想像以上に根深くひそむ 性暴力

性暴力と聞いてイメージするのは、知らない人に襲われたり、痴漢に遭ったり…。それらももちろんそうですが、夫婦間やカップル、親子、職場、学校…など、さまざまな生活の場で潜在的に発生していて、悩んでいる人がたくさんいます。想像以上のその苦悩をどう解消すればいいのか、どうしたらなくなるのか―。 考えてみませんか。

 
【取材協力:香川県男女参画・県民活動課、性暴力被害者支援 センター「オリーブかがわ」、香川県警察】

相手が望まない性的な行為は、 すべて性暴力 加害者は身近な人が多い

香川県警によると、県内の平成29年度の「強制性交(強姦)」は6件、「強制わいせつ」は47件。ただこれは氷山の一角にすぎず、実際に性暴力に悩んでいる人は、非常にたくさんいます。  レイプ、DV、ストーカー、性虐待、同意のない性交、性的な写真や動画を撮られる…など、「あなたが望まない性的な行為は、すべて性暴力です」と話すのは、性暴力被害者支援センター「オリーブかがわ」支援局長の伊藤好美さん。 加害者は、意外にも身近な存在のことが多いそう。内閣府男女共同参画局が平成30年3月にまとめた「男女間における暴力に関する調査報告書」によると、「無理やりに性交等された被害経験」は、ある人が4.9㌫。その加害者との関係は、「配偶者(事実婚や別居中、元配偶者も含む)」が23.8㌫、「交際相手・元交際相手」が23.8㌫で、パートナーが半数近くを占めています。次いで「職場・アルバイト先の関係者」が14㌫。 また、その被害者のうち、誰かに「相談した」のは39㌫。一方、相談しなかった人は、「恥ずかしくて言えない」「自分さえ黙っていれば」「思い出したくない」「相談しても無駄」などの理由を挙げています。

軽視できない深刻な苦悩
二次被害でさらに傷つくことも

被害を受けると、不安、恐怖、怒り、悲しみ、混乱…。それらは一時的なことではなく、子ども時代や思春期の出来事であっても、一生引きずるほど心に深い傷として残ります。  また、問題提起したところ、周囲から「被害に遭う方にも原因がある」と言われたり、加害者が社会的に信頼できる人物で、信じてもらえなかったり。打ち明けたことを後悔し、そんな自分を責めてしまう―。加害者ばかりでなく、社会から二次被害を受けるケースも多々あります。

そんなつもりなくても…
被害者、加害者になっていませんか?

夫婦やカップルの場合、または、社会で自分の立場や力関係を自覚できておらず、「この程度は該当しない」と、甘い認識を持つ人もいまだ多いよう。また、その場のノリや冗談で、性的な画像を頼んだり、SNSにアップしたり、軽はずみな行動にも注意したいもの。  相手が望んでいない性的な行為は、すべて性暴力という認識や、被害者の二次被害に対する配慮など、社会の意識向上が、今求められています。

一人で悩まず、電話してみませんか

性暴力被害者支援センター
「オリーブかがわ」

昨年4月に設立され、昨年の相談は202件。性被害に関することならささいなこともOK(秘密厳守)。場合によっては、産婦人科や警察、臨床心理士、弁護士などへつないでもらえます。支援員に付き添ってもらうことも可能。
電話相談 TEL 087(802)5566
● 受付時間:午前9時~午後8時(土曜は午後4時まで)
● 休:日曜、祝日、年末年始

被害者支援講演会

~被害者も加害者も出さない街づくり~
「性暴力と生きることのリアル」


看護師や保健師の資格も持つ、Spring代表の山本潤さんが講師。思春期に実父から性暴力を受け、その後さまざまなトラウマに苦しんだ経験や、性暴力被害に向き合い、学んだ専門的知識をもとに話します。
● 日時:11月16日(金)午後1時半~3時半
● 会場:香川県社会福祉総合センター・第1中会議室 (高松市番町1―10―35)
● 入場料:無料
● 定員:84人
● 申し込み・問い合わせ:TEL 087(897)7790 かがわ被害者支援センター

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