こだわり食パン

【高松】「イノウエベーカリー」50種以上もの愛情たっぷりパンはいかが?

・「INOUE BAKERY (イノウエベーカリー)」

ことでん今橋駅から徒歩約6分。真っ赤な外観がひときわ目を引く「INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)」は、“日常の食卓をちょっと幸せに”をコンセプトに、2006年のオープンから現在まで、地域で愛され続けるているお店。

というのも高松商業高校のすぐ隣という立地で、学生もよく訪れる同店。20年近くこの場所で営業を続けていることから、成長した学生が子どもを連れてパンを買いに来ることもあるそう。ほかにも近所の美容室や英会話教室の講師、ゲストハウスに宿泊中の観光客など、世代や国籍問わず幅広い客層が朝食やランチ、おやつにと同店のパンを求めて訪れています。

店主の井上直也さんの実家は精肉店。元は実家のある岡山県玉野市で、精肉店に併設する形でベーカリーを開業していました。井上さんのお母さまが趣味でケーキやパンを作り、店内で販売していたことから、井上さん自身もパン作りに興味が湧いたと言います。
高松市出身の奥さま・菜々子さんと結婚後に移住し、現在の場所で夫婦2人のお店をスタートさせました。

遠くからでもよく目立つ真っ赤な外観は、元の店舗に付いていた日除けが赤だったことがきっかけ。パッと目に入りやすく、なんのお店か興味を持ってもらえるよう赤〜い外観になりました。

店内は温かみのあるウッド調で、入ってすぐの場所には衛生面を考慮し、オーダーしたガラスのショーケースが。そのすぐ隣にはイートインスペースも設置。その場でいただくこともできます。

出入り口はまちなかループバスのバス停がある通り沿いと、高松商業高校側の東西2カ所にあります。駐車場は店舗南側のコインパーキング隣に無料で2台分用意されているので、車または公共交通機関の利用がベター。

ショーウインドウ奥で慌ただしく稼働している工房では、真剣にオーブンの中をのぞき込みながら、パン生地の仕込みを行う井上さんの姿が。パンによって配合を変えているという、国産と外国産の小麦粉、卵は三木町の東山産業のものを使用しています。丹精込めてこねられた真っ白なパン生地が、香ばしい焼き色となって次々と店頭に並べられていく様子は見ているだけでお腹が空いてきます。

工房の片隅では、奥さまが惣菜パンを作っていました。仕込みから梱包まで一貫して、一つひとつ丁寧に仕上げていきます。惣菜などに使われている野菜は、さぬき市の津田や小田の朝市に出店した際に、八百屋や生産者から新鮮なものを直接仕入れることも多いそう。

・約50種以上もあるパンは目移り必至

『カスターネージュ』216円

季節限定の『カスターネージュ』はカスタードクリームが溶けにくい、秋のシルバーウィークごろから5月のゴールデンウィークごろまで限定で登場。今年は暑さの影響で、例年よりも遅い再会でしたが、人気商品のため多くのお客さんから「カスターネージュはまだ?」という声が届くそう。井上さんのお母さま秘伝のレシピを基に作られたカスタードクリームは、濃厚ながらいくらでも食べられそうなほど軽い味わい。デニッシュ生地との相性もバツグンです。

こちらのカスタードクリームは同店のエクレアやクリームパンにも使われているそう。

『ミルクフランス』194円

火・金曜限定のこちらの商品は、外バリ、中モチ食感のミニフランスパンに自家製練乳クリームをサンド。取材中、ちょうどミルクフランスを購入したお客さんに話を聞くと「この生地の食感とクリームの甘さが大好きで、仕事前に毎週立ち寄ります」と笑顔で答えてくれました。

そのほかハード系のパンは『ピーナツカスクート』や『めんたいフランス』、水・金曜限定の『ゴマいもパン』に火・木・土曜限定の『チーズパン』などがあります。

ちなみに同店のパンはどれも手のひらほどのサイズが多く、値段も手ごろ。日常的にパンを食べてもらいたいという思いも伝わってきますね。

『シナモンロール』184円

シナモンとカルダモンで爽やかに仕上げた『シナモンロール』は、シュガーフォンダンがかかっていないのが“イノウエ流”で、さっぱりとした味わい。甘過ぎずスパイスの香りがふわっと鼻から抜けるので、ぺろりと食べられます♪

定番の『メロンパン』や奥さまも個人的に好きだという『チーズベリーベリー』などもフォンの多い一品。毎年更新されるユニークな「干支パン」にもご注目。ちなみに辰年の2024年は龍の顔を模した抹茶生地に白あんとホワイトチョコチップのパンが登場。こちらは1年間、季節によって中身を変えながら販売しているのでお正月以降も購入できます。

・毎日食べたいもっちり食パンは予約がおすすめ♪

シンプルがゆえに日々の食卓に並べやすい食パン。耳までもっちりの同店の食パンは毎日11時ごろ、14時ごろに焼き上がり予定で、正午ごろからスライス可能。予約客やリピーターが多いそうで、取材時も電話予約が入り、好みの厚さにカットしてもらうお客さんの姿も。

『食パン』

そのままでも、焼いても、小さな子どもが耳も残さず食べてくれるといううれしい声も。予約は電話が確実ですよ。

毎年11月ごろから登場するクリスマスを象徴するデザートパン『シュトーレン』。同店ではマジパン(砂糖とアーモンド粉末を混ぜ合わせた生地)を使っていないのが特徴です。ラム酒に漬け込んだオレンジピールやドレンチェリー、レーズンなどのドライフルーツに、クルミやスパイスを練り込んだ濃厚な一品。

『シュトーレン』大1,296円・小680円 ※冬季限定

クリスマスまでの期間、薄く切り分けて少しずつ味わうのが醍醐味ですが、ついつい食べ過ぎてしまいそうになるのがうれしい悩み。切り分ける際は真ん中から切って、残りは切り口が接するようにして保存しましょう。乾燥を防いで長く楽しめますよ。

2024年度は惜しくも予約分で完売しましたが、毎年クリスマス前には登場する冬の風物詩なのでお楽しみに。プレゼントにもぴったりです。

・日々の食卓にパンでちょっとした幸せを

最近リニューアルしたショップカードは美大生の娘さん作。店内の至るところに飾られた絵画やイラストも娘さんが描いたものだそうで、随所に家族愛も感じます。

ちなみに、なんの偶然か香川を離れて暮らす娘さんも今はパン屋でアルバイトをしていて驚いたという小話もゲット。

2024年でオープンから18年を迎えた「INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)」。「流行の映えるようなものは多くはないけれど、毎日食べても飽きないパンを提供できたらいいなぁ」と話す井上夫妻の穏やかで温かな人柄に、長年のファンが多いのも納得です。ちなみに製法のこだわりを聞いた際は「愛情がたっぷり入っています!」とのこと。地域の人たちをはじめ国内外の観光客まで幅広い客層に愛され続ける、パンの味はもちろん、接客や店づくりに至るまで、2人から大きな愛をたっぷり感じるお店です。

■詳細情報

■DATA

INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)

所在地
香川県高松市塩上町3-13-4
電話番号
087-861-8102
営業時間
8:00~17:00

【高松】「あーと工房 ゆいのぱん」乳製品・卵不使用の優しいパンとカレーをどうぞ♪

・里山のベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」


2024年4月8日に高松市東植田町の複合施設「むぎなわの里」内にオープンしたベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」。東京で4年間飲食業界に携わり、地元・香川に帰郷、病院や保育園で調理の仕事をしていた店主の森尾さん。以前、施設内で間借りカレー店「KU_PONO(クーポノ)」を営んでいた縁もあり、以前から構想していた念願のベーカリーを里内で開業しました。

前職でアレルギーのある子どもが、ほかの人と同じものを食べられないという現場を目の当たりにしてきたことから、同店のパンはすべて、乳製品と卵を店に持ち込まない、使わないことを前提に作られています。小さな子どもを持つママたちはもちろん、アレルギーのある大人のお客さんがオープンから今に至るまで多く訪れているそう。必要として待ち望んでいた人が多いことがうかがえますね。

こぢんまりとした店内は、ガラス窓に囲まれた光がたっぷり入るナチュラルな雰囲気。パンを陳列する木箱も手作りするなど、パンのみならず手仕事の温かみを感じる空間になっています。

店名の「あーと工房」はアートのように“自由な発想”で商品を提供したいという思いから。オープンから間もないですが、お客さんから「こんな具材のパンが食べたい」「グルテンフリーのパンが食べたい」などといった要望にもできるだけ柔軟に応えているといいます。

「お客さんのニーズに合わせて商品を考えたり、喜んでもらえたりする方がうれしいんです」と笑顔で話す森尾さん。朗らかでや優しい人柄がパンにも反映されているようです。

同店のマスコットキャラクターにもなっているキュートなパンのイラストは香川県の芸術家・ミズカ氏によるもの。お店のガラス窓にもたくさんのパンやミズカ氏のキャラクター「ぼうや」が描かれています。

・素朴でほっこり、体に優しいパン


できるだけアレルゲンのない商品を目指しているそうで、どのパンも乳製品・卵は不使用。商品によって素材を使い分け、主に国産小麦ときび砂糖、てんさい糖、米粉や生米、米油、豆乳に天然酵母、その時旬の食材を使用しています。保存料なども使われていないので、購入後は早めにいただきましょう♪

『○△(まるさんかく)ぱん』240円〜

惣菜系やおやつ系など、約10種のパンがスタンバイする中、その名の通りのキュートな形をしたこちらのパンは、○型がジャムパン、△型はチョコバナナがイン。ジャムは無農薬のハッサクをてんさい糖で煮詰めた自家製で、季節によって変わります。チョコバナナのチョコレートは、カカオマスに豆乳ときび砂糖で甘み付けしたもの。優しい甘さで、乳製品が苦手な人も安心して食べることができます。

積み木のような見た目で、子どもの手にもすっぽり収まり持ちやすいサイズ感です。

『フランスあんぱん』300円

フランスパン用の小麦・リスドールを使用したハード系の生地に、同じく「むぎなわの里」内のおはぎ専門店「ユキノハギ」の自家製あんこを使用したあんパン。北海道産の小豆ときび砂糖で仕上げられたシンプルでしっとりとしたあんこと、ハード系ですがかみやすいやわらかさのフランスパン生地は相性も◎。香ばしい黒ごまがアクセントになっています。

『スパイスカレーパン』380円

もともと間借りカレー店を営んでいたこともあり、カレーももちろん自家製。6種のオーガニックスパイスを独自に配合したカレーは辛さは控えめで、小さな子どもも食べやすい味付けです。ひき肉がたっぷりで食べ応えも抜群。

同店のパンに使われているカレーは「まちのシューレ963」やイベントで出品しているものとは味をガラリと変えているそうなので、森尾さんのカレーファンは要チェックですよ。

左上から『ミートソースパン』380円、『イチゴジャムパン』290円、『米粉スティック』250円

ミートソースがずっしり詰まったものから、自家製イチゴジャム入り、もちもち食感の米粉パンなど、食べやすいパンがそろいます。季節やお客さんからの要望によって顔ぶれが変わることもあるので、来店前に公式Instagramでラインアップを確かめて。
➡︎公式Instagramはこちら

・定番の主食パンもお忘れなく

『ゆいのぱん 湯種食パン』1斤・600円、半斤・350円

店名を冠した食パンは、食べやすい小さめサイズ。1斤とハーフサイズから選べて、おうちで好きな厚さに切り分けることができるのがうれしいですね。国産小麦の「ゆめちから」と天然酵母を使用した生地は長時間発酵させることでしっとり、もっちりとした食感に仕上げていて、食パン目当てに来店するお客さんの姿も珍しくありません。

『もちもちベーグル』プレーン/カカオ・各280円

全粒粉を配合したプレーンとカカオの2種類の『ベーグル』は、プチプチ食感がクセになるもっちり重量感のある商品。「全粒粉の食感が好きなんです」と森尾さんおすすめの一品です。プレーンはジャムやおかずとも相性バッチリなので、朝食やランチの主食に。カカオも食事時にはもちろん、そのままパクッとおやつにもぴったり。

・辛味が少なく食べやすいオーガニックスパイスカレー

『スパイスカレー』1,000円〜

2024年の夏からスタートしたカレーメニューは、オーガニックスパイスを使用した辛味の少ない味わいで、食材をじっくり煮込むことで素材そのもののうま味がたっぷり。子どもも年配の人も、誰でも食べやすいスパイスカレーを目指したそう。
ルーは仕入れによって随時種類が変わるので、来店前に公式インスタグラムで確認を♪これまで『スパイスチキン』や『海老出汁(だし)スパイスカレー』などが登場したことも。

お米はポップコーンのような香ばしい香りが特徴の、通称“香り米”と呼ばれる香川県の「プリンセスサリー」という品種と合鴨米をブレンドしています。ルーと混ぜる前にお米そのものもぜひ味わって。

テイクアウトがメインですが「むぎなわの里」内のイートインスペースでいただくこともOK。ゴミの削減のため、食べ終わった容器を持ち帰る場合のみ会計時に100円引きになる、環境にも財布にも優しい取り組みも。

『季節のサラダ 自家製ドレッシング』600円・ハーフ350円

“季節感を大切にした、体に優しいサラダ”として提供がスタートした『季節のサラダ』は、目にもおいしい彩りとフレッシュさ。新鮮な無農薬レタスやベビーリーフなど、近くの農家からの仕入れによって都度内容が変わるため、どんな内容かはお楽しみに。

米油やオーガニックマスタード、甜菜糖(てんさいとう)を使用した自家製ドレッシングは、たっぷりかけても罪悪感がない点もうれしいですね。カレーのお供にはもちろん、単品で日々の野菜不足にプラスするのもおすすめです。

そのほかドリンクメニューとして「アイスコーヒー」「オーガニックアイスティー」、無添加クラフトコーラの「ほーぷこーら」や津軽りんご100%「りんごジュース」「水出し台湾茶」がスタンバイ。カレーとセットでオーダーも可能です。

店主のほんわか温かい人柄と愛情がたっぷり感じられるベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」。体に優しいのはもちろん、食べるとほっこりとした気持ちになれる素朴なパンを味わってみませんか。

「むぎなわの里」内の共有のイートインスペースのほか、同店から車からで2分ほどのところには「公渕森林公園(きんぶちしんりんこうえん)」もあるので、ドライブやピクニックのお供にもおすすめですよ。

■詳細情報

■DATA

あーと工房 ゆいのぱん

所在地
香川県高松市東植田町1361 むぎなわの里内
電話番号
なし
営業時間
11:00〜15:00ごろ

【丸亀】「AGORA(アゴラ)」昔ながらの定番からユニークなパンまで100種類以上!迷う時間もワクワク♪

・老舗ベーカリー「手作りパンの店 AGORA(アゴラ)」

JR丸亀駅から車で約12分。坂出丸亀バイパスの柞原交差点を南に進むと「手作りパンの店 AGORA(アゴラ)」が見えてきます。ラテン語で“人が集まる”を意味する「アゴラ」が店名の由来。その名の通り、オープンから30年以上たつ今も、地元の常連客や観光客から長年愛され続けています。

陳列棚には惣菜系からデザートパン、食パン、焼き菓子まで毎日100種類以上の商品がズラリ。“パンのテーマパーク”を自負する同店ならではの品ぞろえで、ついつい目移りしちゃいます。取材時にも入れ替わり立ち替わりお客さんがパンを買い求めに訪れていました。

開店当時から“安くてボリューミー”というコンセプトで、食べ応え満点、ユニークなアイデア商品が開発されています。遠目で見ると分かりづらいですが、近付くとパン一つひとつの大きさに驚くこと間違いなし。ほとんどのパンが大人の手のひらほどのサイズ感なので、現地で確かめてみて。

・インパクト大!昔ながらの『あんぱん』&『クリームぱん』

『つぶあんぱん』170円

「AGORAといえばなコレ」という代表的な商品がこちら。餡(あん)がたくさん詰まったあんパンを提供したいという思いから、オープン当時から昔ながらの味を守り続けています。

もちろん手のひらいっぱいのサイズで、生地は薄め。持つとずっしりとした重みを感じるほどたっぷりサイズなので、あんこは甘さ控えめです。「これがまた牛乳と相性バッチリなんですよ」と店長の松本さんは話します。

そのほか、こしあん派にもうれしい『こしあんぱん』や『白あんぱん』『甘さ控えめあんぱん』など画るので、好みのあんパンを見つけて。

『日本一のあんぱん』370円

通常サイズでも比較的大きめな同店のパン。もっとお客さんの驚く顔が見たいという思いから生まれた“日本一シリーズ”は、想像以上のビッグサイズです。両手を使わないと持てないほどの重量感!かわいらしいマスコットキャラの焼き印が目印です。

通常のあんパンよりひと回り以上大きくなった『日本一のあんぱん』は、断面を見ても分かるようにこちらもあんこがぎっしり。1人で食べるにはひと苦労なので、切り分けて家族や友人と分けるもよし、冷凍しておいて後日ゆっくり食べるのもよしです。もちろん胃袋に自信のある人はそのままがぶりといただいて♪

左から『クリームぱん』170円、『日本一のクリームぱん』370円

『あんぱん』に続き定番の『クリームぱん』はふわふわのパン生地にカスタードクリームがたっぷりイン。クリームがこぼれないようにご注意を。日本一シリーズは『あんぱん』と『クリームぱん』の2種類。こちらも両手いっぱいの大きさなので、子どものおやつに用意しておけば盛り上がるかも?

・どれにしようかな♪朝食にもおやつにもぴったりな食パンはいかが?

『小倉あん食パン』1斤450円、1.5斤620円

人気商品の一つでもあるバリエーション豊かな食パンもお見逃しなく。シンプルな「プレーン」をはじめ、「さつまいも」「チーズ」「くるみ」「チョコマーブル」「3色(キャラメル・ココア・プレーン)」「雑穀」「デニッシュ」など全17種類が曜日ごとに登場します。

『小倉あん食パン』は外側、内側にあんこをふんだんに混ぜ込んだ食パン。どこをカットしても必ずあんこが入っています。トーストしてバターを塗れば簡単にあんバターの完成♪

食パンは数に限りがあるので、売り切れ次第終了。予約がベターです。

・食べ応え抜群の惣菜パンからデザートまで

奥から『ねぎ塩明太チキン』『もちっと明太くん』各210円

ガツンとした味が好きな人はこちらがおすすめ。『ねぎ塩明太チキン』は明太子ポテトにごろっとしたローストチキン、白ネギ、ねぎ塩ソースにマヨネーズとチーズをオン。おかずの比率が多くて、なんだか丼ものを食べているような気になる満足度◎な一品です。

キャッチーなネーミングがかわいい『もちっと明太くん』は明太子ソースの上に大きめの餅が2つのった和の惣菜パン。これ一つでお腹いっぱいになれる上に、惣菜パンはどれも500円以内という良心価格。ワンコインでおつりがくるのもうれしいですね♪

『おにぎりくん』250円

パンなのにおにぎり?と疑問に思った人に、さらなる衝撃が走るこの商品。見た目もまるで本物のおにぎりのような三角形で海苔(のり)まで付いていますが、注目すべきはその中身。

中をのぞいてみると、なんとお米が入っているではないですか!主食に主食を合わせるなんてわんぱく過ぎる組み合わせ。中身はおにぎりの形によって変わるそうで、こちらの三角は「からあげタルタル」、四角は「鶏そぼろ丼」、丸は「ツナマヨコーン」となっています。

見た目も中身もユニークな商品ですが、販売当時は手に取る人がおらず、1年ほどで製造を中止したという悲しい過去を持つ『おにぎりくん』。時を経て「あの商品、まだありますか?」という問い合わせが入るようになり、ニーズが追いついた今、復活したという経緯があります。店長の松本さんも「ちょっと先取りしすぎたのかもしれませんね」と笑いながら話します。

誕生したきっかけは、当時コンビニチェーンで主流だったおにぎりとパンを、ドッキングすれば一度で二度おいしく、お腹もいっぱいになるのではというアイデアから。お客さんに楽しんでほしいというサービス精神が商品からも伝わってきます。

『オムライス』270円

おにぎりに引き続き、“洋”のご飯ものもバッチリ押さえているのでご安心を。みんな大好き『オムライス』が月・水・金曜限定で登場します。チキンライスと、トロトロの卵にケチャップがかかったこちらは、パン生地が器代わりになっているので、スプーンを使わず手で持って器ごと食べられるオムライスになっています。

ご飯ものシリーズにはこのほか、『カレーライスパン』、月・水・金曜限定で『かつ丼』なども登場しますよ。パンよりお米派という人も一度お試しあれ!

香川県ならではのうどんがそのまま入った『カレーうどんパン』は、県外の観光客からも好評です。

『お芋パン』250円

50種類以上もある甘〜い菓子パンも、和洋さまざまな味がそろいます。しっかりツイストされたパン生地にさつまいもペーストが入った『お芋パン』は、程よい甘さなので飽きのこない人気商品です。

『苺のミルクパン』210円

軽めのデニッシュ生地にミルククリームとイチゴジャムが入った、見た目もキュートなデザートパン。とはいえ、やっぱり「AGORA」のパン。こちらもしっかり手のひらサイズでボリュームのある商品です。甘いデニッシュパンにフレッシュなイチゴソースが相性抜群!

お客さんの喜ぶ顔や驚く顔が見たいという思いで、手頃な値段設定と食べ応え満点のボリューム、そしてアイデアが満載の商品開発に取り組んでいる「手作りパンの店 AGORA(アゴラ)」。ついいろんな種類を作ってしまうという、うれしい悩みから生まれた100種類以上ものパンが、今日も店頭に並びます。

朝食やランチ、おやつはもちろん、インパクトのあるユニークな商品はお土産としておすすめですよ♪

■詳細情報

■DATA

手作りパンの店 AGORA(アゴラ)

所在地
香川県丸亀市柞原町333−1
電話番号
0877-25-0030
営業時間
9:30〜17:00

【高松】「ベーカリー トレアピ」が移転オープン!県産食材を多用した種類豊富なパンたち

・「BAKERY TREAPI (ベーカリー トレアピ)」

2019年8月に丸亀市の通町商店街で創業。約5年間、イートインもできるベーカリーとして地元民に愛されてきた「BAKERY TREAPI (ベーカリー トレアピ)」が、2024年4月11日、高松市中心部にある兵庫町商店街の西端、アーケードを抜けた先の通称“広場”に移転オープンしました。

屋号の「TREAPI(トレアピ)」は、イタリア語で“三匹の蜂”という意味。パンを食べて笑顔になってほしいという思いを込め、人が「ハハハ」と笑う音から「“ハハハ”を数字で表現→888(ハチハチハチ)→三匹の蜂→TREAPI」になったと店主は話します。店先の屋号ロゴ下で光るバゲットの照明がインパクトありますね。

店主は、香川の人と人とのつながりを大切にし、農家や企業だけでなく、お客さんも巻き込んでつながりを作っていける店を心がけているそう。有名ホテルのパティシエやベーカリーを経て磨いた技術を基に、できるだけ香川県産の食材を多用したパンを作っています。
基本のパン生地には、香川のオリジナルブランド小麦「さぬきの夢」や「希少糖」「瀬戸内の塩」という“新しい讃岐三白”を使い、卵や野菜も地元のものを選ぶというこだわりにも注目を。

パンの美術館をイメージした店内は、白基調のスッキリとした明るい空間。以前の店舗より少しこぢんまりとしたことによってイートインスペースはなくなりましたが、店の外のいすでテイクアウトしたコーヒーやパンを楽しむことも可能です。毎日30種類以上のパンがずらりと並び、高松市のコーヒー専門店「アロバー」のコーヒーや、丸亀市の「タンジールカフェ」のレモネード系ドリンクもオーダーできます。秋ごろから外にテラス席を設ける予定もあるとのことなので、より使い勝手が良くなりそうですね。

派生品も楽しい食パンやコッペぱん

『プレミアム食パン』460円

『プレミアム食パン』は不動の一位を誇るという人気商品。生クリームを使用し、希少糖の優しい甘さとしっとりさ、ふわふわ食感が特徴です。食パンは8:30〜9:00ごろから店頭に並びます。

食パンをベースとした派生品の『あん食パン』(320円)、『いも食パン』(320円)、『チーズ食パン」(360円)、『ブルーベリー食パン』(340円)なども。『レモネード食パン』(340円)といった季節限定品もお見逃しなく。

『コッペぱん』140円

ふわふわとエアリーで、小麦の風味が鼻に抜ける『コッペぱん』は、プラス80円でピーナッツやカスタード、ブルーベリー、つぶあんなどのフィリングをサンドできます。季節によって変わるものもあるのでPOPをチェックして選んだら、レジ会計の時にスタッフに伝えて。

気になる惣菜パン&菓子パン

『ベーコンエピ』220円

ソフトフランス系のやわらかい生地に、うま味たっぷりな香川県産ベーコンをたっぷり包み込んだ『ベーコンエピ』は、手に取りやすいサイズ感も魅力です。8種類がブレンドされたこだわりのスパイスが振りかけられていて、華やかな風味も印象的です。

『かつサンド』440円

さっぱりしているのにジューシーな三元豚のカツは、肉自体の甘みとうま味がしっかり感じられます。赤ワイン煮込んだソースは甘めでフルーティーな風味。食パンのしっとり感と調和する豚肉のやわらかさも魅力の一品。

『さばトマトカレーサンド』320円

季節限定品も気になるところ。新商品は毎週登場するので、訪れるたびにワクワクします。『さばトマトカレーサンド』は夏のスタミナ回復にぴったり。

『クリームぱん』360円

『クリームぱん』は後入れのホイップとカスタードのWクリームスタイル。とろとろなめらかなテクスチャが特徴的なクリームは甘く、バニラビーンズの香りがしっかり感じられます。表面にまぶされたクラッシュアーモンドの食感と風味がアクセント。冷やして食べるのもおすすめ。

「高松オルネ」がオープン後、ますます注目が高まる高松駅周辺エリアに移転し、パワーアップした「BAKERY TREAPI (ベーカリー トレアピ)」。種類豊富なパンだけでなく、元パティシエの店主お手製のガトーショコラ、チーズケーキ、プリンなどのスイーツも見逃せませんよ!

■詳細情報

■DATA

BAKERY TREAPI(ベーカリー トレアピ)

所在地
香川県高松市兵庫町7-12
営業時間
8:00〜14:00
※臨時休業はインスタグラムで確認を

【高松】丸亀町商店街「もにぱん」でしっとりふっくら高級食パンやカップタイプのフレンチトーストを♪

ベーカリー&マルシェ もにぱん 高松丸亀町店

4月17日にオープンした「ベーカリー&マルシェ もにぱん 高松丸亀町店」は、ことでん瓦町駅から徒歩約10分の丸亀町商店街内にあり、複合商業施設「丸亀町グリーン」からも目と鼻の先。中心街へお出かけする時にも寄りやすい立地です。ガラス張りのエントランスで店内の様子が分かりやすい点もいいですね。

“朝食から笑顔に”をテーマとした同店。屋号の「もにぱん」は“モーニング”と“パン”を組み合わせ、ひらがな表記にすることによって親しみやすさを醸し出しています。パンのある食生活がより楽しくなるベーカリーとマルシェの両方の良さを兼ね備えたお店です。

毎日店内で焼き上げるパンは、熟練のパン職人2人が試行錯誤を繰り返し、強いこだわりを持ってパン生地自体の味わいとやわらかさを追求した自信作。その食パンをベースとしたフレンチトーストやサンドイッチなど、少数精鋭のバリエーション。季節限定品も今後続々と登場予定だそうです。

香川、愛媛、高知で宅配食サービス「ヨシケイ」を運営する「フードサポート四国」が手がけているお店とあって、食品の仕入れ力を生かした物販マルシェコーナーにもご注目。オリーブオイルやジャム、ドリンク類、サラダ、ハム、チーズなど商品ラインアップを都度変えながら販売しています。

どんな味のパンだろう?と購入を迷う人にうれしい試食サービスも。特に食パンはサイズが大きいので、味が分かってから購入できるのはありがたいですね。

素材のおいしさをシンプルに味わえる食パンと塩パン

『もにぱん しっとりプレーン 半斤』540円

同店の看板商品といっても過言ではない『もにぱん しっとりプレーン』は角食タイプの高級食パンです。純生クリームをたっぷり使用し、密度が高くしっとりとした生地は、クラスト(外側)の厚みが薄く、クラム(中身)とのバランスが◎。焚黒糖(たきこくとう)とハチミツで控えめな甘さに仕上げています。まずはトーストせずそのままで味わって。トーストすると甘みがほんのり際立って、よりしっとりふっくらとした食感に。半斤(540円)と2斤サイズ(980円)から選べます。

毎朝焼き上がるパンは開店時間の10:00から購入できます。スライスサイズは4、5、6枚切りからセレクト可能。さつまいもの“紅はるか”と“なると金時”を使用した食パン『もにぱん スウィートポテト』も新たに6月から登場したばかり!

『具材たっぷりミックスサンド』350円

卵やハム、たっぷりの野菜を自慢の食パンでサンドした『具材たっぷりミックスサンド』は、それぞれの食材が良さを引き立て合い、野菜もたくさん摂れて満足度の高い一品。ほかにも『厚切りカツサンド』(440円)や『えびたまサンド』(420円)といったシリーズもランチタイムにぴったりです。

『ふんわりくちどけ塩パン 3個入り』300円

ぱくぱくと食べやすいサイズの塩パンは、ほんのりとした生地の甘さにバターのコクと風味、こだわりのピンク岩塩の塩気がグッドバランス。少しもっちりとしつつ歯切れの良い食感も楽しんで。

カップで持ち運べるスイーツ&サラダ

『カップ・デ・濃厚フレンチ』450円、『しっとり濃厚フレンチトースト』280円

厚めにスライスした食パンに、特製のアパレイユ(卵液)を染み込ませて焼き上げたフレンチトーストは、食パン本来の味と食感を楽しめるよう絶妙な加減で調理しています。ひとくちサイズにカットし、ホイップクリームをのせたカップタイプだから、街中での食べ歩きにもぴったり。マンゴー、塩キャラメル、ブルーベリー、宇治抹茶あずきが新たに登場しています。塩気と甘さの絶妙感がたまらない『ハムとたまごのフレンチサンド』もおすすめですよ。

『もちむぎ入り和風シェイクサラダ』320円

新鮮野菜にもち麦を加え、醤油(しょうゆ)ベースの同店オリジナルドレッシングで和風に仕上げたカップタイプのサラダは平日限定品。パンと一緒に平日ランチとしていかが?『5種類の野菜のグリーンサラダ』(320円)もシェイクして召し上がれ。

『ひとくちサイズのカリカリラスク 大』540円

そのほか、カリッとした食感がクセになる一口サイズのラスクや、土・日曜、祝日のみ販売しているチュロスなどのお菓子系商品もお見逃しなく。また、食パン1つ購入すると紙袋が1枚無料になるサービスも!毎日食べられるパンはもちろん、充実したマルシェコーナーが魅力の「ベーカリー&マルシェ もにぱん 高松丸亀町店」。いつもの食卓に、同店自慢のこだわり食パンをプラスしませんか。

■詳細情報

■DATA

ベーカリー&マルシェ もにぱん 高松丸亀町店

所在地
香川県高松市丸亀町9-4
電話番号
087-822-0667
営業時間
10:00〜19:00

【高松】「bakery LUEUR(リュール)」オープン♪国産小麦のしっとりモチモチパンが勢ぞろい

・さぬき浜街道「bakery LUEUR(リュール)」

2024年3月、さぬき浜街道沿いの高松市香西北町に「bakery LUEUR(リュール)」がオープン!高松駅からは車で約10分、人気のパスタ屋や洋食店が点在するのどかな住宅エリアにパン屋が出店とあって、近隣のファミリー層やご年配方がオープン時間に合わせて買いに訪れる光景を目にします。店名の“LUEUR(リュール)”は「小さい輝き」を意味し、“輝”は店主の名前の一部でもあるそうです。

もともとカフェだった建物のため、窓が多く明るい店内。開店の8:00から12:00ごろにかけて窓辺のカウンターと中央のテーブルには焼きたてのパンがずらりと並びます。奥にはパン工房があり、午前中はパン焼き作業、午後は仕込みをするスタッフの姿が見え、活気を感じる空間です。

入り口やパン棚の周りには、かわいらしい小動物の置物がちょこちょこ顔をのぞかせています。パンを選びながらも動物たちに癒やされ、ほっこりした気分になりますよ。

・毎日食べる“ちょうどいい”パン

店主がコンセプトとして目指すのは、毎日食べるのに“ちょうどいい”パン。「地味でいいんです。毎日食べても飽きのこないシンプルなパンを焼きたい」と話します。食感はハード過ぎず万人に好まれるモチモチ優しい食べ心地で、サイズも少しずつ食べ切れる大きさのパンを種類豊富に提供できるようにと考えています。

レジや商品陳列を担当する奥さま。実はオープン年の2024年に、店主であるご主人と入籍されたばかりだそう。パンだけでないフレッシュさが店全体から感じられるのも当然のこと。お店を手伝うお母さまも含めて、家族で営むアットホームなパン屋さんなのです。

愛犬家の奥さまの夢は、購入したパンを庭で食べられるようなテラス席を作ること。入り口にリードをつなげ、購入したばかりの焼きたてパンをペットと一緒に食べられるというすてきな構想です。犬好き夫婦の楽しい未来図に、来店する愛犬家からの期待もひとしおです。

・朝食やランチにぴったりな惣菜パン

『くるみチーズ』400円

ハードな顔をした『くるみチーズ』はひと手間加えたフランス生地で、パリパリの薄皮の中は意外にも、モッチリしっとりのやわらかさ。チーズの食感に合わせ、クルミはシャクシャクとしたかみ心地に、パン生地自体もモッチリ感を際立たせています。手のひら大のサイズですが、テレビを見ながらつまんでいたらあっという間に食べ切っちゃったという年配客の話も納得です。

『ビーフパストラミフーガス』340円

南フランス発祥の葉っぱ型の平たいパン・フーガス。同店では店主が好物だという“牛肉のパストラミ”を生地に包み込んでいます。刺激的な味のベーコンとは違い、マイルドでコクのある肉の味が口いっぱいに広がります。オリーブオイルと黒コショウでスパイス感もプラスしていますが、子どもからの人気も高いそう。大人にはワインと一緒におつまみとして食べるのが店主のおすすめ。今夜のアテにいかがですか。

工房が隣接するお店のため、焼きたて・揚げたてのパンが手に入るのがうれしい限り。取材時も揚げたてのカレーパンを心待ちにするお客さんの姿が印象的で、できたてパンの香りに店中が包まれていました。

・ひと手間ふた手間加えた菓子パン

『つぶあんチーズ』240円

パン生地に練り込まれた香川の地酒・川鶴大吟醸の酒粕(さけかす)がふわりと香る『つぶあんチーズ』は、女性のリピート率が高い商品だそう。北海道産小豆を使用したあんこと北海道産クリームチーズといった、店主厳選の具材がぎっしり。甘さ控えめなあんこと程よいチーズの塩味が芳醇な日本酒の香りと相まってぜいたくな一品です。

『くりーむパン』180円

自家製のカスタードクリームは、かた過ぎもせずやわらか過ぎもしない絶妙なテクスチャーで心地よい舌触り。バニラビーンズの香りと優しい甘さが口の中いっぱいに広がります。モッチリ生地と自家製カスタードクリームが織りなす唯一無二な『くりーむパン』は試す価値あり。

そのほかゴマを練り込んだ生地にゴマのクリームを挟んだ『ごまくりーむ』(180円)や昔懐かし『ぼうしパン』(180円)、ハーフサイズのユニークな形をした『1/2クロワッサン』(100円)など、種類豊富で手に取りやすい小さめサイズの菓子パンがずらりとラインアップしています。

・高密度リュール食パンは加水率が決め手!

『はるよこい・ゆめちから 乳・卵不使用食パン』700円

バターの代わりに大豆バターと大豆クリームを使用することで、毎日食べても飽きのこないあっさりとしたテイストの食パンです。2種の国産小麦を配合することによってもっちり食感を、高い加水率でしっとりした質感を実現。小麦の比率が高いため、密度が高く食べ応えのある食パンに仕上がっています。家庭で食べるときはトーストして食べてみて。サクッとしたクラスト(外側)ともっちりみずみずしいクラム(中身)のコントラストがこの上なく絶品です♪

2024年春にオープンした「bakery LUEUR(リュール)」のパンは、ご主人が語るように派手ではないけれど毎日食べるのに“ちょうどいい”ものばかり。季節ごとに変わる新しいパンやガーデンテラス席の計画も進行中など、今後も目が離せないお店です。

■詳細情報

■DATA

bakery LUEUR(リュール)

所在地
香川県高松市香西北町375-1
営業時間
8:00〜15:00

【高松】「ブーランジェリー パルフェ」国産小麦で作られた優しい味わいのパンはどれも魅力的♪

・「Boulangerie PARFAIT(ブーランジェリー パルフェ)」

ことでん太田駅から徒歩で17分ほど。国道11号線東バイパスからは塩江街道沿いを南へ進むと、ほどなくして「Boulangerie PARFAIT(ブーランジェリー パルフェ)」が見えてきます。白い壁と青いテントのおしゃれな外観が目印です。フランスパンがデザインされた青い看板を見過ごさないように気をつけて。お店の前の駐車場では、焼きたてのパンを求めるお客さんの車が目まぐるしく入れ替わります。

木の扉を開けると香ばしい小麦の香りと、ずらりと並んだパンが迎えてくれます。パンの種類は60種類ほどで、かわいいデニッシュや旬の野菜を使ったパンなどさまざま。小ぶりで値段も200円前後と手に取りやすいので、ついたくさん買ってしまいそう。

次々と焼き上げられたパンが陳列され、12:00から13:00ごろに一通り全種類が出そろいます。ランチ時に食べられる焼きたての味は格別!

実はオーナーは県外のパン屋で働いていたときに小麦アレルギーを発症。パン作りから離れるしかないと考えた時期があったそうですが、使う材料を見直したところ症状が治まってきたといいます。自身の経験をもとに厳選した素材で作られるパンは、オシャレで洗練されているけど、どこか親しみやすい味わい。まさにオーナーの人柄を表しているようで、オープンして10年たった今もファンの心をつかんでいます。

・国産小麦を使ったリッチな食パン

『パン・ド・ミ』356円

北海道産小麦の「ゆめちから」など、2種類の国産小麦をブレンドし、ホイップクリームや練乳を加えた『パン・ド・ミ』はほのかに甘いリッチな食パンです。まずは焼かずにそのまま食べてもgood。しっとり、やわらかな口溶けは買ってきたその日にしか味わえないおいしさです。トーストすると香ばしい小麦の香りが引き立ち、もっちりとした食感が購入した翌日も味わえますよ。

『パン・ド・ミ』のほか具入り食パンや期間限定食パンの焼き上がりは11:30ごろ。皮のパリッとした食感と、あっさりとした風味のハードトースト(山型食パン)は13:00ごろと焼き上がりの時間が違うのでご注意を。

・具だくさんの贅沢なタルティーヌはどれも絶品!

『季節の野菜のタルティーヌ』248円

タルティーヌとは「塗る」という意味で、薄くスライスされたバゲットにトマトソースが塗られ、軽く炒めた野菜をトッピングしたオープンサンドです。具材は季節により変わりますが、取材時はズッキーニ、パプリカ、カボチャ、しめじとボリューム満点。上にかかったチーズソースも、野菜本来のシャキシャキ食感と甘み引き立てています。9:00ごろから並び始めるので、焼きたて目当ての人はお昼前にどうぞ。

タルティーヌはほかにも『チキンとレンコン』『エビとアボカド』『ベーコンとほうれん草』『きんぴら』もスタンバイ。 バゲットは北海道産の小麦を使用し、低い温度で前日から12時間かけて発酵させる「低温長時間発酵」で作られていて、皮はバリッと中はモチッとした食感が伝わります。手間暇かかったバゲットが土台だからこそできるバリエーションの豊富さです。

・あんことパンのコラボレーションに舌鼓

『塩パン(さつまいもあん入り)』194円

女性に人気のサツマイモの味を定番の塩パンにプラス。まろやかなサツマイモの餡(あん)が入った塩パンは、甘みと塩味にじゅわっと広がるバターの風味が折り重なって、後引くうまさがクセになります。お店がオープンする8:00ごろには店頭に並んでいます。

『くるみあんフランス』248円

フランスパンに油分が加わったセミフランス生地で作られた『くるみあんフランス』は、トングで挟んだ瞬間にずっしりと重さが伝わるほど中にこしあんがたっぷり。

断面は圧巻!「いっぱい入っていた方がうれしい」というオーナーのサービス精神も詰まっています。たっぷり入っている分、あんこは甘さ控えめのこしあんを使用。歯切れの良いパンとくるみの食感がいいアクセントになっています。オープンの8:00ごろには店頭に並んでいます。

12:30ごろに並ぶ『あんバターフランス』(237円)はファンも多い人気商品。ほかにはない一工夫されたあんこのパンが作られているのは、オーナー自身もあんこが好きだからというから納得です。和と洋の組み合わせの魅力に気づくことができるので、ぜひ一つチョイスてみて。

・お土産にもぴったりのスイーツも♪

左から『紅茶とオレンジのケーキ』『チョコとクラウンベリーのケーキ』『レモンケーキ』『抹茶とホワイトチョコのケーキ』各259円

手土産にもぴったりのマフィンは重厚で食べ応えがあるサイズ。どれも甘さ控えめであっさりとしている分、ペロリと食べられます。一番人気はレモンピールが練り込まれ生地に、ホワイトチョコがコーティングされた『レモンケーキ』。そして、ビターなチョコに甘酸っぱさが加わった『チョコとクラウンベリーのケーキ』。ティータイムには『紅茶とオレンジのケーキ』。ちょっぴり和風の気分なら『抹茶とホワイトチョコのケーキ』の4種類。箱もあるのでレジでスタッフに声がけを。

パン一つひとつに手間をかけ、食べた人を笑顔にする「Boulangerie PARFAIT(ブーランジェリー パルフェ)」。丁寧に作られたパンはそれだけで心まで満たされます。朝食に、ランチに、おやつタイムに幸せ気分を味わってみて。 パンは取り置きもできますが、電話での問い合わせに限ります。支払いは現金のみ。

■詳細情報

■DATA

Boulangerie PARFAIT(ブーランジェリー パルフェ)

所在地
香川県高松市太田下町1853-10
電話番号
087-814-4099
営業時間
火~金曜/9:00~18:00
土曜/8:00~18:00
日曜/8:00~17:00
※支払いは現金のみ

【高松】「石窯パン工房ぱぱぱーん」讃岐うどんの老舗が生み出す多彩なパンを日常に♪

・うどん店が営む「石窯パン工房ぱぱぱーん」

JR屋島駅から車で約5分、大きな三角の屋根が目印の「石窯パン工房ぱぱぱーん」。“ねてもさめてもうどん”のキャッチコピーでおなじみの讃岐うどんの老舗「さぬき麺業」がプロデュースするベーカリーです。

同店は2022年に前身の「いしうす庵 屋島店」を閉店・改装し、同年にパン屋として新たにスタートしました。
パン事業の始まりは、小麦粉やミックス粉などの製粉を取り扱う「鳥越製粉」からパン作りを教わったことがきっかけ。うどんもパンも原材料が小麦粉という共通点はありながら、うどんとは違う別の世界に衝撃を受けたそう。また、外食が難しいコロナ禍の中、テイクアウトできるパンは喜んでもらえるのではと考え、ベーカリーを立ち上げることになりました。
一度聞いたら忘れないインパクトのある店名は、社長自らが提案。「おいしいパンを作りたい」という熱い意気込みが込められています。

一歩足を踏み入れると、ふわっと小麦の香ばしい香りに包まれます。棚に並ぶパンの種類は常時60~70種類と多彩なラインアップ。来店の狙い目は品ぞろえが豊富な9:00~12:00の時間帯がおすすめ。タイミングが良ければ焼きたてのパンに出合えます。

入り口から入って左側はイートインスペースを併設。大きな窓から光が差し込むナチュラルな空間は居心地抜群♪席と席の間隔が広く、朝食にも昼食にもおやつにも、ゆったりとした時間を過ごせます。

購入したパンをそのまま頂くのはもちろんのこと、温めたり焼いたりして食べたい人のためにオーブントースターをスタンバイ。なんと驚くことに、高松市鶴市町にある珈琲焙煎所&喫茶店「胡桃(くるみ)」のコーヒーが無料で飲めちゃうんです。心のこもったおもてなしに頻繁に通いたくなってしまうかも。

・厳選素材を使った人気のパン・ベスト3

『カレーパン』270円

人気No.1の『カレーパン』は牛肉を特製スパイスに漬け込み、じっくり煮込んだ自家製カレーがたっぷり入っています。薄皮パンを油で揚げ、衣はサックリ、中はもっちりの食感がやみつきになる一品。カレーの辛さが控えめなので、子どもにも好評です。

『塩パン』140円

人気No.2はひと口頬ばるとバターの風味がしっかり感じられる『塩パン』。贅沢に入った北海道よつ葉バターがじゅわっとしみ出てリッチな味わい。ドイツアルプス産のアルペンザルツ岩塩がアクセントになっています。

『サクうまメロンパン』151円

人気No.3は、北海道よつ葉バターを使用したパン生地の上にクッキー生地を覆い焼き上げたメロンパン。オーソドックスだからこそ、老若男女から根強く愛されています。外はサクッ、中はフワッとしたサクうま食感を楽しんで。

・アイデアがキラリと光る技ありパン

『明太フィッセル』324円

フィッセルとはフランスパンに比べて細く小さいバゲットのこと。本場博多の明太子を表面と中に惜しみなく塗っています。もっちりした歯応えの生地は満足感がありますよ♪

『ニューヨークロールピスタチオ』302円

たっぷりのクリームをサクサクのデニッシュ生地で包んだ話題のニューヨークロール。取材時はピスタチオのフレーバーをチョイス。キレイなうぐいす色のピスタチオクリームの優しい甘さと、コーティングされたホワイトチョコレートのパリパリ食感がくせになる一品です。ピスタチオのトッピングがおしゃれで写真映えも◎。

『3びきのこぐま』259円

かわいらしいくまの顔が3つ並んだ、一目見た瞬間心を奪われてしまうビジュアル。パンの中には、カスタード、チョコレート、イチゴジャムの3つのフィリング。一つずつシェアしながら食べてもいいですね♪

『さぬきの夢食パン』324円

讃岐うどんではおなじみの小麦「さぬきの夢」を使用した食パン。ふわっと軽い口当たりでぺろりと食べられるので、朝食にぴったり。そのまま食べてもよし、軽くトーストしてサックリ食感を楽しむもよしの一品です。

選りすぐりの素材でお客さんが喜ぶパンを作る「石窯パン工房ぱぱぱーん」。季節に応じて新製品を開発したり、最近では施設や企業向けに移動販売も開始しています。「自分が楽しむことでおいしいパンになる」をモットーに新しいことにチャレンジし続ける「ぱぱぱーん」から、ますます目が離せません♪

■詳細情報

■DATA

石窯パン工房ぱぱぱーん

所在地
香川県高松市新田町甲2567-1
電話番号
087-841-8881
営業時間
7:00~18:00

【高松】「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」はイートインOK!商店街で愛されるお手頃ベーカリー

イートインできる「Bakery Cafe ル・レーヴ」

ことでん瓦町駅から徒歩約7分、南新町商店街の北端にある「Bakery Cafe ル・レーヴ」。田町商店街から2016年4月に移転し、現在の場所でも愛され続けています。

奥行きのある造りの1階は朝からたくさんの焼きたてパンが並び、高松市の中心街という場所柄もあって開店時間からひっきりなしに人が訪れます。パン生地は水、小麦粉、塩、三温糖、脱脂粉乳、ショートニング、生イーストだけというシンプルな作り。北海道産の無農薬小麦による風味を大事にしているのが特徴です。
季節限定品も多数登場し、春は『桜あんぱん』、夏は『アイスメロンパン』、秋は『焼き栗あんぱん』、冬は『あげパン』といった気になる商品がめじろ押し。

店内へ入って左手の階段を上るとイートインスペースが現れ、窓際カウンター席からは、商店街の景色がチラッと楽しめます。1階で買ったパンを電子レンジで温めることも可能なので活用してみて。

1階のレジ手前にはコーヒーマシンも完備。紙コップを110円で購入し、マイルド、アメリカン、ストロングのホットコーヒー3種と、アイスコーヒーの中から好きなものを選んでテイクアウトしたり、2階のイートインスペースで飲んだりできますよ。

菓子パンのおすすめはこちら!

『ル・レーヴ メロンパン』150円

甘い香りが漂う手作りのクッキー生地は、カリッとするほどしっかり焼かれていて小気味良い食感。中の菓子パン生地は歯切れが良く、クッキー生地と親和性のある口溶けバランスがたまりません。

『あん塩バターロール』210円

塩パンシリーズの中でも発売以降、不動の人気No.1を誇るのが『あん塩バターロール』。ベースの塩バターロールはもっちり感があって密度が高く、中には風味豊かな北海道産の粒あんがイン。塩気が引き締め役で食べ応えのある一品です。

『フォンダンショコラ』170円

食べるのをためらってしまうようなキュートな表情のこちらは、ふんわりやわらかな白パンにスイートチョコが仕込まれた『フォンダンショコラ』。手描きの顔に個体差があるので、どの子にしようかなと選ぶ楽しさも♪

中には、なめらかで甘いスイートチョコがたっぷり。レンジで温めるとチョコが少し溶けて、よりフォンダンショコラを食べているかのよう。

日替わりバーガーは軽食にぴったり

エビカツ、メンチカツ、チキン南蛮などフライものをサンドしたバーガーシリーズは毎日約3種類がスタンバイ。日替わりなので、毎日来ても異なるメニューに出合えるかも!?

『エビカツバーガー』360円

エビカツは、すり身とエビの身でシーフードの味がしっかり。タルタルソースの酸味やレタスとキャベツのシャキシャキ食感がアクセントになっています。

『ササミカツバーガー』360円

コッペパンタイプの横長パンに、ササミカツと生野菜をサンドしたバーガー。大葉の香りがフワッと広がり、タルタルに使われている玉ネギの食感や酸味も合わさってまとまりのある味わいです。

シンプルに素材を味わうパン

『天然酵母バタール』420円

米麹由来の天然酵母で発酵させた生地はふんわりもっちりしていてほんのり甘みもあり、小麦の風味を存分に味わえます。クラスト(外側)は割と厚みが薄く歯切れの良い固さで、料理の主食としてもおすすめ。

『くるみスイート』160円

工房で炒(い)った無添加のクルミを混ぜ込んだこちら。鼻に抜けるクルミの香ばしさと独特の風味が絶妙で、ほんのり甘いパン生地とクルミの風味がマッチ。多過ぎず少な過ぎず、クルミの存在感がしっかり際立っているエアリーな食感のパンです。

『全粒粉食パン』1斤420円、半斤230円

食パンはどれもハチミツ、卵不使用。シンプルな食パンだけでなく、玄米、全粒粉を使用したパンもあるので、お気に入りを見つけるのもあり。1斤、半斤と食卓に合わせてサイズを選んで。

3日間じっくり時間をかけて作られるクロワッサンも、工房で粉から作るフルスクラッチ製法です。シンプルな『クロワッサン』(160円)のほかにチョコレートを巻き込んだ『クロワッサンショコラ』(220円)や、フルーツジャムを使用したデニッシュなどもそろいます。濃厚な甘さが魅力の香川県産ミカン“小原紅早生(おばらべにわせ)”のマーマレードとチーズクリームを合わせたデニッシュはリッチな味わい。

丸亀町商店街にも程近い、南新町商店街の北端にある「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」。持ち帰りはもちろん、イートインスペース併設でランチ使いや、街歩きで小腹が空いた時にふらっと立ち寄りやすいのも魅力です。親しみやすい定番や日替わりパンなど、自分だけのお気に入りの味を見つけて♪

■詳細情報

■DATA

Bakery Cafe ル・レーヴ

所在地
香川県高松市南新町13-4
電話番号
087-802-2206
営業時間
10:00〜19:00
(イートインスペースは10:00〜17:30)

【高松】本場の味を伝える「にこりパン」毎日食べても飽きのこない伝統と創造のベーカリー

・好立地のベーカリー「にこりパン」買い物帰りに立ち寄って

大型ショッピングモール「ゆめタウン高松」や「マルナカ栗林南店」から、それぞれ車で約3分の高松市東ハゼ町に「にこりパン」はあります。緑色の外観に、コック帽のキャラクターがかわいらしいロゴマークが目を引きます。駐車場はお店の西側に3台。買い物ついでに、ふらりと立ち寄るのにも便利です。

ガラス張りの扉を開けると、目の前に広がる木目調の商品台に焼きたてパンがずらりと並び、まるでお出迎えしてくれているよう。店内奥には、大きく開放された半仕切りの壁越しに作業場の様子がうかがえます。職人さんの顔だけでなく手元まで見えるので、パン作りに興味がある人には工場見学のようなウキウキ楽しい感覚に。

店長で職人の間嶋さんは、フランスパンの名店「ビゴの店」で8年、その後、東京の「ネモベーカリー」でも修行し、2015年高松に「にこりパン」を開業しました。両店に共通する“毎日食べても飽きのこない”シンプルで本格的なフランスパン作りの精神は、同店にも脈々と受け継がれています。手先が器用な店長はパン作りだけでなく、陳列用の“すのこ板”や、フランスパンの生地を自然発酵させる木の箱“乾ホイロ”まで手作りするほど。「にこりパン」の生地たちは、すてきな専用ベッドでぐっすり眠り、コンディションが整うというわけですね。

・魅力満載!本場の味・ハード系パン

『バゲット』313円

本場フランスの製法を受け継ぎ、奇をてらうことなく実直に焼き続けられる『バゲット』。小麦粉から製造過程まで、一貫して伝統を守り続けているこちらは、修行の成果が凝縮された「にこりパン」の顔ともいえる商品です。小麦粉・塩・イースト・水という最小限の材料で作るため、発酵に時間がかかるフランスパン。毎朝最初に仕込みが始まり、ゆっくりと生地を休めた後、おいしいバゲットに生まれ変わります。パリッと薄い皮部分(クラスト)と、相対的にもっちりしっとりな内側(クラム)。本格的なフランスパンを、高松でも気軽に食べてほしいという思いがあふれています。

『ショコラカンパーニュ』518円

ライ麦配合の生地にたっぷりのココアを混ぜ込んだ『ショコラカンパーニュ』は、手に取るとずっしりとした重量感。表面のクープ(切れ目)からのぞくココア生地に期待が膨らみます。

ココア生地の中にはチョコチップだけでなく、クランベリーやマカダミアナッツがぎっしり。チョコの甘さだけでなく、クランベリーの爽やかな酸味、ローストされたマカダミアナッツの香ばしさが相まって、豪華なハーモニーを奏でます。表面を別の生地で包んでいることでコントラストが生まれる断面は、まるでチョコ版シュトーレン。甘過ぎない大人のスイーツとも呼べる『ショコラカンパーニュ』は、満足度の高いハードパンです。

・朝食に、ランチに!モットーは毎日食べても飽きない味

『角食パン(ほほえみ)』324円

おすすめは、耳部分までふわふわとやわらかい角型食パン。生地に含ませる水分を多くすることで、このふわふわ食感を出しています。パンの腰が折れやすくなってしまうそうですが、ひねりを入れて生地を成型することで克服したのだそう。隠れた技が集結して、毎日食べても飽きのこない食パンが作られているのですね。

水ではなくミルクを100%使用した山型ブレッド各種も人気。しっとりミルキーな生地に、金時あんやくるみ、厳選した大粒レーズン(モハベレーズン)などが折り込まれたパンは、それぞれ1本売りのほか、半分サイズの1斤売りも可能です。

サンドイッチの具材は、パスタの原材料として有名なデュラム小麦を使用したパン“パーネ・プリエーデ”で挟んであります。イタリア・プーリア地方のパンで、歯切れが良く、サンドイッチの具材と食感の相性が良いのだそう。フランスパンと比べてしっとり、少しミルキーな風味が特徴です。

『サーモンとクリームチーズのサンド』399円

主役の厚みのあるスモークサーモンに、シャキシャキ食感の新鮮レタスとスライスオニオン、アクセントとしてケッパーとクリームチーズが相性抜群の女性人気No.1商品。お客さんに喜んでもらおうと、フィリングを原価計算時より多めに入れてしまう傾向にあると話す店長。買う側にとってはうれしいエピソードですよね。そのほか、パストラミビーフとトマトを挟んだ「パストラミサンド」や自家製のタルタルソースとツナのコッペパンも好評です。

『塩バターメロンパン』226円

菓子パンも種類豊富です。『塩バターメロンパン』は、てっぺんにあられ糖があしらわれた優しい甘さのクッキー生地。土台はやわらかな菓子パン生地ですが、その中央に有塩バターが仕込まれていて、ふわふわ優しいメロンパンだと思って食べ進めていると、塩味を帯びたバターがジュワッと口の中に広がるサプライズが!お試しあれ。

店舗の一角にあるテーブルには2席分のイートインスペースも。レジ横では、パンと一緒に楽しめるコーヒーを販売しています(ホット・アイスともに194円)。気軽に利用してみては。

パンのみにとどまらず、機材も店内装飾品もDIYしちゃう、器用でサービス精神あふれる店主が営む「にこりパン」。駐車場もあるので、買い物がてら、ドライブがてら、ふらりと立ち寄りやすいお店です。

■詳細情報

■DATA

にこりパン

所在地
香川県高松市東ハゼ町9-1-1階
電話番号
087-869-2505
営業時間
平日/8:00〜18:00
土・日曜、祝日/9:00〜18:00
(売り切れ次第終了)

【三木】本格ハード系「ミキパン avenir amuser (アヴニール アミュゼ)」オープン!

・キュートな実力派ベーカリー「ミキパン avenir amuser(アヴニール アミュゼ)」

ことでん長尾線農学部前駅から徒歩5分、長尾街道池戸三差路からすぐ。青色の屋根が目印の小さな白い建物が「ミキパン avenir amuser(アヴニール アミュゼ)」です。2024年2月に開業したばかりの新進気鋭のベーカリー。正式名称は「avenir amuser(アヴニール アミュゼ)」なのですが、通称の「ミキパン」で呼ばれることが多いそうです。敷地内には6台ほどの駐車スペースがあり、石畳と植栽の通路には開店時間に行列ができることもしばしば。

白壁で統一された清潔感あふれる店内は、エントランスと作業場の窓から差し込む外光で明るく、焼き上がったパンの香ばしい香りが漂います。トングとトレーを取り、L字のカウンター伝いに商品が選べるシンプルな導線ですが、入店待ちのお客さんが多い日は混雑を避けるため、5組ごとの入店規制をかける日もあるそう。

開店時刻の8:30には約40種類のパンが勢ぞろい。カウンターにはバゲット、カウンター下の冷蔵ケースにはサンドイッチ、壁面のラックには食パン、そして陳列棚には菓子系・惣菜系のパンが所狭しと並び圧巻です。

・実績あるパン職人と家族思いの奥さまが作り出すミキパンワールド

有名店で10年以上職人としてパン作りに専念してきたご主人。2024年2月、満を持して奥さまの地元である三木町にお店を構えました。早朝から訪れるお客様にもたくさんの種類のパンを提供できるようにと、午前1:00から仕込み作業を開始する日もあるのだそう。ハード系のパンを得意とし、確かな技術に裏打ちされたその味は瞬く間に評判になり、県内のみならず、県外からもパンを買い求めに来る人もいるほど。

ニコニコと明るい笑顔の接客が印象的な奥様は、主にフィリングを担当。ご主人がこね上げた生地をかわいらしく、よりおいしいパンへと仕上げていきます。店名の“アヴニール”と“アミュゼ”は、お子さん2人の名前が由来であったり、お店のロゴマークは、ご主人の焼いたパンのシルエットをもとに4人の家族像を表していたりと、家族愛あふれる奥さまの母親としての顔も随所に見受けられます。

・魅惑の菓子パンVS特製おかずパン

『あんバター』259円

控えめな甘さで、有機小豆の粒感もしっかり感じられるあんこに、適度な塩味をまとわせたスライス状のたっぷりバター。ハードパンの歯応えと相まって、両者が醸し出すハーモニーは極上のデザートのようです。糖分と脂質の罪悪感など、一瞬でかすんでしまうくらい見事なバランスに脱帽です。

『濃厚ショコラ』259円

1番人気の『濃厚ショコラ』は、たっぷりのココアを混ぜ込んだ贅沢な生地に、大粒チョコレートを織り込んだハードパンです。濃厚でビターなココア生地とは裏腹に、きちんと甘いブロックチョコレートがアクセントに。口の中でとろける仕掛けに悩殺されて。

『じゃがベーコン』259円

惣菜パンにもこだわりが満載!絶妙なもっちり感をとどめたジャガイモと、イベリコ豚のベーコンを使用した一品。ベーコンのうま味を最大限に味わえるようジャガイモへの調味を控えめにしています。包み込むハードパンと一緒に、かめばかむほど増す素材のうま味を楽しめます。

『チキンサンド』410円

シンプルなリュスティック生地に挟まれた新鮮野菜とチキンのサンドイッチ。奥さまが手作りするハニーマスタードソースが、香ばしく焼き上げたチキンと相まって口の中で多幸感を演出。サンドイッチでは、三木町産の卵を食パンではさんだ『たまごサンド』も人気です。

その他、香り高いデニッシュ生地を使用したシナモンロールや、自家製のピスタチオクリームを挟んだピスタチオサンド、豆パンやミルクパンからシンプルな食パンまで。1度の訪問では全種類制覇できないほどの豊富なラインアップ。お目当てのパンを求めて、何度も訪問することになるかも。

・ミキパンの顔ともいえるバゲット2種はコチラ!

『バゲット』270円

フランス産小麦と自家製酵母を使用したクセの少ない、普段使いにピッタリなバゲット。朝食時にスープやコーヒーに合わせるのもおすすめ。また、ミキパンの多くの菓子・惣菜パンは、このバゲット生地を用いて作られているのだそう。ミキパンの顔ともいえるこちらのバゲット、目印は5本の美しいクープ(切れ目模様)です。

『長時間発酵バゲット』270円

縦1本の長いクープが施されたバゲット。厳選された国産小麦を100%使用し、こね上げ、低温で一晩寝かせた生地を焼き上げたものです。製造開始から驚くほど長い時間を費やして初めて完成する、店主の自信作。発酵を促すイーストなどの使用を最小限に抑えるため、雑味が少なく、小麦本来のうま味を味わうのにもってこいの贅沢バゲットです。

早朝から1,000個以上のパンを焼き上げる腕利きのご主人。店内に並んだハードパンの完成度もさることながら、ご夫妻とスタッフのフレッシュで温かいおもてなしの雰囲気も心地いい「ミキパン avenir amuser(アヴニール アミュゼ)」。お気に入りのパンに出合うだけでなく、笑顔に癒されに何度も通いたくなるすてきなお店です。

■詳細情報

■DATA

ミキパン avenir amuser(アヴニール アミュゼ)

所在地
香川県木田郡三木町池戸2980-12
電話番号
080-4039-2540
営業時間
8:30〜(売り切れ次第終了)

【高松】通をもうならせる「ミスターソーアンドソー」のパンで豊かな食卓を

・「BAKER MR.So&so (ベイカー ミスターソーアンドソー)」

ことでん仏生山駅から徒歩で10分ほど、赤と白のストライプのテントが目を引く「BAKER MR.So&so (ベイカー ミスターソーアンドソー)」。手間暇かけて作られる自家製酵母のパンに根強いファンを持つベーカリーです。

オーナーは「パンは食事の一部なので、料理全体を理解できた方がいい」と考え、関西でイタリアンやフレンチの経験も積んだ後、地元に戻りお店をオープンさせました。
小麦のうま味と力強さを感じるハード系パンに魅了される人も多く、常連には高松在住の欧米人もたくさんいるそうです。

舌の肥えた人たちも納得させるおいしさの秘訣は、手間と時間をかけること。ライ麦からおこした自家製酵母を使った生地は14時間かけて発酵させ、イースト臭がなく小麦本来の香りが伝わってきます。「作るのは大変だけど、その分ちゃんとおいしくなる」とオーナーの愛情がたっぷり込められています。

店舗の奥はオープンキッチンになっていて、手際よくパンが焼かれていく様子を見ることができます。毎朝40~50種類ものパンが並び、日によってはお昼を過ぎると品薄になることもあるため、一番多くそろう11:00〜12:00ごろが来店の狙い目。どのパンも個性が光っているので、説明書きを見ながら普段と違うチョイスを楽しむのも良さそうです。

・食卓に欠かせない!主食としてのパン

『バゲット』390円

県内の人気フランス料理店でも提供されている『バゲット』は、食パンと並ぶ人気ナンバーワン商品。フランス産の小麦粉を5~6種類ブレンドし、小麦の豊かな香りとシンプルなおいしさは、毎日の食卓に欠かせない存在。黄金色をした表面のパリパリと、中のもっちりふわっとした食感に虜(とりこ)になる一品です。
霧吹きで水をかけ、予熱したオーブンでリベイクするのがオススメ。献立の主食としてはもちろん、サンドイッチ作りにチャレンジするのもいいかも。

『食パン』1本 690円

北海道産の小麦粉2種類と香川県産の小麦「さぬきの夢」を湯種にした『食パン』は、ふんわりやわらかく飽きのこない一品。バターではなく米油が使われていることで、味にしつこさがなく時間が経っても良い香りがします。

パンは断面から水分が失われてしまうため、食べる直前に切るのがおいしく食べるコツ。好きな厚さにカットしたトーストを頬張れるのは1本購入した人の特権です♪

お店には山型と角型の両方があり、好みに合わせて選べます。ふわっともっちりとした食感の山型に比べて、角型はぎゅっと中身が詰まってしっとりとした食感。1本の半分の1斤(345円)もありますが、パンが熱々のうちはカットができないので来店の時間にはご注意を。

・イタリアの定番の味はいかが?

『チャバタ』220円

『チャバタ』とはイタリア語で「スリッパ」という意味で、形が似ていることが名前の由来。シンプルな味わいはサンドにしても具材の味を邪魔することがなく、イタリアでは定番のパンなのだそう。パスタでおなじみの「セモリナ粉」が使われ、オリーブオイルと水分をたっぷりと含む生地は歯切れが良くもっちりとしています。

チャバタにはほかに「オリーブ」「トマト」「チーズ」の3種類があります。イタリア気分に浸れる食事はいかが?

・自家製食材を挟んだサンドも人気!

『ジャンボンマヨネーズ』390円

多種多彩なサンドも見逃せません。『ジャンボンマヨネーズ』はプチバゲットに自家製のハムとスライスオニオン、自家製マヨネーズが挟まれています。おいしいものをとことん追求したら具材もすべて手作りになったそう。程よい塩味と爽やかな酸味の優しい味なので、サンドになってもパンの持ち味が生きています。ほかにも定番のたまごやツナ、鯖サンドなどもあり、プチバゲットに限らずチャバタのサンドも登場します。

・一つひとつ個性が光るパンが魅力

『あんこブリオッシュ』280円

一見定番のようなあんぱんですが、卵黄、生クリーム、バターが効いたブリオッシュ生地で作られていて、まさに和洋折衷な一品。小豆は北海道十勝産でえぐみがなく、すっきりとした甘さの自家製粒あんがたっぷりと詰まっています。強過ぎないバターの風味とあんこの組み合わせが鉄板のハーモニーを奏でています。

主食のパンから、軽食やおやつにちょうどいいものまで幅広くそろう「BAKER MR.So&so」。

合間にパパッと食べるのではなく、パンのある食卓を囲みながら幸せな時間を過ごしてほしいとオーナー。どの工程にも妥協せず、手間と愛情が込められたパンは多くの人に愛されています。パンが紡ぐ心まで豊かになるひとときをぜひ。

■詳細情報

■DATA

BAKER MR.So&so (ベイカー ミスターソーアンドソー)

所在地
香川県高松市仏生山町甲408
電話番号
087-814-3288
営業時間
9:00〜18:00