天然酵母パン

【高松】「あーと工房 ゆいのぱん」乳製品・卵不使用の優しいパンとカレーをどうぞ♪

・里山のベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」


2024年4月8日に高松市東植田町の複合施設「むぎなわの里」内にオープンしたベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」。東京で4年間飲食業界に携わり、地元・香川に帰郷、病院や保育園で調理の仕事をしていた店主の森尾さん。以前、施設内で間借りカレー店「KU_PONO(クーポノ)」を営んでいた縁もあり、以前から構想していた念願のベーカリーを里内で開業しました。

前職でアレルギーのある子どもが、ほかの人と同じものを食べられないという現場を目の当たりにしてきたことから、同店のパンはすべて、乳製品と卵を店に持ち込まない、使わないことを前提に作られています。小さな子どもを持つママたちはもちろん、アレルギーのある大人のお客さんがオープンから今に至るまで多く訪れているそう。必要として待ち望んでいた人が多いことがうかがえますね。

こぢんまりとした店内は、ガラス窓に囲まれた光がたっぷり入るナチュラルな雰囲気。パンを陳列する木箱も手作りするなど、パンのみならず手仕事の温かみを感じる空間になっています。

店名の「あーと工房」はアートのように“自由な発想”で商品を提供したいという思いから。オープンから間もないですが、お客さんから「こんな具材のパンが食べたい」「グルテンフリーのパンが食べたい」などといった要望にもできるだけ柔軟に応えているといいます。

「お客さんのニーズに合わせて商品を考えたり、喜んでもらえたりする方がうれしいんです」と笑顔で話す森尾さん。朗らかでや優しい人柄がパンにも反映されているようです。

同店のマスコットキャラクターにもなっているキュートなパンのイラストは香川県の芸術家・ミズカ氏によるもの。お店のガラス窓にもたくさんのパンやミズカ氏のキャラクター「ぼうや」が描かれています。

・素朴でほっこり、体に優しいパン


できるだけアレルゲンのない商品を目指しているそうで、どのパンも乳製品・卵は不使用。商品によって素材を使い分け、主に国産小麦ときび砂糖、てんさい糖、米粉や生米、米油、豆乳に天然酵母、その時旬の食材を使用しています。保存料なども使われていないので、購入後は早めにいただきましょう♪

『○△(まるさんかく)ぱん』240円〜

惣菜系やおやつ系など、約10種のパンがスタンバイする中、その名の通りのキュートな形をしたこちらのパンは、○型がジャムパン、△型はチョコバナナがイン。ジャムは無農薬のハッサクをてんさい糖で煮詰めた自家製で、季節によって変わります。チョコバナナのチョコレートは、カカオマスに豆乳ときび砂糖で甘み付けしたもの。優しい甘さで、乳製品が苦手な人も安心して食べることができます。

積み木のような見た目で、子どもの手にもすっぽり収まり持ちやすいサイズ感です。

『フランスあんぱん』300円

フランスパン用の小麦・リスドールを使用したハード系の生地に、同じく「むぎなわの里」内のおはぎ専門店「ユキノハギ」の自家製あんこを使用したあんパン。北海道産の小豆ときび砂糖で仕上げられたシンプルでしっとりとしたあんこと、ハード系ですがかみやすいやわらかさのフランスパン生地は相性も◎。香ばしい黒ごまがアクセントになっています。

『スパイスカレーパン』380円

もともと間借りカレー店を営んでいたこともあり、カレーももちろん自家製。6種のオーガニックスパイスを独自に配合したカレーは辛さは控えめで、小さな子どもも食べやすい味付けです。ひき肉がたっぷりで食べ応えも抜群。

同店のパンに使われているカレーは「まちのシューレ963」やイベントで出品しているものとは味をガラリと変えているそうなので、森尾さんのカレーファンは要チェックですよ。

左上から『ミートソースパン』380円、『イチゴジャムパン』290円、『米粉スティック』250円

ミートソースがずっしり詰まったものから、自家製イチゴジャム入り、もちもち食感の米粉パンなど、食べやすいパンがそろいます。季節やお客さんからの要望によって顔ぶれが変わることもあるので、来店前に公式Instagramでラインアップを確かめて。
➡︎公式Instagramはこちら

・定番の主食パンもお忘れなく

『ゆいのぱん 湯種食パン』1斤・600円、半斤・350円

店名を冠した食パンは、食べやすい小さめサイズ。1斤とハーフサイズから選べて、おうちで好きな厚さに切り分けることができるのがうれしいですね。国産小麦の「ゆめちから」と天然酵母を使用した生地は長時間発酵させることでしっとり、もっちりとした食感に仕上げていて、食パン目当てに来店するお客さんの姿も珍しくありません。

『もちもちベーグル』プレーン/カカオ・各280円

全粒粉を配合したプレーンとカカオの2種類の『ベーグル』は、プチプチ食感がクセになるもっちり重量感のある商品。「全粒粉の食感が好きなんです」と森尾さんおすすめの一品です。プレーンはジャムやおかずとも相性バッチリなので、朝食やランチの主食に。カカオも食事時にはもちろん、そのままパクッとおやつにもぴったり。

・辛味が少なく食べやすいオーガニックスパイスカレー

『スパイスカレー』1,000円〜

2024年の夏からスタートしたカレーメニューは、オーガニックスパイスを使用した辛味の少ない味わいで、食材をじっくり煮込むことで素材そのもののうま味がたっぷり。子どもも年配の人も、誰でも食べやすいスパイスカレーを目指したそう。
ルーは仕入れによって随時種類が変わるので、来店前に公式インスタグラムで確認を♪これまで『スパイスチキン』や『海老出汁(だし)スパイスカレー』などが登場したことも。

お米はポップコーンのような香ばしい香りが特徴の、通称“香り米”と呼ばれる香川県の「プリンセスサリー」という品種と合鴨米をブレンドしています。ルーと混ぜる前にお米そのものもぜひ味わって。

テイクアウトがメインですが「むぎなわの里」内のイートインスペースでいただくこともOK。ゴミの削減のため、食べ終わった容器を持ち帰る場合のみ会計時に100円引きになる、環境にも財布にも優しい取り組みも。

『季節のサラダ 自家製ドレッシング』600円・ハーフ350円

“季節感を大切にした、体に優しいサラダ”として提供がスタートした『季節のサラダ』は、目にもおいしい彩りとフレッシュさ。新鮮な無農薬レタスやベビーリーフなど、近くの農家からの仕入れによって都度内容が変わるため、どんな内容かはお楽しみに。

米油やオーガニックマスタード、甜菜糖(てんさいとう)を使用した自家製ドレッシングは、たっぷりかけても罪悪感がない点もうれしいですね。カレーのお供にはもちろん、単品で日々の野菜不足にプラスするのもおすすめです。

そのほかドリンクメニューとして「アイスコーヒー」「オーガニックアイスティー」、無添加クラフトコーラの「ほーぷこーら」や津軽りんご100%「りんごジュース」「水出し台湾茶」がスタンバイ。カレーとセットでオーダーも可能です。

店主のほんわか温かい人柄と愛情がたっぷり感じられるベーカリー「あーと工房 ゆいのぱん」。体に優しいのはもちろん、食べるとほっこりとした気持ちになれる素朴なパンを味わってみませんか。

「むぎなわの里」内の共有のイートインスペースのほか、同店から車からで2分ほどのところには「公渕森林公園(きんぶちしんりんこうえん)」もあるので、ドライブやピクニックのお供にもおすすめですよ。

■詳細情報

■DATA

あーと工房 ゆいのぱん

所在地
香川県高松市東植田町1361 むぎなわの里内
電話番号
なし
営業時間
11:00〜15:00ごろ

【高松】「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」はイートインOK!商店街で愛されるお手頃ベーカリー

イートインできる「Bakery Cafe ル・レーヴ」

ことでん瓦町駅から徒歩約7分、南新町商店街の北端にある「Bakery Cafe ル・レーヴ」。田町商店街から2016年4月に移転し、現在の場所でも愛され続けています。

奥行きのある造りの1階は朝からたくさんの焼きたてパンが並び、高松市の中心街という場所柄もあって開店時間からひっきりなしに人が訪れます。パン生地は水、小麦粉、塩、三温糖、脱脂粉乳、ショートニング、生イーストだけというシンプルな作り。北海道産の無農薬小麦による風味を大事にしているのが特徴です。
季節限定品も多数登場し、春は『桜あんぱん』、夏は『アイスメロンパン』、秋は『焼き栗あんぱん』、冬は『あげパン』といった気になる商品がめじろ押し。

店内へ入って左手の階段を上るとイートインスペースが現れ、窓際カウンター席からは、商店街の景色がチラッと楽しめます。1階で買ったパンを電子レンジで温めることも可能なので活用してみて。

1階のレジ手前にはコーヒーマシンも完備。紙コップを110円で購入し、マイルド、アメリカン、ストロングのホットコーヒー3種と、アイスコーヒーの中から好きなものを選んでテイクアウトしたり、2階のイートインスペースで飲んだりできますよ。

菓子パンのおすすめはこちら!

『ル・レーヴ メロンパン』150円

甘い香りが漂う手作りのクッキー生地は、カリッとするほどしっかり焼かれていて小気味良い食感。中の菓子パン生地は歯切れが良く、クッキー生地と親和性のある口溶けバランスがたまりません。

『あん塩バターロール』210円

塩パンシリーズの中でも発売以降、不動の人気No.1を誇るのが『あん塩バターロール』。ベースの塩バターロールはもっちり感があって密度が高く、中には風味豊かな北海道産の粒あんがイン。塩気が引き締め役で食べ応えのある一品です。

『フォンダンショコラ』170円

食べるのをためらってしまうようなキュートな表情のこちらは、ふんわりやわらかな白パンにスイートチョコが仕込まれた『フォンダンショコラ』。手描きの顔に個体差があるので、どの子にしようかなと選ぶ楽しさも♪

中には、なめらかで甘いスイートチョコがたっぷり。レンジで温めるとチョコが少し溶けて、よりフォンダンショコラを食べているかのよう。

日替わりバーガーは軽食にぴったり

エビカツ、メンチカツ、チキン南蛮などフライものをサンドしたバーガーシリーズは毎日約3種類がスタンバイ。日替わりなので、毎日来ても異なるメニューに出合えるかも!?

『エビカツバーガー』360円

エビカツは、すり身とエビの身でシーフードの味がしっかり。タルタルソースの酸味やレタスとキャベツのシャキシャキ食感がアクセントになっています。

『ササミカツバーガー』360円

コッペパンタイプの横長パンに、ササミカツと生野菜をサンドしたバーガー。大葉の香りがフワッと広がり、タルタルに使われている玉ネギの食感や酸味も合わさってまとまりのある味わいです。

シンプルに素材を味わうパン

『天然酵母バタール』420円

米麹由来の天然酵母で発酵させた生地はふんわりもっちりしていてほんのり甘みもあり、小麦の風味を存分に味わえます。クラスト(外側)は割と厚みが薄く歯切れの良い固さで、料理の主食としてもおすすめ。

『くるみスイート』160円

工房で炒(い)った無添加のクルミを混ぜ込んだこちら。鼻に抜けるクルミの香ばしさと独特の風味が絶妙で、ほんのり甘いパン生地とクルミの風味がマッチ。多過ぎず少な過ぎず、クルミの存在感がしっかり際立っているエアリーな食感のパンです。

『全粒粉食パン』1斤420円、半斤230円

食パンはどれもハチミツ、卵不使用。シンプルな食パンだけでなく、玄米、全粒粉を使用したパンもあるので、お気に入りを見つけるのもあり。1斤、半斤と食卓に合わせてサイズを選んで。

3日間じっくり時間をかけて作られるクロワッサンも、工房で粉から作るフルスクラッチ製法です。シンプルな『クロワッサン』(160円)のほかにチョコレートを巻き込んだ『クロワッサンショコラ』(220円)や、フルーツジャムを使用したデニッシュなどもそろいます。濃厚な甘さが魅力の香川県産ミカン“小原紅早生(おばらべにわせ)”のマーマレードとチーズクリームを合わせたデニッシュはリッチな味わい。

丸亀町商店街にも程近い、南新町商店街の北端にある「ベーカリーカフェ ル・レーヴ」。持ち帰りはもちろん、イートインスペース併設でランチ使いや、街歩きで小腹が空いた時にふらっと立ち寄りやすいのも魅力です。親しみやすい定番や日替わりパンなど、自分だけのお気に入りの味を見つけて♪

■詳細情報

■DATA

Bakery Cafe ル・レーヴ

所在地
香川県高松市南新町13-4
電話番号
087-802-2206
営業時間
10:00〜19:00
(イートインスペースは10:00〜17:30)

【琴平】小さな隠れ家「Kotier(コティエ)」のかわいいキューブ食パンとコーヒー

・キューブ食パンとコーヒーの店「Kotier(コティエ)」

キューブ食パンとコーヒーの店「Kotier(コティエ)」は、JR琴平駅や琴電琴平駅から徒歩で約3分の住宅エリアにあります。駐車場は店舗の約50m西側に完備。少し狭い道を歩いていると、店の案内板が現れます。

道路から敷地内の奥へと進むと、レトロな電灯と「Kotier」の文字が。扉の横に置かれた看板が“お〜ぷん”になっていたら、気軽に中へどうぞ。

1〜2人が入れるぐらいのこぢんまりとしたスペースで、キューブ食パンが販売されています。あれ?カフェは?と思うかもしれませんが、入ってすぐの一見本棚に見える扉を開けてみてください。すると…。

まるで隠れ家!かわいいアイテムで装飾されたインテリア

店内には、ゲームや映画のキャラクターグッズ、ポスターなどサブカル系アイテムが多数散りばめられていて、見渡すだけでも楽しい空間。イス以外のインテリアのほとんどは店主もリノベーションに携わったそう。

昭和のレトロ感を醸し出すピンク電話や、壁には額装された店主のお気に入り映画のビジュアルが飾られ、にぎやかな雰囲気。懐かしいテレビゲームやボードゲームなどで遊ぶことも可能です。

どれも店主が集めてきたものばかり。大切なコレクションに囲まれたこぢんまりとした空間は、まるで秘密基地や、友人の家に遊びに来たような気持ちになりそう♪お店のテーマは、実用的なものを排除した嗜好品(しこうひん)だけの空間だといいます。

手のひらサイズのコロンとキュートなキューブ食パン

入ってすぐ右手にある、アンティークのショーケース内に、看板メニューであるキューブ食パンが並んでいます。琴平エリアでパン店は非常に貴重な存在。基本的には毎日4種類のみですが、店主の気まぐれで増える時も。当日の種類はInstagramのストーリーでチェックしてみて。
➡︎公式Instagramはこちら

キューブ食パンはすべて250円。それは、具材の原価や内容量で値段を変えるのではなく、どれを食べても同じ水準のおいしさやクオリティを提供したいという思いから一律の値段になっています。“ヤンニョム焼きそば”や“鱧(はも)のアヒージョ”“おイモのカスタードブリュレ”など、キューブパンにマッチするユニークな組み合わせは、店主が出合った旅先のグルメや、産直の新鮮な野菜などから着想を得て生まれたそう。

『プレーン』『あんとクリームチーズ』各250円

中でもすべてのキューブパンのベース生地にもなっている『プレーン』は、北海道産小麦「春よ恋」や宇多津入浜式の塩、天然酵母、低温殺菌牛乳などを使用。もっちり&しっとりとした舌触りの密度の高い生地は、小麦の香りがしっかりと感じられ、小ぶりな手のひらサイズの中に凝縮された満足感があります。ほんのり感じられるきび砂糖の甘みとバターの風味も上品。毎日食べても飽きのこないおいしさを目指して、シンプルな味わいに仕上げています。

『あんとクリームチーズ』は粒あんの甘さとクリームチーズの塩味がギュッと詰まった、クセになる組み合わせ。表面のクルミの風味と食感も◎。

『シナモンロール』250円

ベースの『プレーン』生地にシナモンパウダーときび砂糖を巻き込んだ『シナモンロール』も、シンプルに味わいたい人にオススメ。しっかりシナモンの風味を楽しめる一品です。

『カレー』250円

豚肉とセミドライのトマトを使用し、スパイスから作り上げるカレーを詰め込んでいます。既製品や添加物はなるべく使わず、素材そのものの風味やうま味を大事にしています。

『あげパン』300円

『あげパン』は、オーダーが入ってから揚げてくれるので、ぜひできたてを食べてほしい一品。米油を使用しているので重さや油臭さを感じないのが特徴。最後にまぶす、きび砂糖も優しい甘さです。表面がふんわりサクッと、中はしっとりとした密度感。スティックを刺してくれるので、手を汚さずに食べられるのもうれしいですね。

豆の種類が豊富な本格コーヒー

キューブ食パンと一緒にコーヒーもどうぞ。カウンター席にはコンセントが完備されているので、PC作業をのんびりするのもオススメ。

コーヒーは常時、産地別の豆を約8種類スタンバイ。店主に味の好みを伝えると、おすすめの豆を提案してくれます。ハンドドリップで丁寧に淹(い)れる所作にも注目を。

『コスタリカ タラス プレミアムグレード』700円

時間が経つとマイナスな風味が出てくるコーヒーもありますが、同店は後味も楽しめる高品質なコーヒーばかり。ミディアムローストの『コスタリカ タラス プレミアムグレード』は、コーヒー豆本来の甘みや酸味を感じられる、雑味のないテイストが特徴です。

『グァテマラ stay gold(デミタス)』600円

コーヒーの値段にプラス100円で、2杯分のコーヒーを凝縮した『デミタス』も選べます。デミタスはネルドリップで落とすことによって濃縮され、甘さやふくよかな余韻が残るので、コーヒー好きは必見!

ネルドリップは“ネルシャツ”と同じ素材の布で、ペーパードリップに比べて目が粗く、コーヒーの油分や成分が抽出されやすいのが特徴。ちなみにネルは扱いに手間がかかる上、高い技術が求められます。そうして丁寧に抽出される繊細で上品な味わいをかみしめて。

「嗜好品しかない店内にはおもしろいものがたくさんあるので、コーヒーやパン、時間や空間と合わせて楽しんでいただければと思います」という店主。寄り道感覚で同店の遊び心にぜひ触れてみて。

■詳細情報

■DATA

Kotier(コティエ)

所在地
香川県仲多度郡琴平町榎井873-6
電話番号
080-6394-0399
営業時間
水曜/13:00〜18:00(L.O.17:45)
木〜土曜/11:30〜19:00(L.O.18:00)

【高松】実力派ベーカリー「ル パン ドゥ アベス」目にも美しいパンが、日常を格上げ♪

・「Le pain de Abbesses(ル パン ドゥ アベス)」

高松市郊外のにぎわいエリア、レインボーロードの近く。周辺には中央小学校がある住宅街の一角に、レンガ造りの屋根と緑色の扉が目を引くベーカリー「Le pain de Abbesses(ル パン ドゥ アベス)」があります。道に面した部分は駐車場で、建物はその奥にあるので、初めて訪れる時は、道路から見える街灯に吊るされた青い看板を目印にして。

扉を開くとまず目に飛び込んでくる鮮やかな赤い壁が印象的で、洗練された店内はフランスを彷彿(ほうふつ)とさせます。オーナーは三ツ星フレンチの名店「ジョエル・ロブション」のパン部門で修行後に、地元である香川に戻りお店をオープン。確かな技術とアイデアで創り上げる種類豊富なパンは、ここでしか出合えない逸品ばかりです。

10時ごろにはほとんどの商品がそろい、昼過ぎには追加のパンが焼き上げられ、店内は香ばしい香りに満ちています。 お菓子を含む100種類もの豊富なラインアップは目移り必至。
同店のパンは10種類もの小麦粉を、生地の用途に合わせてブレンドを変え、使い分けているそう。バターも国産を使用し、素材から厳選された商品たちはどれを選んでも間違いなし。商品には一つずつ説明書きが添えられているので、初めて見るパンも手に取りやすいです。

・シンプルだからこそ奥深い美麗な『クロワッサン』

『クロワッサン』280円

シェフイチオシの『クロワッサン』は表面はサクッと、中はしっとりとした食感。一口食べると発酵バターの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。コクがあるのにクドくない上品な味で、お店の人気ナンバーワン。自宅でリベイクすれば、焼きたてのサクサク感を楽しめますよ。

自慢の一品だからこそ、多くの人に焼きたてを食べてもらいたいと、朝はもちろん昼ごろにも焼きたてが並びます。土日限定で特別仕様のクロワッサンも登場。どんな味かはその時のお楽しみに。

・ほかにはない『惣菜パン』も驚きの品ぞろえ

『フォカッチャレギューム』453円

毎朝、八百屋から届く新鮮な野菜がどっさりとのった『フォカッチャレギューム』。季節によって具材の種類は変わりますが、取材時はパプリカ、カボチャ、ナス、ブロッコリー、カブ、さつまいも、ニンジン、いんげん、くるみの9品目。チーズソースと、オリーブオイルの香りが野菜のうま味を引き立てています。

『お肉のピッツァ』378円

こちらの商品は、フォカッチャにタマネギと白ワインで丁寧に煮込まれた牛肉が豪快にオン。トッピングされたチーズのまろやかさと、輪切り唐辛子のピリッとした刺激を利かせた手間暇を感じる一品です。みそダレも加えられているのでピッツァといいつつ、どことなく和を感じる味わいが常連さんに人気だそうです。

フォカッチャの生地にはマッシュポテトが練り込まれていて、歯切れが良くもっちりふわふわの食感がクセになるおいしさ。食べ応え抜群なのでランチなどの食事にもおすすめです。

ほかにも大きなソーセージを挟んだホットドッグや旬の野菜を使ったタルティーヌ、キッシュなど魅力的な惣菜パンがたくさん並んでいます。種類豊富で何度足を運んでも飽きることがなさそう。

・甘い『デザート系』もお楽しみ♪

『大人のクリームパン』280円

生地にはバターと卵がたっぷり使われ、バニラビーンズとブランデーが香る自家製カスタードのクリームパンです。甘過ぎないリッチなデザートパンは大人のおやつタイムにもぴったり♪ 表面にまぶされた砂糖に程よく焼きが入り、食感もアクセントになっています。

また、カスタードのほかにはピスタチオとチョコも取りそろえ。それぞれ違った風味を楽しめるので全種類食べ比べてみるのはいかが?

フレッシュな旬の果物を使った季節限定のデニッシュも登場。取材時には目にも華やかなイチゴとカスタードの組み合わせのほか、イチゴ大福を丸ごと一個のせた大胆な品も!

・食卓に並べて気分はパリジェンヌ『ハード系』

『クランベリーノア』410円

ライ麦をたくさん使った天然酵母のパン。クランベリーとくるみを練り込んだ生地にクリームチーズを挟み、焼き上がりにハチミツをかけた甘酸っぱい味はちょっと大人な気分に。薄くスライスすればお酒のおつまみとしてもよく合います。

カンパーニュ、バタール、バゲット。シンプルなものだけでも数種類あるので、ハード系にあまりなじみのない人も好みのパンに出合えるはず。素材にこだわった本格的な味をかみしめて。大き過ぎないハーフサイズの品もあるので手に取りやすいです。

都会的で洗練されたなパンがそろう「アベス」ですが、お店の人は気取らず、とても朗らか。「常連さんの好きな期間限定商品などがあると、つい期間を延長してしまうんです」など、お客さんとの向き合い方に人柄の良さを感じるエピソードも。
地元の人はもちろん、県外からウワサを聞きつけて足を運ぶパン好きも。幅広い人に愛されるお店で、改めてパンの魅力を感じて。

お店では現在はイートインコーナーはお休みですが、一部ドリンクの販売は行っています。パンは取り置きもできますが、電話での問い合わせに限ります。支払いは現金のみ。

■詳細情報

■DATA

Le pain de Abbesses(ル パン ドゥ アベス)

所在地
香川県高松市松縄町1143-29
電話番号
087-813-8181
営業時間
9:00〜19:00
支払いは現金のみ

【高松】「喫茶ヒツジ」ハード系のパンが豊富!挽きたてのオリジナルコーヒーも楽しんで♪

・「喫茶ヒツジ」

ことでん八栗駅から徒歩5分ほどのところにある「TAKAMATSU JAM4.5(タカマツジャム4.5)」。独身寮をリノベーションした複合施設で、飲食店やアトリエなどさまざまなテナントが集まる注目スポットです。その一角に、“パン屋、ときどき喫茶”をテーマに、店主とパン職人が二人三脚で営む「喫茶ヒツジ」があります。

もともと京都に住んでいたという2人は、香川の魅力に惹かれ移住してきたんだそう。店内のパンはすべてパン職人が1人で作っていて、サンドイッチやクロックムッシュは元管理栄養士の店主が調理しています。定番の商品ももっとおいしくなるようにと、いまだに配合を調整するほどパンを愛する2人。「日常に溶け込むパンとコーヒー」というコンセプトをもとに、シンプルだけど飽きがこないおいしさのパンと本格的なコーヒーを提供しています。

店内に入るとパンのいい香りがふわっと。アンティークのパンラックがよく似合うかわいらしい雰囲気で、海外のベーカリーを思わせます。

朝10:00の開店時間にはほぼすべてのパンが焼き上がっていて、常時20〜25種類と豊富なラインアップ。どのパンも人気のため早い時間の訪問がオススメですが、電話での取り置きも可能です。

店内のイートインスペースは6席ですが、ほかにも「TAKAMATSU JAM4.5」の共有スペースがあり、テイクアウトしたパンやドリンクはそちらでも飲食が可能。ことでんを見ながら食事できる席もあるので、小さな子ども連れや電車が好きな人はより一層楽しめますよ。

・ハード系はマスト買い◎

『あんバターフランス』248円

ころんとかわいいフォルムに思わずキュン。「喫茶ヒツジ」に来たら外せないパンといえばこれ!程よい甘さの粒あんと、バターを一切れ挟み込んだパリパリのフランスパンが相性抜群です

『ベーコンエピ』237円

ハード系のシンプルな生地とベーコンのうま味が味わえる一品。季節によって『大葉のベーコンエピ』や『バジルのベーコンエピ』なども登場するそう。見かけた方はぜひ試してみて♪

天然酵母を使ったカンパーニュも種類豊富でどれを買うか悩んでしまうほど。ホールだけでなくハーフサイズがあるのもうれしいポイントです。大きなホールを買ってたくさん楽しむもよし、ハーフサイズでいろんな味を楽しむもよし。季節限定のカンパーニュも見逃せません!

・シンプルだけど毎日食べたくなる食パン

『山食パン』356円

オープン時から根強い人気がある食パン。何度も試作したどり着いた配合と、湯種(ゆだね)製法で作られたこだわりのもちもち食パン。油脂は国産バターのみで作られていて、トーストすると香ばしくパンの耳までおいしく食べられます。『山食パン』はふわふわ軽めな触感が楽しめ、『角食パン』(356円)は歯切れよく食べ応えが楽しめます。

※食パンのスライスは11:30以降です

・オリジナルのスペシャルティコーヒーはいかが?

『ヒツジブレンド』テイクアウト440円/イートイン432円

パンのお供に、「喫茶ヒツジ」でしか買えないオリジナルブレンドコーヒーはいかが?コーヒー豆は京都の焙煎所から直接仕入れていて、2人それぞれが愛飲していたスペシャルティコーヒーを配合しています。注文を受けてから豆を挽いて淹(い)れてくれるので香りの良さが抜群。味はすっきりと透明感があり、ほのかに甘いのが特徴です。酸味が抑えられているので、とても飲みやすいくホット・アイスどちらもおいしくいただけますよ♪
定番の『ヒツジブレンド』のほか、『本日のスペシャルティコーヒー』(440円)も!こちらは仕入れごとに異なる豆が届くため、約2週間ごとにさまざまな味わいのコーヒーが楽しめます。

『ヒツジブレンドコーヒー豆』200g 1,404円

豆のみの販売もしているため、お店の味を自宅でも楽しむことができます。パッケージもかわいらしく、パンと一緒に手土産にもGOOD!

・フレッシュ野菜がたっぷり!ヘルシーサンドイッチ

『小さな食パンで作ったサンドイッチ』356円

オープン時からある定番のサンドイッチ。中身はレタス・ニンジンラペ・オニオン・ベーコン・チーズがサンドされています。ニンジンラペ以外はほとんど味付けがされていないので、素材そのものの味を楽しめます。ニンジンラペの程よい酸味と粒マスタードが香ばしいベーコンにとてもよく合い、それを包み込むたっぷりのフレッシュな野菜とふわふわのこだわり食パンのバランスが◎!一口食べると思わず笑顔になる一品で人気なのもうなずけます。

・木・金曜限定のお得な『パンプレート』

『パンプレート』715円

木・金曜限定の『パンプレート』は、本日のオススメパン3~4種類・野菜・惣菜がワンプレートになっています。パンはオーブンで温め直してくれるのもうれしいポイント。10:00の開店から注文は可能ですが、ラストオーダーは14:30まで。
取材日は『小さな食パン(レーズン)』『天然酵母のカンパーニュ』『枝豆ベーコンフランス』『天然酵母スコーン(チョコ)』、グリルしたカボチャとズッキーニ、オムレツ、ニンジンラペ、生野菜のサラダでした。味はもちろんのことボリュームたっぷりで大満足。食べ切れないパンは持ち帰りも可能です!

シンプルだけど毎日食べても飽きないパンにたくさん出合える「喫茶ヒツジ」。一度食べると何度も足を運びたくなること間違いなし!焼きたてのパンの香りに包まれながら、のんびりとおいしいパンと本格的なコーヒーを楽しんでみませんか?

■詳細情報

■DATA

喫茶ヒツジ

所在地
香川県高松市高松町2175-33 TAKAMATSU JAM4.5 1階
電話番号
087-880-1773
営業時間
10:00~17:00

【高松】カフェ「ultrabakeshop&coffee」で天然酵母パンとこだわりコーヒーを

・「ultrabakeshop&coffee」

ことでん瓦町駅から西へ徒歩約4分。“トキワ街”の名でおなじみの高松常磐町商店街の中に「ultrabakeshop&coffee(ウルトラベイクショップ&コーヒー)」があります。白と木を基調としたナチュラルな雰囲気を醸(かも)し出す同店は、11:00のオープンと同時に自慢のパンを目当てに訪れる人や、カフェを楽しむお客さんでいつもにぎわっています。

シンプルを極めた店内はすっきりとしていて居心地抜群。壁際にはカウンター席もあり、一人でも周囲を気にせずゆっくりと食事が楽しめます。

同店の前身は、手仕事を大切にしてものづくりをする「ultrafactory(ウルトラファクトリー)」。ものづくりから食品にジャンルを広げ、天然酵母パンとネルドリップコーヒーが自慢のベーカリーカフェ「ウルトラベイクショップ&コーヒー」を2015年に開きました。

店内に入ってすぐ目の前にある陳列棚には、その日の朝焼き上げたばかりの30種類以上のパンがずらりと並び、お客さんを迎えます。ベーグルから惣菜パン、食パンまで幅広く、ランチやおやつとして買い求めるお客さんはもちろん、翌日の朝食用に複数買う人も少なくありません。

・ふっくらと風味豊かな天然酵母パン

同店で提供しているパンはすべて、ホシノ天然酵母や北海道産小麦粉「春よ恋」、てんさい糖などの体に優しい素材で作った天然酵母パン。天然酵母の中でも酸味が少なく優しい甘みがあるホシノ酵母は、「食べやすい」と老若男女問わず人気があります。

ドライイーストを使った一般的なパンよりも発酵に時間がかかりますが、ふっくらもっちりとした仕上がりは天然酵母の醍醐味。組み合わせる具材も一つひとつ手作りにこだわり、丁寧に毎朝焼き上げています。

『箱パン』各180円

手のひらサイズがかわいらしい『箱パン』は、手ごろな価格とバラエティーの豊富さが魅力。30種類以上あるラインアップの中からその時々で9種類ほどが厳選され、店頭に並びます。

しっとりモチモチの生地の中にはそれぞれのフレーバーのクリームや具がたっぷり!『豆乳クリーム』や『生チョコナッツ』『明太ポテトクリーム』など、甘い系から惣菜系まで幅広く取りそろえています。

『キーマカレー』250円

手作りの具材へのこだわりは『キーマカレー』のカレーにもうかがえます。その味わいはカレー専門店も顔負けの本格派。6~7種類のスパイスがブレンドされたカレーはちょっぴりスパイシーでコクが深く、肉もゴロゴロと入っていて食べ応え満点です。

『あんバターサンド』300円

『あんバターサンド』は、自家製の粒あんをバターで両側から挟むのが“ウルトラベイクショップ&コーヒー流”。温めるとベーグルの内側にバターがじゅわ~っと溶け出て、素朴な小麦の香りがより一層引き立ちます。

・こだわりの詰まったカフェメニューも充実

『週替わりプレート』1,300円

11:00~15:00(L.O.14:30)のカフェタイムには、週替わりパンがメインの『週替わりプレート』を用意しています。具だくさん系orポタージュ系の2種類から選べる「週替わりスープ」と塩グラノーラをトッピングした「塩グラサラダ」が付いて、野菜もしっかり摂れる充実の内容です。

取材日のパンは「ラタトゥイユとチェダーチーズのフォカッチャ」。「『週替わりプレート』を通してパンの食べ方を提案したい」と、このランチでしか味わえない限定のパンを特別に用意。口を大きく開けても入り切らないほどのボリュームが魅力です。

取材日のスープは「マッシュルームのポタージュ」が登場。キノコの香りが口いっぱいに広がる濃厚なポタージュスープは、一口飲んだだけで秋を感じさせるほど風味豊かに仕上がっています。まろやかな口当たりと味わいに、心を和ませて。

『ネルドリップコーヒー』450円

店名にもある通り、コーヒーにもこだわりが満載です。同店のすぐ近くにある自家焙煎コーヒー店「LIMA COFFEE(リマコーヒー)」で特別にブレンドしてもらった「ウルトラブレンド」を、ネルと呼ばれる布のフィルターを使って淹(い)れるのがポイント。角が取れた丸みのある味わいが体中に染み渡る優しい味わいが魅力です。

『エスプレッソトニック』550円

エスプレッソと柑橘フレーバーのトニックウォーターとライムを合わせた『エスプレッソトニック』は、心地よい苦味とシュワッと弾ける炭酸の泡が混じり合い、鼻から香りが抜ける爽やかな一杯です。コーヒーの苦味が少し苦手という人にも好評なんだそう。麗しい見た目も楽しみながら味わって♪

・手土産にうれしいオリジナルグラノーラも

『チョコレートグラノーラ』900円

オーガニックのオートミールを使用したグルテンフリーのグラノーラは、手土産におすすめ!ラインアップは『フルーツグラノーラ』『ナッツグラノーラ』『甘酒グラノーラ』『ハニージンジャーグラノーラ』(各1,000円)『塩グラノーラ』(800円)『チョコグラノーラ』の6種類もあり、ちょっぴり珍しいフレーバーにワクワクします。

ポリポリとおやつ感覚でそのまま食べたり、ヨーグルトに加えたりとアレンジしやすい『チョコレートグラノーラ』は、カカオテイストにココナッツファインとクランベリーをプラスした食感も楽しいフレーバー。甘さ控えめでビターなので、甘党意外の人も意外とはまってしまうかも!?

グラノーラや自家製の焼き菓子は、ギフトボックスに入れてもらうことも可能(別途箱代が必要)です。素材からこだわり手間暇かけて作ったお菓子は、喜んでもらえること間違いなし!予算や内容に応じてオーダーできるので、まずは気軽に相談してみて。

食べるワクワクと体にいいものを、自家製天然酵母パンを通じて日々届ける「ウルトラベイクショップ&コーヒー」。にぎわいあふれるトキワ街のベーカリーカフェで“心と体に優しいひととき”を過ごして。

■詳細情報

■DATA

ultrabakeshop&coffee(ウルトラベイクショップ&コーヒー)

所在地
香川県高松市常磐町1-5-7
電話番号
087-802-3848
営業時間
カフェ/11:00~15:00(L.O.14:30)
テイクアウト/11:00~18:00