お土産

【丸亀】本格手打ち「あやうた製麺」のどかな田園風景の中で地産地消のうどんを堪能!

・麺のコシや風味が進化し続ける「あやうた製麺」

善通寺ICから車で約15分、坂出ICから車で約20分、のどかな田園風景が広がる綾歌町でお店を切り盛りする「あやうた製麵」。うどんに使われる「さぬきの夢」の小麦畑や「讃岐富士」と呼ばれる「飯野山」を目の前に至福の一杯を味わえます。パフォーマーとの二刀流をこなす職人による手打ちうどんは、地元民のみならず観光客にも話題。「粗練り」という工程以外は、一切機械を使用せず、職人の手作業で作り上げています。

築70年の納屋をリノベーションした店内は、田園風景に広がる立地にぴったりの趣のある雰囲気。外で注文した後、店内に入って味わい、味わい尽くした後に会計をします。

お茶やお冷ももちろんセルフ。お茶は、香川のお茶どころ・三豊市「高瀬茶業組合」の「高瀬茶」も用意されています。そば茶のような香ばしさと、後味にくる渋み、甘みがうどんとも相性ぴったり。せっかく訪れた際は、ぜひ「高瀬茶」を。

扉を開くと、鳥取県出身の漫画家・水木しげるさんが描いた「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター「一反もめん」がお迎え。手切りだからこそ生まれる“切れ端うどん”と、“本格手打ちの証”という意味を込めて、オーナーの大竹さんが公式キャラクターに任命したそう。迫力があるだけに、つい驚いてしまうお客さんも。記念に一枚撮ってみては?

景色もごちそうの同店。座敷の窓からは、別名「讃岐富士」と呼ばれる「飯野山」が見えています。田園風景の中でいただく一杯は、まさに至福のひととき。

天気がいい日はテラス席をオープン。石造りのテーブルやベンチなど、ここにも趣のあるインテリアが備えられています。テラス席はペットの同伴もできますよ。

・職人技が光る!本格手打ちの讃岐うどん

20年以上、空港の売店の仕事で全国を飛び回っていたオーナーの大竹さん。先代の経営者の撤退をきっかけに、「あやうた製麺」を切り盛りすることになりました。以後は、先代が紡いできた味も生かしながら、職人や奥さんとともに、「あやうた製麵」独特の麺のコシや出汁(だし)を生み出すために試行錯誤を繰り返してきました。

現在の職人かつ店長を担うのは3代目の森友樹さん。地元テレビ局のリポーターや各種イベントMCなどの活動もしています。うどん職人とパフォーマーとして活躍する“二刀流職人”は、香川でも珍しいそう。そんなユニークな職人による“本格手打ち”の麺は、材料や工程にもこだわりが満載。モッチモチな食感のうどんにするために、小麦粉は地元のうどん用小麦「さぬきの夢」とオーストラリア産小麦粉「ASW」をオリジナルにブレンドしています。

その後は軟水器で作り出した水と塩を「練り機」を使って混ぜ合わせ。この「粗練り」の作業以外は、すべて手作業で「手打ち」「包丁切り」し、うどんを作り上げています。「やっぱり、モッチモチな食感とコシの強さのある麺を作り上げるためには、本格手打ちが一番いいと思いました」と大竹さん。試行錯誤の末に生み出したうどんは、ぷるんと艶があり、やみつきになるような強いコシがあります。森さんによる本格手打ちの様子は下記のYouTube動画で紹介。ぜひチェックしてみて。➡︎YouTube動画「森友樹 香川の二刀流 うどん職人×パフォマー」はこちら

同店の出汁のベースは、地元産の伊吹イリコ、雑節、北海道産昆布。魚介のうま味を十二分に引き出し、よりあっさりとした後味を出すために、高知県産カツオ本節も使っています。

さまざまな試行錯誤を経て、納得のいく素材にたどり着いたという出汁。思わず声が出るほどあっさりした味わいに驚きです。

・地元産黒毛和牛「オリーブ牛」使用!迷ったら贅沢うどんを

『オリーブ牛肉ぶっかけうどん』(1玉)900円、(2玉)1,000円、(3玉)1,100円

迷ったら数量限定の人気メニュー『オリーブ牛肉ぶっかけうどん』のオーダーを。甘めの味付けでじっくり煮込まれた香川県産のブランド黒毛和牛「オリーブ牛」を贅沢にトッピングしています。あっさりした出汁やブランド牛のうま味も相まって、コクのある贅沢うどんに仕上がった絶品。冷たい麺なので、うどんのコシがかなり強いのも魅力です。オーダーでは、「ぶっかけ」のほか、「かけ」「つけ」「しょうゆ」「釜玉」も用意しているので好きなうどんを選択して。

・うどんの定番トッピング3種盛り!『コンちくうどん』

『コンちくうどん』(1玉)500円、2玉600円、3玉700円

レギュラーメニューの中でも比較的新しい『コンちくうどん』。大ぶりのきつねあげを意味する「コン」と揚げたてのちくわ天、卵という、うどんの定番トッピング3種を豪華に盛り付けたうどんです。「あれもこれもトッピングしたい!」といううどん好きの夢をかなえるために誕生しました。卵は、小豆島産オリーブオイルを加えた飼料で育てられた鶏の「オリーブ卵」を使用。濃厚な黄身に箸をつけてかき混ぜながらご賞味あれ。

・“風変わり”な季節のメニューにも注目

『ブロッコリーしょうゆうどん』(1玉)700円、(2玉)800円、(3玉)900円 ※数量限定

観光客が驚く、季節替わりの一風変わったメニューもお見逃しなく。秋から春にかけては『ブロッコリーしょうゆうどん』が登場しています。香川県産のブロッコリーを、うどんで堪能する新感覚なメニューは、県民の健康と栄養面に配慮して誕生したそう。地産地消も目的といいます。

いただく際は、ガーリックオイルと「うどんしょうゆ」をお好みの量だけかけます。スタッフおすすめの味わい方は、しょうゆを2回りかけた後、ガーリックオイルでブロッコリーや麺とミックス。想像もつかない味ですが、一口味わうとブロッコリーやにんにく、しょうゆの風味が絶妙にマッチしています。野菜嫌いな人にもおすすめ。

うどん以外にも、『とり天』や『こうや豆腐』『ちくわ天』など、天ぷら(各110円)もスタンバイ。すぐに売り切れるため、トッピングなどで天ぷらも味わいたいときは、早めに訪れるのがおすすめです。

・うどん作りができる生地や『半生うどん』の販売も

店内入口付近では、家庭でも本場・讃岐うどんの味を楽しめる「あやうた製麺」の半生うどん、『かけつゆ』(50円)、『つけつゆ』(50円)などが販売されています。ユニークなポイントは、職人手作りの「うどん生地」が密封された『生うどん(生うどん生地6人前)』(1,200円)も受注販売されていること。袋のうどん生地を包丁で切ると本格手打ちうどんの完成です。自宅でも簡単にうどん作りができますよ。

絶景を眺望できるロケーションで、至福の一杯を提供する「あやうた製麺」。あっさりした出汁とコシが強い麺は、数々の著名人が訪れるほどの魅力です。

「あやうた製麺」を運営する「あやうたライフ」は、手打ちうどんやドローン操縦体験も行っています。また、鉄道模型ジオラマ「あやうたレールウェイ」の貸し切り営業も可能です。各体験や利用についての詳細は下記のHPでチェックを。➡︎公式HPはこちら

■詳細情報

■DATA

あやうた製麺

所在地
香川県丸亀市綾歌町岡田西1785
電話番号
0877-86-3993
営業時間
11:00~14:00
※店舗の繁忙期状況により電話に出られない場合があります

【丸亀】讃岐富士を望むセルフうどんの王道店「なかむら」 “とぅるん”としたなめらか麺に舌鼓

・セルフうどんの代表格「なかむら」

坂出ICから約15分、JR丸亀駅から15分ほど車で進んだのどかな風景の中にある「なかむら」。初代から2代目まで続いた、お客さんが裏の畑からネギを採ってきて刻む究極のセルフスタイルは、数々のメディアで取り上げられ、今も語り継がれる伝説。現在もほかのうどん店とは一風変わったセルフスタイルが用意されています。

店舗の外にあるメニュー表を見て、注文したいうどんを決めたら、いざ中へ。入口横のカウンターでうどんをオーダーします。カウンター近くには、自分で麺を温める用の羽釜がスタンバイ。テボに麺を入れて自分好みに温めてみて。

座席数は、店内とテラス席を合わせて約50席。テラスは、小型・大型犬など、ペットの同伴が可能です。大将のおすすめは、店舗裏のテラス席。昔話に出てくるような円錐の“おむすび山”「讃岐富士」を眺めながらうどんを楽しむという、のどかな時間を体感できます。

・伝承し続けられる本格手打ちうどん

「なかむら」の特徴は、ツヤのある細麺で、コシがありつつもやわらかい食感。2024年時点で3代にわたり受け継がれる手打ち技で生まれるうどん は、代替わりごとにアレンジが加わっています。

一糸乱れぬキレイな麺線に整えるため、生地をこねる際の水と塩の加減には神経を研ぎ澄ませます。麺を熟成し、足踏みした後の麺を寝かす時間は、約20時間。妥協のない丁寧な工程により、同店特有の“とぅるん”としたなめらかな麺ができ上がります。「できるだけ太くならないように麺を細くして、コシのあるやわらかい食感になるよう意識しています」と現在の大将。営業時間中は休む間もなく麺を打ち続けています。

『かけうどん』(小・1玉)250円、(大・2玉)350円、(特・3玉)450円

創業当時から変わらない味で愛され続ける『かけうどん』。地元のウルメ、サバ節、薄口しょうゆをブレンドした出汁は、魚介のうま味が十二分に引き出され、なめらかな麺を引き立てます。黄金色の澄み渡る出汁とのコンビが素朴で美しい『かけうどん』は、そのまま素材の味を楽しんでもよし、お好みで薬味を入れて味わってもよし!

『ゆだめうどん』(小・1玉)310円、(大・2玉)410円、(特・3玉)510円

熱々のゆで汁をためたうどんを、つけ汁で味わう『ゆだめうどん』。つけ汁にさっと浸すだけで奥深い味がうどんに染み渡ります。

一口目で豪快にうどんをつけ汁に入れるのが、スタッフおすすめの味わい方。心も体もほっこりする温かい一品です。

『肉ぶっかけうどん』(小・1玉)600円、(大・2玉)700円、(特・3玉)800円 ※平日限定

平日しか味わえない『肉ぶっかけうどん』にも注目を。甘めの出汁がかけられたぶっかけうどんに、じっくりと煮込まれた牛肉をあふれんばかりにのせています。レモンを牛肉に絞ると、酸味も相まってさっぱりした味わいに。ぶっかけなので、ほかのメニューよりもコシと麺の弾力がアップ!

・名物「エビ天」が話題!季節の食材を使った天ぷら

天ぷらは常時20種類ほどがスタンバイ。同店名物の『エビ天』(130円)や『高野豆腐』(140円)、季節の食材を使った天ぷらなどが豊富に並びます。2代目の大将が現役で揚げているというウワサも。

『エビ天』130円

讃岐の特産品『エビ天』は、天ぷら内での人気ナンバーワン。瀬戸内産の小エビを使った練り物で、ふわっとした衣が特徴です。香ばしい味ですが、うどんの出汁にふやかして食べると甘みがプラス!

天ぷらを目的で訪れる人もいるほど、昔から天ぷらにも定評のある同店。薄めの衣でカリッとした揚げたての天ぷらが味わえます。常連さんの中には、好きなうどんの上にそのままトッピングする人もいるそう。

県外では珍しい『高野豆腐』(140円)は、しょうゆなどにつけるよりもそのまま味わうのがおすすめだそう。

ダイナミックに揚げられた『昆布天』も人気。うま味と甘さたっぷりの隠れた人気メニューです。このほか、サヨリやアスパラなど、季節に応じたメニューも用意。うどんにのせて出汁に浸しながら食べると、また違った味わいを楽しめます。

 

・おいしさを丸ごと閉じ込めた麺の販売も

同店では、家庭でも気軽に調理して味わえるよう、『半生うどん』(400円)や特製のしょうゆも販売されています。『小麦粉』や郷土料理の『しょうゆ豆』も持って帰ることができるので、ぜひお家でも「なかむらうどん」を堪能してみて。

3代受け継がれてきた名店「なかむら」。程よいコシとやわらかい細麺を、「讃岐富士」を眺めながらすすったり、ペットと一緒に出かけたり、思い思いの時間を過ごしてみては?

■詳細情報

■DATA

なかむら

所在地
香川県丸亀市飯山町西坂元1373−3
電話番号
0877-98-4818
営業時間
9:00~14:00(うどんがなくなり次第終了)