イタリアン

【高松】「ノッキング キッチン」四国の魅力が詰まったイタリアンを家族みんなで囲んで

・三世代が楽しめるイタリアン「Knocking kitchen」

ことでん瓦町駅から徒歩8分。観光通りから南に入った県道160号の道沿いに店を構える「Knocking kitchen(ノッキングキッチン)」。長年営業していたコーヒー店の跡地を改装し、ライオン通の「アルベッキオ・ドゥオモ」で腕を振るっていた小川翼シェフが2021年の7月にオープンしたイタリアンレストランです。

キッチンから小気味よいリズムが響き、軽やかな手さばきで作られる料理が次々と客席に運ばれていく店内。陽気でエネルギッシュな空気に満ちた空間では、仲間や親子三世代で楽しい食事の時間が過ごせそう。

テーブル席の横の壁にはサッカーのユニフォームが飾られています。北海道出身の小川シェフは、学生時代にいまや強豪の青森山田高校でサッカー漬けの日々を送っていたそう。お店の暖簾(のれん)にチームカラーと同じ緑が使われているのも、リスペクトなのかもしれません。

・未来の食卓のためにレストランが今できること

故郷から遠く離れた四国に魅せられ、生産者の元へ足を運ぶことを大切にしている小川シェフ。食に携わる者として危惧(きぐ)しているのは、20年後の食卓から国産品が消えてしまうこと。今はまだ主流として使われていない次世代の食材を使うことで、生産者と一緒に未来の食文化を盛り上げていこうとしています。

日本のハマチ養殖発祥の地・東かがわ市引田で4代にわたりハマチ養殖業を営む服部水産の「100年はまち」を使ったメニューも並びます。上質な脂と引き締まった身のハマチは、カルパッチョにしても炭火焼きにしても絶品!令和5年度かがわ県産品コンクールで優秀賞を受賞した「百年はまちオイル漬け」は小川シェフの監修です。

・「Knocking Babe(ノッキング ベイベー)」で野菜が主役のランチを

ランチタイムは「Knocking Babe(ノッキング ベイベー)」として奥様の小川マミシェフが腕を振るいます。昼にしか食べられないパスタをお見逃しなく!

『週替わりAセット』1,500円

野菜中心のパスタランチが、週替わりで選べるとあって楽しみが膨らみます。基本のAセットはパスタにサラダ、スープ、ドリンク付き。パスタのみ単品の場合は1,100円です。

この日のトマトベースは『天空の太ネギとじゃがいもの香川本鷹アラビアータ』。標高の高い畑で採れた長ネギは甘みが強く、根元から葉先まで味わえるそう。幻のトウガラシと呼ばれる香川本鷹は辛みの中にフルーティーさを感じつつ、フレッシュなトマトと合わさってピリ辛ながらも幅広い人が食べやすいアラビアータです。

白カブのポタージュはカブの風味を楽しめるようシンプルな優しい味付け。サラダにかけられたドレッシングも自家製で、野菜本来の味を引き立てています。

『週替わりCセット』2,200円

一番人気のCセットは、パスタに温冷前菜の盛り付け、スープ、デザート(2種盛り)、ドリンクと野菜を満喫できるコース式のランチです。まずはベジファーストで前菜からいただきましょう。

前菜は旬の野菜を使った7〜8品が盛り付けられます。ポテトサラダのような鳴門金時とクリームチーズのルッサや、紅芯大根(こうしんだいこん)を揚げたフリットなど、一手間かかった品が一度に味わえるのがうれしいポイント。

この日のオイルベースは『まるまる農園のブロッコリーのプーリア風』。プーリア風とはブロッコリーをくたくたに煮詰め、やわらかくソース状にしたパスタのこと。細めのスパゲッティと絡んで、ブロッコリーのうま味をまるごと味わう一皿はくせになりそう。

食後のデザートまで抜かりなし!スイートポテトとパンナコッタは、体も心も喜ぶ野菜ランチの締めにふさわしい優しい甘さです。

週替わりのメニューは「Knocking Babe」のインスタグラムをチェック。パスタ以外が登場することもあり。➡︎公式Instagramはこちら

高松の夜はイタロジャポネーゼで乾杯♪

『白いボロネーゼ自家製麺ラガーネ』1,450円

ディナータイムはオーナーの小川翼シェフによる、日本の食材を使った日本人好みのイタリアン“イタロジャポネーゼ”の魅力に浸って。

オープン当初から人気の『白いボロネーゼ自家製麺ラガーネ』は、塩と小麦粉のみでできた平打ちパスタと四万十ポークを白ワインで煮込んだ一皿です。子どもも一緒に食べられますよ。
写真提供:photo design knote


『熟成キタアカリのチーズオーブン焼き』900円

半年間熟成させて甘みが増したジャガイモ、キタアカリのフライドポテトを、チーズと一緒にオーブン焼きにした一品。ホクホクのジャガイモととろーり濃厚なチーズの風味がワインに合いそう♪
※写真提供:photo design knote

『四万十鶏の炭火焼き』2,200円

炭火の香ばしさをまとわせながら、黄金色になるまでじっくりと焼き上げた四万十鶏は、身はやわらかく皮はパリッと。ジューシーな肉汁が口の中に広がり、ビールがあれば間違いなし!
※写真提供:photo design knote

心のドアをノックして、食べる人と生産者をつなぐレストラン「Knocking kitchen(ノッキング キッチン)」。四国の食材を使った絶品イタリアンをご堪能あれ!

■詳細情報

■DATA

Knocking kitchen/Knocking Babe

所在地
香川県高松市藤塚町3-5-19
電話番号
087-897-8787
営業時間
月・水〜金曜
ランチ/11:00~14:00
ディナー/18:00~23:00
土曜
ランチ/休み
ディナー/18:00~23:00
日曜
ランチ/12:00~14:00
ディナー/17:00~23:00

【高松】街中レストラン「ミエーレ」で気軽に優雅に!選べるパスタのイタリアンランチはいかが

・街中レストラン「Trattoria Miele(ミエーレ)」

丸亀町グリーンけやき広場から中央通り方面へ、番町交差点から徒歩2分、飲食店がひしめく高松市鍛冶屋町の裏路地にある「Trattoria Miele(ミエーレ)」。オリーブの鉢植えとイタリアンカラーのフラッグが目印です。

中はこぢんまりとしたアットホームな雰囲気。入り口すぐにはテーブル席、奥には一人でも気軽に食事を楽しめるカウンター席と半個室使いができそうなテーブルが広がります。

調理を担当するのは店主の植村さん。ここに店を開いてから20年ほどの間、お客さんの喜ぶ顔を見たいという思いであえてスタッフを増やさず、厳選した無添加の食材を使用したイタリア料理を手ごろな料金で提供しています。

・手ごろにして絶品のパスタランチ

『パスタランチA (瀬戸内きのこのクリームソース)』1,300円

日替わりのパスタセットは常時2種類あり、Aセットはクリーム系のパスタのレパートリーが入れ替わります。セットには自家製フォカッチャと無農薬野菜のサラダ、プチドルチェと選べるドリンクまで付いてくる充実した内容。

取材時のメニュー『瀬戸内きのこのクリームソース』は、たっぷりのシメジが秋らしさを演出。ソースのクリームは生乳にこだわり、濃度の高い純生クリームのコクを存分に楽しめる一品となっています。パスタ料理で使用することの多いベーコンやソーセージも極力無添加のものを厳選しているそう。

どんなパスタソースとも相性が良さそうなシンプルな味わいと食べ応えが特徴のフォカッチャは、店主が店内で焼き上げたオリジナルのもの。そのままでもパスタソースと合わせても◎。

『パスタランチB (香川産天然鯛と小松菜のオリーブオイルソース)』 1,300円

ランチセットのBには、日替わりでトマトやオイル系のソースがそろいます。撮影時は、香川県産の天然鯛を焼いてほぐした身の存在感と鯛の風味を閉じ込めたガーリックオイルのパスタが登場。場所柄昼休みに利用する会社員が多く、ガーリックは粒が残らないよう風味だけをオイルに移すように配慮されているのもうれしいポイント。トマトパスタに使用しているトマトはオーガニック栽培のものという徹底ぶりにも脱帽です。

ランチセットにはかわいらしいエスプレッソカップに入ったプチドルチェが付いています。デザート作りも熟知した店主お手製のとろとろ食感のパンナコッタにはフレッシュフルーツがオン。

単品でもオーダー可能な『コーヒー』(590円)が、ランチセットでは同じサイズで提供されるのでお得感◎。ドルチェも付いて満足度高めなランチセットはおすすめですよ。

・時間にゆとりがあるなら…

『グレコ・ディ・トゥーフォ』 1,100円

「ランチタイムからワインを楽しまれる常連客もいるんですよ」とシェフがおすすめしてくれたのは、力強いミネラル感とのびやかな酸味が特徴の南イタリア産の白ワイン『グレコ・ディ・トゥーフォ』。魚料理はもちろんオイル系のパスタにも合いそうですね。気軽にオーダーできるグラスワイン(770円)や、いろいろなワインを楽しみたい人には『3種飲み比べ』(1,900円)も用意されていますよ。

『イタリアブロンテ産ピスタチオのジェラート』980円

シェフがイタリアンやフレンチで最初に学んだのは料理ではなくデザートだったそうで、当時のレシピや作り方はそのままに現在も店内で手作りしています。ピスタチオは2年に一度しか収穫できないという別格品、イタリア・シチリア島ブロンテ産のものを使用。濃厚で味わい深いピスタチオの風味が存分に楽しめるジェラート、同店の名物といわれるのも納得です。そのほかロイヤルミルクティーなどのフレーバーも人気です。

『有機モリンガ茶』660円

栄養価も高く世界のスーパーフードとも呼ばれ、香川では三豊エリアでも栽培されているモリンガ茶。同店ではフィリピン産の有機モリンガを使用し、ホットまたはアイスで提供。食後の口直しにもぴったりなさっぱりとした口当たりです。

街中という立地で、商店街での買い物ついでにふらっと立ち寄れるのはもちろん、オフィスワーカーの昼休憩にも気軽に利用できるイタリアンレストラン「Trattoria Miele(ミエーレ)」。厳選した食材を使用し、植村シェフが腕を振るう本格的な料理やデザート目当てに、昼夜にぎわうお店です。

■詳細情報

■DATA

Trattoria Miele(ミエーレ)

所在地
香川県高松市鍛冶屋町6-4
電話番号
087-822-8803
営業時間
ランチ/月・水・金曜の11:00〜14:00(L.O.13:30) 
ディナー/18:00〜23:00(L.O.21:00ころ)

【高松】「トラットリアたにぐち」でぜいたくランチ♪シェフの本気が満載のイタリアン

・「trattoria(トラットリア)たにぐち」で贅沢イタリアン

ことでん瓦町駅から徒歩約6分、菊池寛通りに佇む「trattoria(トラットリア)たにぐち」は、高松市民のオアシススポットでもある高松市立中央公園や高松中央商店街のアーケードからもすぐ。シェフの谷口さんの名字をそのまま店名にしたのは、イタリアンだけど親しみやすく覚えやすい名前にしたかったそうで「たにぐちさんでも行こうか?」と気軽に利用してほしいと話します。

日中でもダウンライトが映える大人の雰囲気が漂う店内。4席あるカウンターからはキッチンが見え、シェフの料理姿を眺めながら食事をしたり、調理がひと段落した際にはシェフと会話ができたりと人気の座席です。

2018年の移転前の店舗と座席数はほとんど同じですが、テーブルのサイズを大きくし、よりゆったりと快適に食事ができるスペースを確保したのだそう。

奥の個室には4人掛けのテーブル席があります。コース料理などじっくりと時間をかけて食事を楽しめる空間です。予約が優先となるので、希望の人は予約時に相談してみて。

・シェフ入魂のパスタ料理は必食

『イカ墨を練り込んだスパゲティ 天使の海老と季節野菜のトマトクリームソース』2,420円

イカ墨を練り込んだ黒いパスタに、ニューカレドニア産の“天使の海老” がこれでもかと盛られ小松菜やアスパラなど旬の野菜が彩りを添える豪華で食べ応えのある一皿。エビはふっくらやわらかく殻(から)まで食べられそうな勢いで、トマトソースの爽やかな酸味とニンニクの風味をまとったイカ墨パスタは魚介の風味が濃厚で脳天まで痺(しび)れそうなほどうま味たっぷり。

「魚介から出る出汁(だし)や素材が持つうま味を調味することでおいしい料理はできる」と、パスタやピザのソースをはじめ、スープやドレッシングに至るまで化学調味料不使用の食材の良さを生かしたシェフの料理は、コクのあるうま味を持ちながらも体に優しいと評判です。

前菜の盛り合わせ、自家製フォカッチャ、ドリンクが付いた『Bセット』は550円。アラカルトにある好みのメイン料理にプラスすると満足度もさらにアップ。メイン料理としては、10種類ほどのパスタ・リゾット、6種類のピザ、肉料理は4種類ほどそろい、その日の気分で選ぶことができます。

限られた種類のセットメニューから選ぶのではなく、ランチタイムにもかかわらずアラカルトメニューをフル活用し、その日の気分に合った料理をチョイスできるレストランは貴重な存在です。

季節や仕入れに具合によって内容が変わるという前菜の盛り合わせのうちの1品には、ミニスープがセットイン。裏ごしした旬の野菜を、出汁や生クリームと合わせるという手の込んだ自慢のスープには、カボチャやジャガイモ、カリフラワー、里芋といろんなバリエーションが登場するそう。初夏限定のトウモロコシのスープは人気が高く、これを目当てに来店する常連客もいるほど。盛り合わせにはそのほか、唐辛子の入ったピカンテサラミやオレンジ風味のニンジンサラダと、どれをとっても抜かりがありません。

学生時代にパン屋で働いた経験を生かし、自身の料理に合わせたフォカッチャまで店内で手作りしています。ぱらりと振りかけられた表面の岩塩がアクセントになっていて、水分量を多めに仕上げたフォカッチャは単品で食べてもしっとりふっくら。いくらでも食べられそうなほどの名脇役です。

・高温のオーブンで一気に焼き上げます

『マルゲリータ ドッピオ』1,320円

一枚一枚手作りする“ナポリ風ピッツァ”は直径約24cmと食べ応えも抜群。定番の『マルゲリータ』をはじめ『プロヴォラビアンカ』や『ベーコンといろいろなキノコ・半熟卵のピッツァ』など約5種類がラインアップ。“ドッピオ”とは2倍量のチーズがのったピザで、シェフのお眼鏡にかなったこだわりのチーズがたっぷりオン。通常の『マルゲリータ』(1,100円)と同じくらいオーダーが入る人気メニューだそうです。

前日から仕込んで低温発酵させた生地の上に、自家製のトマトソースをたっぷり塗り広げます。シェフが一人で切り盛りしているとは思えないほど手際の良い調理風景は、丁寧できめ細やかな仕込みの賜物(たまもの)。

近年導入したピザ専用オーブンは480℃まで高温が出せる仕様のため、窯に入れてから1〜2分ほどで生地はさっくりソースとチーズは熱々とろとろに仕上がります。同店で唯一テイクアウト可能な“ピッツァ”、家族や親しい人に持ち帰ると喜んでもらえること間違いなしですよ(別途箱代100円)。

バリッと香ばしい見た目の表面とは裏腹に、生地をかじるとふわふわ食べやすい食感です。「老若男女に好まれる親しみやすいピッツァを目指した」と語る谷口シェフ。ランチにディナー、テイクアウトでも引っぱりだこな本格ピッツァをお試しあれ。パスタやピッツァ以外のアラカルト料理で『鴨胸肉のロースト』や『骨付き仔羊のロースト』など肉料理には、でき上がりまで少し時間を要することもあります。

・食後に外せない自家製ドルチェ

『パンナ・コッタ イタリア風フルーツポンチ添え』700円

ふるふる緩めのテクスチャーが特徴的なパンナコッタは、杏仁豆腐風味のアマレット(アーモンドリキュール)が隠し味。杏仁豆腐の風味がイチジクやブドウなど季節の生フルーツと、たっぷりのったカットフルーツをシロップ漬けしたマチェドニアが目にも美しい一品。華やかな見た目ですが食後にぴったりな優しいフルーツのドルチェです。

『大人のティラミス』700円

手作りのスポンジケーキに染み込んだエスプレッソのパンチと洋酒の風味が効いている自家製ティラミス。店内に設置したCIMBALI社製のエスプレッソマシンで抽出したエスプレッソを使用しているので風味も豊かです。卵黄とマスカルポーネチーズを生クリームと合わせることで甘さとコク、さらにエスプレッソの苦味が大人のドルチェを演出しています。

料理や店内の雰囲気に、シェフの人柄が表れているかのような居心地の良いイタリア料理店「trattoria(トラットリア)たにぐち」。できる限り手作りにこだわった料理で、来店する人々をもてなしたいというシェフのサービス精神があふれた、何度でもリピートしたくなるレストランです。

■詳細情報

■DATA

trattoria(トラットリア)たにぐち

所在地
香川県高松市亀井町8-9 ハウス809 1階
電話番号
087-833-5538
営業時間
ランチ/11:00〜14:00(L.O.13:30)
ディナー/18:00〜22:00(入店は20:30まで、L.O.21:00)
※日曜・祝日のディナーは21:00まで(L.O.20:00)

【高松】「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」で自家製生パスタ&スイーツタイム♪

「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」

「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」は、ことでん仏生山駅から徒歩約8分、県道12号(三木国分寺線)沿いの出作町交差点近くにあります。「マルナカ仏生山店」は徒歩約30秒ほどの距離。

天井が高く、開放感たっぷりな空間。プロジェクターで洋画などが壁に映されている雰囲気もステキです。

1人でも気兼ねなく利用できるカウンター席は、店主とトークしたい人にもぴったり。ライブキッチンスタイルでシェフが腕を振るう様子も眺められますよ。

こちらのビストロ、実は向かいにある焼き鳥店「てんやわんや」の姉妹店なのです。コロナ禍に「てんやわんや」の営業を自粛することとなり、食材を入荷できない状態に。契約農家等の食材を無駄にしたくない思いで、一皿にたくさんの食材を盛り込めるパスタの販売をキッチンカーでスタート。「店舗はどこ?」「できたても食べてみたい」という声が多く届くようになり、もっといろいろなパスタを作りたての状態で食べてもらえるよう、実店舗をオープンしたと店主は話します。

屋号の“Bianca”は、イタリア語で“白”の意味。初心に戻り、形にとらわれず新しくチャレンジし、色を付けていくという思いで“ビアンカ”と名付けたそう。同店では契約農家直送の野菜をはじめ、肉や魚なども香川県の食材を積極的に使用していて、パスタソースや麺、スイーツなどもすべて手作り。素材の味を引き立てつつ、丸く優しい味わいに仕上げているのが特徴です。

自家製生パスタランチは素材もボリュームも◎

『前菜・ドリンク付きランチセット』1,500円

ランチメニューはパスタ約10種類と、デミグラスソースのオムライスから選べます。どれも単品は900円、前菜とドリンク付きのセットは1,500円という分かりやすい料金設定。そしてどれも良質な素材を使用し、手が込んでいながらボリューミーで、この値段というのはうれしいですね。

製麺機でカットされる自家製生パスタは、主原料であるデュラムセモリナ粉をベースとしつつ、香川県のオリジナル小麦“さぬきの夢”もブレンドし、モチモチ食感をプラス。香川のうどん文化も意識して、麺のコシや手頃な単品値段も取り入れたそう。

パスタソースのテクスチャや味の濃さなどに合うよう、丸麺と平麺を使い分けています。基本的に丸麺はさらっとしたソース、平麺はとろっとしたソースに合わせていますが、麺の変更もOK。

セットの前菜プレートは、農家直送の野菜で作る季節のスープやフレッシュサラダ、ミニキッシュ、副菜などの盛り合わせ。チャバタ(パン)は、すぐ近くのベーカリー「BAKER MR.So&so (ベイカー ミスターソーアンドソー)」による特注品。パスタと同じくデュラムセモリナ粉ベースなので、調和の取れた味わいです。
都度変わるスープや副菜はその日のお楽しみ。取材日は、新タマネギの優しい甘みを感じられるオニオンスープと、副菜はコリコリとしたレンコンやトロトロのナスなど食感も楽しいラタトゥイユでした。

作り置きをせず、毎日焼くキッシュも要チェックポイント。葉大根や新タマネギ、ベーコンが入ったアパレイユは卵の凝固具合が絶妙なフルフル食感。サクッとしたパイ生地のコクともマッチしています。いろいろ変わる具材にもご注目あれ。

『オリーブ豚と茄子のボロネーゼ』単品900円

約10種類から選べるパスタは目移りするものばかり。『オリーブ豚と茄子のボロネーゼ』は、その名の通り“オリーブ豚”をふんだんに使った贅沢なソースが魅力です。ハーブの香りと肉のうま味をしっかり感じる豚ミンチは、ゴロゴロとしたサイズで食べ応えたっぷり。自家製トマトソースと赤ワインでじっくり煮込んだ野菜の甘みを、上品な塩気で引き締めています。

『にじいろサーモンとキノコのクリームソース』単品900円

開業時から続く定番メニューで、人気No.1なのが『にじいろサーモンとキノコのクリームソース』。カルボナーラの調理法をベースにしたクリームソースに、香川県産“にじいろサーモン”のコンフィをドーンとのせたインパクトのあるパスタです。身を崩しながら、キノコのうま味あふれるソースと一緒に召し上がれ。

“にじいろサーモン”は身がしっとりとしていてクセを感じず、スッと舌の上でほどけるキメの細かさに驚き!コクのあるソースとよく合います。季節限定のパスタは過去に、春はさくら海老のオイルソース、初鰹のラグー、夏はタコのジェノベーゼ、イカと大葉の冷製明太パスタ、秋はアサリのボンゴレロッソ、エビのパンプキンクリームソース、冬はカキのペペロンチーノ、ホタテとキノコの和風パスタなどが登場。今後もどんなメニューに出合えるかワクワクしますね!

カフェタイムはスイーツやサンドを楽しんで♪

ランチが終わる14:30からはカフェタイムにチェンジ。自家製スイーツやカツサンド、ドリンクとともに、夕方までのひとときをのんびり過ごしませんか。

『ティラミス』450円

高さもあってボリューミーな『ティラミス』は、さぬき市大川町にある「かなえ養鶏場」の“金の桑卵”を使用。高品質な卵のコクを最大限に引き立てながら、甘さを控えた大人味に仕上げています。エスプレッソがしっかり染み込んだフィンガービスケットと、ほんのり香るブランデーの余韻、マスカルポーネのクリーミーなコクで本格的な味わいです。

『バスク風チーズケーキ』450円

香ばしい焦がし具合とトロッとしたテクスチャがキーポイントの『バスク風チーズケーキ』は、2種類のチーズをブレンドし、濃厚かつ重くない方向性に。口の中で溶けてなくなるような食感を目指し、提供温度にも気を使っているそう。クリーミーでなめらかな舌触りと軽やかさもある絶妙な焼き加減で、かすかに感じられるレモン果汁の爽やかさが引き締め役。必要以上に甘くしないところにこだわりを感じます。

『コーヒー』250円

コーヒーをはじめとするドリンク類は単品注文でも250円という安さ!もちろんセットメニューが用意されているものはお得ですが、そうでなくても良心的な値段です。ぜひドリンクと一緒にスイーツも楽しんで。

『たまごカツサンド』単品800円

カフェタイムから登場するフードメニューのカツサンドは、ロースカツ、たまごカツ、海老カツ、ハムカツ、チキンカツ、和牛メンチカツ、鯵カツの7種類がスタンバイ。どれも単品800円でドリンク付きのセットは1,000円。
『たまごカツサンド』は、ふわとろに仕上げたスクランブルエッグを極厚カツにしてサンドしたもの。ほのかな酸味のオリジナルマヨネーズソースで優しい味わいに。繊細な卵のテクスチャと衣のさっくり感、もっちりふんわりのパンはホットサンド風に焼かれていて、食感も一度でいろいろ楽しめる仕組みです。テイクアウトもできますよ。

『マフィン』各種350円

パスタ用のデュラムセモリナ小麦と“金の桑卵”を使用した、手作りマフィンも不定期で登場。しっとりしながら口の中でほどける軽い食感が特徴です。取材日は『バナナクランブル』『ブルーベリー&クリームチーズ』『塩キャラメルナッツ』『抹茶あずき』(各種350円)が並んでいました。イートインはもちろん、テイクアウトもOK。

「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」は自家製生パスタ麺、野菜や肉、魚などの素材、味もクオリティーが高く、手頃な値段で楽しめるお店です。ビストロと焼き鳥店を両立しながら多忙な日々を送る店主ですが、どちらも妥協のないところに食への愛を感じます。昼はパスタランチ、ディナーは向かいの焼き鳥をはしごしてみては。

■詳細情報

■DATA

bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)

所在地
香川県高松市仏生山町甲388-2
電話番号
087-805-5503
営業時間
ランチ/11:00〜14:30
カフェ/14:30〜17:00(L.O.16:30)

【東かがわ】大人の隠れ家「LA FRESCA(ラ・フレスカ)」アンティークな空間で本格イタリアン♪

・アンティークな空間「LA FRESCA(ラ・フレスカ)」

白鳥大内ICから車で約5分、東かがわ市水主(みずし)の小高い丘の上にある「LA FRESCA(ラ・フレスカ)」。平日でも予約で満席ということも珍しくなく、老若男女問わずたくさんの人から愛される人気のイタリアンレストランです。

田んぼや民家が点在し、一見お店があるようには思えない細道を進むと高台に現れるかわいらしい建物。まるで砂漠の中のオアシスのように、発見した時の喜びはひとしお♪場所柄、人があまり来ないことからこの土地に店を構えることを決めたそう。ゆっくりと食事を楽しめる静かな環境に加え、宝探しをするように迷いながらお店を見つけてほしいという店主の遊び心も込められています。

もともとはさぬき市津田にあったイタリアンレストラン「トラットリア ラ・フレスカ」(現「Cafe ゆるりと。」)で10年ほど修行を積んだ店主。師匠の引退を機に店名を引き継ぎ、2016年に東かがわ市に移転オープンしました。

店名の「LA FRESCA(ラ・フレスカ)」はイタリア語で「フレッシュな、新鮮な」という意味。その名の通り、料理に使われている野菜や魚介類はその日の朝に店主が市場に赴き、直接仕入れる新鮮なものばかり。だからこそ、素材そのものの味を引き出すだけで、あまり手を加え過ぎないことを大切にしているといいます。

一歩足を踏み入れると、一気に幻想的な世界に惹(ひ)き込まれます。コンセプトは店主が好きなスタジオジブリ作品をイメージ。飾られている木々の基本の骨組みは、この土地を切り開く際に出た廃材を再利用していて、くすんだ風合いがクラシックな世界観にぴったり。

元は空き地だった土地を店主自ら草刈りをし、ショベルカーを購入して開拓したそう。農業、狩猟の趣味を持つ店主の多才さがここでも垣間見えます。アンティーク調の家具は、インテリアや空間デザインに定評のある高松市の「ドラゴンファクトリー」で仕入れ、シャビーシックなテーブルやイスがより一層おしゃれな雰囲気を醸し出しています。

・素材の味を生かした本格イタリアンランチ

『ランチメニュー』1,680円~

メイン、ミニスープ、サラダ、デザート、ドリンクがセットになったボリューム満点のランチ。メインはパスタ、ピッツァ、ニョッキの中からお好みでチョイスを。その日の仕入れ状況や季節によってラインアップが変わるので、何がオーダーできるかはメニューを見るまでお楽しみに♪

『ピッツァ“カプリチョーザ”(シェフのきまぐれ)』ランチ料金+50円

自家製生地を400℃の石窯で一気に焼き上げた、外はサクサク、中はもっちり食感の本格ピザ。なんと石窯まで手作りというから脱帽です。イタリア・ナポリで食べたピザが忘れられないという店主自慢のピザの具材は、ピーマン、ミニトマト、マッシュルーム、ハム、チーズとシンプルながら食べ応え抜群!ひと口頬ばると、まるでナポリに行った気分になれるかも!?

『海の幸のアーリオ オーリオ(オイルソースパスタ)』ランチ料金+100円

同店のパスタはすべて自家製の生麺で、もちもちとした食感がやみつきになること間違いなしの一品ばかり。取材日のこちらのパスタの具材はタイ、カキ、アサリ、タコ、イカ、エビ、ホタテといった贅沢な顔ぶれ。魚介のうま味がギュッと凝縮された絶品パスタを心ゆくまで堪能して。

『デザートの盛り合わせ』ランチ料金+100円

いろんな種類を少しずつ楽しみたい欲ばりな人におすすめのデザートプレート。取材日はティラミス、抹茶のケーキ、バニラアイスがお目見え。抹茶のケーキは粒あん入り。

『ガトークラシックショコラ』

チョコ好きの人にはたまらない、どっしり濃厚なガトーショコラもランチセットのデザートの一つ。中はねっとり、外側はサクッと食感がポイント。横に添えられたクリームをケーキにつけながら召し上がれ♪
料理もさることながら、デザートも丁寧な仕事が伝わる逸品ばかりです。

・ディナーメニューも充実のラインアップ

『マダイのアクアパッツァ』1400円

どーんと真ん中にマダイがのったインパクト大のアクアパッツァ。テーブルに到着するやいなや、カメラに収めたくなる一皿です。アサリ、エビ、イカ、ホタテなどのうま味がしっかり感じられ、マダイは身がほろほろとやわらかく身離れもいいので食べる手が止まらなくなるかも。メインの魚はその日仕入れの状況次第。旬の鮮魚を堪能できるチャンスをお見逃しなく。

パーティーやお祝いにもおすすめで、ディナー用のメニューはだいたい3~4人前。ランチタイムには「ランチにプラスもう一皿」として、1~2人前の『マダイのアクアパッツァ』(500円)がオーダーできます。

・動物たちに癒やされるほっこり時間

お店の周りにはフレンチブルドッグの看板犬を筆頭にイノシシ、ヤギ、ミニブタ、ニワトリ、ウサギなど、動物たちがたくさん。席で食事を楽しんでいると、ニワトリが窓越しにのぞきにきてくれることもありますよ。大自然の中でのびのびと過ごす動物とのふれあいに癒やされます。

人里離れた土地にひっそりと佇む、まるで秘密の隠れ家のような「LA FRESCA(ラ・フレスカ)」。宝探し気分の道中から、森に迷い込んだような非日常感、新鮮な食材を使った本格イタリアンに豊かな自然やかわいい動物たちまで、幾通りもの楽しみ方ができる魅力的なスポットにぜひお出かけしてみては。

■詳細情報

■DATA

LA FRESCA(ラ・フレスカ)

所在地
香川県東かがわ市水主436-1
電話番号
0879-49-1902
営業時間
ランチ/11:00〜14:30
ディナー/18:00〜22:00
※電話で予約がベター