和スイーツ

【高松】「おやさい食堂shima」特別じゃないいつもの食事をヴィーガン料理で

・ヴィーガンも気軽に「おやさい食堂shima」


ことでん瓦町駅から徒歩6分。常磐町商店街(トキワ街)と田町商店街の交差点から中央通り側へ広場を進み、最初の小道を左(南)へ曲がると、程なく個人商店の本屋や飲食店が軒を連ね、ノスタルジックな雰囲気が漂うゾーンに。その道に面する建物の2階に「おやさい食堂shima」があります。

「TEN to SEN ゲストハウス高松」の中にあるこちらは、宿泊者はもちろん食事だけの利用も可能です。階段を上った先の扉はゲストハウスと同じですが、ドアをくぐって左側が食堂となっています。

オーナーの杉浦さんいわく、宿泊するお客さんに近くのおすすめレストランの話をする際、肉など動物性由来の食品を食べない、ヴィーガンの人に案内できる店が当時高松では見つからなかったそう。それならばと、ラウンジだった場所をリノベーションして、動物性由来の食材を一切使用せず、地元の野菜をたっぷりと使ったヴィーガンの人も気軽に訪れることができる食堂を、2024年の2月に自らオープンさせました。

木のぬくもりを感じるインテリアは、まるでヨーロッパのアパートメントのよう。窓からは通りの景色が望め、程よい距離で感じる街の気配は、何だか心が落ち着きます。料理が運ばれるまでの間も、慌ただしさから離れ、一息つけるような心地よい時間が流れています。

・野菜を使った丁寧な日常のごはん

『野菜春巻きセット』1,300円

食べ応えがあって人気の『野菜春巻きセット』は、エノキ、シイタケとモヤシ、白ネギ、ニラ、ニンジンをみそや塩麹、米麹などの発酵食品と合わせることでコク深い味を生み出しています。揚げたての春巻きのパリッとした食感と、肉が入っていなくても得られる満足感に、思わず笑みがこぼれます。

セットには旬の物を使った小鉢と、自家製の“タマネギ麹”を使った豆乳みそ汁が付きます。具だくさんな豆乳みそ汁は野菜のうま味が濃縮されたポタージュのようで、これだけでもおかずになりそう。キッチンで一から作られている家庭的な味に、お腹も心も大満足!

『大豆ハンバーグセット』1,300円

近年注目を集めている、インドネシア発祥の大豆発酵食品の“テンペ”を使ったハンバーグ。肉の代わりにフードプロセッサーにかけたテンペと、タマネギ、シイタケが練り込まれています。臭みや粘り気が気になることもなく、さっぱりとした味わいの和風ハンバーグの定食は、タンパク質や食物繊維も豊富でヴィーガンでなくとも食べやすく、興味をそそる一品です。

『選べるおにぎりセット』おにぎりの値段+おかずセット650円 

海外のお客さんにも人気のおにぎりは、大豆ミートのみそ肉そぼろ、梅干し、高菜漬けなど、1個200円または250円の8種類の中から好きな物を選べます。大豆ミートのから揚げ、豆乳みそ汁、小鉢が付いたおかずセットと一緒にお腹の空き具合に合わせてどうぞ。

“台湾素食(タイワンスーシー)”に対応して、ニンニク、ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラの“五葷(ごくん)”を除いたメニューもあります。

・自然素材で作る、味わいも大満足なスイーツを♪

『ヴィーガンアイスクリーム』シングル200円、ダブル250円、トリプル300円

甘い物が欲しくなってもご安心あれ。牛乳の代わりに豆乳やココナッツミルクを使用、白砂糖は使わずアガベシロップと甘酒で作られた自家製アイスも用意されています。さっぱりとした軽い口当たりで、食後のデザートにぴったり。バナナ、抹茶、チョコレート、イチゴの4つの味があるので、どれを食べようか悩めるのもうれしいですね♪

『黒蜜きなこごまプリン』400円

ごまの香ばしい風味と、なめらかな口当たりの『黒蜜きなこごまプリン』も、もちろん卵は使っていません。きな粉と黒蜜をかけて上品な和風スイーツをご堪能あれ♪

特別な料理ではなく、地元の野菜を使った日常の食事を楽しめる「おやさい食堂shima」。ヴィーガンでなくとも、「今日は野菜をたっぷりと食べたい!」という気分を優しく満たしてくれます。仕事帰りなどに気軽に寄ってみて。

■詳細情報

■DATA

おやさい食堂shima(シマ)

所在地
香川県高松市田町1-11-2階(TEN to SENゲストハウス高松内)
営業時間
16:00~21:00(L.O.20:30)

【高松】「菓子工房 ルーヴ」はケーキからおはぎまで魅力的!地域密着の和洋菓子でほっと一息

・「菓子工房 ルーヴ」

ことでん太田駅から徒歩約16分。空港通りに位置する洋菓子の老舗「菓子工房 ルーヴ」は、ケーキや焼き菓子、パンの販売のほかカフェを併設する高松市鹿角町の空港通り店をはじめ、番町店、「Anniversary Lowe(アニバーサリー ルーヴ) 屋島」、カヌレやマロングラッセなどのヨーロッパの伝統菓子を扱う「GRANDMAISON LÖWE(グランメゾン・ルーヴ)」の4店舗を香川県内で展開。2020年には空港通り店内に、おはぎや大福、ようかんなどの和スイーツを取り扱う新ブランド「あん」もオープンしました。

1978年の創業当時は、まだ生クリームやフルーツを使ったケーキ自体が珍しく、シンプルなバターケーキが主流だったそう。そんな中、高松市内のライオン通商店街で、ドイツ菓子とパンのお店として歩み始めました。間口が3mほどの小さなお店で、店名の「ルーヴ」は場所にちなんでドイツ語のライオンが由来となりました。

町の小さな洋菓子店として、手作りでできるだけ地域の素材を使ったお菓子を提供してきた同店。45年たった今もその精神は変わらず、30周年を迎えた年にはお菓子屋にできる地域貢献をと、原材料を見直し、今では定番になっている材料もひと足早く使用し始めました。

三木町産の朝採れ卵をはじめ、小麦粉や牛乳、ケーキに欠かせないイチゴは香川の県産品でもある女峰(にょほう)を、香川のブランド米・おいでまいの米粉や直島の天日塩、香川大学開発の体に優しい自然由来の甘味料・希少糖アルロース、伝統的な砂糖・和三盆糖など、お菓子づくりに必要不可欠な材料は、どれも地元である香川ゆかりのもの。いずれもパティシエたち自らが生産者との対話を重ね、産地へ足を運び、実際に試作を重ねながら使用しています。
香川愛を感じるエピソードですね。

・ルーヴを代表するお菓子たち

今では同店の看板スイーツともなっている『和三盆手巻』は、2000年に販売をスタート。当時はまだ和食や、上生菓子などの和菓子にしか使われていなかった和三盆糖を、洋菓子にも取り入れた一品です。江戸時代から続く東かがわ市の和三盆の老舗「三谷製糖」の協力で、和三盆製造中に生まれる「白下糖(しろしたとう)」を材料として採用。優しい甘さでありながら、コクがあり上品な味わいが特徴の白下糖は、しっとりやわらかな県産米「おいでまい」米粉や県産小麦「さぬきの夢」小麦粉で仕立てた生地に使用。生クリームには精製された「和三盆糖」が惜しみなく使われていて、口の中でほどける甘さを実現しました。

材料は販売を開始した2000年から少しずつ、時代やニーズに合わせてマイナーチェンジを行っているそうで、“メイドイン香川”の素材にこだわったロールケーキは、全国各地にファンの多い一品です。

香川県産品コンクールでも最優秀賞を受賞した、同じく人気商品『讃岐おんまい』は2009年に「讃の岐三(さぬのきさん)」という名前で発売。同店で初めて商品化された和菓子ですが、和と洋の垣根を越えたスイーツでもあります。これまであんこを炊いたことがなかったという洋菓子職人たちが、何度も研究と試行錯誤を重ねて生み出した特製のミルク餡(あん)を、しっとりやわらかな生地で包み込んでいます。
「おんまい」は香川の方言でお菓子や、おいしいものを意味する言葉。景勝地である屋島の形をイメージしたかわいらしいミルクまんじゅうです。

・熱々ワッフルや生ケーキ、おはぎをイートイン

テイクアウトのお菓子だけでなく、空港通り店ではイートインが可能なカフェ「Cafe die mahne(カフェ ディ メーネ)」を併設。自家製パンのトーストやホットサンドといったモーニングや、季節のキッシュなどの軽食、旬のフルーツを使ったパフェにワッフルなど豊富なラインアップに目移り必至です。


創業当時はパン作りを行っていた同店、リバイバルとして2022年からパンの製造・販売を再開。当時のレシピを元に作られた自家製パンは、古いお客さんから懐かしむ声も。
カフェのトーストメニューで食べられるほか、1階の店頭にはパンコーナーも常設されているので持ち帰りもできますよ♪


『チョコバナナワッフル』935円

注文を受けてから店内で焼き上げるワッフルはプレーンとチョコバナナ、季節替わりのメニューから選べます。ドリンクを付けると55円オフになるお得なセットも。ブレンドコーヒーやカフェラテ、紅茶などから好きな飲み物を選んで。

アツアツのワッフル生地は軽い口当たりで、カリッ、もちっとした食感。熱で溶けたバニラアイスと生クリーム、バナナと一緒に頬張りましょう。

『季節のケーキ』※ショーケースで確認を

もちろんケーキもいただけますよ♪ カフェ店頭のショーケースのほか、1階のショーケースから好きなケーキを選んで、ドリンクと一緒にカフェタイムを楽しんで。取材時は香川県まんのう町・羽間(はざま)地区の「はざまいちじく」とシャインマスカットのタルトや、プリン・ア・ラ・モード、パッションフルーツを使ったムースケーキなどがずらり。持ち帰りのみの場合は1階でオーダーを。

『こはぎ』183円〜

あんこ好きの社長が発案したこんまい(小さい)おはぎ=「こはぎ」は、『讃岐おんまい』で培ったあんこのノウハウと、パティシエの表現力を生かした一品。オーソドックスな粒あんをはじめ、きなこのほか、バラに見立てたフランボワーズ仕立てのおはぎなどユニークなものも。
取材時にはキャラメリゼしたクルミを混ぜ込んだ「かぼちゃのおはぎ」、スイートポテト餡の「おいもさん」が登場。素材はもちろん、食べるのがもったいないほどキュートなビジュアルにも注目です。
『こはぎ』を提供している「あん」は月・火曜がお休みのためご注意を!

今も昔も変わらずお客さんの“笑顔”のために、進化を続けてきた「菓子工房 ルーヴ」。手土産やギフト、誕生日などの記念日にとどまらず、日常のふとした瞬間に気軽にスイーツを楽しめる街のパティスリーとして、香川に根差したお菓子づくりや地域貢献のみならず、何世代にも渡って愛される洋菓子、和菓子を提供しています。

■詳細情報

■DATA

菓子工房 ルーヴ

所在地
香川県高松市鹿角町290-1(空港通り店)
営業時間
9:30~19:00

「Cafe die mahne」
9:30〜18:30(L.O.17:00)
※番町店、Anniversary Lowe 屋島、GRANDMAISON LÖWEの詳細は公式HPで確認を

【東かがわ】「シュクレ・シフォン」は種類豊富なシフォンケーキ専門店♪クリームサンドがたまらない!

「Sucre chiffon(シュクレ・シフォン)」

東かがわ市にある「Sucre chiffon(シュクレ・シフォン)」はJR讃岐白鳥駅から車で約4分のシフォンケーキ専門店。基本的に営業日は水曜と土曜のみで、月に1度だけ日曜も営業するというレアなお店です。

敷地内のテラス席で、購入したシフォンケーキを食べることも可能。県道122号沿いの閑静な住宅街という立地で、車で約3分の距離には「しろとり動物園」や「小松原海岸」もあります。東讃へのお出かけついでに寄ってみては?

学生時代からお菓子作りが好きだった店主は、2011年からさぬき市でケーキの注文販売をしていました。そして2018年にこの地でシフォンケーキ専門店をオープン。営業日には9種類以上のカットシフォンと、クリームサンドが3種類並びます。30種類以上ある豊富なバリエーションの中から、毎週登場するメニューがチェンジするそう。

生クリームたっぷりのシフォンサンド

『黒糖バニラ』『チョコマーブル』『米粉濃厚チョコレート』各220円

一般的なシフォンケーキは直径17cmの型で焼いているお店が多いですが、同店はフワフワとした食感をより感じられるよう、直径20cmの大きな型を使って1ホールごとに丁寧に焼き上げるのがポイント。食べやすい大きさにカットして一個ずつラッピング包装します。保存料などは使用していないので、風味がいい当日に食べるのがおすすめですが、冷蔵で3日まで保存できます。食べる前には常温に戻してからどうぞ。

『生クリームサンド』350円

体に優しく新鮮な素材だけで作るシフォンケーキは、泡立てたメレンゲの力だけで膨らんだエアリーな食感が魅力です。そのシフォンで生クリームをサンドしたシリーズも見逃せません。

見た目以上にずっしりと食べ応えのある『生クリームサンド』は、コクとミルク感がしっかり感じられる北海道産の無添加純生クリームがたっぷりイン。バニラシフォンにクリームをサンドしたものは定番品。予約すれば、メニューの中から好きなシフォンを選んでクリームをサンドしてもらうことも可能です。

地元・東かがわ市で栽培された新鮮なフルーツを使ったシフォンサンドもお見逃しなく。冬の時期に登場するイチゴは、香川県のオリジナルブランド“さぬきひめ”。地元ならではの鮮度の良さが魅力で、しっかりとした甘さがたまりません。

『苺クリームサンド』480円 ※イチゴの仕入れにより値段変動あり

先ほど紹介した『生クリームサンド』にイチゴをたっぷりのせた『苺クリームサンド』は、ショートケーキを彷彿(ほうふつ)とさせる安定のクオリティー。生クリームのコクとイチゴの甘酸っぱさがぴったり。トッピングのクッキーも自家製というこだわりようです。

『苺ちゃん』530円 ※イチゴの仕入れにより値段変動あり

『苺ちゃん』は、形がふぞろいながら味はバッチリのイチゴをカットし、これでもか!と果肉をてんこ盛りにした一品。『苺クリームサンド』よりもサイズアップして、さらにボリューミーで満足度を高く仕上げています。この商品は予約ができないので、お店で見かけたらラッキー!

断面を見ると分かる通りシフォンケーキに切れ目を入れ、クリームをたっぷりサンド。あふれんばかりのイチゴとのバランスもしっかり計算されている味わいです。

抹茶やチョコなど、プレーン以外も要チェック♪

『白玉あずきクリームサンド』480円

ほうじ茶や黒豆、きな粉、つぶあんなど、和風に仕上げた品も多数そろいます。中でも『白玉あずきクリームサンド』は抹茶マーブルのシフォンに、生クリームとつぶあん、白玉、きな粉をトッピングした一品。もちもちとした白玉と粒あんがたっぷりサンドされていて、 別添えの黒蜜をかけることでより和を感じられますよ。北海道きな粉シフォンで登場する時もあるそう。

『Wクリームサンドシフォン』380円

『Wクリームサンドシフォン』は、濃厚米粉チョコレートシフォンに生クリームとチョコ生クリームをサンドしたぜいたくな一品。米粉の生地は若干しっとりさと弾力のある食感になっていますが、小麦粉のシフォンとほぼ変わらない仕上がりで違和感はありません。カカオパウダーのほろ苦テイストがクセになる味わい。

『チョコレートシフォンのバレンタイン苺サンド』500円

季節限定品も気になるところ。2月のバレンタイン時期に登場する『チョコレートシフォンのバレンタイン苺サンド』は、濃厚なチョコレートシフォンを使った『Wクリームサンドシフォン』をベースに、イチゴやクッキー、ハートのピックなどをあしらってキュートなビジュアルに。2025年2月14日(金)・15日(土)だけ出合えるレア品です。

そのほか、「焼き菓子バレンタインギフト」(1,000円)や、カットシフォン3個入りバレンタインギフトBOX(700円)も登場予定。いろんな種類のカットシフォンをホールの形にラッピングしてリボンをかけたギフトは、誕生日などにぴったりです。

「Sucre chiffon(シュクレ・シフォン)」は、素材そのものの風味を感じられる、しっとりフワフワ食感のシフォンケーキ専門店。種類豊富なカットシフォンやボリューミーなクリームサンドは、目移りしてしまうこと必至です。営業日やその週の登場メニューはインスタグラムを確認して訪れて。

■詳細情報

■DATA

Sucre chiffon(シュクレ・シフォン)

所在地
香川県東かがわ市松原1299-1
電話番号
070-1736-6686
営業時間
水・土曜の11:30〜売り切れ次第閉店
※予約は販売日の前日正午までに
※プライバシー保護のため、店舗外観の写真撮影はNG

【香川県】お正月の風物詩「あん餅雑煮」が食べられるお店おすすめ5選!(2024-2025)

1.甘味茶屋 ぶどうの木<高松市>

『讃岐のあんもち雑煮』690円
持ち帰りは1食入り750円、2食入り1,500円、4食箱入り3,100円

ことでん片原町駅から徒歩約3分。ライオン通商店街の一画にある「ぶどうの木」は、お正月に限らず1年を通してあんもち雑煮をいただくことができる街中の甘味処。

オーナーの家庭の味を再現したという同店の雑煮は、あんこがたっぷり詰まった大きな丸餅が特徴。かつおだしを利かせた白みその塩味と、甘過ぎずすっきりとした後味で、ボリュームがありながらもペロッと食べられます。箸休めには、同じく香川の郷土料理・しょうゆ豆をどうぞ。


帰省時のお土産やおうちでお店の味を楽しみたいという人には、持ち帰り用の冷凍販売も。箱詰めされた4食入りは地方発送も可能です。

■DATA

ぶどうの木

所在地
香川県高松市百間町2-1
電話番号
087-822-2042
営業時間
10:00〜17:30
※日曜は5:00まで、12月29日(日)~2025年1月3日(金)は5時半まで

【高松】甘味処「ぶどうの木」で年中食べられる“あんもち雑煮”は讃岐の国のおもてなし♪

2.夢菓房たから<高松市>

『あん餅雑煮』2個入り1,500円、4個入り(進物箱)3,400円

季節のフルーツ大福でおなじみ、高松市春日町にある「夢菓房たから」。2024年には「高松オルネ店」もスタートした老舗和菓子店です。

より食べやすいスタイルにと、リニューアルしたばかりの同店のあんもち雑煮は、1食ずつ小分けにされたカップタイプ。通常の3割増しでこうじを入れ、香川県産コシヒカリの新米を使用した自然な甘さが特徴のみそに、甘さ控えめの丹波大納言小豆をブレンドした粒あん餅、讃岐金時ニンジン、雑煮ダイコンが紅白に彩ります。

電子レンジで温めるだけという気軽さが、家事の手を休めたいお正月にうれしいところ。
好みで青のりやかつお節を用意して添えれば、ちょっと手が込んだ仕上がりに♪
あんこが苦手な人や白餅派にうれしい関西風の『白もち雑煮』もありますよ。

■DATA

夢菓房たから

所在地
香川県高松市春日町214
電話番号
087-844-8801
営業時間
8:30〜17:30
※大福など生菓子の予約は午前10時以降の引き取りとなります
※土・日曜や祝日など、予約が多い日には当日予約ができない場合があります
※慶弔菓子は3日前までに要予約

【高松】「夢菓房たから」の和スイーツはバリエーション豊富!マストバイはフルーツ大福

3.桃太郎茶屋<高松市>

『あん餅雑煮』700円

高松市の観光スポット・屋島山上に位置する創業80年以上の老舗旅館「桃太郎」。同館が営む茶屋では『あん餅雑煮』や『あん餅雑煮うどん』を1年中味わうことができます。

雑煮用の自家製あん餅は1日50~60個作るそうで「旅館か餅屋か分からないの(笑)」と御年80歳を超える大女将の濱田さん。

『あん餅雑煮うどん』 900円

通常の雑煮に加えて、香川らしいうどん入りの雑煮も人気の一品。このほかイイダコのおでんなど郷土料理がそろうので、最近では国内外の観光客が屋島観光ついでに立ち寄る憩いのスポットとなっています。
ちなみに店名の由来は、目の前に鬼ヶ島こと女木島を望むことができるからだそう。年末年始も営業予定なので、初詣やご来光を眺めた後にぜひ。

■DATA

桃太郎茶屋

所在地
香川県高松市屋島東町1821 ※屋島山上
電話番号
087-841-9464
営業時間
11:00~17:00
※年末年始の駐車場の営業状況については「やしまーる」HPで確認を

4.花園亭<高松市>

『あんもち雑煮』 850円

特別名勝・栗林公園内の食事処「花園亭」の「あんもち雑煮」は、初代女将から続く味を守り続け、ポタージュスープを飲んでいるかのような濃さの白みそでおもてなし。金時ニンジンと雑煮ダイコンのほか、縁起が良いとされるサトイモが入って食べ応えも抜群です。

箸休めにはしょうゆ豆のほか、紅白なますなどの酢の物、郷土料理・まんばのけんちゃんといった小鉢が付いて、口直しにもぴったり。単品はもちろん、公園散策でお腹がペコペコという人には『栗林ほっこり膳』(1,800円)がおすすめ。あんもち雑煮におにぎりや野菜の炊き合わせ、天ぷらなどがセットになった御膳で、ランチにちょうどいいボリューム感です。

2023年に初めて提供したという『あんもち雑煮うどん』(1,100円)も好評で、2025年も三が日限定で登場予定。正月に向けてきれいに刈り込まれた松が迎えてくれる園内で、特別な時間を過ごすことができますよ。

■DATA

花園亭

所在地
香川県高松市栗林町1-20-3 栗林公園内
営業時間
8:00~17:00 ※元日・三が日も通常営業

5.餅・赤飯 エビスヤ本店/喫茶 エビスヤ<高松市>

『あん餅雑煮』 750円

明治43年創業、大みそかだけで白餅・あん餅が約1万個も売れる餅専門店「エビスヤ」。併設の「喫茶 エビスヤ」では、専門店の喫茶ならではのつきたてのあん餅雑煮を味わうことができます。淡路島の川のりで香りを添えて。温かい日本茶のサービスもうれしいですね。

同店で作られる杵つき餅は、九州産のひよく餅米を使用し、味も粘りも良く、やわらかいのにギュッと詰まった食感です。あん餅の粒あんは、店内で炊き上げた北海道産の小豆で程よい甘さなので、パクパクと食べられますよ。

店頭で販売している『あん餅』(5個パック・900円)はそのままでももちろん、自宅の雑煮に入れても◎。単体の購入は、12月29日(日)受け取り分まで電話予約を受け付けています。12月30日 (月)・31日(火)は店頭販売のみ、売り切れ次第終了。大みそかは大行列になるので早めの来店が吉ですよ。
喫茶は31日(火)は休みのためご注意を。

■DATA

餅・赤飯 エビスヤ本店/喫茶 エビスヤ

所在地
香川県高松市片原町2-2
電話番号
本店:087-821-4030
喫茶:087-821-0601
営業時間
9:00~16:00 ※喫茶は19:00まで

【高松】「シフォンサンド Mori」定番から旬まで包み込むバラエティー豊富なふわふわスイーツ

・香東川沿い「シフォンサンド Mori(モリ)」

JR予讃線香西駅から車で約5分、高松市鶴市町にある香東川沿いの「フォーレストテニスクラブ」の敷地内に「シフォンサンド Mori(モリ)」はあります。

2階のクラブハウスがカフェと兼用になっていて、大開口の窓から見える緑豊かな景色の中、広々ゆったりとしたレイアウトでソファとテーブルが並び、体と心が休まる空間になっています。

商品の企画と運営を担うオーナーの森さんは、敷地内の「フォーレストテニスクラブ」のコーチとしての顔を持っています。食パンを使用したフルーツサンドの手軽さと、カステラ生地を用いたケーキのふわふわ感、その両方のいいところ取りをしたような“シフォンサンド”。ケーキとは異なり生地にバターを使わず、植物性の油で実現したしっとりふわふわ食感を多くの人に知ってもらい、長く愛されるスイーツを作り出したかったと話します。

パンやスイーツ作りが得意なお母さんやお姉さんの協力のもと、アットホームな雰囲気の中で続々と人気のシフォンサンドのアイデアが湧き出しているそう。お姉さんが焼くふわふわ生地のシフォンケーキにお母さんお手製の絶品生クリームが合わさり、一度味わったらやみつき必至ですよ。

・定番テイストのシフォンケーキ

『あんバターサンド』380円

シフォンサンドが初めての人は、定番の『あんバターサンド』はいかが。国産小豆を使用したあんこは小豆の粒の存在感がしっかり感じられ、北海道産バターの優しい塩気とコクが相まって絶妙なバランスが見事。プレーンのシフォン生地が具材をまろやかに包み込みます。上の写真のように真上から見るとバターが目、あんとクリームが口で、なんともゆるい表情の顔にも見えてかわいいとの声もあるそうですよ。

『チョコバナナサンド』350円

人気を二分する定番商品のもう一つ『チョコバナナサンド』は、バナナと生クリームの具材にココアを混ぜたシフォン生地のフルーツサンド。チョコレートソースも相まってクラシカルでかわいらしいルックスが特徴です。お母さんが作る生クリームは、厳選した生乳を使用しコクがあるのにあっさり。シフォン生地だけでなく、どんなフルーツにもピッタリな同店自慢の生クリームにも注目です。

・旬を味わうフルーツサンド

『小原紅サンド』400円

手軽に旬の味覚を味わうことのできるのがシフォンサンドの良いところ。香川県のオリジナル品種であり濃いオレンジの果皮が特徴の小原紅みかんを大胆に使用した『小原紅サンド』は、小原紅みかん特有の濃厚な甘さとバランスの良い酸味が、生クリーム&シフォン生地に見事にマッチ。ジューシーかつフルーティーなシフォンサンドです。

『モンブランサンド』430円

フランスサバトン社製のマロンペーストを使用したモンブランクリームが主役の『モンブランサンド』。シフォン生地には抹茶を練り込んで焼き上げ、甘いだけではない抹茶本来の苦味や渋みも感じられる大人味に仕上げています。最後に栗の渋皮煮をオン、秋のテイストを全力で感じられる季節限定の商品です。

季節の商品にはこのほか、はざまイチジクやシャインマスカット、さぬきゴールドキウイやさぬきひめイチゴ、白桃や自家栽培のブルーベリーなど多種多様のサンドがラインアップ。どの季節に訪れてもその時々の旬のフルーツサンドが楽しめます。

・お楽しみコラボサンドは見逃せません

『ランスケサンド』430円

坂出市の人気カフェ「Landscape Coffee 37(ランドスケープコーヒー)」とコラボしたシフォンサンドは、オーナー同士の人脈によって生まれた幻の商品です。産地や農家を厳選したシングルオリジンのスペシャルティコーヒー豆を極限まで細かく粉砕し、生地と生クリームそれぞれに混ぜ込んでいます。コーヒー風味ではなく、雑味のない高品質なコーヒーのテイストをしっかり味わえるケーキに仕上がっています。アクセントとして鎮座するクッキーからも豊かなコーヒー味が。スイーツ好きだけでなくコーヒー好きも納得の逸品です。

そのほかこれまでには、高松市の新進気鋭の茶寮「SABI(サビ)」や地元インフルエンサーとのコラボなどがあり、新商品の情報に目が離せません。

シフォンサンドがメインのカフェですが、以前はパン教室を開催していたお姉さんが焼く食パンも販売しています。購入する場合は電話での予約がベターです。

旬のフルーツや香川県ならではの地場産の良いところをふわっとサンドした「シフォンサンド Mori」のスイーツシフォン。手に持って食べられる手軽さと、色とりどりで見た目のかわいらしさは老若男女の心をくすぐること間違いなし。自分へのご褒美スイーツとしてだけでなく家族や友達へのちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

■詳細情報

■DATA

シフォンサンド Mori(モリ)

所在地
香川県高松市鶴市町1575-3 FOREST TENNIS SCHOOL クラブハウス2階
電話番号
087-834-5007
営業時間
11:00〜22:00(テニスクラブ営業時間に準ずる)

【綾川】「リバティアイス」濃厚ソフトが自由な発想で、目移り必至のバリエーション♪

「Liberty ice(リバティアイス)」

ことでん陶駅から徒歩約15分、「イオンモール綾川」から車で約5分の場所にある「Liberty ice(リバティアイス)」は、ソフトクリームスイーツやジェラートが楽しめるアイス専門店。敷地内にある工務店「MR(エムアール)」のオリジナルブランドとして2024年8月5日にオープンしました。駐車スペースは店舗横に7台分のほか、100mほど東側の第2駐車場にも約10台停められるので、混雑時はそちらも利用して。

店内は併設のスイーツ店と共有していて、右半分が「リバティアイス」になります。テイクアウトスタイルなので、注文カウンターとジェラートのショーケースのみ。メニューブックから気になる商品を選べます。

気候の良い時期は外のテラス席で食べるのもアリ。土日などの休日には混雑する場合がありますが、平日は比較的落ち着いているそう。

別棟には屋内イートインスペースが20席分あるので、気温が高い日や寒い日でも快適にスイーツを堪能できますよ♪

バリエーション豊富なソフトクリーム

すべてのソフトクリームメニューには、よつ葉乳業の北海道十勝産100%のソフトクリーム原料を使用しています。純乳脂肪タイプならではのコクやなめらかなテクスチャー、濃縮乳による濃厚なミルク感を味わえます。チョコや抹茶、フルーツ系など約17種類がスタンバイ。

『カスタードブリュレ』580円

『カスタードブリュレ』は、提供直前にキャラメリゼした表面のパリッと食感が心地いい一品。ベースのソフトクリーム自体がミルキーで味わい深く、それにサクサクのコーンフレークや濃厚なカスタードのコク、エアリーなホイップクリームをプラス。ウエハースに付けて食べるのもおすすめです。

『抹茶ロールケーキソフト』750円

ボリューミーな和スイーツが食べたい時は『抹茶ロールケーキソフト』をいかが?ミルキーなソフトクリームと濃い抹茶ソースのコントラストが印象的な一品です。フワフワのロールケーキや、スッキリとした甘さの小倉あん、サクサクのクランチクッキーなど具だくさんでありながら、全体的に味が重たくなり過ぎないよう素材一つひとつのバランスを考慮して作られているので、最後まで飽きずに食べられますよ。

『栗づくしのモンブランソフト』750円

フランス・サバトン社の濃厚でなめらかなマロンペーストやマロングラッセ、マロンシロップをたっぷりトッピングした『栗づくしのモンブランソフト』は、栗好きにうってつけの秋限定品。食べ進めると底にもマロンシロップが仕込まれていて、終始マロンの香りが楽しめますよ。

後味スッキリなジェラートも要チェック

ジェラートは約10種類がスタンバイ。シングルサイズはフレーバーにより値段が異なりますが、『2種盛り』(560円)と『3種盛り』(610円)は固定の値段でお得に楽しめます。もちろんシングルサイズでもボリューミーで食べ応えたっぷり!

『鉄窯焙煎(ばいせん)黒ごま』480円

鉄窯で焙煎し、香ばしさをしっかり引き出した黒ごまは、二度練りによるなめらかさと豊かな風味が特徴です。黒ごまの風味がしっかり感じられつつスッキリとした後味。

『石臼挽(び)き宇治抹茶』530円

抹茶フレーバーは石臼で挽(ひ)いた宇治抹茶のうま味や渋味がしっかり感じられるも、後を引かないスッキリとしたテイスト。このほか期間限定フレーバーとして1〜3月は『4種ミックスの芳醇ベリー』、4〜6月は『たっぷり果肉のストロベリー』、10〜12月は『イタリアンマロン薫るマロングラッセ』(各560円)が登場します。

“自由な発想、スイーツをもっと自由に”という思いを込めて、“自由”を意味する“Liberty”を店名に付けたと店主は話します。「Liberty ice(リバティアイス)」で自由に彩られたバリエーション豊富なソフトクリームを味わって。

■詳細情報

■DATA

Liberty ice(リバティアイス)

所在地
香川県綾歌郡綾川町陶2501-1
電話番号
080-3167-9955
営業時間
10:00~18:00(L.O.17:30)

【高松】「もがみ屋」のたい焼きはサクッと感がたまらない♪おかずたい焼きをお供に商店街食べ歩きも

「タイヤキ もがみ屋」

ことでん瓦町駅から徒歩約5分の「タイヤキ もがみ屋」は、2023年6月21日にオープンしたたい焼き専門店。和風のガラス引き戸と真っ赤なタイが描かれた大きな垂れ幕が目印です。

南新町商店街の老舗乾物店「丸一」の前の道を東へ入ってすぐにあるので、商店街でのショッピングついでや、中心街での用事の合間にも立ち寄りやすい場所です。

こぢんまりとしていながらも、和の要素が随所に散りばめられた店内はとてもキュート。

店主は“街のたい焼き屋”を目指し、高松市中心街での開業を決意しました。以前もたい焼き店を経営していたとあって、長年のノウハウを生かし、お客さんの声を取り入れながらより良いお店づくりを目指して新メニュー考案に日々試行錯誤しているそう。

定番は小倉あんとプレミアムカスタード

ポピュラーな和スイーツですが、焼き型のデザインはお店によって異なるのがたい焼きのおもしろいところ。同店のたい焼きはしっぽが上がりお腹がぷっくりとしたフォルムで、食べやすい小ぶりサイズの型が特徴。生地は冷めてももっちりとした食感ですが、焼きたてならではのサクサク感も味わっておきたいところ。食感の秘訣(ひけつ)は生地に使用する水の温度で、その日の気温によって焼き加減に違いが生まれるため、水温は1番気にするそうです。

どこから食べてもおいしいをモットーに、頭からしっぽまであんがしっかり行き渡るよう、端まで伸ばす丁寧な作業が欠かせません。職人の技が光るポイントです。

保温器に入っている各種たい焼きは、すぐに食べる場合は2分ほど温めてくれるのでよりサクサク感を楽しめます。ストックがない場合は約10分で焼き上がることも。もし焼きたてに出合えた時は早めにパクっと頬張って!

『小倉あん』210円

不動の人気である『小倉あん』は、北海道産小豆を使用したつぶあんがぎっしり。水分量が多めな小倉あんはしっとりしていてボリューミー。

『小倉あんソフト』500円

ソフトクリームの上にたい焼きをトッピングしたカップスイーツは“あつひや”な温度差を楽しんで。ミルキー感が濃厚なソフトクリームは、スッキリとした甘さでたい焼きにぴったり。たい焼きは『小倉あん』以外にもスイーツ系のバリエーションから好きな味を選べます。

『プレミアムカスタード』220円

しっかりとした甘さの『プレミアムカスタード』は定番の一品。濃厚なカスタードは焼きたてを食べるとよりトロッとしたテクスチャーが楽しめますよ。

期間限定のスイーツ系&おかず系も見逃せない!

たい焼きは定番の『小倉あん』(210円)、『プレミアムカスタード』(220円)、『ニューリッチチョコ』(250円)のほか、期間限定のスイーツ系やおかず系もスタンバイ。おかず系は3〜4カ月の周期で新しいものに変わるのでお見逃しなく!具材のアイデアはお客さんの声から採用することもあるそう。今までに登場したものは、バレンタイン時期の『バレン鯛チョコたい焼き』や『宇治抹茶白玉たい焼き』『あんバター白玉たい焼き』など。今後もどんなたい焼きが登場するのか楽しみですね♪

『さつまいもあん』290円

『さつまいもあん』は、秋の味覚を存分に楽しめる一品です。甘みと風味がしっかり感じられるさつまいもあんのしっとり感とサクサクとした皮との対比が◎。

『黒ごまあん白玉』330円

『黒ごまあん白玉』の黒ごまあんはしっとりリッチなテクスチャーで、黒ごまのコクと白玉のもっちり感がぴったり。食べ応えもバッチリです。

『コーンクリーム』290円

たい焼き=スイーツという概念を覆すおかず系の具材にも注目を!『コーンクリーム』は北海道産の甘いコーンの粒となめらかなコーンのクリームがたっぷり入っていて、まるでコーンスープを飲んでいるかのような味わい。おかず系のたい焼きは温め直すとより本領発揮しますよ♪

『デミバーグチーズ』340円

ハンバーグとデミグラスソース、チーズが入った贅沢な『デミバーグチーズ』は食事にもってこいの一品。甘みのあるソースとコクのあるチーズで奥行きをプラスしています。小腹が空いた時のおやつとしてもぴったりです。

レトロ感のある瓶ドリンクは、『コカコーラ』(290円)、『ラムネ』(250円)、『バヤリース』(270円)などから選べます。たい焼きと一緒に撮影するとレトロな一枚に仕上がりますよ。

テイクアウトの袋には、持ち帰り後のたい焼きをおいしくいただく温め方が記載されていて、メモの通りにリベイクするとサクサク感が復活するのでぜひ試して。購入したたい焼きの種類と袋の中での並び順も記入してくれるので、どれがどの味だろうと混ざる心配もありません。友人と分ける時や、手土産に数種類買った時も判別しやすいですね。

外はサクッ、中はあんがたっぷりな「タイヤキ もがみ屋」のたい焼きは、商店街での食べ歩きやテイクアウトのおやつ、手土産にもぴったり。期間限定メニューなど公式インスタグラムからチェックしてみて。
➡︎公式インスタグラムはこちら

■詳細情報

■DATA

タイヤキ もがみ屋

所在地
香川県高松市南新町10-1
電話番号
087-863-6303
営業時間
11:00〜18:30
※電話予約は1時間前まで、インスタグラムのDM予約は1日前まで受け付け

【高松】「菓子 ホクロヤ」人気割烹料理店で味わうかき氷や新感覚のスイーツに注目!

・日本料理店がつくる菓子「菓子ホクロヤ」

ことでん一宮駅から徒歩3分。一宮町の閑静な住宅街に佇む割烹「料理 ほくろ屋」は、地元の旬の食材を味わえる日本料理店です。風情ある和風の店構えで、法要やお祝い事の席などはもちろん、昼時には上質な和のランチを求めて多くの人が訪れます。

そんな同店の由来は、2代目の高砂龍太郎さんの祖父が営んでいた和菓子店から。今は亡き祖父の味を後世に残したいと、2021年に「菓子 ホクロヤ」として日本料理「ほくろ屋」の店内で和洋菓子の販売をスタートさせました。

落ち着いた照明が灯(とも)る店内は、シックで和モダンな印象。入り口付近にはケーキが並ぶショーケースが置かれ、10:00〜18:00の間はいつでもテイクアウトが利用できます。

個室はすべてゆったりとしたテーブル席になっています。子ども用のいすが必要な人はスタッフに声がけを。茶房の利用はランチタイム後の13:00〜16:00ですが、ランチを利用の場合はそのままスイーツのオーダーがOK。食後のデザートまで心置きなく堪能できます。

・日本の魅力が詰まったかき氷

『黒みつ和三盆きな粉あんみつ』1,500円

黒蜜のエスプーマが盛り付けられた『黒みつ和三盆きな粉あんみつ』は、ふわふわの氷を食べ進めると、抹茶豆腐と寒天、求肥(ぎゅうひ)が中からお目見え。食べ始めはかき氷、終わりはあんみつという夢のような一品です。

自家製の粒あんに黒豆やきなこと、存分に和の魅力に浸れます。軽い食感でぺろりと平らげることができる一品ですが、食べ切れるか心配な人にはミニサイズ(800円)もありますよ。

2020年からスタートしたかき氷メニューは、旬の食材を使った四季折々のラインアップで登場から瞬く間に評判となり、週末や夏季などは入店が難しいこともあるほど人気の商品に。11月ごろまで提供されるメニューもあるので、夏の時期に比べると混雑も少ないシーズンは実は狙い目かも!?

かき氷の提供は茶房と同じく13:00〜16:00ですが、こちらもランチ後にそのままデザートとして頼むこともできます。混雑時は提供が遅くなることもあるそうなので時間には余裕を持ってオーダーするのがベター。

・見目麗しいスイーツを店内でもテイクアウトでも

『しぼりたてシューモンブラン』1,200円

カスタードクリームと生クリームを合わせたクレームディプロマットを、注文を受けてからシューに詰め込んだザクザク食感の『クロッカンシュー』。その上にモンブランクリームを贅沢に織り重ねた『しぼりたてシューモンブラン』は、バニラビーンズが香る甘さ控えめのクリームと、和栗の濃厚な風味が重なりあって上品な味わいです。

モンブランクリームはお客さん自身で絞ることもできるそうで、食べる前からワクワクできる体験型のスイーツです。できたてのモンブランで秋の味覚を満喫しましょう♪

『カボチャのエクレア』594円

カスタードとキャラメルクリームのエクレアの上に、カボチャクリームをのせた『カボチャのエクレア』。キャラメリゼしたアーモンドのカリッとした食感がアクセントになっています。

『ホットコーヒー』400円

コーヒーの苦みと酸味がスイーツの甘みを引き立てて、一緒にいただくティータイムは至福のひととき♪かわいい有田焼のカップ&ソーサーで提供されるとなおさら気分も上がります。スイーツとドリンクをセットで注文すると100円引きになるうれしいサービスも。

旬のフルーツをまとったスイーツは宝石のようにどれもきらびやか。ショーケースに並ぶスイーツにプラス500円すると、小さなスイーツとの盛り合わせにできる『デザートプレート』もお見逃しなく!

・伝統と革新が融合した「ネオ和菓子」

『クランチ羊羹(ようかん)』ドライフルーツ324円、黒ごま270円、粒あん270円

和菓子屋を営んでいた祖父の味を後世に残したいと、引き継いだレシピをベースに生まれた『クランチ羊羹』。滑らかな羊羹の下にあるのは、サクッとした食感のクランチチョコレート。日本料理で培った技術と現代のアイデアを組み合わせた新食感のスイーツです。

つぶあん、こしあん、抹茶、黒ごま、ドライフルーツの5種類があります。抹茶の芳醇(ほうじゅん)な香りや、黒ごまの香ばしさやプチプチとした歯触りなど、それぞれの素材の味や異なる食感が合わさり、甘さ控えめながら充実した食べ応え。和菓子を普段食べないという人にもおすすめできるので、箱入りは贈答用にもぴったりです。

17:00〜21:00のディナーは予約のみの営業なのでご注意を。昼と夜は瀬戸内の旬の食材を使った会席料理が堪能できる「料理 ほくろ屋」。カフェタイムは日本料理店ならではの手腕が光る新感覚スイーツをいただける「菓子 ホクロヤ」と、2つの顔を持つ同店。

伝統の味を守りながら、時代の流れとともに進化したネオ和菓子や多彩なかき氷を目当てに、今日も幅広い世代の人がお店を訪れます。

■詳細情報

■DATA

料理 ほくろ屋/菓子 ホクロヤ

所在地
香川県高松市一宮町455-40
電話番号
087-885-3167
営業時間
ランチ/11:30〜14:00(L.O. 13:00)
茶房/13:00〜16:00
ディナー/17:00〜21:00(L.O. 19:00)
テイクアウト/10:00〜18:00(売り切れ次第終了)
※茶房は予約不可、ディナーは予約のみ

【高松】「夢菓房たから」の和スイーツはバリエーション豊富!マストバイはフルーツ大福

香川の老舗和菓子店「夢菓房たから

高松市春日町にある「夢菓房たから」は、ことでん木太東口駅から車で約4分、県道10号(さぬき東街道)沿いにある、高松市民には言わずと知れた和菓子店。広々とした駐車場は裏側からもアクセス可能です。

創業は昭和11年の老舗。高松市東山崎町にあった「たからまんぢう」時代から始まり、平成18年に移転した現在の春日店に至るまで地域の人たちに愛され続けてきました。

店内に並ぶお菓子は生菓子や干菓子、冷凍品など非常にバリエーションが豊富です。あんこはすべて素材の豆から仕入れ、丁寧に炊き上げた完全自家製品。お菓子に合わせて、使用する豆や砂糖の種類や配合を変えています。素材の持つ味わいを最大限に引き出せるよう、上品な甘さに仕上げているのが特徴。

物販スペースの右側には、庭の緑を眺めながらくつろげるイートインスペースも。2階には有料で借りられる多目的スペースを完備。サークル活動やギャラリーなどに利用できますよ。

誰でも自由に利用できる無料のお茶のサービスもうれしいポイント。ガラス張りの作業スペースでは、カキ氷などができ上がる様子も見えます。

奥に鎮座している薪(まき)ストーブは毎年冬になると大活躍。冷えた体を温めてくれます。炎の揺らぎを見つめていると、不思議と気持ちが安らぎますよ。

階段下には子どもが楽しめるキッズスペースがスタンバイ。子連れファミリーに優しい気遣いが伝わります。

季節のフルーツを包んだ大福は定番人気品

大福は、どれを選ぼうか迷うほどバリエーションが豊富です。毎日約10種類がショーケースに並び、季節によってミカン(小原紅みかん、せとか)、サクランボ、スモモ、アップルマンゴー、スイカ、イチジク、柿、梨、ラ・フランス、キウイなど、年間に50種類以上も登場するそう。訪れるたびに新たな発見があるかも。

11月ごろからは“冬イチゴ”のいちご大福が現れます。たからの代名詞ともいえる「いちご大福」で、毎年楽しみにしているファンも多い一番人気の商品。

『秋のフルーツミックス大福』490円

フルーツミックス大福は、四季ごとに変わる内容とたっぷりなボリュームが魅力の一品。『秋のフルーツミックス大福』は梨、パイナップル、キウイ、ブルーベリーの4種類に濃厚なクリームチーズを合わせ、贅沢な大福餅に仕上げています。やわらかい羽二重餅を頰ばると、なめらかな白あんの中にみずみずしいフルーツの数々、コクのあるクリームチーズが良いバランスで合わさります。それぞれの食感も楽しんで。

『杵つき栗大福』330円

自家製粒あんと大粒の渋皮栗を丸ごと1粒、コシのある杵(きね)つき餅で包んだ『杵つき栗大福』は味わい深い一品。香川県のオリジナルブランド米“おいでまい”の焙煎(ばいせん)粉を手粉にして包んでいるので香ばしさも◎。もっちりコシのある杵つき餅は、かむたびにうま味が広がります。粒あんは豆の食感と風味も豊かで、栗の存在感が抜群!

手土産にもピッタリなオススメ品はコレ

『五名の玉栗』410円

『五名(ごみょう)の玉栗』は一見「栗羊羹(ようかん)」のように見えますが、栗きんとんの要素が強いリッチテイストが魅力です。東かがわ市五名地区にある農家から毎年新鮮な栗を仕入れ、蒸したてホクホクの“蒸し栗”のうま味をそのままギュッと閉じ込めた本葛粉ベースの栗きんとん羹(かん)に、特大の渋川栗を丸ごと1粒イン。風味がとても豊かで、栗好きにはたまりません!

『讃岐の無花果パイ』390円

日本種の蓬莱柿(ほうらいし)と呼ばれる品種にこだわって栽培されている、香川県まんのう町羽間(はざま)産の“はざまいちじく”は、折り紙付きの味わい。そのイチジクを一つずつ丁寧に皮をむき、甘酸っぱく爽やかなコンポートに仕上げ、丸ごと1個分の量をバター香るパイで包んでじっくりと焼き上げた『讃岐の無花果(いちじく)パイ』も見逃せません。しっとりとしたイチジクコンポートからほんのり鼻に抜けるシナモンの風味も上品。

『旅するお菓子 オルネ あずき/ぽてっと』各170円

『旅するお菓子 オルネ』は、高松駅の商業施設「高松オルネ」にちなんで、新しい高松土産として誕生したお菓子。「夢菓房たから 高松オルネ店」だけでなく、本店でも購入できるのです。香川の素材「さぬきの夢小麦」「和三盆」「醤油(しょうゆ)」「希少糖」「オリーブオイル」を使用した、しっとり香ばしいカステラ生地の小判焼き。
大粒丹波大納言の特製つぶ餡(あん)が入った“あずき”と、オーブンでじっくりと焼き上げる工程から行う鳴門金時に、バター、卵黄、生クリームを合わせた“ぽてっと”の2タイプがあります。日にちがたってもパサつかず、ソフトな食感が続くよう工夫されているのだそう。手頃でありながらもワンランク上の味わいが手土産にぴったり。6個入り(1,160円) や10個入り(1,890円)の箱タイプもスタンバイ。

屋外エリアには四季折々の草花や、石臼、つくばい、石燈籠(とうろう)など風情を感じられる要素もたっぷり。石のテーブルや縁台は憩いのスペースとして活用されています。もちろん買ったものを食べるのもOK。風韻を添える置き石は庵治町の山奥まで探しに行ったそう。

敷地内の西側にある自家農園「たからファーム」では、ブラックビート、ピオーネ、シャインマスカットなどのブドウが栽培されています。収穫したものはぶどう大福に使われたり、量り売りのブドウ狩り体験も行われたりしています。

「夢菓房たから」は、旬のおいしい素材を惜しみなく使用し、いつ訪れても楽しめる魅力的な品がたくさんあります。フルーツ大福は特に必食!手土産に使いやすい品や、プレミアムな逸品などバリエーションが非常に豊富なので、店内をくまなくチェックしてみて。

■詳細情報

■DATA

夢菓房たから

所在地
香川県高松市春日町214
電話番号
087-844-8801
営業時間
8:30〜17:30
※大福など生菓子の予約は午前10時以降の引き取りとなります
※土・日曜や祝日など、予約が多い日には当日予約ができない場合があります
※慶弔菓子は3日前までに要予約

【高松】甘味処「ぶどうの木」で年中食べられる“あんもち雑煮”は讃岐の国のおもてなし♪

・ライオン通商店街「ぶどうの木」

ことでん片原町駅から徒歩約3分、高松三越のお膝元にある「ぶどうの木」は、居酒屋や多国籍料理店、カフェなどがひしめくライオン通商店街の一画で、1996年の創業以来、和風スイーツで香川県民を和ませ続ける甘味処です。

白塗りの漆喰(しっくい)壁と渋めの茶色のインテリアが落ち着く店内。テーブル席には季節ごとの生花が生けられ華やかな印象も。お茶だけのつもりでふらりと立ち寄った銀座の喫茶室で、ふいに出った甘味のおいしさに感動し、その店の名前にあやかって店名を決めたというオーナーの武内(たけうち)さん。高松にも人々を魅了する甘味処を根付かせたいと、この店の開店を決意したそうです。

・さぬき名物“あんもち雑煮”

『あんもち雑煮』690円

白みそ仕立てのだし汁にニンジンとダイコン、中央に“あんもち”が鎮座する全国でも珍しい讃岐の正月のごちそう『あんもち雑煮』。“お雑煮界のミステリー”として近年テレビ番組やSNSでその存在が露出してきましたが、地元香川でも正月にしか食べないものなので、県外の人にとっては話には聞くけどなかなかお目にかかれない幻の料理、それが同店では年中食べられるというから貴重な存在です。そら豆を炒(い)ってしょうゆに漬け込んだもう一つの郷土料理“しょうゆ豆”が小鉢として付きます。

同店で手作りした丸餅には、北海道産小豆を使用した自家製あんこがたっぷりイン。焼き餅ではなくやわらかく煮込まれた餅を白みその椀(わん)に入れ、下茹(ゆ)でしたニンジンとダイコンと青のりを少々をあしらえば『あんもち雑煮』の完成です。餅自体のサイズも大きいので、雑煮1杯といえどもしっかりとした食べ応えを感じます。

食べ方は?餅から食べるの?だしを先に飲むの?など、県外客からは質問の嵐がるそうですが「お好きなように、お好きな順番で」と笑顔で答えているそう。白みそに溶け出したあんこを、一緒にすするのもネイティブ流であります。

・冷たい甘味もいろいろあります

『カスタードプリンパフェ』980円

香川伝統のお菓子“おいり”でおめかししたカスタードプリンが頂上に君臨する『カスタードプリンパフェ』。店内で手作りするプリンはなめらかさとハードさを併せ持った食感で、ほろ苦いカラメルと相まって昔懐かしい味わいに癒やされます。グラスのバニラアイスやパイナップルと合わせて召し上がれ。

人気のプリンは単品でも注文可能で『カスタードプリン』『抹茶プリン』ともに650円でいただくことができます。

『抹茶プリンパフェ』980円

和風の甘味処らしく渋い緑が映える『抹茶プリンパフェ』。手作り抹茶プリンがなめらかで、抹茶の風味が口の中いっぱいに広がります。北海道産小豆を使用したあんこに抹茶アイス、抹茶の寒天とグラスの中身も抹茶くし。アクセントのおいりもお口直しにピッタリです。

パフェにはのほか『フルーツヨーグルトパフェ』『コーヒーゼリーパフェ』『チョコレートパフェ』(各980円)もラインアップされています。

『白玉あんみつ』780円

パイナップルと色とりどりの寒天の涼やかな見た目に目がいく『白玉あんみつ』ですが、同店オリジナルの手作りあんこと大ぶりな白玉が推しポイント。北海道産の小豆を時間をかけてじっくりと炊いた優しい甘さのあんこに、もっちり食感の白玉の相性がバツグン。

付け合わせの黒蜜は味変としても大活躍!個性のある素材たちが黒蜜を掛け合わせることで一体感を増すのが不思議です。お好きなはたっぷりかけてどうぞ♪

ほかにも『ヨーグルトぜんざい』(650円)や『フルーツ寒天』(880円)などの魅力的なメニューがずらり。じっくり迷って考えてオーダーしてみてくださいね。

・楽しい和風ドリンク

『カフェうぐいす』640円

ブレンドコーヒーやアイスティーからバナナジュースやミックスジュースまで喫茶店の定番ドリンクをひと通りそろえた上で、同店オリジナルのアレンジドリンクのメニューが秀逸なのです。

その一つ『カフェうぐいす』は名前からも感じる雅(みやび)な雰囲気。オリジナルコーヒーにホイップクリーム、その上に抹茶の粉末を振りかけた和風ウィンナーコーヒーといったところ。このシリーズには『カフェ黒糖』や『カフェベリー』(各640円)がラインアップ。

ショッピングや観光など街歩きに疲れたら、ほっとひと休みできる甘味処「ぶどうの木」。オーナーの武内さんが東京観光時に「こんな店が高松にあったらいいな」と構想した喫茶店を具現化しました。レパートリーの多い甘味のほか、観光客にも喜ばれる“あんもち雑煮”がヒットして、今ではお土産用『讃岐のあんもち雑煮セット』も人気なのだそう。未体験の人はぜひトライして。

■詳細情報

■DATA

ぶどうの木

所在地
香川県高松市百間町2-1
電話番号
087-822-2042
営業時間
10:00〜17:30
※日曜は5:00まで、12月29日(日)~2025年1月3日(金)は5時半まで

【高松】五感に栄養♪「Nカフェ&ギャラリー」で食事もアートも楽しむ特別なひとときを

・アートも楽しめる「N cafe&gallery(エヌカフェアンドギャラリー)」

ことでん志度線松島二丁目駅、長尾線花園駅の各駅から徒歩約9分。高校第一中学校の南東に位置する交差点から、「香川時計商会」を左手にして南に進んだところに「N cafe&gallery(エヌカフェアンドギャラリー)」はあります。高松市多賀町の閑静な住宅街でひときわ目を引く外観は、コンクリート壁、石調タイルの目隠し塀、トタン壁が無機質でインダストリアルな雰囲気を醸(かも)し出しています。真っ赤な丸い看板を目印に。

店の前と少し離れたところにも駐車場があり、12~13台は停められるので、車での来店もOKです!第二駐車場の場所は店前の駐車場に入ってすぐ右手に表示があるので確認を。

店舗はもともとフレンチレストランがあった場所を譲り受けたそう。オーナーの野口さん親子はお母さまがステンドグラスの教室を運営し、息子さんは陶芸家兼デザイナー。兄弟もそれぞれ建築家など、いわゆるアーティスト一家です。モノづくりから派生して“人が集まれる場所をつくりたい”という思いと、それを実現できる場所を得られたこと、息子さんが地元・高松に帰ってきたことなどのさまざまなタイミングが重なり、2015年にギャラリー併設カフェとしてオープンしました。

実は、カフェを運営しているのは同ギャラリーの展示会で作品を出品している作家の皆さん。作家にとっては自身の作品を発表できる場でもあり、接客を通してその反響を肌で感じたり、人脈や作家同士のつながりを得る場にもなっています。店名の“N”には野口さんのイニシャルに加え、そうしたモノづくりの“仲間たち”という意味合いも込められています。

無機質な外観から店内に足を踏み入れると一転、白をベースにした明るく優しい印象に。そこで一役買っているのが、やわらかな光を通すステンドグラス。実はこちら、野口さんのお母さまの作品の一つなんです。カウンタ―に並ぶ食器なども作家の作品です。

通路をそのまま進むと正面に見えてくるのがギャラリーです。ここではおおよそ1カ月をベースに年に16~17回ほど、展示会を開催しているそう。取材時は愛媛県今治市の工芸作家“桑原孝氏の作陶展”が催されていました。作品は購入も可能なので、気になる作品に出合えた時は、気軽にスタッフに声をかけてみて。

ギャラリーの右手にはカフェスペースが広がります。席は4人掛けが4つ、2人掛けが2つあり、天井の高さも相まって、余白を楽しめる開放感のある空間になっています。店内に飾られているステンドグラスのランプや絵画、キリンのオブジェなどはすべて野口さん家族が手掛けた作品。

アート鑑賞で心癒されたり、大きな窓から中庭の景観を眺めながら食事を楽しんだり、なんとも贅沢な時間が過ごせます。庭でひときわ存在感のある立派な松の木は一見の価値あり!遊び心を感じさせる、窓際を歩く黒猫のシルエットも探してみて。

・テーマが変わる!?『おすすめプレート』

『おすすめプレート』1,200円

『おすすめプレート』は約2週間ごとにメニューが変わります。その日のメニューは入り口の黒板に書いてあるので確認を。取材日はショートパスタのボロネーゼ、豆のヨーグルト和え、ゴボウのポタージュ、パン、自家製ピクルス、グリーンサラダ、ミニデザートのほうじ茶寒天、ホットコーヒーでした。

ほとんどのメニューは野口さんのお母さまが考案し、そこにスタッフみんなで意見を出し合って決めているそう。鮮やかな彩りで目にも楽しい『おすすめプレート』は、作家たちが考えたメニューだけあって「色使いは意識しています」と野口さん。こうした料理に使われている食器も実は作品なのでチェックしてみてくださいね。

14:00まで提供のランチメニューは、このほか『シチューオムライス』(1,300円)『いりこ出汁(だし)のカレー』(1,100円)『オムライス』(1,200円)『ビーフシチュー』(1,200円)がスタンバイ。すべてにサラダ、デザート、ホットコーヒーまたは紅茶(オーガニックアールグレイ)が付きます。+50円でドリンクをアイスに変更もできますよ。

イタリアの伝統料理でもあるボロネーゼは、ニンニク、タマネギ、ニンジン、トマトなどの香味野菜と国産の粗挽(び)き肉をじっくり煮込んだ手の込んだ一品。写真の通り、らせん形状のショートパスタはソースが絡みやすく、ボロネーゼのような濃厚ソースにはぴったりです。ゴロっとした肉のうま味と野菜の甘み、そしてバジルの香りを堪能あれ。

サイドメニューも見逃せません。ぜひ食してほしいのが、食物繊維が豊富なゴボウをたっぷり使ったポタージュ。丁寧に裏ごしされたクセのないまろやかな味わいで、素材の風味とコクがしっかり感じられます。ほっとする優しい味に心も癒やされますよ。季節に応じて温・冷と変えてくれるのもうれしいポイントです。

たっぷり盛られたグリーンサラダは、オニオンドレッシングとトッピングされたフライドオニオンを合わせて召し上がれ。ひよこ豆のサラダまで付いていて、栄養バランスは◎。群馬県桐生市のベーカリーから取り寄せている全粒粉パンは軽くトーストされて表面がカリっとした香ばしさ。そのまま食べるのはもちろん、ボロネーゼをのせたり、ポタージュに合わせたり、お好みでどうぞ。

自家製ピクルスはパプリカ、タマネギ、そしてキクラゲというピクルスには珍しい食材も使用。一皿でそれぞれ違った食感が楽しめるのがうれしいですね。味の決め手となる酢は、伝統製法で280余年続く三豊市の醸造米酢「仁尾酢」が使われています。芳醇(ほうじゅん)な香りと深い味わいに納得。ピクルスの食材はその時手に入るもので変わるそうなので、何が出てくるかは当日のお楽しみに♪

“食後の口直しに”と考えられたデザートは、ほうじ茶の寒天に北海道産のあんこをトッピングしたもの。言うまでもなく、組み合わせの相性は抜群!お茶の香りを楽しみながら、あんこの甘さも味わえて、一口で二度おいしい&うれしい一皿です。

・バラエティーに富んだオリジナルスイーツやドリンク

『チェ―』700円

あまり聞きなじみのない『チェ―』はベトナム語でお茶を意味し、日本でいうかき氷やぜんざいのように、暑い日によく食べられているベトナムの伝統的スイーツです。スタッフの一人が旅先で出合い、食べやすいようにアレンジしてメニューの仲間入りをしたそう。6月下旬~9月下旬の季節限定メニューですが、人気は高く、暑くなってくるとお客さんの待ち望む声が聞こえてくるほど。

ココナッツミルクと牛乳を混ぜ合わせた中に入っているのは、ミカンやマンゴーといったフルーツ、ほうじ茶寒天、タピオカ、求肥(ぎゅうひ)、焼き芋、塩で炊いた金時豆など。その上に自家製あんこをトッピングしています。「一体、どんな味?」と気になるところですが、どこか懐かしく感じる、さっぱりとした優しい味で、まさに暑い日に食べたくなる一品です。塩豆のしょっぱさが程良いアクセントになっていて、とても食べやすく、ファンが多いのもうなずけます!

『赤米miniおはぎ』500円

下が見えないほど、たっぷりあんこがかかった赤米のおはぎ。“mini”と書いてあるものの、おはぎが2つ入っていて食べ応えは十分です。もち米と合わせて炊いた赤米は栄養価が高く、食物繊維は白米の約8倍だそう。あんこの上品な甘さが絶妙なので、甘い物が欲しい時にはおすすめです。

お気づきかもしれませんが、同店ではあんこを使ったスイーツが多いです。「大鍋では味が落ちてしまうので、小さい鍋でほぼ毎日のように何度も炊いているんですよ」と手をかけ、時間をかけ、一品一品丁寧に作っている様子が伝わってきます。おうちでも味わいたいというあんこ好きの人には、瓶入りのあんこ(500円)も販売していますよ。

『おからケーキ』450円

オーガニック素材を使った『おからケーキ』はしっとりとした食感。甘さは控えめで飽きのこない素朴な味わいです。添えてあるラムレーズンは一緒に食べるとラム酒の香りが広がり、少し大人な味に。おからが苦手な人や小さい子どもも、ラムレーズンのほか、あんこやリンゴのコンフィチュールといった3種のトッピングから選べるので、食べやすくなっています。

『自家製クラフトコーラ』600円

こちらもスタッフが飲んでおいしかったクラフトコーラを自分たちでも作ってみよう!というところから商品化に至った『自家製クラフトコーラ』。沖縄の黒糖、スダチ、地元のレモン、ネーブルにカルダモンやシナモン、クローブ、ショウガなどのスパイスをたっぷり、オリジナルの配合で丁寧に煮出しています。スパイシーでありながら、軽やかな甘さもあって、さっぱりとした喉越し♪見た目にも爽やかな一杯です。3倍の炭酸水で希釈して飲める『クラフトコーラシロップ 瓶入り』(1,000円)も販売中です。

店づくりや空間演出、提供されるメニューのすべてにクリエイティブな感性が垣間見られる「N cafe&gallery(エヌカフェアンドギャラリー)」。「そういうストーリーが見えてくると興味を持ってもらえて、行ってみようかなと思ってもらえますよね」と野口さん。当初思い描いていた“人が集まる場所”としてのギャラリー併設カフェは、10年目を迎えて理想の形に近づいてきたと言います。

カフェだけ、ギャラリーだけの利用も可能ですが、時間が許すならどちらも合わせて体験するのが同店ならではの過ごし方。好きな作品や作家との出会いもあるかもしれませんよ。

■詳細情報

■DATA

N cafe&gallery(エヌカフェアンドギャラリー)

所在地
香川県高松市多賀町3-16-14
電話番号
087-813-0676
営業時間
月~水曜/11:30~16:00
土・日曜、祝日/11:30~16:30

【高松】「LOGUE CAFE(ローグカフェ)」がオープン!ポトフと大判焼きが看板メニュー

「LOGUE CAFE(ローグカフェ)」

兵庫町商店街の西端、アーケードを抜けた先の通称“広場”に現れる「LOGUE CAFE(ローグカフェ)」は、大きなガラスの引き戸が印象的なお店。気候の良い季節は開放しているので、フラッと立ち寄りやすい空間です。

ランダムウッドのフローリングや壁面が、オシャレ感と温かみを醸し出している店内。カフェとしては珍しくテーブル席がなく、カウンター席や横並びのソファ席、立ち飲みスタイルもできるハイチェア席で構成されているので、思い思いのお気に入り席を見つけて。

アーティスト活動も行う店主

店主の小野さんは、高松市内の人気カフェバーで10年以上の経験を経て、カナダのバンクーバーに2カ月ほど滞在。その充電期間でいろんな刺激を受けたのちに、縁あって長年の夢でもあったカフェをオープンしました。絵画の個展を開くなどアーティストの側面も持ち合わせている店主作のアート作品も見どころです。

「LOGUE CAFE(ローグカフェ)」という屋号には、ここで過ごす時間や対話=物語(LOGUE)が、自身やお客さんに記録(LOG)され、次の物語につながっていく場所になるようにとの思いが込められています。“LOGUE”という言葉の響きや意味も好きで、屋号に決めたと店主は話します。

インテリアとして華を添えるアート作品の数々もぜひ鑑賞を。店主が撮影した写真のブックレットも要チェックです。

看板メニューはポトフと大判焼き!

『牛タンのポトフ』850円、『バゲット』100円

フードメニューは、店主の好きなものばかり。新作も続々と登場していますが、オープン時からの2トップは、ポトフと大判焼きというユニークなコンビ。『牛タンのポトフ』は、ゴロッと大きい根菜類と、厚切りカットの牛タンでインパクト大な一品。コンソメ、ブイヨンのスープに、牛脂のうま味と野菜の甘みが優しく調和しています。数軒隣のベーカリー「TRE API(トレアピ)」から仕入れる『バゲット』(100円)を浸しつつ食べるのも◎。ショートパスタやパンなどの軽食メニューも終日オーダーOK。ランチタイムを逃した時にも重宝しますね。

『コーヒー』500円、『大判焼き』300円(バニラアイス追加150円)

看板スイーツは、これもまた店主の大好物である『大判焼き』。同じ値段でテイクアウトも可能ですが、『バニラアイス』(150円)と『バター』(50円)はイートインのみの特別な追加オプション。店内で食べる時はプラスしてみてはいかが。

コーヒーは高松市中央町の「コルシカ珈琲」による自家焙煎豆を使用し、ハンドドリップで丁寧に抽出。そしてなんと驚きなのが、「コルシカ珈琲」の豆のパッケージデザインは店主の小野さんが手がけているそう。至る所に才能があふれています。

皮は小麦粉と米粉を半々でブレンドすることでもっちり感や、リベイク時に表面がパリッとした食感に。甘過ぎない粒あんはしっとりとしていて、密度の高い皮と合わさり、小ぶりながらも満足度が高く仕上がっています。

『ラズベリーソーダ』680円

大きめカットのレモンが入って、涼しげな『ラズベリーソーダ』は、フランスの「モナン」のシロップと炭酸の組み合わせ。さまざまな「モナン」のフレーバーを使ったドリンクやコーヒー、紅茶など20種類以上がスタンバイ。ドリンク類はすべてテイクアウトできます。

2024年3月に岡山で開業した、店舗を持たない「Awäito(アワイト)菓子店」の『焼き菓子セット』も購入できます。取材日はちょうどご本人がいらしたのでパチリ♪納品のタイミングは月に1〜2回だけなので、出合えたらゲットしてみて。

『焼き菓子セット』550円〜

内容は都度変わりますが、3〜4種類が一袋に入っていてプチギフトにもぴったり。小麦や素材の風味を生かしつつ、ほんのりとしたスパイスのアクセントで華やかさも感じられるものも。繊細なバランスの焼き菓子をお供に、店内でカフェタイムもおすすめです。

人と人がつながる交流の場にもなればいいなと話す店主。お客さん同士や店主との会話を楽しむことができるのも「LOGUE CAFE(ローグカフェ)」の魅力の一つです。ポトフと大判焼きだけでなく、今後も徐々に増えるメニューにもご期待あれ。

■詳細情報

■DATA

LOGUE CAFE(ローグカフェ)

所在地
香川県高松市兵庫町7-10
営業時間
昼ごろ〜19:00ごろ