イートインスペース

【高松】「イノウエベーカリー」50種以上もの愛情たっぷりパンはいかが?

・「INOUE BAKERY (イノウエベーカリー)」

ことでん今橋駅から徒歩約6分。真っ赤な外観がひときわ目を引く「INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)」は、“日常の食卓をちょっと幸せに”をコンセプトに、2006年のオープンから現在まで、地域で愛され続けるているお店。

というのも高松商業高校のすぐ隣という立地で、学生もよく訪れる同店。20年近くこの場所で営業を続けていることから、成長した学生が子どもを連れてパンを買いに来ることもあるそう。ほかにも近所の美容室や英会話教室の講師、ゲストハウスに宿泊中の観光客など、世代や国籍問わず幅広い客層が朝食やランチ、おやつにと同店のパンを求めて訪れています。

店主の井上直也さんの実家は精肉店。元は実家のある岡山県玉野市で、精肉店に併設する形でベーカリーを開業していました。井上さんのお母さまが趣味でケーキやパンを作り、店内で販売していたことから、井上さん自身もパン作りに興味が湧いたと言います。
高松市出身の奥さま・菜々子さんと結婚後に移住し、現在の場所で夫婦2人のお店をスタートさせました。

遠くからでもよく目立つ真っ赤な外観は、元の店舗に付いていた日除けが赤だったことがきっかけ。パッと目に入りやすく、なんのお店か興味を持ってもらえるよう赤〜い外観になりました。

店内は温かみのあるウッド調で、入ってすぐの場所には衛生面を考慮し、オーダーしたガラスのショーケースが。そのすぐ隣にはイートインスペースも設置。その場でいただくこともできます。

出入り口はまちなかループバスのバス停がある通り沿いと、高松商業高校側の東西2カ所にあります。駐車場は店舗南側のコインパーキング隣に無料で2台分用意されているので、車または公共交通機関の利用がベター。

ショーウインドウ奥で慌ただしく稼働している工房では、真剣にオーブンの中をのぞき込みながら、パン生地の仕込みを行う井上さんの姿が。パンによって配合を変えているという、国産と外国産の小麦粉、卵は三木町の東山産業のものを使用しています。丹精込めてこねられた真っ白なパン生地が、香ばしい焼き色となって次々と店頭に並べられていく様子は見ているだけでお腹が空いてきます。

工房の片隅では、奥さまが惣菜パンを作っていました。仕込みから梱包まで一貫して、一つひとつ丁寧に仕上げていきます。惣菜などに使われている野菜は、さぬき市の津田や小田の朝市に出店した際に、八百屋や生産者から新鮮なものを直接仕入れることも多いそう。

・約50種以上もあるパンは目移り必至

『カスターネージュ』216円

季節限定の『カスターネージュ』はカスタードクリームが溶けにくい、秋のシルバーウィークごろから5月のゴールデンウィークごろまで限定で登場。今年は暑さの影響で、例年よりも遅い再会でしたが、人気商品のため多くのお客さんから「カスターネージュはまだ?」という声が届くそう。井上さんのお母さま秘伝のレシピを基に作られたカスタードクリームは、濃厚ながらいくらでも食べられそうなほど軽い味わい。デニッシュ生地との相性もバツグンです。

こちらのカスタードクリームは同店のエクレアやクリームパンにも使われているそう。

『ミルクフランス』194円

火・金曜限定のこちらの商品は、外バリ、中モチ食感のミニフランスパンに自家製練乳クリームをサンド。取材中、ちょうどミルクフランスを購入したお客さんに話を聞くと「この生地の食感とクリームの甘さが大好きで、仕事前に毎週立ち寄ります」と笑顔で答えてくれました。

そのほかハード系のパンは『ピーナツカスクート』や『めんたいフランス』、水・金曜限定の『ゴマいもパン』に火・木・土曜限定の『チーズパン』などがあります。

ちなみに同店のパンはどれも手のひらほどのサイズが多く、値段も手ごろ。日常的にパンを食べてもらいたいという思いも伝わってきますね。

『シナモンロール』184円

シナモンとカルダモンで爽やかに仕上げた『シナモンロール』は、シュガーフォンダンがかかっていないのが“イノウエ流”で、さっぱりとした味わい。甘過ぎずスパイスの香りがふわっと鼻から抜けるので、ぺろりと食べられます♪

定番の『メロンパン』や奥さまも個人的に好きだという『チーズベリーベリー』などもフォンの多い一品。毎年更新されるユニークな「干支パン」にもご注目。ちなみに辰年の2024年は龍の顔を模した抹茶生地に白あんとホワイトチョコチップのパンが登場。こちらは1年間、季節によって中身を変えながら販売しているのでお正月以降も購入できます。

・毎日食べたいもっちり食パンは予約がおすすめ♪

シンプルがゆえに日々の食卓に並べやすい食パン。耳までもっちりの同店の食パンは毎日11時ごろ、14時ごろに焼き上がり予定で、正午ごろからスライス可能。予約客やリピーターが多いそうで、取材時も電話予約が入り、好みの厚さにカットしてもらうお客さんの姿も。

『食パン』

そのままでも、焼いても、小さな子どもが耳も残さず食べてくれるといううれしい声も。予約は電話が確実ですよ。

毎年11月ごろから登場するクリスマスを象徴するデザートパン『シュトーレン』。同店ではマジパン(砂糖とアーモンド粉末を混ぜ合わせた生地)を使っていないのが特徴です。ラム酒に漬け込んだオレンジピールやドレンチェリー、レーズンなどのドライフルーツに、クルミやスパイスを練り込んだ濃厚な一品。

『シュトーレン』大1,296円・小680円 ※冬季限定

クリスマスまでの期間、薄く切り分けて少しずつ味わうのが醍醐味ですが、ついつい食べ過ぎてしまいそうになるのがうれしい悩み。切り分ける際は真ん中から切って、残りは切り口が接するようにして保存しましょう。乾燥を防いで長く楽しめますよ。

2024年度は惜しくも予約分で完売しましたが、毎年クリスマス前には登場する冬の風物詩なのでお楽しみに。プレゼントにもぴったりです。

・日々の食卓にパンでちょっとした幸せを

最近リニューアルしたショップカードは美大生の娘さん作。店内の至るところに飾られた絵画やイラストも娘さんが描いたものだそうで、随所に家族愛も感じます。

ちなみに、なんの偶然か香川を離れて暮らす娘さんも今はパン屋でアルバイトをしていて驚いたという小話もゲット。

2024年でオープンから18年を迎えた「INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)」。「流行の映えるようなものは多くはないけれど、毎日食べても飽きないパンを提供できたらいいなぁ」と話す井上夫妻の穏やかで温かな人柄に、長年のファンが多いのも納得です。ちなみに製法のこだわりを聞いた際は「愛情がたっぷり入っています!」とのこと。地域の人たちをはじめ国内外の観光客まで幅広い客層に愛され続ける、パンの味はもちろん、接客や店づくりに至るまで、2人から大きな愛をたっぷり感じるお店です。

■詳細情報

■DATA

INOUE BAKERY(イノウエベーカリー)

所在地
香川県高松市塩上町3-13-4
電話番号
087-861-8102
営業時間
8:00~17:00

【高松】「石窯パン工房ぱぱぱーん」讃岐うどんの老舗が生み出す多彩なパンを日常に♪

・うどん店が営む「石窯パン工房ぱぱぱーん」

JR屋島駅から車で約5分、大きな三角の屋根が目印の「石窯パン工房ぱぱぱーん」。“ねてもさめてもうどん”のキャッチコピーでおなじみの讃岐うどんの老舗「さぬき麺業」がプロデュースするベーカリーです。

同店は2022年に前身の「いしうす庵 屋島店」を閉店・改装し、同年にパン屋として新たにスタートしました。
パン事業の始まりは、小麦粉やミックス粉などの製粉を取り扱う「鳥越製粉」からパン作りを教わったことがきっかけ。うどんもパンも原材料が小麦粉という共通点はありながら、うどんとは違う別の世界に衝撃を受けたそう。また、外食が難しいコロナ禍の中、テイクアウトできるパンは喜んでもらえるのではと考え、ベーカリーを立ち上げることになりました。
一度聞いたら忘れないインパクトのある店名は、社長自らが提案。「おいしいパンを作りたい」という熱い意気込みが込められています。

一歩足を踏み入れると、ふわっと小麦の香ばしい香りに包まれます。棚に並ぶパンの種類は常時60~70種類と多彩なラインアップ。来店の狙い目は品ぞろえが豊富な9:00~12:00の時間帯がおすすめ。タイミングが良ければ焼きたてのパンに出合えます。

入り口から入って左側はイートインスペースを併設。大きな窓から光が差し込むナチュラルな空間は居心地抜群♪席と席の間隔が広く、朝食にも昼食にもおやつにも、ゆったりとした時間を過ごせます。

購入したパンをそのまま頂くのはもちろんのこと、温めたり焼いたりして食べたい人のためにオーブントースターをスタンバイ。なんと驚くことに、高松市鶴市町にある珈琲焙煎所&喫茶店「胡桃(くるみ)」のコーヒーが無料で飲めちゃうんです。心のこもったおもてなしに頻繁に通いたくなってしまうかも。

・厳選素材を使った人気のパン・ベスト3

『カレーパン』270円

人気No.1の『カレーパン』は牛肉を特製スパイスに漬け込み、じっくり煮込んだ自家製カレーがたっぷり入っています。薄皮パンを油で揚げ、衣はサックリ、中はもっちりの食感がやみつきになる一品。カレーの辛さが控えめなので、子どもにも好評です。

『塩パン』140円

人気No.2はひと口頬ばるとバターの風味がしっかり感じられる『塩パン』。贅沢に入った北海道よつ葉バターがじゅわっとしみ出てリッチな味わい。ドイツアルプス産のアルペンザルツ岩塩がアクセントになっています。

『サクうまメロンパン』151円

人気No.3は、北海道よつ葉バターを使用したパン生地の上にクッキー生地を覆い焼き上げたメロンパン。オーソドックスだからこそ、老若男女から根強く愛されています。外はサクッ、中はフワッとしたサクうま食感を楽しんで。

・アイデアがキラリと光る技ありパン

『明太フィッセル』324円

フィッセルとはフランスパンに比べて細く小さいバゲットのこと。本場博多の明太子を表面と中に惜しみなく塗っています。もっちりした歯応えの生地は満足感がありますよ♪

『ニューヨークロールピスタチオ』302円

たっぷりのクリームをサクサクのデニッシュ生地で包んだ話題のニューヨークロール。取材時はピスタチオのフレーバーをチョイス。キレイなうぐいす色のピスタチオクリームの優しい甘さと、コーティングされたホワイトチョコレートのパリパリ食感がくせになる一品です。ピスタチオのトッピングがおしゃれで写真映えも◎。

『3びきのこぐま』259円

かわいらしいくまの顔が3つ並んだ、一目見た瞬間心を奪われてしまうビジュアル。パンの中には、カスタード、チョコレート、イチゴジャムの3つのフィリング。一つずつシェアしながら食べてもいいですね♪

『さぬきの夢食パン』324円

讃岐うどんではおなじみの小麦「さぬきの夢」を使用した食パン。ふわっと軽い口当たりでぺろりと食べられるので、朝食にぴったり。そのまま食べてもよし、軽くトーストしてサックリ食感を楽しむもよしの一品です。

選りすぐりの素材でお客さんが喜ぶパンを作る「石窯パン工房ぱぱぱーん」。季節に応じて新製品を開発したり、最近では施設や企業向けに移動販売も開始しています。「自分が楽しむことでおいしいパンになる」をモットーに新しいことにチャレンジし続ける「ぱぱぱーん」から、ますます目が離せません♪

■詳細情報

■DATA

石窯パン工房ぱぱぱーん

所在地
香川県高松市新田町甲2567-1
電話番号
087-841-8881
営業時間
7:00~18:00

【高松】「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」はイートインOK!商店街で愛されるお手頃ベーカリー

イートインできる「Bakery Cafe ル・レーヴ」

ことでん瓦町駅から徒歩約7分、南新町商店街の北端にある「Bakery Cafe ル・レーヴ」。田町商店街から2016年4月に移転し、現在の場所でも愛され続けています。

奥行きのある造りの1階は朝からたくさんの焼きたてパンが並び、高松市の中心街という場所柄もあって開店時間からひっきりなしに人が訪れます。パン生地は水、小麦粉、塩、三温糖、脱脂粉乳、ショートニング、生イーストだけというシンプルな作り。北海道産の無農薬小麦による風味を大事にしているのが特徴です。
季節限定品も多数登場し、春は『桜あんぱん』、夏は『アイスメロンパン』、秋は『焼き栗あんぱん』、冬は『あげパン』といった気になる商品がめじろ押し。

店内へ入って左手の階段を上るとイートインスペースが現れ、窓際カウンター席からは、商店街の景色がチラッと楽しめます。1階で買ったパンを電子レンジで温めることも可能なので活用してみて。

1階のレジ手前にはコーヒーマシンも完備。紙コップを110円で購入し、マイルド、アメリカン、ストロングのホットコーヒー3種と、アイスコーヒーの中から好きなものを選んでテイクアウトしたり、2階のイートインスペースで飲んだりできますよ。

菓子パンのおすすめはこちら!

『ル・レーヴ メロンパン』150円

甘い香りが漂う手作りのクッキー生地は、カリッとするほどしっかり焼かれていて小気味良い食感。中の菓子パン生地は歯切れが良く、クッキー生地と親和性のある口溶けバランスがたまりません。

『あん塩バターロール』210円

塩パンシリーズの中でも発売以降、不動の人気No.1を誇るのが『あん塩バターロール』。ベースの塩バターロールはもっちり感があって密度が高く、中には風味豊かな北海道産の粒あんがイン。塩気が引き締め役で食べ応えのある一品です。

『フォンダンショコラ』170円

食べるのをためらってしまうようなキュートな表情のこちらは、ふんわりやわらかな白パンにスイートチョコが仕込まれた『フォンダンショコラ』。手描きの顔に個体差があるので、どの子にしようかなと選ぶ楽しさも♪

中には、なめらかで甘いスイートチョコがたっぷり。レンジで温めるとチョコが少し溶けて、よりフォンダンショコラを食べているかのよう。

日替わりバーガーは軽食にぴったり

エビカツ、メンチカツ、チキン南蛮などフライものをサンドしたバーガーシリーズは毎日約3種類がスタンバイ。日替わりなので、毎日来ても異なるメニューに出合えるかも!?

『エビカツバーガー』360円

エビカツは、すり身とエビの身でシーフードの味がしっかり。タルタルソースの酸味やレタスとキャベツのシャキシャキ食感がアクセントになっています。

『ササミカツバーガー』360円

コッペパンタイプの横長パンに、ササミカツと生野菜をサンドしたバーガー。大葉の香りがフワッと広がり、タルタルに使われている玉ネギの食感や酸味も合わさってまとまりのある味わいです。

シンプルに素材を味わうパン

『天然酵母バタール』420円

米麹由来の天然酵母で発酵させた生地はふんわりもっちりしていてほんのり甘みもあり、小麦の風味を存分に味わえます。クラスト(外側)は割と厚みが薄く歯切れの良い固さで、料理の主食としてもおすすめ。

『くるみスイート』160円

工房で炒(い)った無添加のクルミを混ぜ込んだこちら。鼻に抜けるクルミの香ばしさと独特の風味が絶妙で、ほんのり甘いパン生地とクルミの風味がマッチ。多過ぎず少な過ぎず、クルミの存在感がしっかり際立っているエアリーな食感のパンです。

『全粒粉食パン』1斤420円、半斤230円

食パンはどれもハチミツ、卵不使用。シンプルな食パンだけでなく、玄米、全粒粉を使用したパンもあるので、お気に入りを見つけるのもあり。1斤、半斤と食卓に合わせてサイズを選んで。

3日間じっくり時間をかけて作られるクロワッサンも、工房で粉から作るフルスクラッチ製法です。シンプルな『クロワッサン』(160円)のほかにチョコレートを巻き込んだ『クロワッサンショコラ』(220円)や、フルーツジャムを使用したデニッシュなどもそろいます。濃厚な甘さが魅力の香川県産ミカン“小原紅早生(おばらべにわせ)”のマーマレードとチーズクリームを合わせたデニッシュはリッチな味わい。

丸亀町商店街にも程近い、南新町商店街の北端にある「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」。持ち帰りはもちろん、イートインスペース併設でランチ使いや、街歩きで小腹が空いた時にふらっと立ち寄りやすいのも魅力です。親しみやすい定番や日替わりパンなど、自分だけのお気に入りの味を見つけて♪

■詳細情報

■DATA

Bakery Cafe ル・レーヴ

所在地
香川県高松市南新町13-4
電話番号
087-802-2206
営業時間
10:00〜19:00
(イートインスペースは10:00〜17:30)

【高松】本場の味を伝える「にこりパン」毎日食べても飽きのこない伝統と創造のベーカリー

・好立地のベーカリー「にこりパン」買い物帰りに立ち寄って

大型ショッピングモール「ゆめタウン高松」や「マルナカ栗林南店」から、それぞれ車で約3分の高松市東ハゼ町に「にこりパン」はあります。緑色の外観に、コック帽のキャラクターがかわいらしいロゴマークが目を引きます。駐車場はお店の西側に3台。買い物ついでに、ふらりと立ち寄るのにも便利です。

ガラス張りの扉を開けると、目の前に広がる木目調の商品台に焼きたてパンがずらりと並び、まるでお出迎えしてくれているよう。店内奥には、大きく開放された半仕切りの壁越しに作業場の様子がうかがえます。職人さんの顔だけでなく手元まで見えるので、パン作りに興味がある人には工場見学のようなウキウキ楽しい感覚に。

店長で職人の間嶋さんは、フランスパンの名店「ビゴの店」で8年、その後、東京の「ネモベーカリー」でも修行し、2015年高松に「にこりパン」を開業しました。両店に共通する“毎日食べても飽きのこない”シンプルで本格的なフランスパン作りの精神は、同店にも脈々と受け継がれています。手先が器用な店長はパン作りだけでなく、陳列用の“すのこ板”や、フランスパンの生地を自然発酵させる木の箱“乾ホイロ”まで手作りするほど。「にこりパン」の生地たちは、すてきな専用ベッドでぐっすり眠り、コンディションが整うというわけですね。

・魅力満載!本場の味・ハード系パン

『バゲット』313円

本場フランスの製法を受け継ぎ、奇をてらうことなく実直に焼き続けられる『バゲット』。小麦粉から製造過程まで、一貫して伝統を守り続けているこちらは、修行の成果が凝縮された「にこりパン」の顔ともいえる商品です。小麦粉・塩・イースト・水という最小限の材料で作るため、発酵に時間がかかるフランスパン。毎朝最初に仕込みが始まり、ゆっくりと生地を休めた後、おいしいバゲットに生まれ変わります。パリッと薄い皮部分(クラスト)と、相対的にもっちりしっとりな内側(クラム)。本格的なフランスパンを、高松でも気軽に食べてほしいという思いがあふれています。

『ショコラカンパーニュ』518円

ライ麦配合の生地にたっぷりのココアを混ぜ込んだ『ショコラカンパーニュ』は、手に取るとずっしりとした重量感。表面のクープ(切れ目)からのぞくココア生地に期待が膨らみます。

ココア生地の中にはチョコチップだけでなく、クランベリーやマカダミアナッツがぎっしり。チョコの甘さだけでなく、クランベリーの爽やかな酸味、ローストされたマカダミアナッツの香ばしさが相まって、豪華なハーモニーを奏でます。表面を別の生地で包んでいることでコントラストが生まれる断面は、まるでチョコ版シュトーレン。甘過ぎない大人のスイーツとも呼べる『ショコラカンパーニュ』は、満足度の高いハードパンです。

・朝食に、ランチに!モットーは毎日食べても飽きない味

『角食パン(ほほえみ)』324円

おすすめは、耳部分までふわふわとやわらかい角型食パン。生地に含ませる水分を多くすることで、このふわふわ食感を出しています。パンの腰が折れやすくなってしまうそうですが、ひねりを入れて生地を成型することで克服したのだそう。隠れた技が集結して、毎日食べても飽きのこない食パンが作られているのですね。

水ではなくミルクを100%使用した山型ブレッド各種も人気。しっとりミルキーな生地に、金時あんやくるみ、厳選した大粒レーズン(モハベレーズン)などが折り込まれたパンは、それぞれ1本売りのほか、半分サイズの1斤売りも可能です。

サンドイッチの具材は、パスタの原材料として有名なデュラム小麦を使用したパン“パーネ・プリエーデ”で挟んであります。イタリア・プーリア地方のパンで、歯切れが良く、サンドイッチの具材と食感の相性が良いのだそう。フランスパンと比べてしっとり、少しミルキーな風味が特徴です。

『サーモンとクリームチーズのサンド』399円

主役の厚みのあるスモークサーモンに、シャキシャキ食感の新鮮レタスとスライスオニオン、アクセントとしてケッパーとクリームチーズが相性抜群の女性人気No.1商品。お客さんに喜んでもらおうと、フィリングを原価計算時より多めに入れてしまう傾向にあると話す店長。買う側にとってはうれしいエピソードですよね。そのほか、パストラミビーフとトマトを挟んだ「パストラミサンド」や自家製のタルタルソースとツナのコッペパンも好評です。

『塩バターメロンパン』226円

菓子パンも種類豊富です。『塩バターメロンパン』は、てっぺんにあられ糖があしらわれた優しい甘さのクッキー生地。土台はやわらかな菓子パン生地ですが、その中央に有塩バターが仕込まれていて、ふわふわ優しいメロンパンだと思って食べ進めていると、塩味を帯びたバターがジュワッと口の中に広がるサプライズが!お試しあれ。

店舗の一角にあるテーブルには2席分のイートインスペースも。レジ横では、パンと一緒に楽しめるコーヒーを販売しています(ホット・アイスともに194円)。気軽に利用してみては。

パンのみにとどまらず、機材も店内装飾品もDIYしちゃう、器用でサービス精神あふれる店主が営む「にこりパン」。駐車場もあるので、買い物がてら、ドライブがてら、ふらりと立ち寄りやすいお店です。

■詳細情報

■DATA

にこりパン

所在地
香川県高松市東ハゼ町9-1-1階
電話番号
087-869-2505
営業時間
平日/8:00〜18:00
土・日曜、祝日/9:00〜18:00
(売り切れ次第終了)

【綾川】「cafe Rob(カフェロブ)香川店」のもっちりパンケーキはテイクアウトOK!

「cafe Rob(カフェロブ)香川店」

 

ことでん陶駅から徒歩約15分、「イオンモール綾川」から車で約5分の場所にある「cafe Rob(カフェロブ)香川店」は、全国30店舗以上フランチャイズ展開するパンケーキ専門店。パンケーキを使用したパフェやカラフルなドリンクなど、インスタ映え必至のスイーツが人気を博しています。香川店はテイクアウトスタイルですが、平日のみイートインスペースやテラス席で、できたてをすぐ味わえますよ。

両隣にもテイクアウトのスイーツ店が並んでいるので、それぞれの商品を買って食べ比べできるのも楽しみの一つ。駐車スペースは7台分ですが、100mほど東側の第2駐車場にも約10台停められるので、土日の混雑時はそちらも利用してみて。右奥には新たにイートインエリアがオープン予定。平日のみ約16席が開放されます。

注文カウンターには大きな写真付きメニューが貼られていて、気になるスイーツのビジュアルが一目瞭然。味もさることながら、見た目も重要なのが昨今のスイーツ。インスタ映えするものばかりなので、どれを選ぶか迷っちゃいますね。

全国各地にある「cafe Rob」の中でも、かなり手頃な値段に抑えられているのが香川店の魅力。テイクアウト専門店の値段かつ、オープン記念の特別料金を継続しているので、すべて1,000円でお釣りがくるのはうれしいポイント!

パンケーキはもっちりふわふわ!パフェも楽しめちゃう♪

『苺のパンケーキ』680円

「cafe Rob」では既製品にできるだけ頼らず、必要な素材だけを使用することをモットーに、生地や生クリームなどは毎朝手作り。厚みと密度の高さが特徴のパンケーキ生地は、丁寧に泡立てたメレンゲが決め手。国産小麦粉にこだわり、本店がある愛知県産の小麦「きぬあかり」をベースとし、米粉を50%配合することによって、もっちりとした食感と、時間が経ってもふっくら感をキープできるようになっています。

『苺のパンケーキ』は、ホイップクリームと酸味がアクセントのイチゴソースがたっぷりかかった定番の人気メニュー。イチゴの仕入れ先を都度変えているので、季節を問わず通年楽しめますよ。

全国どの「cafe Rob」でも安定したクオリティを保つため、パンケーキ生地のレシピは統一されていますが、毎日の温度や湿度の変化によって焼き上がりが若干異なるので、毎回テイスティングし、銅板の温度や焼き時間を細かく調整しているそう。焼きたては20〜30分ほどかかることもあるので、待ちきれないという人はLINEによる予約サービスを活用してみて。

『パンどら カスタード』400円

少し小さめに焼いた“もっちりパンケーキ”で具材をサンドした『パンどら』は、ワンハンドで食べられる手軽さとサイズがGOOD。濃厚なカスタードのほか、シンプルにホイップクリームのみの『パンどら プレーン』(350円)や『パンどら あずき』(400円)も。形状維持も比較的しやすいので、当日中であれば手土産にもぴったりなスイーツです。

『パンケーキパフェ ティラミス』580円

カットしたパンケーキと濃厚なソフトクリームを組み合わせたパフェも見逃せません。香川店では、北海道十勝産の純乳脂肪ソフトクリームを使用しているから、コクとミルクの風味が段違い。『ティラミス』は、エスプレッソマシンから抽出したエスプレッソを染み込ませ、生きたコーヒーの香りを楽しめる本格派。カリッと食感のクッキー生地もアクセントになっています。

インスタ映えするカラフルなドリンク

『レモンマンゴーソーダ』650円

ドリンクメニューも気になるものばかり。紫のグラデーションとレモンのコントラストが印象的な『レモンマンゴーソーダ』は、ニュージーランド産の高品質ハチミツ“レワレワハニー”を使用したプレミアムな一品。底の部分はマンゴーシロップの甘みがあり、上部にはレモンの酸味。しっかり混ぜて飲むも良し、部位ごとに異なる味を楽しむも良しな、インスタ映え要素もあるドリンクです。

『タピオカ 黒糖みるく』Mサイズ 500円

沖縄県「宮古製糖」の高品質な多良間島産黒糖による、コクと力強さを感じる『タピオカ 黒糖みるく』は、シンプルなミルクベースのおかげで素材の良さを存分に味わえます。くにくにモチモチ食感のタピオカが甘めでありながらも、トータルバランスの取れたスッキリテイストに仕上げられている一品。

『コーヒー ロブブレンド』Sサイズ300円、Mサイズ400円

「cafe Rob」のコーヒーは、竹炭の輻射(ふくしゃ)熱で芯までムラなく焙煎したオリジナルブレンド豆を使用。程よい苦味とコク、後味の甘さが調和した、まろやかな味わいです。

「cafe Rob」は、もっちりふわふわのパンケーキや映えるドリンクなどが魅力のお店。オープン記念の特別料金が継続されていて、値段がとても手頃なところにもご注目あれ。毎月、季節限定メニューなど新しいものに出合えるので、公式インスタグラムもぜひチェックを。
➡︎公式Instagramはこちら

■詳細情報

■DATA

cafe Rob(カフェロブ)香川店

所在地
香川県綾歌郡綾川町陶2501-1
電話番号
080-3167-9955
営業時間
10:00〜18:00(L.O.17:30)
イートインは平日のみ利用可

【琴平】小さな隠れ家「Kotier(コティエ)」のかわいいキューブ食パンとコーヒー

・キューブ食パンとコーヒーの店「Kotier(コティエ)」

キューブ食パンとコーヒーの店「Kotier(コティエ)」は、JR琴平駅や琴電琴平駅から徒歩で約3分の住宅エリアにあります。駐車場は店舗の約50m西側に完備。少し狭い道を歩いていると、店の案内板が現れます。

道路から敷地内の奥へと進むと、レトロな電灯と「Kotier」の文字が。扉の横に置かれた看板が“お〜ぷん”になっていたら、気軽に中へどうぞ。

1〜2人が入れるぐらいのこぢんまりとしたスペースで、キューブ食パンが販売されています。あれ?カフェは?と思うかもしれませんが、入ってすぐの一見本棚に見える扉を開けてみてください。すると…。

まるで隠れ家!かわいいアイテムで装飾されたインテリア

店内には、ゲームや映画のキャラクターグッズ、ポスターなどサブカル系アイテムが多数散りばめられていて、見渡すだけでも楽しい空間。イス以外のインテリアのほとんどは店主もリノベーションに携わったそう。

昭和のレトロ感を醸し出すピンク電話や、壁には額装された店主のお気に入り映画のビジュアルが飾られ、にぎやかな雰囲気。懐かしいテレビゲームやボードゲームなどで遊ぶことも可能です。

どれも店主が集めてきたものばかり。大切なコレクションに囲まれたこぢんまりとした空間は、まるで秘密基地や、友人の家に遊びに来たような気持ちになりそう♪お店のテーマは、実用的なものを排除した嗜好品(しこうひん)だけの空間だといいます。

手のひらサイズのコロンとキュートなキューブ食パン

入ってすぐ右手にある、アンティークのショーケース内に、看板メニューであるキューブ食パンが並んでいます。琴平エリアでパン店は非常に貴重な存在。基本的には毎日4種類のみですが、店主の気まぐれで増える時も。当日の種類はInstagramのストーリーでチェックしてみて。
➡︎公式Instagramはこちら

キューブ食パンはすべて250円。それは、具材の原価や内容量で値段を変えるのではなく、どれを食べても同じ水準のおいしさやクオリティを提供したいという思いから一律の値段になっています。“ヤンニョム焼きそば”や“鱧(はも)のアヒージョ”“おイモのカスタードブリュレ”など、キューブパンにマッチするユニークな組み合わせは、店主が出合った旅先のグルメや、産直の新鮮な野菜などから着想を得て生まれたそう。

『プレーン』『あんとクリームチーズ』各250円

中でもすべてのキューブパンのベース生地にもなっている『プレーン』は、北海道産小麦「春よ恋」や宇多津入浜式の塩、天然酵母、低温殺菌牛乳などを使用。もっちり&しっとりとした舌触りの密度の高い生地は、小麦の香りがしっかりと感じられ、小ぶりな手のひらサイズの中に凝縮された満足感があります。ほんのり感じられるきび砂糖の甘みとバターの風味も上品。毎日食べても飽きのこないおいしさを目指して、シンプルな味わいに仕上げています。

『あんとクリームチーズ』は粒あんの甘さとクリームチーズの塩味がギュッと詰まった、クセになる組み合わせ。表面のクルミの風味と食感も◎。

『シナモンロール』250円

ベースの『プレーン』生地にシナモンパウダーときび砂糖を巻き込んだ『シナモンロール』も、シンプルに味わいたい人にオススメ。しっかりシナモンの風味を楽しめる一品です。

『カレー』250円

豚肉とセミドライのトマトを使用し、スパイスから作り上げるカレーを詰め込んでいます。既製品や添加物はなるべく使わず、素材そのものの風味やうま味を大事にしています。

『あげパン』300円

『あげパン』は、オーダーが入ってから揚げてくれるので、ぜひできたてを食べてほしい一品。米油を使用しているので重さや油臭さを感じないのが特徴。最後にまぶす、きび砂糖も優しい甘さです。表面がふんわりサクッと、中はしっとりとした密度感。スティックを刺してくれるので、手を汚さずに食べられるのもうれしいですね。

豆の種類が豊富な本格コーヒー

キューブ食パンと一緒にコーヒーもどうぞ。カウンター席にはコンセントが完備されているので、PC作業をのんびりするのもオススメ。

コーヒーは常時、産地別の豆を約8種類スタンバイ。店主に味の好みを伝えると、おすすめの豆を提案してくれます。ハンドドリップで丁寧に淹(い)れる所作にも注目を。

『コスタリカ タラス プレミアムグレード』700円

時間が経つとマイナスな風味が出てくるコーヒーもありますが、同店は後味も楽しめる高品質なコーヒーばかり。ミディアムローストの『コスタリカ タラス プレミアムグレード』は、コーヒー豆本来の甘みや酸味を感じられる、雑味のないテイストが特徴です。

『グァテマラ stay gold(デミタス)』600円

コーヒーの値段にプラス100円で、2杯分のコーヒーを凝縮した『デミタス』も選べます。デミタスはネルドリップで落とすことによって濃縮され、甘さやふくよかな余韻が残るので、コーヒー好きは必見!

ネルドリップは“ネルシャツ”と同じ素材の布で、ペーパードリップに比べて目が粗く、コーヒーの油分や成分が抽出されやすいのが特徴。ちなみにネルは扱いに手間がかかる上、高い技術が求められます。そうして丁寧に抽出される繊細で上品な味わいをかみしめて。

「嗜好品しかない店内にはおもしろいものがたくさんあるので、コーヒーやパン、時間や空間と合わせて楽しんでいただければと思います」という店主。寄り道感覚で同店の遊び心にぜひ触れてみて。

■詳細情報

■DATA

Kotier(コティエ)

所在地
香川県仲多度郡琴平町榎井873-6
電話番号
080-6394-0399
営業時間
水曜/13:00〜18:00(L.O.17:45)
木〜土曜/11:30〜19:00(L.O.18:00)

【高松】「うどんベーカリー空麦(くむぎ)」うどんを練り込んだもちっとパンが魅力!

・うどん店併設「うどんベーカリー空麦(くむぎ)」

「うどんベーカリー空麦(くむぎ)」は、高松市香南町にある「讃岐うどん空海房(くうかいぼう)」に併設のベーカリー。高松空港から車で約3分の距離かつ、隣にレンタカー店があるということもあって、香川旅の最後に訪れる旅行客も多いのだそう。

ベーカリー前のテーブル席は、うどんだけでなくパンもイートイン可能です。同時に食べてもOK!その場でパンを食べたい時はスタッフに声をかけてみて。パンのお供にぴったりな『コーヒー』(100円)もスタンバイ。

天然の温泉水“空海の泉”で練り上げた「讃岐うどん空海房」のこだわりうどん。一定時間が経過して麺がやわらかくなると提供できなくなってしまうことから、SDGsの観点からも何かに利用できないかと考えていた店主。当時ハマっていたパン作りから着想を得て、余ったゆで麺を生地に練り込むアイデアが浮かび、試行錯誤を重ねた末に、今のもっちり食感のパンが生まれました。

パン生地はイーストフード、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤を使用しておらず、どれもずっしりとしているのが特徴。生地自体の密度が高めな上、具材がたっぷり入っているので食べ応えは抜群。手のひらサイズの『こばこパン』も例にもれず、見た目以上に満足度が高いです。

“讃岐うどんで作ったうどんパン”として、令和5年度かがわ県産品コンクール(菓子・スイーツ部門)の最優秀賞を受賞。冷凍の箱入り贈答用は地方発送も可能です。『こばこパン』『はこパン』は個包装タイプなので手土産にもぴったり。種類ごとにシールが貼られていて、どれを買ったか分かりやすいですよ。

・『こばこパン』は迷っちゃうほどのバリエーション

左から『プレーン』100円、『塩パン』120円、
『カレーうどん』150円、『明太マヨ』140円、『チーズ』130円

手のひらサイズのキュートな『こばこパン』は20種類以上もあるので迷うこと必至!惣菜系、和スイーツ系、洋スイーツ系、チョコ系など、豊富なバリエーションの中でも、生地そのものの味を楽しみたいなら、まずは『プレーン』をどうぞ。しっとり感ともっちり感が高めでほんのり甘みを感じ、リベイクするとより風味高く、甘みも際立ちます。

プレーンのほんのり甘い生地に、バターのコクと塩気をプラスした『塩パン』は、山食タイプでふっくら膨らんだビジュアルが特徴。『カレーうどん』はその名の通りカレーとうどんが入ったユニークなパン。「讃岐うどん空海房」で提供しているカレーうどんとは異なる、スパイスの効いたカレーを使用していて、辛さ控えめで甘みのある万人受けしやすいテイスト。細かいうどんの食感や断面のビジュアルが楽しい一品です。後入れの明太マヨがぎっしり詰まった『明太マヨ』は、もっちりとしたパン生地にピッタリなバターのコク感と明太の風味が食欲をそそります。『チーズ』はたっぷり仕込まれたチーズのコク感とうま味が存分に詰まったパン。小さいながらも満足度高めで、チーズ好きは必食ですよ。

左から『あんバター』150円、『つぶあん』140円、『おさつバター』140円

和スイーツな具材のシリーズも、もっちり食感の生地によく合います。風味しっかりな発酵バターと、綾川町「山清(やませい)」のつぶあんによる甘みがリッチな組み合わせの『あんバター』や、同じく「山清」の粒あんのみを使用したシンプルな『つぶあん』は、しっかりとした小豆の風味と甘さが感じられる一品。徳島県産のサツマイモ「鳴門金時」の甘煮が詰まった『おさつバター』は、追い発酵バターでコク感がプラスされ、大きい『はこパン』サイズはあまりの人気に売り切れることもしばしば。

左から『シュガーナッツ』130円、『クリーム』130円、
『3種レーズンのシュガーバタートップ』120円、『橙ピール』120円

パンでは定番のスイーツ具材も、生地の食感や形によって、また異なる変化を楽しめます。

『シュガーナッツ』は、砂糖で甘くコーティングしたアーモンド、クルミ、カシューナッツがぎっしり。ナッツ好きにはたまらない風味とコリコリ食感がクセになります。『クリーム』は香り高いバニラビーンズ入りのカスタードクリームがイン。甘みのあるレーズンともっちりしっとり生地による組み合わせが安定感たっぷりの『3種レーズンのシュガーバタートップ』や、無農薬栽培の橙(だいだい)の皮で作った、自家製の橙ピールコンポートが練り込まれた『橙ピール』は、橙の爽やかな風味が感じられ、ほんのり甘みのある生地と絶妙なバランス。

左手前から時計回りに『チョコチップメロン』150円、『チョコチップ』120円、
『フォンダンショコラ』160円、『ラズベリーフォンダンショコラ』160円

チョコシリーズも見逃せません。バレンタインの時期限定の『フォンダンショコラ』は、カカオ生地の中に、ビター感強めの本格的なガナッシュがたっぷりと仕込まれた一品。数秒だけ電子レンジで温めると中がトロッとフォンダンショコラに。2月の限定品なのでお見逃しなく。上記の『フォンダンショコラ』に、フルーティーなラズベリーソースがプラスされた『ラズベリーフォンダンショコラ』も2月限定品です。山食の形をしたかわいい『チョコチップメロン』は、表面にのせたサクホロ食感のマカロン生地に、中はチョコチップがたっぷり。『チョコチップ』は所々に現れる焼き込みチョコのビターテイストとコリコリ食感がアクセントになっています。

はこパン、惣菜パンもずっしり具だくさん!

左から『はこパン 抹茶大納言』『はこパン クランベリー&クリームチーズ』各400円

『こばこパン』より大きい『はこパン』シリーズはリピーターに人気です。特に『クランベリー&クリームチーズ』と『さつまいも』はすぐに完売するほど。

『抹茶大納言』は、風味豊かな抹茶を練り込んだ生地に、粒感のある小豆の甘みがぴったり。『クランベリー&クリームチーズ』は、もっちり生地にたっぷり巻き込んだクリームチーズのコク感と、シャキシャキ食感のフルーティーなクランベリーがアクセント。そのままでもおいしくいただけますが、スライスしてトーストするのがおすすめで、『さつまいも』とともに一、二を争う人気だそう。

左から『とり天』『季節のグラタンパン』各300円

常連客からの要望で生まれた惣菜パンは1日3種類、毎日異なるものが並びます。夏野菜カレーやボロネーゼなど、季節の野菜を取り入れたものも注目ポイントです。

「讃岐うどん空海房」でも提供している“とり天”を丸々一個包み込んだ『とり天』は、塩江町特産の柚子胡椒『ばいしん』を合わせた特製マヨをのせて焼いています。一般的な柚子胡椒よりも辛さがかなり強く、インパクト大!しっかり食べ応えを感じる惣菜パンです。『季節のグラタンパン』は、厚切りベーコンとほうれん草を使用し、手作りのベシャメルソースがこれでもかと入ったずっしり感がうれしい一品。少し温めて食べるとベシャメルソースがこぼれ落ちそうになるほどトロットロに。バターのコクがしっかりした濃厚テイストです。

『冷凍 空麦うどんピザ』各種550円

2024年1月から新商品として、冷凍ピザも登場しました。こちらもうどんが練り込まれていますが、パンと作り分けしたオリジナル生地でもっちり感にパリッとさをプラス。

土日はパン工房が休みですが、「讃岐うどん空海房」は開いているので、冷凍ショーケース内のパンは購入可能です。ギフトBOXに好きな『こばこパン』を詰めて、地方発送もできますよ!香川県らしいうどんを練り込んだもっちりパンをぜひ味わってみて。

■詳細情報

■DATA

うどんベーカリー空麦(くむぎ)

所在地
香川県高松市香南町岡199
電話番号
087-879-1403
営業時間
10:00〜18:00(なくなり次第終了)

【高松】ベーカリー&カフェ「iam. with bread」で本格ハードパンとスイーツを♪

・「iam. with bread(アイアム ウィズ ブレッド)」

高松市の中心部からほど近い場所にある「北浜alley(アリー)」は、海沿いのレトロな倉庫街をリノベーションした複合商業施設。カフェや雑貨店などが点在していて、路地を散策しながらお店巡りができる注目のオシャレスポットです。

その一角にある「iam. with bread(アイアム ウィズ ブレッド)」は本格ハードパンをメインとするベーカリー&カフェ。高松市内にある人気カフェ「iam.(アイアム)」の2号店として2022年3月にオープンしました。

2カ所ある入口のうち、店の西側にあるレンガ広場向きの入り口は、緑のトンネルがまさにフォトジェニック!ジブリ映画に出てきそうな雰囲気で、入る前からワクワクが止まりません。

味のあるレトロな外観とは一転、店内はシンプルでスタイリッシュなインテリア。白を基調とした雰囲気に合わせてセレクトされた紅茶「Brew Tea Co.(ブリューティーカンパニー)」が、レジ横に陳列されています。カラフルなパッケージがとても印象的。紅茶はベーカリーで購入できるほか、併設のカフェでもドリンクメニューとして提供されています。

1階の壁面には、香川県をはじめとする瀬戸内エリアのご当地瓶ものアイテムも。厳選されたオシャレなパッケージ品はギフトにぴったりです。

・ベーカリーのオススメはコレ!

同店では毎日約45種類並ぶパンの大半がハード系。それもそのはず、同店のパンを手がけるのはハードパンのプロフェッショナル。香川県では数少ない本格ハードパンを味わえます。人気商品は『ベーコンエピ』(280円)やバリエーション豊富なリュスティックシリーズ。その他、デニッシュ系や普段使いしやすい食パンも豊富にラインアップしています。

種類豊富なパンの中でも特にオススメなのは、『バゲット』『リュスティック・ジャポネ』『ダッチブレッド ピーナッツバター』。

『バゲット』350円

ゲランドの塩とシンプル素材から作られるオーソドックスな『バゲット』は、お店イチオシの商品。かみ進めると小麦の風味が広がっていくしっとりもっちりなクラム(中身)は、軽過ぎず重過ぎない程よい仕上がり。大小ランダムな気泡が本格バゲットであることを証明しています。リベイクすると、クラスト(外側)のパリッと小気味良い食感が復活するので、ぜひトースターで温めてみてくださいね。

『リュスティック・ジャポネ』330円

リュスティック(※リュスティックとは、加水率の高い生地を分割したまま成形せず、二次発酵後に焼き上げるフランスパンの一種)だけでも約7種あり、その中でも『リュスティック・ジャポネ』は県内で珍しい一品。菓子パン生地と金時豆を合わせた“豆パン”は、香川のご当地パンと言っても過言ではないほど県民に親しまれていますが、同店ではリュスティックで表現。しっとりもっちりとしつつ歯切れの良い生地と、具だくさんな金時豆とエンドウ豆の甘さが絶妙なバランスです。

『ダッチブレッド ピーナッツバター』350円

『ダッチブレッド ピーナッツバター』は、スタッフの間でひそかに人気の高い商品。ペーストのピーナツバターに加え、クラッシュピーナツもサンドされていて、コリコリ食感がアクセントになっています。甘さ控えめで、表面にまぶされたきな粉の風味が香ばしさをプラス。

そのほかプチバゲットに自家製練乳クリームをサンドした『ミルクフランス』(270円)や、自家製バジリコバターをサンドした『バジリコフランス』(300円)も要チェックですよ!

・併設カフェでまったりスイーツタイム

ベーカリーのすぐ隣にはカフェが併設されています。写真の有料駐車場「北浜PARK」側(東側)からと、レンガ広場側(西側)どちらからでも入店可能。

 

ベーカリーからスタートした同店。当初カフェはドリンクのみの提供でしたが、2022年12月からはスイーツも楽しめるようになりました。1階にも少し席はありますが、のんびりカフェタイムを楽しみたい方はぜひ2階へ!先ほど紹介したベーカリーの2階とつながっていて、行き来できる空間になっているのも特徴。

・濃厚なめらかなバスクチーズケーキ

『瀬戸内レモンのバスクチーズケーキ』500円

カフェの看板商品は『瀬戸内レモンのバスクチーズケーキ』。パティシエール特製のバスクチーズケーキは、焼き加減がポイント。フランス製のクリームチーズにマスカルポーネをブレンドし、レアな焼き加減でなめらかな口溶けに仕上げています。瀬戸内らしさにこだわり、香川県産のレモンを使用した風味にも注目。店内で一つひとつ手作業で取り分けた果皮と果汁を使用した生地はフレッシュさが違います。さらにレモンピールを加えることで食感のアクセントにも。

ベーカリー側で土日祝のみテイクアウトも可能ですが、イートインは特別に表面を炙り、仕上げにホイップが付きます。ちなみに本店「iam.」のチーズケーキとは、それぞれ異なるレシピで作られているので食べ比べするのもオススメ!

『瀬戸内レモンのチーズケーキクッキーサンド』350円

手土産におすすめの商品は香川県産レモンを使用した『瀬戸内レモンのチーズケーキクッキーサンド』。バスクチーズケーキとは異なるレシピのチーズケーキがサンドされていますが、サワークリームを加えてあえて酸味を強めに。オーストラリア産のクリームチーズでかたさを出し、テリーヌ寄りな食感に仕上げています。

手作りクッキーの厚さ3mmというのも食感にこだわったポイント。時間の経過とともに水分を含んでいくので、品質管理に注意が払われています。爽やかなレモン感と絶妙な食感を楽しんで。

・こだわりコーヒーや紅茶はいかが?

『スイーツに合うコーヒー』600円

カフェでは、高松市内にある「コクアコーヒーアイランド」の自家焙煎豆を使用したこだわりコーヒーが楽しめます。『パンに合うコーヒー』(700円)、『スイーツに合うコーヒー』(600円)、『アイスコーヒー』(Mサイズ400円/Lサイズ450円)という、「iam. with bread」のメニューに合わせたオリジナルブレンドを用意。

『Brew Tea Co. 』各種400円〜

紅茶は、ベーカリーでも販売されている「Brew Tea Co.」。約7種類から選ぶことができ、中でも『チャイ』は、スタッフイチオシのフレーバー。チャイといえば濃厚なミルクティー感が一般的ですが、お湯でも十分爽やかなスパイス感を味わえてオススメとのことです。

ベーカリー、カフェともに季節限定メニューも登場します。秋はほうじ茶を使用したスイーツも。2023年10月からはベーカリー側の2階席を新たに開放し、パンとスープなどを楽しめるランチを提供予定だそう。今後もメニューが増えるので、見逃せませんね!

 

■詳細情報

■DATA

iam. with bread(アイアム ウィズ ブレッド)

所在地
香川県高松市北浜町3-2
電話番号
087-831-0113
営業時間
ベーカリー/11:00〜16:00
カフェ/11:00〜16:00(L.O.15:30)
当日予約・取り置き不可

【東かがわ】ハード推し!「NICOPAIN(ニコパン)」こだわり素材のハイレベルパン

・本格ハードパンが楽しめる「NICOPAIN(ニコパン)」

東かがわ市の国道11号線沿い、JR讃岐白鳥駅から西へ徒歩約5分の場所にある「NICOPAIN(ニコパン)」は、2023年5月にオープンしたブーランジェリー。パンのお店が少ない東かがわ市内では、貴重な存在です。

店内にあるカウンター席でイートインすることも可能です。焼きたてのパンをその場ですぐ頬ばったり、ドライブの合間に立ち寄ってサクッと食事したりと、気軽に利用できるのがうれしいですね。

パンに合うコーヒーとして、石焼きの深煎り豆を使用した『ホットコーヒー』や『アメリカン』(各200円)、コロンビア産オーガニック豆の『アイスコーヒー』(250円)をスタンバイ。イートインやテイクアウトのお供にいかが?

・素材にこだわった無添加生地

同店を監修したのは、大阪の有名ホテルでベーカリーシェフを務めた米澤孝一氏。素材選びからこだわった生地は無添加でありつつも、洗練された味と食感が特長です。パンの要となるベースの生地自体が高水準なので、ワンランク上の味わいを楽しめますよ。

『湯種食パン 1斤』400円

人気の『湯種食パン』は、生地をこねる時に熱湯を使用する湯種製法特有の、しっとりもっちりとした食感が特長です。クラム(中身)の密度が高く、非常にキメ細やか。クラスト(外側)部分も厚みが薄く、調和の取れた食感に職人の技を感じます。

いわゆる生食パン系なのでそのまま食べても十分おいしいのですが、軽くトーストすると表面はサクッとしつつ、中はもっちり感をキープした繊細な歯触りに「おっ」と声が出るかも。贅沢に4枚切りで食べてみると、より違いを感じられるので試してみて。

食パンだけでもバリエーション豊富で、『グラハム食パン 一斤』(400円)や『十七穀入り食パン』(450円)、『ブリオッシュナンテール 一斤』(640円)などのほか、生地の扱いが一段と難しいレシピの『レーズンブレッド 一斤』(580円)も要チェックです。

クロワッサン生地も粉から作るフルスクラッチ製法。同店では現在2種類あり、それぞれ生地と折り込みを作り分けているというこだわりにも注目です。

『クロワッサン』(230円)はフランス産最高級小麦と国産発酵バターを使用し、4つ折りの16層でパリパリとしたパイ生地風に仕上げています。

『全粒粉クロワッサン』220円

『全粒粉クロワッサン』 は全粒粉の湯種製法という、クロワッサンでは非常に珍しい組み合わせで手間がかかっているのが特長。3つ折りの27層でモッチリとした食べ応えのある食感です。

どちらのクロワッサンもシロップコーティングで表面だけ少し甘さがありますが、中は発酵バターの風味がしっかり感じられます。リベイクするとパリッと感が復活するので、ぜひトースターで温めて。

ぜひとも食べてほしいハード系パン

数あるパンの中でも、ぜひトライしてほしいのはハード系のパン。ハードパンというと、サイズが大きくて試しづらかったり、ちょっと地味な気がして取っ付きにくい印象があるかもしれませんが、同店の品々はどれもハズレがないと言っていいほどのクオリティー。しかもハーフサイズ品がいくつかあるので、一本丸々は食べ切れないという人や、試しに食べてみたいという人にもうれしいポイントです。

『バケット』300円

同店の『バケット』は、一般的なバゲットよりも短くて食べやすいサイズ。どちらかと言うとバタールに近い気泡の入り方で密度が高めです。無駄なものは入れないリーン系の本格仕上げで低温熟成、長時間発酵。

フランス産最高級小麦100%のおかげで小麦の香りがすばらしく良いです。食べる前はもちろん、かんでいると小麦の風味がしっかり感じられ、うま味も口の中に広がります。塩気がアクセントになっていて、少々雑にリベイクしてもクラスト(外側)がパリッと、クラム(中身)はしっとりとした食感で、ポテンシャルの高さをうかがえる一品です。

『胚芽セレアル』470円

『胚芽セレアル』は店主イチオシの品。フランス産小麦とグラハム粉のブレンドに、ローストした胚芽を入れることで香ばしさをプラス。栄養素の豊富なヒマワリの種やゴマもたっぷり練り込まれ、表面にはアマニとオートミールも。それぞれの食感や風味がしっとりとした生地と合わさり、また食べたくなるおいしさに。ハーフサイズ(250円)から試すのも◎。

『クルミパン』530円

フランス産小麦とライ麦をブレンドした生地にクルミをたっぷり練り込んだ『クルミパン』は、セミハード系の仕上がり。歯切れの良い高密度な生地はとてもしっとりしていて、非常に食べやすい食感。クルミは雑味を感じず、食感、風味ともにとても良いアクセントです。

ミニサイズの『クルミ(小)』(180円)もありますが、しっとりとしたクラム(中身)を楽しみたいなら大きいサイズかハーフサイズがオススメですよ。

惣菜パンやベーグルなどバリエーションも豊富♪

同店に並ぶパンのバリエーションは30種以上!開店直後より、11時ごろに商品がそろい始めるので、開店直後から少し時間をずらして来店するのが狙い目かも。店主の推しはハード系ですが、お客さんの要望が多い惣菜パンも売れ筋です。

菓子パン系も魅力的なものばかり。ゴマたっぷりのセレアル生地にあんこをサンドした『あんセレアル』(220円)は、ごま団子を彷彿とさせる一品。クロワッサン生地にシナモンをプラスした『シナモンロール』(300円)や、クルミパン生地に練乳クリームをサンドした『くるみミルク』(320円)も人気です。

『ラングドブフ』200円

フランス語で“牛の舌”という意味の『ラングドブフ』は卵とバターたっぷりのブリオッシュ生地にシュガーバターをトッピングしたもの。ジューシーなバター感と口溶けの良い生地が魅力の一品です。

香川県のオリジナル小麦「さぬきの夢」を配合したベーグルは、モチモチ食感で食べ応えたっぷり。レギュラー6種類と、たまに変わり種が出ることもあるそう。焼き色をあえて付けず、種類ごとの色味がキレイに残るよう焼成されているのもポイントです。

「真面目でちゃんとしたものを提供したい」と話す店主。無添加にこだわった生地や、栄養価の高い素材を取り入れたパンなど、健康志向な人にもオススメです。パン好きな人は必見のお店ですよ!

■詳細情報

■DATA

NICOPAIN(ニコパン)

所在地
香川県東かがわ市湊1909-1
電話番号
0879-25-0358
営業時間
10:00〜18:00(売り切れ次第終了)
店頭・電話にて取り置き可能

【高松】カフェ「ultrabakeshop&coffee」で天然酵母パンとこだわりコーヒーを

・「ultrabakeshop&coffee」

ことでん瓦町駅から西へ徒歩約4分。“トキワ街”の名でおなじみの高松常磐町商店街の中に「ultrabakeshop&coffee(ウルトラベイクショップ&コーヒー)」があります。白と木を基調としたナチュラルな雰囲気を醸(かも)し出す同店は、11:00のオープンと同時に自慢のパンを目当てに訪れる人や、カフェを楽しむお客さんでいつもにぎわっています。

シンプルを極めた店内はすっきりとしていて居心地抜群。壁際にはカウンター席もあり、一人でも周囲を気にせずゆっくりと食事が楽しめます。

同店の前身は、手仕事を大切にしてものづくりをする「ultrafactory(ウルトラファクトリー)」。ものづくりから食品にジャンルを広げ、天然酵母パンとネルドリップコーヒーが自慢のベーカリーカフェ「ウルトラベイクショップ&コーヒー」を2015年に開きました。

店内に入ってすぐ目の前にある陳列棚には、その日の朝焼き上げたばかりの30種類以上のパンがずらりと並び、お客さんを迎えます。ベーグルから惣菜パン、食パンまで幅広く、ランチやおやつとして買い求めるお客さんはもちろん、翌日の朝食用に複数買う人も少なくありません。

・ふっくらと風味豊かな天然酵母パン

同店で提供しているパンはすべて、ホシノ天然酵母や北海道産小麦粉「春よ恋」、てんさい糖などの体に優しい素材で作った天然酵母パン。天然酵母の中でも酸味が少なく優しい甘みがあるホシノ酵母は、「食べやすい」と老若男女問わず人気があります。

ドライイーストを使った一般的なパンよりも発酵に時間がかかりますが、ふっくらもっちりとした仕上がりは天然酵母の醍醐味。組み合わせる具材も一つひとつ手作りにこだわり、丁寧に毎朝焼き上げています。

『箱パン』各180円

手のひらサイズがかわいらしい『箱パン』は、手ごろな価格とバラエティーの豊富さが魅力。30種類以上あるラインアップの中からその時々で9種類ほどが厳選され、店頭に並びます。

しっとりモチモチの生地の中にはそれぞれのフレーバーのクリームや具がたっぷり!『豆乳クリーム』や『生チョコナッツ』『明太ポテトクリーム』など、甘い系から惣菜系まで幅広く取りそろえています。

『キーマカレー』250円

手作りの具材へのこだわりは『キーマカレー』のカレーにもうかがえます。その味わいはカレー専門店も顔負けの本格派。6~7種類のスパイスがブレンドされたカレーはちょっぴりスパイシーでコクが深く、肉もゴロゴロと入っていて食べ応え満点です。

『あんバターサンド』300円

『あんバターサンド』は、自家製の粒あんをバターで両側から挟むのが“ウルトラベイクショップ&コーヒー流”。温めるとベーグルの内側にバターがじゅわ~っと溶け出て、素朴な小麦の香りがより一層引き立ちます。

・こだわりの詰まったカフェメニューも充実

『週替わりプレート』1,300円

11:00~15:00(L.O.14:30)のカフェタイムには、週替わりパンがメインの『週替わりプレート』を用意しています。具だくさん系orポタージュ系の2種類から選べる「週替わりスープ」と塩グラノーラをトッピングした「塩グラサラダ」が付いて、野菜もしっかり摂れる充実の内容です。

取材日のパンは「ラタトゥイユとチェダーチーズのフォカッチャ」。「『週替わりプレート』を通してパンの食べ方を提案したい」と、このランチでしか味わえない限定のパンを特別に用意。口を大きく開けても入り切らないほどのボリュームが魅力です。

取材日のスープは「マッシュルームのポタージュ」が登場。キノコの香りが口いっぱいに広がる濃厚なポタージュスープは、一口飲んだだけで秋を感じさせるほど風味豊かに仕上がっています。まろやかな口当たりと味わいに、心を和ませて。

『ネルドリップコーヒー』450円

店名にもある通り、コーヒーにもこだわりが満載です。同店のすぐ近くにある自家焙煎コーヒー店「LIMA COFFEE(リマコーヒー)」で特別にブレンドしてもらった「ウルトラブレンド」を、ネルと呼ばれる布のフィルターを使って淹(い)れるのがポイント。角が取れた丸みのある味わいが体中に染み渡る優しい味わいが魅力です。

『エスプレッソトニック』550円

エスプレッソと柑橘フレーバーのトニックウォーターとライムを合わせた『エスプレッソトニック』は、心地よい苦味とシュワッと弾ける炭酸の泡が混じり合い、鼻から香りが抜ける爽やかな一杯です。コーヒーの苦味が少し苦手という人にも好評なんだそう。麗しい見た目も楽しみながら味わって♪

・手土産にうれしいオリジナルグラノーラも

『チョコレートグラノーラ』900円

オーガニックのオートミールを使用したグルテンフリーのグラノーラは、手土産におすすめ!ラインアップは『フルーツグラノーラ』『ナッツグラノーラ』『甘酒グラノーラ』『ハニージンジャーグラノーラ』(各1,000円)『塩グラノーラ』(800円)『チョコグラノーラ』の6種類もあり、ちょっぴり珍しいフレーバーにワクワクします。

ポリポリとおやつ感覚でそのまま食べたり、ヨーグルトに加えたりとアレンジしやすい『チョコレートグラノーラ』は、カカオテイストにココナッツファインとクランベリーをプラスした食感も楽しいフレーバー。甘さ控えめでビターなので、甘党意外の人も意外とはまってしまうかも!?

グラノーラや自家製の焼き菓子は、ギフトボックスに入れてもらうことも可能(別途箱代が必要)です。素材からこだわり手間暇かけて作ったお菓子は、喜んでもらえること間違いなし!予算や内容に応じてオーダーできるので、まずは気軽に相談してみて。

食べるワクワクと体にいいものを、自家製天然酵母パンを通じて日々届ける「ウルトラベイクショップ&コーヒー」。にぎわいあふれるトキワ街のベーカリーカフェで“心と体に優しいひととき”を過ごして。

■詳細情報

■DATA

ultrabakeshop&coffee(ウルトラベイクショップ&コーヒー)

所在地
香川県高松市常磐町1-5-7
電話番号
087-802-3848
営業時間
カフェ/11:00~15:00(L.O.14:30)
テイクアウト/11:00~18:00

【まんのう】「十人十色」がオープン!個性あふれる“トイロのケーキ”や週1限定スイーツに注目♪

・「十人十色(じゅうにんといろ) まんのう店」

森と水のせせらぎに包まれる自然豊かなまんのう町。この町を南北に通る県道197号線沿いに、「十人十色(じゅうにんといろ) まんのう店」がオープンしました。中世ヨーロッパの街並みにありそうなレンガ造りのかわいらしい外観に、「おとぎ話に出てきそう!」と心躍ります。

この場所はもともと、地元客に70年以上愛され続けてきた和洋菓子店「西内花月堂」だったそう。多くのファンに惜しまれるも2023年7月に閉店。装いはそのままに、同年9月1日にパティスリー「十人十色」が誕生しました。

店名には「十人そろえば、十人の色。みんな違ってみんないい」という思いが。その思いを一点一点に込め、それぞれの素材の“色(魅力)”を大切にした個性あふれるスイーツを提供しています。

店内に入ると、正面には色とりどりのケーキ、右手にはチョコレート菓子が並ぶ2つのショーケースがあります。スイーツのほとんどを、渡仏経験のある有名シェフ・小宮京太郎氏が監修。常時10~15種類ほど並ぶケーキは個性豊かで、どれにするか悩む時間もお客さんの心を楽しませます。

店内の窓際には8席ほどのイートインスペースがあり、購入した商品をその場で味わうこともできます。レンガに囲まれ四方から暖かな陽の光に包み込まれる空間は、なんともフォトジェニック。どこを切り取ってもおしゃれな空間で、スイーツを手に非日常感を満喫してみては?

・五感がくすぐられる“トイロのケーキ”

『レインボーチーズケーキ』520円

同店のケーキは、見た目・味わい・食感、すべてにおいて個性があふれ、それぞれがまさに“十人十色の良さ”を持ちます。

特に、看板スイーツ『レインボーチーズケーキ』は要チェック。6色のチーズ層とクッキー生地からなる7色のチーズケーキは、すべて天然色素で色付けされているというから驚きです。クリームチーズだけでなく、サワークリームや生クリームを合わせることで、濃厚さと奥行きのある味わいを実現。甘さは控えめですが、満足感がしっかり感じられる一品です。

『といろロール』1,000円

同店のロールケーキは見た目は王道でも、食感が格別!フォークを入れた瞬間、シュワッという音が聞こえてきそうなほどエアリーな食感。舌に触れた瞬間、クリームと一緒にすっと溶けるような口溶けの良さが魅力で、“生地を楽しむロールケーキ”という一言に尽きます。数種類の純生クリームをブレンドしたクリームはコクも甘さも程よく、老若男女問わず食べやすいので手土産にもおすすめです。

・自分用やプチギフトに「割れチョコ」が人気!

『ザッハトルテ』500円

自社のチョコレート工場で作るチョコレートは、自分用にもプチギフトにも大人気!たっぷり250g入った徳用(1,200円)は手土産に、すぐに食べるならカップに入ったカップ売り(500円)がおすすめです。おいしさはオンラインショップを利用する全国のお客さんのお墨付き。遠方の人はオンラインショップを利用してみて。➡︎公式オンラインショップはこちら

チョコレートのラインアップはなんと40種類以上!その中から気まぐれで、常時5種類ほどカップ売りで提供しています。中でも『ザッハトルテ』が割れチョコファンに人気!

『ピスタチーキング』500円

ピスタチオとホワイトチョコを合わせた『ピスタチーキング』は、ローストピスタチオの香ばしさとカリッとした食感がアクセント。ミルキーなチョコとピスタチオのハーモニーを目でも舌でも楽しめます。

『クーベルティグレ』各350

自家製のチョコレートを贅沢に使ったフィナンシェ『クーベルティグレ』も見逃さないで♪ “ティグレ”とはフランス語で“トラ”という意味。チョコチップを生地に混ぜ合わせて表現したトラ柄のフィナンシェは、驚くほど香り豊かでしっとり。中央に注いだガナッシュがうっとりするような口溶けとリッチな味わいを演出します。

店舗では『フレーズ(ストロベリー)』『ネージュ(ホワイトチョコ)』『テノワール(アールグレイ)』『カフェ(コーヒー)』『キャラメル』『リッチエンカカオ(ハイカカオ72%)』の6種類がラインアップ。1個ずつ箱詰めされているので、プチギフトにもおすすめです。

『ギフトS』2,300円、『ギフトL』5,860円

贈答には箱詰めされたオリジナルギフトボックスがおすすめ。サイズは6個入りの『ギフトS』、12個入りの『ギフトM』(4,460円)、16個入りの『ギフトL』の3種類がスタンバイしているので、予算やシーンに合わせて選んでみてはいかが?

・テイクアウト専門店「十人十色 丸亀店」

まんのう店と同じくして、2023年9月1日にオープンした「十人十色 丸亀店」。JR丸亀駅から徒歩すぐ、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」の目の前にあり、『ニューヨークロール』を販売するテイクアウト専門店です。

「丸亀店」の特徴は、平日限定でクリームとトッピングが選べる“オリジナルニューヨークロール”を目の前で作ってもらえるということ。「チョコ」「京きなこ小豆」といった5種類のトッピングと、「カスタード」「瀬戸内レモン」「いちごカスタード」といった5種類のクリームを好きなように組み合わせ、自分の好みのカスタマイズが楽しめます。

店内にはスイーツをお供にひと息つけるカウンター席の用意も。手土産やつかの間の休息に、ふらっと立ち寄ってみては?

・両店で購入可能!『ニューヨークロール』は手土産に◎

『ニューヨークロール』各420円

ニューヨークのベーカリー発祥といわれるハイブリッドスイーツ『ニューヨークロール』は、丸亀店・まんのう店共に販売しています。まんのう店では、週のどこかで1日だけ数量限定で販売しているので、公式Instagramで販売日をチェックしてから買いに訪れて。➡︎公式Instagramはこちら

『チョコクランチ』420円

『ニューヨークロール』とは、渦巻き状に焼き上げたデニッシュ生地にたっぷりのクリームを入れ、チョコレートなどでかわいらしくコーティングしたスイーツのこと。同店では、定番商品5種類に加え、季節限定商品もその時々で登場します。

人気No.1の『チョコクランチ』は、チョコとカスタードの王道コンビ。デニッシュを割ると、中からあふれんばかりのカスタードクリームが顔を出します。

『クリスマス』420円 ※提供は11月~12月25日

クリスマス時期限定の『ニューヨークロール』は、ホワイトチョコとカスタード、ドライイチゴを合わせた甘い一品。もみの木をイメージした愛らしいデザインはインスタ映えも狙えそう。

まんのう店の敷地内には、県内では珍しくスイーツバイキングが楽しめるバイキング形式のカフェ「2eat cafe(ツーイートカフェ)」と、ドライフルーツとナッツの専門店「3cent coin(スリーセントコイン)」もあり、食べて・遊んで・買い物をしてと、一日遊び尽くせそう。おとぎ話の世界にあなたも迷い込んでみては?

➡︎「2eat cafe」公式Instagramはこちら
➡︎「3cent coin」公式Instagramはこちら

■詳細情報

■DATA

十人十色(じゅうにんといろ) まんのう店

所在地
香川県仲多度郡まんのう町吉野846
電話番号
070-8926-5964
営業時間
10:00~19:00

■DATA

十人十色(じゅうにんといろ) 丸亀店

所在地
香川県丸亀市浜町47-1美術館通り京極102
電話番号
0877-35-8777
営業時間
11:00~19:00

【まんのう】「ブーランジェリー ヴァン」サクッと歯切れのいいデニッシュやフランスパンが人気♪

・「Boulangerie Vent(ブーランジェリー ヴァン)」

仲多度郡まんのう町にある「Boulangerie Vent(ブーランジェリー ヴァン)」は、地元で愛される町のベーカリー。オレンジ色の瓦屋根がかわいらしいプロバンス風の外観が、ひときわ目を引きます。

“vent”とはフランス語で“風”を意味する言葉。直訳すると“風のパン屋”を表す同店は、広大な自然の中に佇み、山から吹く風がふわりと抜ける心地よさが魅力の一つです。店先のベンチやテーブルで、購入したパンを味わえるとあって、散歩がてら週に何度も通うリピーターも少なくありません。

横浜や神戸のパン屋で修行を積んだという店主は、生まれも育ちもここ、まんのう町。パン職人としての技術を身に付けたのちに地元に戻り、2006年に同店をオープンしました。

毎朝7:00のオープンと同時に20種類ほどのパンが焼き上がり、それを目当てに地元客が続々と来店。昼前には人気の商品から売り切れていることもあるので、来店時間はすべてのパンがそろう10:00ごろが狙い目です。

平日は約35種類、土日は40種類ほどのパンがラインアップ。土日はスコーンやコッペパンといった限定商品や、ハード系も平日よりも充実しているそう。取り置きは1個から電話で受け付けていて、5個以上の場合は3日前までの予約がおすすめです。

香川県産のフルーツを使ったジャムやパンなど、ここでしか味わえない商品も充実。同町の羽間(はざま)地区ではイチジクの栽培が昔から盛んで、「はざまいちじく」を使った商品は特に人気があります。

・「よつ葉バター」が決め手のサクサクデニッシュ

『シナモンロール』280円

人気No.1の『シナモンロール』は、「よつ葉バター」をたっぷり練りこんだ贅沢なデニッシュ生地が自慢。かむたびにサクッ!と軽い音を立てる食感のいいデニッシュに、黒糖とシナモンパウダーを合わせたフィリングを巻き込み、アイシングで飾った甘い一品です。細かく粉砕したスポンジをフィリングと合わせることで、時間が経っても変わらない口溶けを実現しているそう。溶け出るおいしさにうっとりです。

『いちじくパイ』320円 ※秋冬限定、イチジクがなくなり次第終了

毎年9月ごろから11月ごろまで登場する『いちじくパイ』は、この時期を狙って訪れる価値ありの逸品。サックリとしたパイの中には「はざまいちじく」で作った自家製イチジクコンポートが、丸ごと1個隠れています。イチジクのつぶつぶ食感と上品な風味、優しい甘さが芳香なパイと見事にマッチ!

・どこを切っても“具”が楽しめるロールパン

『黒糖パン』520円

「黒糖パン」と聞くと、よく見かけるこげ茶色の楕円形をしたパンを想像する人が多いのでは?同店の『黒糖パン』は、いい意味でその期待が裏切られる一品です。

注目すべきはユニークな形状。黒糖を練りこんだ生地で黒糖フィリングを巻いているので、断面が渦巻き状なのが特徴です。どこを食べてもほのかに甘いパン生地とコクのある黒糖の甘さを同時に楽しめ、懐かしくも新しい食味に夢中になりそう。

『さつまフランス』380円

パリッと香ばしいフランスパンで、徳島県産鳴門金時の甘煮をゴロッと包んだ『さつまフランス』にも注目を。包丁を入れずとも、ぽってり丸いフォルムとずっしりとした重さから、具材に使われているサツマイモの多さが伝わります。生地の素朴さとサツマイモの優しい甘さのバランスが絶妙♪2~3cmにスライスして、軽く表面をトーストしてから召し上がれ。

・フランスパンやピザは渡仏経験がおいしさのヒントに

『スパイシー』420

修業時代、本場のパンを目当てにフランスへ渡ったという店主。もともと働いていたベーカリーもハード系やデニッシュ系が得意だったことから、ハード系は今でも素材にも製法にも力を入れているそうですが、渡仏経験がさらにそのこだわりやアイデアを後押ししたといいます。

『スパイシー』は、フランスパン専用の小麦粉を配合した生地を、高温でカリカリに焼き上げたフランスパンが主役。中にはベーコンや粒マスタード、プロセスチーズが切れ目からはみ出んばかりに入っています。ブラックペッパーのアクセントがまとめ上げる大人な味わいは、ワインにもぴったり♪薄くスライスしてパスタの付け合わせや洋食のお供にもおすすめです。

『ピザアルザス風』270円

店主が渡仏したときに訪れたというフランス・アルザス地方。フロマージュブランなど、チーズで有名なこの地域で食べられている様式にならった料理を、全般的に“アルザス風”というそう。

料理のジャンルは多岐にわたりますが、同店ではピザをアルザス風にアレンジ。厚さ1~2mmほどの薄い生地に生クリーム、ベーコン、チーズ、タマネギをのせて焼き上げた『ピザアルザス風』は、シンプルだからこそ生地の香ばしさと具材のコクが楽しめ、普段食べ慣れているピザにはない魅力がたくさん詰まっています。

素朴ながらも、後を引くおいしさと手作りの温かさが詰まった「ブーランジェリー ヴァン」のパン。特に、地元素材を使ったパンは、地元ののどかな風景を眺めながら味わうとおいしさもひとしおです。散歩の道中やドライブの途中にふらっと立ち寄ってみては?

■詳細情報

■DATA

Boulangerie Vent(ブーランジェリー ヴァン)

所在地
香川県仲多度郡まんのう町吉野629-1
電話番号
0877-79-0778
営業時間
7:00~18:00