端うどん”と、“本格手打ちの証”という意味を込めて、オーナーの大竹さんが公式キャラクターに任命したそう。迫力があるだけに、つい驚いてしまうお客さんも。記念に一枚撮ってみては?

景色もごちそうの同店。座敷の窓からは、別名「讃岐富士」と呼ばれる「飯野山」が見えています。田園風景の中でいただく一杯は、まさに至福のひととき。

天気がいい日はテラス席をオープン。石造りのテーブルやベンチなど、ここにも趣のあるインテリアが備えられています。テラス席はペットの同伴もできますよ。

・職人技が光る!本格手打ちの讃岐うどん

20年以上、空港の売店の仕事で全国を飛び回っていたオーナーの大竹さん。先代の経営者の撤退をきっかけに、「あやうた製麺」を切り盛りすることになりました。以後は、先代が紡いできた味も生かしながら、職人や奥さんとともに、「あやうた製麵」独特の麺のコシや出汁(だし)を生み出すために試行錯誤を繰り返してきました。

現在の職人かつ店長を担うのは3代目の森友樹さん。地元テレビ局のリポーターや各種イベントMCなどの活動もしています。うどん職人とパフォーマーとして活躍する“二刀流職人”は、香川でも珍しいそう。そんなユニークな職人による“本格手打ち”の麺は、材料や工程にもこだわりが満載。モッチモチな食感のうどんにするために、小麦粉は地元のうどん用小麦「さぬきの夢」とオーストラリア産小麦粉「ASW」をオリジナルにブレンドしています。

その後は軟水器で作り出した水と塩を「練り機」を使って混ぜ合わせ。この「粗練り」の作業以外は、すべて手作業で「手打ち」「包丁切り」し、うどんを作り上げています。「やっぱり、モッチモチな食感とコシの強さのある麺を作り上げるためには、本格手打ちが一番いいと思いました」と大竹さん。試行錯誤の末に生み出したうどんは、ぷるんと艶があり、やみつきになるような強いコシがあります。森さんによる本格手打ちの様子は下記のYouTube動画で紹介。ぜひチェックしてみて。➡︎YouTube動画「森友樹 香川の二刀流 うどん職人×パフォマー」はこちら

同店の出汁のベースは、地元産の伊吹イリコ、雑節、北海道産昆布。魚介のうま味を十二分に引き出し、よりあっさりとした後味を出すために、高知県産カツオ本節も使っています。

さまざまな試行錯誤を経て、納得のいく素材にたどり着いたという出汁。思わず声が出るほどあっさりした味わいに驚きです。

・地元産黒毛和牛「オリーブ牛」使用!迷ったら贅沢うどんを

『オリーブ牛肉ぶっかけうどん』(1玉)900円、(2玉)1,000円、(3玉)1,100円

迷ったら数量限定の人気メニュー『オリーブ牛肉ぶっかけうどん』のオーダーを。甘めの味付けでじっくり煮込まれた香川県産のブランド黒毛和牛「オリーブ牛」を贅沢にトッピングしています。あっさりした出汁やブランド牛のうま味も相まって、コクのある贅沢うどんに仕上がった絶品。冷たい麺なので、うどんのコシがかなり強いのも魅力です。オーダーでは、「ぶっかけ」のほか、「かけ」「つけ」「しょうゆ」「釜玉」も用意しているので好きなうどんを選択して。

・うどんの定番トッピング3種盛り!『コンちくうどん』

『コンちくうどん』(1玉)500円、2玉600円、3玉700円

レギュラーメニューの中でも比較的新しい『コンちくうどん』。大ぶりのきつねあげを意味する「コン」と揚げたてのちくわ天、卵という、うどんの定番トッピング3種を豪華に盛り付けたうどんです。「あれもこれもトッピングしたい!」といううどん好きの夢をかなえるために誕生しました。卵は、小豆島産オリーブオイルを加えた飼料で育てられた鶏の「オリーブ卵」を使用。濃厚な黄身に箸をつけてかき混ぜながらご賞味あれ。

・“風変わり”な季節のメニューにも注目

『ブロッコリーしょうゆうどん』(1玉)700円、(2玉)800円、(3玉)900円 ※数量限定

観光客が驚く、季節替わりの一風変わったメニューもお見逃しなく。秋から春にかけては『ブロッコリーしょうゆうどん』が登場しています。香川県産のブロッコリーを、うどんで堪能する新感覚なメニューは、県民の健康と栄養面に配慮して誕生したそう。地産地消も目的といいます。

いただく際は、ガーリックオイルと「うどんしょうゆ」をお好みの量だけかけます。スタッフおすすめの味わい方は、しょうゆを2回りかけた後、ガーリックオイルでブロッコリーや麺とミックス。想像もつかない味ですが、一口味わうとブロッコリーやにんにく、しょうゆの風味が絶妙にマッチしています。野菜嫌いな人にもおすすめ。

うどん以外にも、『とり天』や『こうや豆腐』『ちくわ天』など、天ぷら(各110円)もスタンバイ。すぐに売り切れるため、トッピングなどで天ぷらも味わいたいときは、早めに訪れるのがおすすめです。

・うどん作りができる生地や『半生うどん』の販売も

店内入口付近では、家庭でも本場・讃岐うどんの味を楽しめる「あやうた製麺」の半生うどん、『かけつゆ』(50円)、『つけつゆ』(50円)などが販売されています。ユニークなポイントは、職人手作りの「うどん生地」が密封された『生うどん(生うどん生地6人前)』(1,200円)も受注販売されていること。袋のうどん生地を包丁で切ると本格手打ちうどんの完成です。自宅でも簡単にうどん作りができますよ。

絶景を眺望できるロケーションで、至福の一杯を提供する「あやうた製麺」。あっさりした出汁とコシが強い麺は、数々の著名人が訪れるほどの魅力です。

「あやうた製麺」を運営する「あやうたライフ」は、手打ちうどんやドローン操縦体験も行っています。また、鉄道模型ジオラマ「あやうたレールウェイ」の貸し切り営業も可能です。各体験や利用についての詳細は下記のHPでチェックを。➡︎公式HPはこちら

■詳細情報

■DATA

あやうた製麺

所在地
香川県丸亀市綾歌町岡田西1785
電話番号
0877-86-3993
営業時間
11:00~14:00
※店舗の繁忙期状況により電話に出られない場合があります

【丸亀】讃岐富士を望むセルフうどんの王道店「なかむら」 “とぅるん”としたなめらか麺に舌鼓

・セルフうどんの代表格「なかむら」

坂出ICから約15分、JR丸亀駅から15分ほど車で進んだのどかな風景の中にある「なかむら」。初代から2代目まで続いた、お客さんが裏の畑からネギを採ってきて刻む究極のセルフスタイルは、数々のメディアで取り上げられ、今も語り継がれる伝説。現在もほかのうどん店とは一風変わったセルフスタイルが用意されています。

店舗の外にあるメニュー表を見て、注文したいうどんを決めたら、いざ中へ。入口横のカウンターでうどんをオーダーします。カウンター近くには、自分で麺を温める用の羽釜がスタンバイ。テボに麺を入れて自分好みに温めてみて。

座席数は、店内とテラス席を合わせて約50席。テラスは、小型・大型犬など、ペットの同伴が可能です。大将のおすすめは、店舗裏のテラス席。昔話に出てくるような円錐の“おむすび山”「讃岐富士」を眺めながらうどんを楽しむという、のどかな時間を体感できます。

・伝承し続けられる本格手打ちうどん

「なかむら」の特徴は、ツヤのある細麺で、コシがありつつもやわらかい食感。2024年時点で3代にわたり受け継がれる手打ち技で生まれるうどん は、代替わりごとにアレンジが加わっています。

一糸乱れぬキレイな麺線に整えるため、生地をこねる際の水と塩の加減には神経を研ぎ澄ませます。麺を熟成し、足踏みした後の麺を寝かす時間は、約20時間。妥協のない丁寧な工程により、同店特有の“とぅるん”としたなめらかな麺ができ上がります。「できるだけ太くならないように麺を細くして、コシのあるやわらかい食感になるよう意識しています」と現在の大将。営業時間中は休む間もなく麺を打ち続けています。

『かけうどん』(小・1玉)250円、(大・2玉)350円、(特・3玉)450円

創業当時から変わらない味で愛され続ける『かけうどん』。地元のウルメ、サバ節、薄口しょうゆをブレンドした出汁は、魚介のうま味が十二分に引き出され、なめらかな麺を引き立てます。黄金色の澄み渡る出汁とのコンビが素朴で美しい『かけうどん』は、そのまま素材の味を楽しんでもよし、お好みで薬味を入れて味わってもよし!

『ゆだめうどん』(小・1玉)310円、(大・2玉)410円、(特・3玉)510円

熱々のゆで汁をためたうどんを、つけ汁で味わう『ゆだめうどん』。つけ汁にさっと浸すだけで奥深い味がうどんに染み渡ります。

一口目で豪快にうどんをつけ汁に入れるのが、スタッフおすすめの味わい方。心も体もほっこりする温かい一品です。

『肉ぶっかけうどん』(小・1玉)600円、(大・2玉)700円、(特・3玉)800円 ※平日限定

平日しか味わえない『肉ぶっかけうどん』にも注目を。甘めの出汁がかけられたぶっかけうどんに、じっくりと煮込まれた牛肉をあふれんばかりにのせています。レモンを牛肉に絞ると、酸味も相まってさっぱりした味わいに。ぶっかけなので、ほかのメニューよりもコシと麺の弾力がアップ!

・名物「エビ天」が話題!季節の食材を使った天ぷら

天ぷらは常時20種類ほどがスタンバイ。同店名物の『エビ天』(130円)や『高野豆腐』(140円)、季節の食材を使った天ぷらなどが豊富に並びます。2代目の大将が現役で揚げているというウワサも。

『エビ天』130円

讃岐の特産品『エビ天』は、天ぷら内での人気ナンバーワン。瀬戸内産の小エビを使った練り物で、ふわっとした衣が特徴です。香ばしい味ですが、うどんの出汁にふやかして食べると甘みがプラス!

天ぷらを目的で訪れる人もいるほど、昔から天ぷらにも定評のある同店。薄めの衣でカリッとした揚げたての天ぷらが味わえます。常連さんの中には、好きなうどんの上にそのままトッピングする人もいるそう。

県外では珍しい『高野豆腐』(140円)は、しょうゆなどにつけるよりもそのまま味わうのがおすすめだそう。

ダイナミックに揚げられた『昆布天』も人気。うま味と甘さたっぷりの隠れた人気メニューです。このほか、サヨリやアスパラなど、季節に応じたメニューも用意。うどんにのせて出汁に浸しながら食べると、また違った味わいを楽しめます。

 

・おいしさを丸ごと閉じ込めた麺の販売も

同店では、家庭でも気軽に調理して味わえるよう、『半生うどん』(400円)や特製のしょうゆも販売されています。『小麦粉』や郷土料理の『しょうゆ豆』も持って帰ることができるので、ぜひお家でも「なかむらうどん」を堪能してみて。

3代受け継がれてきた名店「なかむら」。程よいコシとやわらかい細麺を、「讃岐富士」を眺めながらすすったり、ペットと一緒に出かけたり、思い思いの時間を過ごしてみては?

■詳細情報

■DATA

なかむら

所在地
香川県丸亀市飯山町西坂元1373−3
電話番号
0877-98-4818
営業時間
9:00~14:00(うどんがなくなり次第終了)

【丸亀】3代続く製麺所「まえばうどん」香川県産小麦の上品な風味と手打ちの力強いコシが自慢!

・綾歌町のセルフの雄「まえばうどん」

うどんの名店が名を連ねる丸亀市。1960年にこの地で創業し、3代にわたって受け継がれてきた製麺所「まえばうどん」があります。2021年2月に全面改装した外観は真新しい印象ですが、歴史が長く、地元はもちろん、県内外の人から長く愛されてやまない人気店です。

お昼どきにはうどんを目当てに長蛇の列ができますが、麺や出汁、天ぷらを持ち帰りで購入するお客さんの姿も。古き良き讃岐うどんの日常がここにあります。

木を基調とした清潔感あふれる店内は、カウンターとテーブル席がバランスよく配されています。同店はセルフスタイルなので、入店したらまずは受付で好きなうどんを注文して、その場ででき上がりを待ちます。うどんを受け取り、天ぷらやおにぎりを一緒にトレーにのせたら、右手にあるレジで会計を済ませて、後は好きな席で召し上がれ♪

「おいしさには誇りを持っています。麺一本余すことなく味わい尽くしてほしい」と語る店主。製麺にかける情熱はもちろんのこと、セルフスタイルとあれど年配のお客さんには配膳をするといった姿も見かけられ、ホスピタリティあふれる接客にほっと心が温まります。

同店の麺は、うどんに最適とされるオーストラリア産「ASW」や讃岐うどん用に開発された香川県オリジナル品種「さぬきの夢」をはじめとする3種類の国産小麦粉をブレンド。それを先代から引き継いできた技術や知識を駆使してこね上げ、コシのある力強い麺が生まれます。

出汁は、讃岐うどんでは主流なイリコ、だし昆布、かつおの合わせ出汁がベース。イリコの持つ香りを最大限に生かしつつ、臭みを抑えるため、丁寧な下処理を徹底したり、返し出汁※1にしたりと手間をかけることで、甘味が強くクセのない味わいに仕上げているそう。

※1 返し出汁とは…砂糖、みりん、酒などを加え、煮かえした調味しょうゆのこと。

・定番はやっぱり『かけうどん』

『かけうどん』(小)250円

ここに来たらまずは最初に食べてほしいのが定番の『かけうどん』。麺の力強いコシや香り高さ、かけ出汁のうま味をダイレクトに感じることができるのは、このメニューのほかありません。

また、「小(1玉)」250円、「大(2玉)」360円、「ジャンボ(3玉)」540円という手ごろな料金設定もポイント!好きな天ぷらと合わせてアレンジを楽しめるのも、シンプルだからこそです。

同店の『かけうどん』は、ゆで上がった麺に自分で好きなだけ出汁をかけるスタイル。控えめにかけてもたっぷりかけても、値段が変わらないのがファンにはうれしいですね。毎日のように通うリピーターの中には、同店の出汁は“宇宙一”と賞賛する人もいるほどのおいしさで、イリコの甘みがふわっと広がる優しい味わいが魅力です。

『かけうどん』の麺は、ゆでたてを水で締めた後、ゆで釜で再び温めた麺の「あつ」か、ゆでてから一度水で締めた「ひや」が選べるので、麺の違いを食べ比べてみるのも楽しいですよ。

『かけうどん』(小)250円 + 『自家製きつねあげ』120円

『かけうどん』にトッピングをするなら、自家製のきつねあげは外せません。甘辛い特製出汁が中までしっかりと浸み込んだきつねは、食べるたびに出汁がじゅわり。その甘味とうま味がかけ出汁に溶け込むことで深みが増し、おいしさがさらにアップします。うどんを覆うほど大きなきつねあげを、ぜひ一度ご賞味あれ♪

・店主おすすめの『ざるうどん』や冬季限定『しっぽくうどん』も

『ざるうどん』(小)340円

店主が『かけうどん』と同じくらいおすすめする『ざるうどん』は、出汁としょうゆをしっかり利かせた甘口のつゆでいただきます。麺をゆでてから水で締める分、温かい麺に比べてコシが強いのが特徴。もっちりとした力強い弾力をかみしめながら、つゆとのハーモニーを楽しみます。

近くで見ると、エッジが立つパキッとした断面と艶やかな美しさが一目瞭然。麺一本一本に歯応えがあり、女性なら1玉でもお腹いっぱいになるくらいの満腹感が得られます。お好みでネギやショウガといった薬味を付けて召し上がれ。

『しっぽくうどん』(小)520円 ※12~4月ごろ限定

香川の郷土料理『しっぽくうどん』は、冬の大定番。ダイコンやニンジン、サトイモといった数種類の野菜と油揚げをうどんのかけ出汁で軽く煮込み、麺の上にかければ完成です。同店では香川県産の金時ニンジンなど、地元野菜をなるべく取り入れているそう。特にサトイモはねっとりとした食感を生かすため、近くで採れた新鮮なもの以外は使わないようにしているといいます。

また、一般的な鶏肉ベースのしっぽくうどんとは異なり、同店のものは牛すじ肉を出汁に使うのがこだわり。「鶏肉よりもうま味の強い牛すじを使うことで生まれる深みのある味わいこそが、うちのしっぽくうどんの魅力です」と語ります。麺と同じくらい野菜がたっぷり入っているので、見た目以上にボリュームが満点!これで一杯520円は破格ですね。

・オススメの天ぷらランキングTOP3

第3位『とり天ぷら』140円

常時10種類ほどある自家製の天ぷらの中で「人気爆発!」とおすすめするのが『とり天ぷら』。薄く開いた鶏むね肉に青のり入りの衣をたっぷり絡めて揚げた一品です。この青のりが、イリコを使った同店の出汁と絶妙にマッチ!そのまま食べるのはもちろん、出汁に浸して食べてもGOOD!

第2位『日高こぶ天』120円

うどん出汁を取ったときに出る日高昆布の“出汁ガラ”を甘く炊き、サックリ香ばしく揚げた『日高こぶ天』。香川県では一般的な昆布天ですが、実は全国では珍しく、いわば“ご当地天ぷら”です。衣の中からふわっと広がる甘い昆布の香りは、一度食べるとやみつきに。食感も楽しく、ついつい箸が伸びるおいしさです。

第1位『蒲鉾扇揚げ天』130円

第1位は色鮮やかなかまぼこに切れ目を入れ、扇の形に開くように揚げた『蒲鉾扇揚げ天』。ちょっぴり甘めのかまぼこは、衣を付けて揚げるだけで味が決まる優れもの。どんなうどんにも上にのせるだけでパッと器が華やぎ、食欲もそそられる一品です。

丸亀市綾歌町で60年以上、世代を超えて愛され続けるうどん店「まえばうどん」。受け継がれてきたレシピに納得するのではなく、“おいしいうどん”を求めて「毎日が勉強」と研究を重ねる店主のひたむきな姿勢や愛がこもったうどんを一度食べれば、長年愛される理由が分かるはずです。麺・出汁・天ぷら・接客、すべてに妥協しないアットホームなうどん店で、“手作りの温かさ”を感じてみては。

■詳細情報

■DATA

まえばうどん

所在地
香川県丸亀市綾歌町栗熊東420-2
電話番号
0877-86-2014
営業時間
10:30~14:10 ※麺がなくなり次第終了