四国八十八景を巡るフォトトリップの記録(2/5)

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四国八十八景を巡るフォトトリップの記録(2/5)
2、香川の3つの山と私
〜紫雲出山、稲積山(高屋神社)、琴平山(金刀比羅宮)〜

香川の山はおむすび山

香川の風景といえば、まんが日本昔ばなしに出てきそうな、ぽこぽこ丸いおむすび型の山。

それもそのはず、演出・作画・美術の池原昭治さんは香川県の出身。つまりこの風景こそが日本全国みなさんの心の山、原風景のもとになっているのですね。

 

今回は、3つの山を1日にギュッとまとめて貸し切りバスで訪れました。

1つ目は三豊と観音寺にまたがる七宝連山の西端に位置する紫雲出山

2つ目は「天空の鳥居」で知られる高屋神社がある稲積山

3つ目は長ーい階段・金刀比羅宮でおなじみの象頭山

 

どれももこもこしていて、超かわいい山!
群馬育ち、ゴツゴツの上信越の幾多の山を小学生時代から登っていた私は、余裕余裕、1日に3つでも4つでもかかってくればいいさ!という気持ちで、ぺろっぺろの普段着のまま立ち向かったのですが……。

 

おむすび山はどうやってできる?

 

それはさておき、どうしてこんな形になるかというと、秘密は花崗岩と安山岩にあるようで……。

ちなみに御影石、つまり庵治石は花崗岩の一種で、サヌカイトは安山岩の一種。

そう知ると、グッと馴染みがでてくるから不思議ですね。

 

中学理科、地理の時間を思い出す、豆知識は>>こちら

 

香川はやわらかい花崗岩と硬い安山岩でできた地層が多く、これが削れてメサやビュートになり、独自の風景をつくっているのです。

 

余裕かと思いきや

3つの山を制覇することになった私は、体力の心配をすることもなく当日を迎えました。

 

 

 

まずは紫雲出山。

麓から頂上付近の第1駐車場までは車で5分くらいですが、ミニ四駆のコースのようなぐねぐねのカーブでした。弱い人は先に酔い止めを。

駐車場から向かう入口に設置された自動カウントメーター


駐車場からは、10分弱歩きます。

「あれ、思ったより坂道ってキツいなあ」と
うっすら思いはじめつつも、標高352mの
山頂展望台に到着。

軽い車酔いや息切れも一瞬で忘れる、大パノラマが広がっていました。

多島美の淡い絶景をバックに、
春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は日の出と、
四季によっていろいろな姿を見せてくれるのはこのロケーションならでは。

ひさしぶりの坂道に少し心臓がドキドキしたけれど、
そよ風のおかげで気分はすっきり。

上:カフェの看板にある、真ん中の木は台風で倒れて伐採したとのこと。健気に張られた「伐採」シールに注目

下:弥生時代中期後半の遺跡があったことから、当時の生活を再現した等身大ジオラマが

 

 

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次の高屋神社を目指し稲積山へ。

高屋神社は、車で行く時にナビの関係で迷いやすいので注意が必要です。

※ナビの目的地を「高屋神社」にすると、最寄りではない駐車場に案内されてしまい、
数分で着くはずなのに歩いても歩いてもたどり着かない神社丸ごと神隠し状態になることが。

最寄り駐車場から徒歩3分で「天空の鳥居」に着きます。標高は404m。
観音寺市内や父母ヶ浜が一望できます。

「きれいだなー」と鳥居まで降りて下を見ると、「天空の階段」と呼ばれる270段の急な階段が。おむすび山にもこんなハードな一面があったのかと思わず震える傾斜。
しかし、これがまたおとぎ話のような景色なのです。
階段の下から鳥居を見上げると、本当に空へ繋がっているよう。

絶壁階段と、久々の細ーい山道に翻弄されつつも、快晴の見晴らしに大満足。

駐車場からの道を登る途中の景色

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満を持して金刀比羅宮のある象頭山に。

思ったより山に負けているという事実に抗い
「こんぴらさんは行けるはず。最近は登っていないが、大学時代は奥社まで毎年お参りに来ていたし!」と自分を励まして、
御本宮までの785段がスタート。

到着か!?と思ったら違う、628段の旭社。ここまで来たらもう少し

 

大門まで参道365段目までは比較的スムーズに進むものの、
まだ半分も行っていないのかあ……と思うと、心無しか足取りも重くなりましたが
「なんのためにここまで来たんだ!本当にこれでいいのか」という気合いで乗り切ったのでした。

ところが、階段とは下りの方が怖いもの。疲れた足で子鹿のようにおそるおそる戻りました。

ギリギリ1時間ちょっとのタイムリミットに遅れることなくゴール。
秋の終わりの肌寒い日でしたが、体はポッカポカ。

おいりののったソフトクリームがとても美味しかったです。

 

なんとかやりきった

 

そんなわけで、朝まではおむすび山ドライブを完全になめていた私でしたが、結果は予想以上。そもそも体力が赤点をギリギリ免れた程度のおそまつさでした。

 

教訓:どんな山も中に入ってしまえば、険しいところは必ずある!

 

もちろん、紹介したところは全てすぐ近くまで車で行けるので、それぞれのペースでのんびり歩けば、期待を裏切らない素晴らしい眺めと、心地よい時間が堪能できる小粋なコースです。

しかし、遥か昔に体力のあった現在運動不足の社会人は、おむすび山でもけっしておごらず、体力と装備と準備をしっかりとして向かってくださいね。

じゃないと神様に、神社丸ごと神隠しにされちゃうかもしれませんよ!

 

 

この記事で登場した四国八十八景

69番
絶景のパワースポット「天空の鳥居」からの眺め
眺める場所:稲積山展望台
所在地:香川県観音寺市

71番
紫雲出山山頂からの瀬戸内海の多島美
眺める場所:紫雲出山山頂(遺跡館喫茶コーナー)
所在地:香川県三豊市

87番
朝日に輝く金刀比羅宮 御本宮
眺める場所:遠くに讃岐富士を望める展望台
所在地:香川県琴平町

 

次回予告!3月20日更新

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